もしかしたらアルコール依存症かも?見逃せない初期症状について解説
アルコール依存症の初期症状に心当たりがある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
現代社会において、アルコールは身近な存在であり、多くの人が日常的に楽しまれています。しかし、飲み過ぎは深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
放置すれば、肝臓病、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、うつ病など、さまざまな合併症を引き起こすリスクが高まります。
今回の記事では、アルコール依存症の初期症状や治療法について解説していきます。
アルコール依存症の見逃せない初期症状
アルコール依存症は、初期段階では自覚しにくい場合が多く、周囲の人も気づきにくい病気です。しかし、いくつかの初期症状に注意することで、早期発見・早期治療につなげることができます。
1. 飲酒量の増加
以前よりも飲酒量が増え、コントロールできなくなっていると感じたら要注意です。
特に、朝起きたらすぐに飲酒したい、仕事中や家事中に飲酒したいなどの欲求があれば、アルコール依存症の初期症状である可能性があります。
2. 言い訳や隠蔽
アルコール依存症になると、嘘をついたり、ごまかしたりして、自分がお酒を飲んでいるかを隠そうとします。家以外で飲んだり、人目を盗んで飲んだりするような行動も見られます。
さらに、お酒をやめると頭痛、吐き気、手足の震えなどの離脱症状が現れ、その苦しさからお酒を我慢できずに飲み続けてしまうという悪循環に陥ります。
3. 健康問題
二日酔いがひどくなったり、肝臓機能障害などの健康問題が現れたりします。また、睡眠障害や集中力低下などの精神的な問題も現れることがあります。
4. 人間関係の悪化
アルコール依存症になると、家族や友人との約束を守るのが難しくなったり、喧嘩が増えたり、人間関係に影響が出たり、仕事や学業に支障が出始めることもあります。
本人としては気づいていない場合でも、周囲の人から「最近飲み過ぎじゃない?」「お酒のせいでトラブルが多い」など指摘を受けることも、アルコール依存症の初期症状の一つです。
指摘を素直に受け入れられなかったり、逆に相手を責めてしまうといった反応も、依存症の特徴と言えるでしょう。
専門家のサポートで歩む回復への道
アルコール依存症は、自分一人で克服するのは困難な病気です。しかし、専門家のサポートを受けることで、回復することは可能です。
1. 医療機関での診断・治療
最近、お酒の量が増えていたり、飲酒がコントロールできなくなっていると感じたらまずは、一人で悩まずに、専門医に相談してみましょう。
アルコール依存症の治療に力を入れている医療機関や、自助グループや家族会があるところを選ぶと良いでしょう。
また、内科や肝臓を専門としている内科でも相談できる場合があります。
治療法には、薬物療法、心理療法、社会療法などがあります。これらの治療法を組み合わせて行うことが一般的です。
2. 薬物療法
アルコール依存症の治療では、断酒を楽にしたり、禁断症状を和らげたりするために、必要に応じて薬物療法を行います。
お酒をやめた時に起こる、頭痛、吐き気、手足の震えなどの症状を和らげるために、ベンゾジアゼピンという種類の、不安や睡眠の薬を使うことがあります。
ベンゾジアゼピンは、お酒と同じような作用を持つことで、お酒をやめた時の辛い症状を和らげます。その他ベンゾジアゼピン以外にも、抗酒薬やアカンプロサートなどの薬物療法があります。
3. 心理療法
アルコール依存症の根本的な原因を探り、考え方や行動パターンを改善するための心理療法があります。認知行動療法や家族療法などがあります。
認知行動療法では、依存症を引き起こすような思考パターンや行動パターンを認識し、より健全な考え方や行動パターンへと変えていくことを目指します。
家族療法では、家族を巻き込み、依存症患者さんを支える環境づくりを目指します。
4. 自助グループ・集団精神療法
集団精神療法では、医師のサポートのもと、数名の患者さんが集まり、互いの経験や悩みを共有し、断酒や克服について共に考え、支え合う場が設けられます。
参加者同士が共感し、励まし合い、自分自身を見つめ直し、新たな視点を得ることができます。
自助グループでは、同じ悩みを持つ仲間と交流し、励まし合い、情報交換することができます。
これらの治療法を組み合わせることで、より効果的に断酒に取り組むことができます。 自分に合った治療法を見つけることが大切です。
5. 訪問看護
訪問看護では、自宅で療養したい方に向けて看護師や作業療法士が自宅に訪問し、以下のような具体的なサポートを行います。
症状の観察・記録
飲酒量、禁断症状、体調、精神状態などを観察し、記録します。
症状の変化を医師に伝え、必要に応じて治療内容の調整を行います。
服薬指導
服薬方法、タイミング、注意点などを説明します。
服薬状況を記録し、副作用がないか確認します。
生活指導
規則正しい生活習慣の確立、バランスのとれた食事、適度な運動などを指導します。
ストレスへの対処法や、飲酒欲求をコントロールする方法などを指導します。
家族へのコミュニケーション方法や、介護方法などを指導します。
家族へのサポート
家族の抱える悩みや不安を聴き、サポートします。
家族教育を行い、患者さんへの接し方や支援方法などを指導します。
家族間のコミュニケーションを円滑にするためのサポートを行います。
アルコール依存症でお悩みならシンプレ訪問看護ステーションへ
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
アルコール依存症は、時間をかけてゆっくりと回復することが特徴で、焦らず、ご自身のペースで治療に取り組むことが大切です。
精神科訪問看護では、ご自宅で安心して療養できる環境を整え、再発を予防するサポートを行います。
私たちは一人ひとりのペースに合わせ、寄り添いながら治療を支援いたします。ご利用をご検討の際はお気軽にご連絡ください。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
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<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
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・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
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・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
今回紹介したポイントは、アルコール依存症の初期症状の一例です。これらの症状に当てはまらないからといって、必ずしも安心できるわけではありません。
日頃から自分の飲酒習慣を振り返り、少しでも気になることがあれば、専門機関に相談することをおすすめします。
シンプレ訪問看護ステーションでは、アルコール依存症の方の訪問看護も行っています。
訪問看護のサービスについて聞いてみたい、どこに相談をしたらいいかわからなくて困っていた、などございましたらお気軽にお問い合わせください。
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