睡眠障害の症状は「眠れない」だけじゃないって本当?

睡眠障害でお悩みですか?睡眠障害はただ眠れないだけでなく、さまざまな症状があり、放置していると取り返しのつかない事態を招く恐れがあります。
また、睡眠障害の原因には別の疾患が隠れている恐れもあるため注意が必要です。
そこで今回は、睡眠障害が引き起こす問題やどのように解決すればいいのかについて詳しく紹介します。
睡眠障害とは?

眠れない
「睡眠障害」とは、睡眠に問題がある状態をいいます。ただ単純に眠れない=睡眠障害ではありません。
眠れなくなることはよくみられますが、これは環境や生活習慣、精神的・身体的な病気などいくつかの要因が重なって起こることが多いです。
睡眠障害というと「眠れないこと」と考えがちですが、眠れない以外にも様々な症状があります。
よく眠れないと眠気やだるさ、集中力低下などを引き起こしますが、睡眠の問題やそれに伴う支障が1ヶ月以上続く場合は何らかの睡眠障害にかかっている可能性が考えられます。
睡眠に何らかの問題がある状態を指す
先述した通り、睡眠障害とは睡眠に何らかの問題がある状態を指します。代表的な不眠の他、就寝時の異常感覚なども睡眠障害の一つです。
睡眠障害の症状や原因は後述しますが、睡眠障害が長期間持続するとうつ病や生活習慣病などになりやすくなるので注意が必要です。
睡眠障害によって日々の生活に支障をきたすこともあるため、早期発見かつ睡眠障害を適切に対処することが重要と考えられています。
精神疾患に伴うものが多い
精神疾患とは、脳の機能的な障害や器質的な問題によって生じる精神的な疾患の総称で、代表的なものとしてはうつ病や統合失調症が挙げられます。
このような精神疾患に伴い、「眠れない」「睡眠中の異常行動」などの睡眠障害が出ることが多いです。
逆に、睡眠障害が長期間持続することでうつ病や生活習慣病など他の病気につながることもあります。
睡眠障害にはどんな症状がある?

・不眠
・仮眠
・就寝時の異常感覚
・睡眠、覚醒リズムの問題
はた目から見た症状
・いびき
・無呼吸
・睡眠中の異常行動
・睡眠中の異常運動
自覚症状とはた目から見た症状があります。寝つきが悪く熟睡できない、途中で起きてしまうといった不眠は日中の過剰な眠気につながります。
適切な時刻に入眠できず、希望時に起床することができないというように、睡眠リズムが乱れることもあります。就寝時の異常感覚には、脚もむずむず感や火照りが挙げられます。
周囲の人から指摘される睡眠中の異常行動には、寝ぼけ行動、寝言、睡眠中の大声・叫び声などがあります。
睡眠障害の原因にはどんなものがある?

- 環境要因
- 身体的な要因
- 精神的要因
- 生活習慣の要因
睡眠障害の原因を挙げると、大きく4つに分けられます。睡眠障害はその原因によって治療法も異なるため、まずは睡眠の問題を把握しておくことは重要です。
精神疾患からくるものなのか、生活習慣が原因なのか、適切な治療を受けるためにも自分の睡眠状態をチェックしてみましょう。
もちろん複数の要因が複雑に絡んでいることもあります。早めに専門機関に相談するのも一つの手です。
自分でできる睡眠障害のセルフケア

呼吸だけに意識を集中して思考を止める
気分が落ち着かず、さまざまな思考が出てきて覚醒してしまう時は、呼吸だけに意識を集中して思考を止めましょう。
自分の呼吸に集中することで自然と心が落ち着き、気がつくと眠れているかもしれません。
ストレスや不安がある時は特にネガティブな感情が出てきやすいですが、呼吸だけに意識を集中し、ネガティブな感情を受け流すようにしてみてください。
夕食は交感神経を刺激する食べ物を避ける
交感神経を刺激する作用がある食品を避けるのも一つの手です。交感神経を刺激する作用がある食品は、寝つきや眠りの質が悪くなる原因になります。
例えば、香辛料のトウガラシやコショウ、カフェインが入っているコーヒーや緑茶などです。
アルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドにも覚醒作用があり、睡眠の質を低下させてしまうため寝る前の飲酒も控えるといいでしょう。
就寝前にスマホをチェックしない
寝る前の「スマホ」にも注意しましょう。人間には自然な睡眠を誘うメラトニンというホルモンがあるのですが、スマホの光によりこのメラトニンの分泌量が抑制されます。
メラトニンの分泌量が抑制されることで寝つきが悪くなってしまうのです。新しい情報や見た映像によって脳が刺激を受け、寝つけなくなることもあります。
眠くなるまでの時間つぶしについついスマホを触ってしまうかもしれませんが、良質な睡眠のために就寝前はスマホは見ないと決めましょう。
睡眠障害を治療する方法は?

睡眠改善指導
不眠症状に悩まされる場合、「寝床=眠るところ」として再学習させたり、同じスケジュールを守るなどして睡眠の習慣をつけるように訓練します。
例えば、15分経っても眠れない時は寝床から出てリラックスできることをし、眠気がきたら寝床に戻ることを繰り返します。
睡眠に関する悩みを解消する睡眠アドバイザーも活躍しているので、医療機関をはじめ、専門家に相談することで睡眠障害の改善につながるでしょう。
リラクセーション法
リラクセーション法は睡眠障害の他、うつ症状や不安症状、心身症などにも有効な治療法です。
副交感神経系のはたらきを優位にさせ、リラックス状態を作ることで安眠モードに導きます。
不必要で過剰な緊張が低下するように身体の筋群を緩めるので、特に寝る前や夜中に起きてしまって眠れない時に行うと効果的です。
薬物療法
・ゾルピデム(マイスリー)
・ゾピクロン(アモバン)
・エスゾピクロン(ルネスタ)
ベンゾジアゼピン系
・トリアゾラム
(ハルシオン)
・ブロチゾラム
(レンドルミン)
・ロルメタゼパムなど
(エバミール)
メラトニン受容体作動薬
ラメルテオン
(ロゼレム)
オレキシン受容体拮抗薬
スボレキサント
(ベルソムラ)
薬物療法という手もあります。薬の種類はさまざまですが、分類すると表のようになります。
現在使用される睡眠薬はほとんどがベンゾジアゼピン系睡眠薬です。非ベンゾジアゼピン系は脳の活動を抑えることで睡眠をもたらします。
メラトニン受容体作動薬はメラトニンの分泌を促す薬で、オレキシン受容体拮抗薬は睡眠状態へスイッチを切り替えていくような薬です。
睡眠障害の相談はどこでできる?

日本睡眠学会の睡眠医療認定医
日本睡眠学会は睡眠科学と睡眠臨床に関する科学的知識を、国民や医療機関の方々に広く提供することを目的として開設されています。
睡眠医療の普及と向上を促すことを目的としており、睡眠医療認定医には豊富な知識や経験があります。
睡眠障害でお悩みなら、睡眠医療認定医が常駐するお近くのクリニックを検索し、足を運んでみるといいでしょう。
精神科医
精神科は「こころの病気(精神疾患)」を診る医療機関です。精神医学を専門とする医師に相談するのもいいでしょう。
睡眠障害は精神疾患を伴うケースも多いですが、専門性の高い精神科で検査を受けることで適切な治療ができます。
精神科では精神疾患の検査・治療ができるので、睡眠障害以外の問題や病気などが見つかることもあります。
精神科訪問看護もおすすめ!

精神科訪問看護とは?
精神科訪問看護は精神科に特化したサービスで、精神障害者の社会生活機能の回復を目的とし、さまざまサポートをおこないます。
医療従事者が訪問し、必要な看護・療養上必要な援助・社会復帰指導などをおこなうので、安心できる場所でサポートを受けられます。
お宅に訪問するスタッフは、精神障害の医療の分野で活躍する精神保健福祉士や看護師などの医療従事者であるため、安心して利用できます。
精神科訪問看護のサポート内容
- 日常生活の維持
- 生活技能の獲得・拡大
- 対人関係の維持・構築
- 家族関係の調整
- 精神症状の悪化や増悪を防ぐ
- ケアの連携
- 社会資源の活用
- 対象者のエンパワーメント
精神科訪問看護のサポート内容を大まかにまとめると上記のようになります。「夜眠れない」という場合もお気軽にご相談ください。
精神科訪問看護では、自立への援助を促しつつ、生活の質が高まることを目指しサービスを提供しています。
生活習慣に関する助言・指導、自己管理能力を高める援助から、家族の悩みや不安の解消まで幅広く対応できます。
精神科訪問看護ならシンプレ看護ステーションへ!

それでは、当シンプレ看護ステーションについてご紹介いたします。
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
対象者 | 主な看護内容 |
---|---|
精神疾患全般![]() |
・生活支援、 自立支援 ・症状の悪化防止、服薬支援 ・社会復帰サポート ・家族の方への支援 |
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科に特化した訪問看護サービスを提供しており、さまざまな精神疾患に対応しています。
患者さんらしさを失わないよう自立した生活をするためのサポートを心がけています。
精神疾患に関する専門的な知識や経験が豊富なスタッフが多数在籍しておりますので、精神科訪問看護サービスを受けるのが初めての方でも安心してご利用いただけます。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
- 新宿区・中野区・練馬区・豊島区
- 文京区・杉並区・渋谷区・千代田区
- 板橋区・葛飾区・江東区・江戸川区
- 墨田区・荒川区・北区・世田谷区
- 西東京市・三鷹市・武蔵野市・台東区
シンプレ訪問看護ステーションは東京を中心に展開しており、対応エリアは上記のとおりです。
記載しているエリアを中心に行っていますが、今後はさらに事業を拡大していく予定となっています。
他のエリアの方も対応が可能な場合があります。まずはお気軽にご相談ください。
ご利用者様が家庭や地域社会で安心して日常生活を送れるよう、お子さまからお年寄りの方まで幅広くサポートいたします。
まとめ

睡眠障害は精神疾患を伴うケースが多いです。睡眠障害が疑われたら、悪化する前に精神科訪問看護という選択肢も含め専門機関に早めに相談しましょう。
シンプレ訪問看護ステーションでも精神科に特化した訪問看護サービスを提供しており、睡眠障害にも対応しています。
こころの健康問題をひとりで抱えて悩むのではなく、相談することが大切です。
精神疾患における睡眠障害についてお悩みの方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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