疾患 2020-10-30

アルコール依存症の治療はどのように行う?治療方法や治療の流れを詳しく紹介!

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大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態のことをアルコール依存症といいます。

当記事ではアルコール依存症の治療の流れ・治療する際の相談先についてご紹介していきます。

アルコール依存症の治療の流れ

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アルコール依存症の治療は、十分な知識と経験を持つ医師のもとで治療が行われます。では、アルコール依存症の治療の流れを見ていきましょう。

アルコール依存症の治療は、次の3つの流れで行われます。

治療の流れ①解毒治療

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治療名 解毒治療
カウンセリングのテーブル画像
治療方法 ・精神の治療
・身体合併症の治療
・離脱症状の治療
治療期間 通常2~4週間

アルコール依存症の治療は入院治療が基本で、入院をした患者さんに対して、精神・身体合併症と離脱症状の治療が行われます。

精神・身体合併症の治療は対症療法が中心になり、離脱症状の治療は交差耐性のあるベンゾジアゼピン系薬物による薬物療法で離脱症状を抑えます。

早ければ1週間程度で離脱症状は治まりますが、解毒治療の期間は概ね2~4週間程度で、心身の状態が安定すればリハビリ治療に移行します。

治療の流れ②リハビリ治療

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治療名 リハビリ治療
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治療方法 ・個人カウンセリング
・集団精神治療
・抗酒薬の治療
治療期間 約2ヶ月

リハビリ治療では、患者さんに飲酒問題の現実を直視してもらい、断酒を強く決意させたうえで、2カ月程度かけて断酒を継続させるための治療が行われます。

まずは、精神療法などで、患者さんにアルコール依存症や断酒に対する正しい知識を知ってもらい、断酒会や自助グループへの参加を促します。

断酒を継続させるために、患者さんにしっかりと説明をしたうえで、抗酒薬(ジスルフィラム・シアナミド)の投与による薬物療法も開始されます。

治療の流れ③退院後のアフターケア

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  1. 病院・クリニックへの通院
  2. 抗酒薬の服用
  3. 自助グループへの参加

上記の3つが退院後のアフターケアの三本柱と言われており、この三本柱を継続して行うことで飲酒への未練を完全に断ち切り、断酒を成功へと導きます。

抗酒薬のジスルフィラム・シアナミドの服用は断酒を継続させるためには不可欠であり、抗酒薬の服用は退院後6~12カ月間継続して行われます。

自助グループはアルコール依存症の患者さんの市民団体で、メンバーが集まって自己の体験を語り合い、仲間と一緒に断酒の継続を目指します。

アルコール依存症の治療内容

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では次に、アルコール依存症はどのような方法で治療されるのか、アルコール依存症の治療内容について見ていきましょう。

治療①精神療法

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アルコール依存症の治療の中心は精神療法であり、その治療法の中に精神療法があります。そこからさらに個人精神療法や集団精神療法などがあります。

個人精神療法は、精神科医や臨床心理士などの専門家によるカウンセリングを通じて、患者さんに飲酒問題の現実を直視してもらい、自発的な断酒の決断を導きます。

集団精神療法は、精神科医らの指導のもとに数名の患者さんに集まってもらい、グループミーティングを通じてお互いの問題を分かち合い、仲間と一緒に断酒を目指します。

治療②薬物治療

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  • 低栄養の治療
  • 肝臓などの治療
  • 精神症状に対する治療
  • 離脱症状への治療
  • お酒を遠ざける(抗酒薬)

アルコール依存症の精神・身体合併症の治療は対症療法が中心になり、アルコールによる低栄養性脂肪肝やアルコール性肝疾患などは症状に応じて適切な薬物が投与されます。

不安・不眠などの精神症状や離脱症状(禁断症状)の治療は、不安や緊張を和らげる抗不安薬や睡眠薬による薬物療法が行われます。

ジスルフィラムとシアナミドというお薬は、服用中にお酒を飲むと不快な気持ちになり、お酒を飲みたいという気持ちがなくなってきて、患者さんからお酒を遠ざけられます。

Point

アルコール依存症の治療の中心は精神療法

精神・身体合併症の治療は対症療法が中心

抗酒薬は心理的に飲酒を断念しやすくする

アルコール依存症の治療前に基礎知識を確認

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アルコール依存症の治療をする前に、アルコール依存症に関する基礎知識を知っておきましょう。

アルコール依存症とは

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アルコール依存症とは、多量飲酒が原因で節度のある飲酒ができなくなり、大切な家族や仕事よりもアルコールを飲むことを優先させてしまう依存症をいいます。

節度ある適度な飲酒をしていると、アルコール依存症になるリスクは低いですが、お酒を飲む量に比例して、アルコール依存症になるリスクが高まります。

アルコール依存症になると、離脱症状(禁断症状)や不安・不眠などの精神症状、精神・身体合併症などの症状が現れ、健全な社会生活が送れなくなってしまいます。

アルコール関連問題について

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アルコール関連問題とは、アルコールに関係したあらゆる問題のことで、アルコール性肝疾患などの健康問題だけでなく、お酒を飲んで暴力を振るうなどの社会問題も含まれます。

アルコールが原因のDVや子供への虐待、夫婦の不和、経済的問題なども全てアルコール関連問題であり、アルコール依存症もアルコール関連問題のひとつです。

煙草を吸い過ぎるとニコチン依存症になりますが、アルコールは煙草とは異なり、健康問題だけでなく社会問題が大きな比重を占めていることが特徴です。

Point

アルコール依存症の原因は多量飲酒

健康問題だけでなく社会問題も起きる

社会問題が大きな比重を占める

アルコール依存症の治療するには原因の理解を

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アルコール依存症を治療するには、アルコール依存症の原因を理解したうえで、早期発見と早期治療が大切になってきます。

アルコール依存症の原因

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アルコール依存症の原因は多量飲酒であり、お酒を大量に飲み続けているとアルコール依存症になるリスクが高まります。

しかし、多量飲酒を続けている人の全てがアルコール依存症になるわけではなく、お酒を大量に飲んでいてもアルコール依存症にならないケースもあります。

アルコール依存症になるかどうかは遺伝要因や環境要因によって左右され、アルコール依存症の原因の50~60%は遺伝要因、残りは環境要因と推定されています。

「多量飲酒」の基準

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項目 飲酒量
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適度な飲酒 1日平均20ml
多量飲酒 1日平均60ml

厚生労働省は「健康日本21」の中で、「節度ある適度な飲酒」と「多量飲酒」について述べています。

「健康日本21」とは、健康増進法という法律に基づいて定められた国民の健康の増進に関する国の基本的な方針で、飲酒に関する目標値についても定められています。

多量飲酒とは1日平均60gを超える飲酒のことで、ビール中瓶3本、日本酒3合弱、25度焼酎300ml以上のアルコールの摂取が多量飲酒の目安になります。

早期発見・早期治療が重要

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アルコール依存症の治療で大切になってくるのが早期発見・早期治療で、早期に発見して治療をすることで、健康問題や社会問題の深刻化を未然に防げます。

早期発見・早期治療をするためには、家族がアルコール依存症の原因や症状を知っておくことが大切であり、アルコール依存症の徴候が見られた場合は専門家に相談してください。

アルコール依存症の徴候として、離脱症状(禁断症状)や手のふるえ、発汗、不眠などの症状が挙げられます。

Point

アルコール依存症の原因は多量飲酒

多量飲酒の定義は1日平均60g以上の飲酒

禁断症状などが現れたら専門家に相談する

アルコール依存症の治療は専門家に相談

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アルコール依存症の治療は専門家に相談することが必要になってきます。では、専門家の相談先を見ていきましょう。

専門家の相談先

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  • 精神保健福祉センター・保健所
  • アルコール依存症専門医療機関
  • 自助グループ

精神保健福祉センターは、心の健康の保持と向上を目的とする行政機関で、都道府県や政令指定都市に設置されており、保健所と同様にアルコール依存症の治療の相談ができます。

アルコール依存症専門医療機関は日本全国にあり、本人が受診を拒否していても、家族が本人に代わって、アルコール依存症の治療の相談をすることが可能です。

自助グループはアルコール依存症の患者さんの市民団体で、公益社団法人 全日本断酒連盟(断酒会)やAA日本ゼネラルサービスなどがあり、気軽に相談に乗ってもらえます。

精神科訪問看護という選択肢も視野に入れよう

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精神科訪問看護とは、医師の指示のもと、看護師や准看護師、精神保健福祉士、作業療法士などが家庭を訪問し、看護や社会復帰の指導などが受けられる看護サービスのことです。

アルコール依存症による精神症状の悪化や増悪を防ぐことにもつながり、アルコール依存症の治療の相談をすることも可能です。

もし、家族や身内の方にアルコール依存症の兆候が見られる方がいる場合は、最寄りの精神科訪問看護ステーションに相談されると良いでしょう。

Point

精神保健福祉センターや保健所に相談

専門医療機関や自助グループに相談

精神科訪問看護ステーションにも相談できる

精神科訪問看護について

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アルコール依存症の治療に関することは、精神科訪問看護で相談に乗ってもらえます。では次に、精神科訪問看護について見ていきましょう。

精神科訪問看護とは

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サービス名 精神科訪問看護
看護のテーブル画像
職種 ・看護師
・准看護師
・作業療法士
訪問日数 ・原則週3日以内

精神科訪問看護とは、精神疾患がある方や心の病気を抱えている方の自宅に看護師などがが訪問し、患者さんがより安定した生活を送れるように支援する看護サービスです。

患者さんの自宅に訪問するのは、看護師や准看護師、精神保健福祉士、作業療法士などで、医師の指示にしたがって看護や社会復帰に向けての指導などを個別に行います。

アルコール依存症による精神症状で、退院後のアフターケアを受けている方は、精神科訪問看護を利用すると、療養上の必要な援助や助言などのトータルサポートが受けられます。

精神科訪問看護の内容

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  1. 日常生活の維持/生活技能の獲得・拡大
  2. 対人関係の維持・構築
  3. 家族関係の調整
  4. 精神症状の悪化や増悪を防ぐ
  5. ケアの連携
  6. 社会資源の活用
  7. 対象者のエンパワーメント
    1. 精神科訪問看護の内容は上記のように多岐にわたり、アルコール依存症や薬物依存、統合失調症、適応障害、うつ病、認知症などの精神疾患全般が対象になります。

      一般の訪問看護は、褥瘡(じょくそう)のケアや排痰ケアなどの医療的処置が中心になりますが、精神科訪問看護は精神科看護に特化していることが特徴です。

      精神科訪問看護を利用することで、家庭や地域社会で生活を送りながら精神疾患の治療を継続することが可能になり、早期の社会復帰を目指せます。

      Point

      医師の指示のもと看護師などが自宅を訪問

      看護や社会復帰に向けての指導を受けられる

      精神科看護に特化している

      精神訪問看護ならシンプレ訪問看護ステーションにお任せください!

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      では最後に、精神科訪問看護を行っているシンプレ訪問看護ステーションをご紹介いたします。

      シンプレ訪問看護ステーションって?

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      シンプレ訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護サービスを提供しており、アルコール依存症にも対応しています。

      看護師や作業療法士などのスタッフがご利用者様の自宅を定期的に訪問し、生活支援・自立支援、症状の悪化防止・服薬支援、社会復帰へのサポートを支援します。

      シンプレ訪問看護ステーションには、専門的な知識や経験が豊富なスタッフが多数在籍しており、アルコール依存症の治療についても気軽に相談ができます。

      シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

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      • 新宿区
      • 中野区
      • 豊島区
      • 練馬区
      • 千代田区

      シンプレ訪問看護ステーションの拠点は東京都新宿区高田馬場にあり、対応エリアは東京都新宿区、中野区、豊島区、練馬区、千代田区に対応しています。

      他のエリアについても対応が可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせをください。

      シンプレ訪問看護ステーションは24時間365日体制で運営しておりますので、安心してご利用いただけます。

      Point

      精神科に特化した訪問看護サービスを提供

      アルコール依存症にも対応

      24時間365日体制で同日の複数訪問も可能

      総括:アルコール依存症を治療したらいならまずは専門機関に相談しよう!

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      アルコール依存症の治療については、精神保健福祉センター・保健所、アルコール依存症専門医療機関、自助グループなどの専門機関に相談ができます。

      精神科訪問看護でもアルコール依存症の治療の相談ができ、社会復帰に向けてのトータルサポートが受けられます。

      シンプレ訪問看護ステーションでは、精神に特化した訪問看護を行っており、アルコール依存症でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。