精神疾患の相談はどこですればいい?

精神疾患になると生活に支障をきたすこともあるため、精神疾患化かもしれないと思ったら早めに相談するのが一番です。
しかし、どこに相談すればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、精神疾患の相談先について説明したいと思います。
そのまま放置すると症状がより悪くなる場合もあるので、この記事を参考にして早めに相談しましょう!
精神疾患の相談はどこでできるの?

精神科や心療内科は、いきなり受診するにはハードルが高いものです。そんな時には、医療機関ではない専門の窓口に相談してみてください。
保健所・保健センター
・保健所
・保健センター
相談方法
・電話
・面談
相談相手
・保健師
・医師
・精神保健福祉士
保健所や保健センターは、各都道府県、もしくは市町村に必ず1つはある行政機関です。精神疾患に限らず、幅広い内容の相談を請け負うことができます。
相談は電話か面談のどちらかです。面談の場合は、混み合う可能性もあるので電話で予約を取っておくとスムーズに対応することができます。
直接施設に赴くことが困難な場合には、地域を担当する保健師が自宅に伺うことも可能です。保健師は地域の住民の健康管理などをサポートする専門のスタッフになります。
精神保健福祉センター
精神保健福祉センター
相談方法
・電話
・面談
相談相手
・医師
・看護師
・保健師
・精神保健福祉士
・臨床心理技術者
・作業療法士など
精神保健福祉センターは、心の病気全般に対しての相談を請け負う施設です。各都道府県、政令指定都市に1つ開設されています。
スタッフの職種や事業内容などは施設の規模によって異なります。それぞれの公式サイトなどで確認できるので、不安な方は一度調べてから連絡してみてください。
相談内容は、思春期の問題から高齢者の認知症問題、精神疾患についてなどです。施設での面談に関しては事前に予約をお願いします。
精神科訪問看護
精神科訪問看護
相談方法
・電話
・面談
相談相手
相談員
看護師
作業療法士
精神科訪問看護とは、精神科に特化した訪問看護を行う施設です。精神疾患を患っている方で、医師が訪問看護が必要と判断した時に利用することができます。
訪問看護では利用者を含め家族に対してもサポートを行え、悩みや相談に関しても請け負うことが可能です。
自宅に訪問した際に相談を受けることもできますが、電話などでも対応できます。精神科訪問看護の事業所で対応が異なるので、確認が必要です。
そもそも精神疾患とは?種類と特徴

精神疾患とはどのような症状の事を言うのでしょうか。代表的な精神疾患と特徴、精神疾患に関する情報をまとめています。
精神疾患とは
精神疾患は誰もが患う可能性がある、一般的な病気です。症状は患った精神疾患によって異なりますが、不眠や気分の落ち込みなどがあげられます。
原因ははっきりしていることが少なく、ストレスなどの外部要因や遺伝などが複雑に重なり合い発症します。
風邪などの病気と同じで、早い段階で発見し治療を開始すれば早期に症状を緩和することも可能です。
ほとんどの精神疾患は通院での対応で、多くの患者が通院しながら日常生活を送っています。
精神疾患の種類と特徴
被害妄想や幻聴、意欲、自発性が低下する
気分障害(うつ病など)
躁うつ病やうつ病、躁病が起こる
ストレス障害
パニック障害や強迫性障害などが起こる
アルコールや薬物依存症
自分の意思でやめられず問題が生じる
認知症
記憶力や判断力が低下
精神疾患は多様な種類があります。ここにまとめているのは、精神疾患の中でも代表的な一部の疾患です。
治療法は主に薬物治療や精神療法です。完治できる疾患とできない疾患がありますが、できないとしても適切な治療を行うことで症状の改善は見込めます。
周囲の接し方などでも症状は緩和できるので、家族や周囲の人たちは精神疾患に対して正しい知識を持ち正しい方法で患者にアプローチすることが大切です。
精神疾患者の推移
302万人
2008年
323万人
2011年
320万人
2014年
392万人
2017年
419万人
精神疾患を患う患者数は、年々増加していることが分かります。今回の数字は医療機関を受診している患者の数です。
単純に精神疾患が増えたとも考えられますし、精神疾患がメディアなどで取り上げられ一般的になったために受診数が増加したとも考えられます。
どちらにせよ、まだ医療機関を受診していない軽症の患者や、依存症などで予備軍として考えられる患者を含めた場合はもっと多くの方が精神疾患を患っていることになります。
症状別の精神疾患者数
気分障害(うつ病など)
127.6万人
ストレス障害
83.3万人
統合失調症
79.2万人
認知症
14.2万人
患者数が一番多い精神疾患は、うつ病などの気分障害です。2番目がストレス障害、3番目が統合失調症になります。
認知症の場合は、アルツハイマー病を含めると70.4万人にまで増加します。気分障害とストレス障害、アルツハイマー病は増加傾向にある疾患です。
アルツハイマー病以外の認知症や統合失調症の患者数はほぼ横ばいとなっています。患者数が増えている精神疾患ですが、入院数は年々減少傾向です。
入院期間も減少しているので、精神疾患の主な治療は通院で行われていることが分かります。
精神疾患の治療方法

精神疾患の治療方法を解説していきます。精神疾患の種類によって効果のある治療法は異なり、いくつかの治療を併用されることが一般的です。
対等で自然な会話で症状を和らげる「精神療法」
精神療法は、患者と医師が対等の関係で話し合うことで問題を解決していく治療法です。まず、医師が患者の困っていることなどを聞き取り診断を行います。
そこから患者に対して複数の治療やアドバイスを提示し、患者と共に治療を進めていくことが特徴的です。
定期的にこの治療を行うことで、患者と医師の間に親しみなどの感情が生まれます。そうすると患者はさらに心の奥の考えまで話せるようになるのです。
即効性はありませんが、丁寧に時間をかけることでより深い面談を行うことができます。
病状ごとの適切な薬で症状を改善する「薬物療法」
薬物療法は、疾患により表れる症状の緩和に有効です。従来は錠剤などの飲み薬が一般的でしたが、液剤や長期持続型の注射剤などが開発されています。
また、従来の治療薬から改良され、より副作用の少ない治療薬も使用できます。種類が増えることで選択肢が広がり、患者の状態や生活スケジュールに合わせての処方が可能です。
精神疾患に限らず医療機関から処方された薬は、自己判断で服薬を止めてはいけません。特に精神疾患は再発のリスクが高いため、医師の判断に従って服用してください。
精神疾患で失われた機能を回復させる「心理・社会的治療」
心理・社会的治療とは、リハビリテーションのことです。精神疾患を患ったことにより低下した機能を向上させ、日常生活への復帰を後押しします。
課題を見つけて克服に取り組み作業療法の他に、薬剤管理指導や栄養管理などもリハビリの一環です。
どのようなリハビリが行われているかは、各医療機関によって異なります。そのため、気になる方は、一度問い合わせて確認されることをおすすめします。
精神疾患の相談をする前に確認したいこと

精神疾患の相談の前に確認してほしいことを2つのポイントで説明します。ただ闇雲に相談をしても、求める回答を得られないこともあるので注意してください。
心の病気は早期治療が何より大事!
まず1つ目は、精神疾患は早期治療がとても大切だということです。早く治療を始めることで、慢性化や重症化せずに治療の期間も短縮できます。
ただし、一度完治や症状が緩和されても、再発の危険性が高いことも精神疾患の特徴です。そのため、医師の指示があるうちは症状が出ていなくても通院してください。
前述している通り、自己判断で服薬を止めることも禁止です。一度再発してしまうと、二度目三度目の再発のリスクはより高まる傾向にあります。
精神疾患の症状をうまく伝える方法
精神疾患を患っている状態で、自分の状態を細かく医師に伝えることは難しいことです。できれば一人ではなく、現状を理解している家族と受診してみてください。
また、症状をメモにまとめるなどして、伝え忘れが無いようにしましょう。言葉にすることが難しいのであれば、スマホなどで症状がでている状態を撮影することも有効です。
医師も症状を実際に確認することで、よりしっかりと診断を下すことができます。
精神疾患の相談ならシンプレ訪問看護ステーションにお任せください!

通院での対応がメインになる精神疾患は、自己管理が治療のキーポイントとなります。不安がある方は、外部からのサポートも視野に入れてみてください。
シンプレ訪問看護ステーションって?
自分らしく自立した生活を
営めるためのサポート
症状の悪化防止・服薬支援
生活状況を観察しながら
受診や服薬を支援
社会復帰へのサポート
主治医や関係機関と
連携を取りなが社会復帰を
支援
家族の方への支援
・家族へのアドバイスや相談
・社会資源の活用などをサポート
シンプレ訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護を提供しております。
主なサポート内容は、表にまとめている通りです。この4つのサービスを主軸として、利用者の目的に合わせたサポートを行っております。
当ステーションには、精神疾患の専門知識や看護経験が豊富なスタッフが多数在籍しており、生活支援や自立支援、症状の悪化防止、服薬支援などのトータルサポートを行います。
こころの健康問題をひとりで抱えて悩むのではなく、相談することが大切です。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
- 新宿区・中野区・練馬区・豊島区
- 文京区・杉並区・渋谷区・千代田区
- 板橋区・葛飾区・江東区・江戸川区
- 墨田区・荒川区・北区・世田谷区
- 西東京市・三鷹市・武蔵野市・台東区
現在の対応エリアは、上記を中心となっております。
今後はさらに事業を拡大していく予定となっています。
上記のエリア以外に自宅がある場合でも対応できる場合がありますので、まずはお気軽に電話や問い合わせフォームでお問い合わせください。
お子さまからお年寄りまで幅広い考え方、価値観を大切にし利用者様のご支援をさせていただきます。 ご相談のお問い合わせはこちら
まとめ

精神疾患の患者は年々増えていのが現状です。治療には時間がかかりますが、早期発見早期治療で慢性化や再発のリスクを軽減することができます。
通院での治療が主になるので、服薬や日常生活は患者やその家族が管理しなくてはいけません。
通院しながらの日常生活や服薬の確認など、どこに相談をしたらいいかわからなくて困っている、訪問看護のサービスについて聞いてみたいなどございましたら、シンプレへご相談ください。