疾患 2020-11-11

精神疾患の原因にはどんなものがあるの?

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精神疾患の原因やメカニズムについては現在もはっきりとはわかっていません。

しかし、これまでの研究から、もともとの性格や考え方・環境などに加え、体質や脳の機能などが影響していると考えられています。

この記事では、原因別に精神疾患の種類・症状などを見ていきましょう。

医療機関を受診する目安や相談先などについても紹介しますので、ご自身やご家族が精神疾患で悩んでいるという方はぜひ参考にしてくださいね。

精神疾患の原因は大きく3つに分けられる

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心因性

原因 ストレス環境
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代表的な
病気
・神経症
・心因反応
症状 ・不安
・うつ状態
・幻覚
・妄想など

心の状態と精神疾患は密接に関係しており、神経症(ノイローゼ)や心因反応(反応性うつ病)などの精神疾患は、強いストレスが原因で発症します。

愛する人との別れや勤務先の倒産など、耐え難い精神的な負担(ストレス)がかかると、ノイローゼやうつ病になる可能性が高まります。

子供の頃に受けた虐待などのトラウマが原因で心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症することもあり、心理的・精神的ストレスは精神疾患の原因になります。

外因性

原因 ・脳器質性疾患
・一般身体疾患
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代表的な
病気
・アルツハイマー病
・脳硬塞
・脳腫瘍など
症状 ・痴呆
・せん妄
・躁状態など

外因性精神疾患は原因がはっきりしていることが特徴です。主な原因として、身体の疾患や外傷、薬剤などが挙げられ、脳の病気や薬物の過剰摂取などが原因で発症します。

脳の萎縮によるアルツハイマー型認知症や膠原病によるメンタル不調、違法薬物の過剰摂取による幻覚や幻聴などの症状が外因性の精神疾患に該当します。

また、中高年になるとホルモンの分泌異常が原因でメンタル不調になることがあり、高齢者は脳血管障害が原因でてんかんを発症することがあります。

内因性

原因 不明
(ウイルス
遺伝など)
内臓のテーブル画像
代表的な
病気
・統合失調症
・双極性障害
・非定型精神病
症状 ・幻覚
・妄想
・躁状態など

内因性精神疾患は原因がはっきりしませんが、遺伝や胎児期の脳血流障害などによる脳の器質的な問題が原因で発症すると考えられています。

内因性の中でも代表的な精神疾患として、考えがまとまらなくなって頭が混乱してしまい、幻聴や妄想などが出現する統合失調症があります。

また、双極性障害も内因性精神疾患で、躁病とうつ病の時期を繰り返して情緒不安定になったり、うつ病の時期だけを繰り返して無気力になり、閉じこもりがちになったりします。

精神疾患の診断基準は?

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世界保健機関(WHO)の『ICD-10』とは

国連の専門機関である世界保健機関(WHO)は、『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)という国際的診断基準を定めており、精神疾患の診断の参考に使われています。

ICD-10は精神疾患だけでなく、身体疾患などあらゆる疾患の診断基準を定めていて、疾患ごとに細かく分類されており、14,609項目が基本分類表に記載されています。

なお、ICDは約30年ぶりに改訂が行われ、「ゲーム障害」や「性別不合」などの新しい疾患概念が掲載された『ICD-11』が公表されており、導入作業が進められています。

アメリカ精神医学会の『DSM-5』

アメリカ精神医学会は『DSM-5』という精神疾患の診断・統計マニュアルを出版しており、医師が精神疾患の診断を行う際に用いられています。

DSM-5は精神疾患を22のカテゴリーに分類し、それぞれのカテゴリーはさらに細かく分類されており、医師は大小の診断分類に基づいて精神疾患の診断を行います。

ICD-10は主に統計の分類や行政サービスの認定の際に用いられますが、臨床の現場ではDSM-5が共通言語になっており、臨床家必携のガイドブックとして活用されています。

精神疾患の診断方法について知りたい

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問診を中心に診断が行われる

精神疾患の診断方法は問診が中心で、初診の際は問診票にどのような症状が出ているのかや悩み事の内容などを、できる限り詳しく書いてもらいます。

問診では、問診票の内容に基づいて患者さんにいろいろな質問を行い、医師は患者さんの表情や声のトーンなどをチェックしながら、DSM-5の診断基準などを参考に診断します。

例えば、統合失調症の疑いがある場合は、話の内容にまとまりがないかや、妄想や幻覚などの症状が出現していないのかをチェックして診断を下します。

頭部CTやMRI・血液検査などを行うことも

問診で患者さんが「疲れやすい」「やる気が出ない」などの症状を訴えた場合は、肝機能障害などの身体疾患の可能性があるため、血液検査が行われることがあります。

アルツハイマー型認知症や脳腫瘍による精神障害などは、頭部CTやMRIなどの画像検査で脳の状態をチェックして診断を行います。

なお、心理テストや質問紙検査が行われることがありますが、心理テストや質問紙検査は診断を補助するものであり、あくまでも問診が診断中心です。

精神疾患で医療機関を受診する目安

チェック

体の変化

次のような症状がある場合は、精神科や心療内科などの医療機関の受診を検討しましょう。

睡眠障害がある

寝付きが悪くなったり、睡眠中に何度も目覚めるような睡眠障害の症状が続いている場合は、うつ病や不安障害、統合失調症を患っている可能性があります。

うつ病の90%以上は睡眠障害を合併しており、深刻な悩み事があって眠れない場合などは、心療内科や精神科などの医療機関の受診を検討しましょう。

食欲不振・頭痛などが2週間以上続く

悲しい出来事があると一時的に食欲不振になることがありますが、食欲不振が2週間以上も続いている場合では、うつ病を患っている可能性があります。

また、頭痛や頭が重い症状が2週間以上続いている場合は、不安障害や適応障害、統合失調症の可能性があり、高齢者の場合は血管性認知症の恐れがあります。

心の変化

精神疾患は心の病気ですので、精神疾患を患うと心の状態が変化します。次のような症状が出現している場合は、精神科や心療内科などの医療機関の受診を検討しましょう。

2週間以上うつ状態が続いている

心が強いストレスを受けると、一時的に気分が落ち込んだり元気がなくなりますが、これはストレスに対する正常な反応ですので問題はありません。

しかし、うつ状態が2週間以上続いている場合は、うつ病を患っている恐れがありますので、精神科や心療内科の受診をおすすめします。

思考力・集中力の低下で日常生活に支障がある

深刻な悩み事があると思考力や集中力が低下して、仕事や勉強等日常的生活に支障を来たすことがあります。

もし、家族や友人などの身辺者で落ち込みが激しく、「死にたい」と言っている人がいれば、精神科や心療内科の受診を勧めるようにしてください。

精神疾患の相談を受け付けている場所は?

疑問の画像
精神保健、福祉センター
医師などにこころの健康についての相談ができる

いのちの電話
ボランティアが自殺志望者の悩みを聞く

上記の場所では精神疾患の相談を受け付けており、気軽に相談することが可能です。また、心療内科や精神科などの医療機関でも気軽に精神疾患の相談ができます。

保健所や保健センターは、こころの健康やアルコール・薬物依存症など、幅広い精神疾患の相談ができ、精神保健福祉センターでも同様の相談をすることが可能です。

自殺を考えるような深刻な悩みを抱えている場合は、「いのちの電話」に電話をすると、専門家のボランティアが相談に乗ってくれます。

精神科訪問看護を利用するという選択肢も

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精神科訪問看護とは?

サービス名 精神科訪問看護
看護師2のテーブル画像
ケア内容 ・日常生活の維持
・生活技能の獲得
・拡大
訪問日数 原則週3日以内

精神科訪問看護とは、自宅療養で精神疾患の治療を受けている患者さんの自宅に、看護師などの医療従事者が訪問して適切なケアを行う訪問看護のサービスです。

精神疾患を患うと休職して自宅療養をする患者さんが多いですが、精神科訪問看護のサービスを利用することで、家庭や地域で安定した生活を送りながら社会復帰を目指せます。

精神科訪問看護は公的医療保険や公的介護保険の適用が可能で、1~3割の自己負担で利用できます。公的医療保険を利用する場合は、原則週3日以内の訪問になります。

精神科訪問看護のサポート内容

  • 症状のコントロールや治療の相談
  • 日常生活の援助
  • 対人面の相談
  • 気分転換の援助・健康管理
  • 服薬管理状況確認、援助
  • 家族の悩みや不安の解消
  • 社会資源の活用援助

精神科訪問看護のサポート内容は上記の通りで、医師の指示を受けたうえで症状のコントロールを行ったり、患者さんの日常生活の援助などを行います。

自宅療養を続けていると孤独になりがちですが、自宅に訪問する看護師などとコミュニケーションをとることで、良好な人間関係を再構築するためのきっかけにできます。

患者さんの家族の悩みを聞いたり不安を解消することも精神科訪問看護の重要な仕事であり、患者さんと同居する家族の負担軽減にもつながります。

精神科訪問看護ならシンプレ看護ステーションへ!

シンプレ

シンプレ訪問看護ステーションとは?

シンプレ訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護のサービスを提供しており、強いストレスが原因でうつ病になった方や認知症等の精神疾患に対応しています。

精神疾患の専門知識がある看護師がご利用者様の状況・状態に応じて、医師の指示に基づいてサポートを提供し、ご家庭や地域社会で安心して生活を送れるように支援します。

思いやりの気持ちを大切にし、幅広い考え方や価値を尊重して支援を行いますので、ご利用者様は自宅でリラックスして治療を続けながら早期の社会復帰を目指せます。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリアは、東京都新宿区を中心に上記のように広く対応しています。

上記の対応エリア以外の地域にお住まいの方も利用できる場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

24時間365日体制でオンコール対応にて運営しており、病気に関することはもちろん、生活に関することなど、お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

まとめ

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精神疾患の原因ははっきりとは解明されていませんが、心因性・外因性・内因性の3つの要因で発症すると考えられており、医師の診断を受けることで病名がわかります。

2週間以上うつ状態が続いていたり、死にたいと思うような深刻な悩み事がある場合は、早めに医療機関を受診したり、保健所や保健センターなどで相談するようにしましょう。

シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科に特化した訪問看護のサービスを提供しており、うつ病や認知症などの精神疾患でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。