訪問看護の加算とは?基本料金との違い・費用の仕組みをわかりやすく解説|シンプレ訪問看護ステーション
訪問看護の費用は、「基本料金」と「加算料金」の合計で決まります。
基本料金は訪問看護の時間や職種などによって異なり、加算料金は患者さんの状態や特別な対応に応じて追加される費用です。
この記事では、訪問看護の加算の仕組みや、料金の考え方について詳しく解説します。
訪問看護の利用を検討している方や、料金体系を理解したい方はぜひ参考にしてください。
訪問看護の基本料金と加算料金の違いを理解しよう

訪問看護を利用する際には、まず「基本料金」と「加算料金」の2つの費用構成を理解しておくことが大切です。
基本料金は、訪問看護師が定期的に自宅を訪問してケアを行う際の標準的な費用で、訪問時間や職種(看護師・准看護師・作業療法士など)によって異なります。
一方で、加算料金は利用者の状態や特別な対応内容によって追加で発生する費用です。
たとえば、初回訪問時や夜間・早朝の訪問、複数名での対応など、特別なケースに該当する場合に加算が適用されます。
訪問看護の基本料金とは?
基本料金
訪問看護の基本料金は、医師の指示書と訪問看護計画書に基づいて算定される、1回あたりの標準的な費用です。
精神科訪問看護の場合、「精神科訪問看護基本療養費Ⅰ~Ⅲ」として設定されており、看護師や准看護師、作業療法士などの職種・専門性によって金額が異なります。
また、訪問時間が30分・60分・90分などに応じて変動する点も特徴です。
この基本料金には、日常生活のサポートや服薬確認、体調管理などの基本的なケアが含まれています。
訪問看護の加算料金とは?
加算料金
加算料金とは、基本料金に上乗せされる追加費用のことを指します。
訪問看護における加算は、利用者の状態が重度であったり、医療的な管理が必要な場合に発生します。
具体的には、「初回加算」「緊急時訪問看護加算」「特別管理加算」「複数名訪問加算」などが代表的です。
特に精神科訪問看護では、症状の変化が急な場合や夜間・休日の訪問が必要な場合に加算対象となることがあります。
事前にステーションへ確認しておくと、月々の負担を把握しやすくなります。
適用される保険によって自己負担額が変わる
| 適用保険 | 医療保険![]() |
介護保険![]() |
|---|---|---|
| 対象者 | 医師が必要と判断 | 要介護・要支援認定を受けている (原則65歳以上) |
| 利用上限 | 原則週3回以内 | 要介護・要支援度に準じる |
| 自己負担額 | ・70歳以上 1〜3割 ・6〜69歳 原則3割 ・6歳未満 2割 |
原則1割 (一定以上の所得者は2~3割) |
訪問看護では、適用される保険制度によって自己負担額が異なります。
医療保険では年齢や所得に応じて1〜3割負担、介護保険では原則1割(一定所得者は2~3割)となります。
どちらの制度を利用できるかは、主治医の指示や要介護認定の有無によって決まります。
月ごとの料金は「基本+加算」の合計で決まる
訪問看護の月額料金は、基本料金と加算料金の合計で構成されています。
利用頻度(週1〜3回)や訪問時間、発生する加算の種類によって、総額は変動します。
そのため、実際の利用前に「どの加算が適用されるのか」を確認しておくことが重要です。
特に精神科訪問看護では、夜間対応や複数名訪問など、状況に応じて加算が発生するケースが多いため、ステーションへの相談が安心です。
訪問看護で発生する加算料金の種類

訪問看護を利用する際に発生する加算料金は、利用者の状態や訪問の内容に応じて多様に設定されています。
訪問看護の加算は、主にサービスの特性や緊急対応の有無によって分類されており、内容を理解しておくことで、安心してサービスを選ぶことができます。
ここでは、代表的な加算料金の種類や、特別管理加算が適用されるケースについてわかりやすく解説します。
加算料金は大きく2種類に分けられる
訪問看護で加算が発生するタイミングは、大きく2パターンに分かれます。
ひとつは、利用者の希望や医師の指示により「オプション的に追加される加算」。もうひとつは、予期しない状況や特別な対応が必要になった際の「緊急時加算」です。
このように分類することで、利用者やご家族が「どんなときに加算がかかるのか」を明確に把握できるようになります。
- 種類①追加オプションとして織り込まれる場合
- 種類②緊急時・一時的などに発生する場合
| 加算料金 | 概要 |
|---|---|
特別管理
| 特定医療機器の管理 |
24時間体制![]() |
24時間体制での看護 |
早期、深夜利用![]() |
早朝、深夜時に看護 |
初回利用![]() |
第1回目の看護 |
種類①追加オプションとして発生する場合
これらの加算は、利用者のニーズに応じて追加されるケースが多く見られます。
たとえば医療機器の管理や24時間体制の看護を希望する場合など、通常の訪問看護よりも高い専門性が求められる状況では加算が適用されます。
また初回加算は、初めて訪問看護を利用する際に行われる詳細な情報収集やケア方針の作成に対して算定されるものです。
種類② 緊急対応など特別なケースで発生する加算
| 加算料金 | 概要 |
|---|---|
緊急対応![]() |
予定にない利用を 希望する場合 |
退院時共同指導![]() |
病院退所後の 訪問看護の利用 |
種類②緊急時などに発生する場合
こうした加算は、突発的な対応が必要な際に発生します。
特に緊急時訪問看護加算は、病状が急変した際など、予定外の訪問対応が求められる場合に適用されます。
また退院時の支援では、病院スタッフと訪問看護師が共同で指導を行うことで、在宅移行をスムーズに進めることができます。
これらの加算は、利用者の安全を確保するための重要な仕組みといえるでしょう。
特別管理加算が適用されるケース例
対象者:悪性腫瘍(ガン)の方
気管カニューレを使用している状態
対象者:気道に気管カニューレを使用している方
留置カテーテルを使用している状態
対象者:留置(導尿)カテーテルを使用している患者
訪問看護の加算料金には、特別管理加算があります。特別管理加算は、利用者さんの疾患の種類や症状の強さによって適応される加算です。
例えば気道に気管カニューレを付けている利用者さんの場合は、動作確認なども併せて必要になります。
訪問看護の料金を試算する方法

訪問看護を利用する際には、「どのくらいの費用がかかるのか」を事前に把握しておくことが大切です。
訪問看護の料金は「基本料金」と「加算料金」の合計で決まるため、加算の有無や保険の種類によって最終的な負担額が大きく変わることがあります。
ここでは、訪問看護の料金を試算する3つの方法をご紹介します。
利用予定の訪問看護ステーションに直接相談する
最も確実なのは、利用を検討している訪問看護ステーションに直接問い合わせる方法です。
看護師や相談員が、利用者の病状・訪問頻度・訪問時間などをヒアリングしたうえで、概算費用を提示してくれます。
とくに訪問看護の加算が発生するケース(例:夜間対応、複数名訪問、特別管理など)はステーションによって対応が異なるため、事前に確認することで安心して利用できます。
また、保険証の種類や所得状況によっても自己負担額が変動するため、詳細を説明してもらうことが重要です。
各ステーションHPの料金表で確認する
多くの訪問看護ステーションでは、ホームページ上に料金表を掲載しています。
料金表には、1回あたりの基本料金や、初回加算・緊急時加算などの項目別金額が明記されている場合もあります。
訪問時間が30分・60分・90分などで変動するため、自身の希望する訪問内容に合わせて確認しましょう。
また、同じ加算でも「医療保険」と「介護保険」では算定方法や金額が異なることがあります。
料金表を確認する際は、どの保険で利用するのかを意識して見ると、より正確に試算できます。
利用料金シミュレーターを活用して概算を出す
一部の訪問看護ステーションでは、Web上で利用料金を簡単に試算できる「料金シミュレーター」を提供しています。
シミュレーターに「訪問回数」「時間」「保険区分」などを入力するだけで、基本料金と加算料金を合わせた概算を算出できます。
特に、初回加算や24時間体制加算など、複数の加算が同時に適用される場合は金額が変動するため、こうしたツールを使うことで目安を把握しやすくなります。
ただし、シミュレーターの結果はあくまで目安であり、実際の請求額とは異なる場合もあります。
正式な金額を知りたい場合は、最終的にステーション担当者への確認を行うのが確実です。
訪問看護の料金は、「基本+加算」の仕組みを理解しておくことで、無駄な費用を避け、安心してサービスを受けることができます。
とくに加算は、利用者の状態やケア内容に応じて変動するため、「自分のケースではどの加算が該当するのか」を事前に把握しておくことがポイントです。
シンプレの精神科訪問看護について

ここまで「訪問看護の加算」の仕組みについて解説してきましたが、ここからは精神科に特化した「シンプレ訪問看護ステーション」について詳しくご紹介します。
シンプレは、東京都を中心に精神科訪問看護を専門としたサービスを提供しており、利用者が住み慣れた自宅で安心して療養できるよう、多職種のスタッフが連携してサポートしています。
シンプレ訪問看護ステーションとは?
シンプレ訪問看護ステーションでは、うつ病・統合失調症・発達障害・双極性障害など、さまざまな精神疾患を抱える方に対し、医師の指示のもと自宅での看護を行っています。
精神科訪問看護に特化した経験豊富なスタッフが、利用者一人ひとりの状態に合わせた支援を行い、安心して生活できるよう寄り添います。
精神症状の安定だけでなく、社会復帰を見据えた生活支援や再発予防にも力を入れており、家族へのサポート体制も整えています。
利用できる訪問看護プランの内容
| サービス名 | 精神科訪問看護![]() |
|---|---|
| 職種 | ・看護師 ・准看護師 ・作業療法士 |
| 訪問日数 | ・原則週3日以内 |
訪問時間や回数は、医師の指示書や利用者の体調に合わせて柔軟に調整されます。
また、祝日や土曜日にも訪問対応を行っているため、働きながらでも無理なく利用できる点が特徴です。
訪問内容に応じて加算が発生する場合もありますが、シンプレでは明確な料金説明と透明な運営を心がけています。
精神科訪問看護で受けられるサービス内容
- 服薬管理・体調の観察
- 再発防止・社会復帰支援
- 日常生活の維持・自立支援
- 家族への助言や心理的サポート
- 医療機関・福祉機関との連携
精神科訪問看護では、病気のケアだけでなく、生活全体の支援を重視しています。
利用者が自分らしく生活できるよう、必要に応じて医師・ケースワーカー・保健師などと連携し、長期的な回復をサポートします。
また、病状の急変時には訪問看護の加算の対象となる「緊急時訪問看護」に対応できる体制も整えており、安心して利用できる環境が整っています。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションは、東京都23区を中心に、西東京市・三鷹市・武蔵野市・調布市・府中市・東久留米市、さらに埼玉県の一部地域まで対応しています。
近隣エリアであれば訪問可能な場合もあるため、詳細はお問い合わせください。
地域に密着した訪問体制で、利用者とご家族が安心できる支援を提供しています。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ|訪問看護の加算料金はケースごとに異なる

ここまで「訪問看護の加算」について、基本料金との違いや加算の種類、料金試算の方法などを解説してきました。
訪問看護の料金は、利用者の状態や利用頻度、そして加算の有無によって変動します。
そのため、実際に利用を検討する際には、ステーションに詳細を確認しておくことが大切です。
基本料金と加算料金の違いを把握しよう
訪問看護の費用は、「基本料金+加算料金」で構成されています。
基本料金は、訪問看護サービスを受ける際に必ず発生する標準的な費用であり、訪問時間や職種によって異なります。
一方で、加算料金は初回訪問、夜間対応、複数名訪問、特別管理など、一定の条件を満たした場合に追加で発生する費用です。
自分がどのケースに当てはまるのかを理解しておくことで、納得感のある利用が可能になります。
加算料金はオプションや緊急時に発生する
訪問看護の加算は、あくまで利用者の状態や医療的必要性に基づいて発生します。
たとえば、夜間や休日に看護師が訪問したり、医療機器を用いた特別管理が必要な場合には、追加の加算が適用されます。
これらの加算は、より安全で安心できる在宅療養を支えるための仕組みです。
どの加算が適用されるかを理解することで、突然の費用増加を防ぎ、計画的にサービスを利用できます。
料金は事前に試算・相談するのが安心
訪問看護の利用を検討している方は、まずはステーションへ相談し、料金の目安を確認することをおすすめします。
ホームページの料金表やシミュレーターを利用すれば、概算の費用を知ることができます。
ただし、加算内容や保険制度の適用によって実際の負担額は変動するため、詳細は直接確認するのが確実です。
精神科訪問看護を行うシンプレ訪問看護ステーションでは、費用に関する丁寧な説明と透明な料金設定を行っているので、初めての方でも安心してご相談いただけます。
訪問看護は、在宅での療養生活を支える大切な医療サービスです。
費用の仕組みや加算の種類を正しく理解して、自分に合ったプランを選ぶことが、安心して利用を続ける第一歩となります。
精神科訪問看護や加算の内容について詳しく知りたい方は、ぜひシンプレまでお気軽にお問い合わせください。
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