精神疾患の主な治療方法をご紹介
精神疾患の治療方法について知りたいとお考えですか?
精神疾患は周囲の理解を得ることが難しく、病気そのものの症状に加え、人間関係や経済面など多くの問題を抱え込んでしまう傾向にあります。
放置すれば命に関わる恐れもあるため、適切なサポートを受けながら治療に臨むことが重要です。
この記事では、精神疾患の治療方法や相談先について詳しく紹介します。
精神疾患の治療にはどのようなものなのか?
薬物療法
うつ病、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害など
セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬
うつ病、強迫性障害、不安障害など
ノルアドレナリン-ドパミン再取り込み阻害薬
うつ病、強迫性障害、不安障害など
三環系抗うつ薬
うつ病、うつ状態、ナルコレプシー(情動脱力発作)など
抗精神病薬
主に統合失調症の治療で使われる
抗不安薬
不安障害など
気分安定薬
双極性障害など
精神疾患において薬物療法は最も基本ながら重要な治療方法です。治療は症状のピークから始めることが多いです。
薬物療法の第一の目的は、幻覚・妄想・興奮・抑うつ・不安・緊張・不眠などの様々な症状の改善にあります。
第二の目的としては、症状が安定した後の再発予防です。精神疾患の相当数が再発性の疾患ですので、再発が予想される場合には、維持療法へ導入しなければいけません。
幸い、向精神薬や気分安定薬などにも、症状を改善する作用だけだなく、再発を予防する作用があります。
電気けいれん療法
電気けいれん療法(ECT)は、電流を頭に流すことで脳にけいれんを起こさせて、うつ病などの精神疾患を治療する方法です。
うつ病、双極性障害、統合失調症、自殺念慮などの精神疾患に有効とされています。特に薬物療法で効果が得られない重症の精神疾患をお持ちの場合に治療が行われます。
電気けいれん療法を希望する場合は、まず担当の医師とじっくり話し合い、納得した上で決定することが重要です。
心理社会治療
適応行動を学習
不適応行動の習慣を改善
認知療法
・考え方の歪みを認識
・行動や感情を改善
対人関係療法
対人関係を改善する
精神分析
トラウマの影響を理解する
精神力動的精神療法
思考・感情行動における無意識パターンを認識
支持的精神療法
自己感情を表現を促進
心理社会療法とは、薬物療法や手術療法に頼らず、患者の認知や行動を改善することで精神疾患を治療する方法です。
心理社会治療には様々な種類があり、「行動療法」は間違った考え方を直すための練習をし、問題の解決を目指します。
集団精神療法は同じような悩みを持つ人たちが集まって、お互いに支え合いながら、問題を改善することが目的となります。
また、夫婦間の問題を解決するための夫婦療法というのもあります。
精神疾患とは?
精神疾患の診断基準
- 症状の重症度
- 症状の持続期間
- 症状が日常生活に及ぼす影響の度合い
精神疾患は心の病気の一つですが、種類や症状は多岐にわたります。
主にアメリカ精神医学会や世界保健機関が策定した診断基準が広く使われており、医師や専門家が患者さんの症状を評価し、正確な診断を下すために重要なガイドラインです。
診断においては、特定の症状がどれくらい続くかや、日常生活にどれくらい影響があるかを見て診断名を中心に考慮します。
精神疾患の代表例
- 統合失調症
- 気分障害
- てんかん
- 依存症
「総合失調症」は、発症の原因がよくわかっておらず、100人に1人弱の方がかかると言われている疾患で、幻覚や妄想などが特徴的な症状となっています。
「気分障害」は気分の波が主な症状として現れる病気です。うつ状態のみを認める場合はうつ病と呼び、うつ状態とそう状態を繰り返す場合には双極性障害と診断されます。
「てんかん」は何らかの原因で一時的に脳の一部が過剰に興奮することにより、けいれんや意識を失うなどの発作が起きる精神疾患です。
精神疾患を引き起こす原因
- 遺伝的な要因
- 身体的な要因
- 心理的な要因
- 社会的かつ文化的な環境要因
精神疾患を引き起こす原因は、遺伝、生物学、環境などの複雑な要因が関係していると考えられています。
環境的な要因としては、ストレス、虐待、薬物乱用などが挙げられます。これらの要因が複雑に絡み合うことで、精神疾患が引き起こされると考えられています。
精神疾患は、誰にでも起こりうる病気です。しかし、早期発見・早期治療により、症状を改善したり、再発を予防したりすることができます。
もし、精神疾患の疑いがある場合は、早めに専門家に相談するようにしてください。
精神疾患で医療機関を受診する目安
気分や意欲の低下・体のだるさが2週間以上続く
気分や意欲の低下が2週間以上続いて、身体がだるいと感じる場合、精神疾患を考えて医療機関を受診のタイミングとして挙げられます。
また、大きなストレスや出来事が原因で、日常生活に支障をきたすほどの憂鬱感やイライラが2週間以上続く場合も、医療機関を受診するようにしましょう。
特に大きなストレスや出来事が思い当たらなくても、以前は楽しんでいたことも今では興味を持たなくなり、何をするにもやる気が出ない場合にも、病院にいくタイミングとなります。
体に異常がないのに食欲減退・不眠が続く
ストレスなどが原因で、身体に異常がないのに食欲が無くなってきたり、不眠が続く場合は、精神疾患の可能性がありますので、医療機関へ受診するタイミングとして挙げられます。
例えば、強い動悸やお腹の不調、喘息のなど心身の不調が現れることもあります。こういった症状は精神疾患に関連している可能性があります。
ほかにも、身体の動きの不調(ふるえ、しびれ、めまいなど)などの症状があらわれた場合も、医療機関を受診するタイミングと言えます。
死にたいという感情がある
精神疾患の疑いがある場合、絶対に無視してはならないタイミングは、「死にたい」という気持ちが表れたときです。
このような気持ちになったら、迷わず医療機関を受診することが重要です。ただ、自分でそういった感情に気づくことは困難な場合もあります。
そのため、もし家族の方が本人の様子の変化に気づいた場合は、なるべく早く相談することを強くおすすめします。
精神科・心療内科・神経内科はどう違う?
精神的な症状が強く現れる精神障害の治療
心療内科
ストレスで現れる体の症状、病気に対する治療
神経内科
神経系の異常に対する治療
精神科は、心の健康や心の病気を専門に診る専門医がいる科です。うつ病や不安障害などの精神疾患や、心の不調に向き合い、診断と適切な治療を行います。
身体の不調と心の問題は密接に関連していることがあります。心療内科では、ストレスや心の疾患による身体の症状を総合的に診断し、心と体のバランスを整える治療を行います。
神経内科は 脳や神経に関連した疾患を診る専門家がいる科です。めまい、頭痛、神経痛など、脳や神経に関わるさまざまな症状や疾患に対応します。
精神疾患の相談をするには?
こころの健康などに関する相談など
精神保健福祉センター
精神科医療についての相談など
いのちの電話
電話を匿名で受け悩みを聞く
もしかしたら自分や家族が精神疾患かもしれない、そのほかにも仕事や人間関係や生活のことを相談したいと考えている方が相談できるところはたくさんあります。
相談には電話やSNS相談、面接で相談可能なため、地域のホームページで確認しましょう。
SNS相談窓口では、LINEやTwitter、チャットなどの方法で専門のカウンセラーに相談ができ、電話や面談で話すのが苦手な方が利用しやすい相談窓口です。
一人で抱え込まず、自分に合った方法に応じてぜひ相談してみてください。
精神科訪問看護を利用するという選択肢も
精神科訪問看護とは?
サービス名 | 精神科訪問看護 |
---|---|
職種 | ・看護師 ・准看護師 ・作業療法士 |
訪問日数 | ・原則週3日以内 |
精神科訪問看護とは、精神疾患をお持ちの方や心のケアを必要とされている方に、看護師や作業療法士などの医療従事者が自宅やグループホームなどの施設を訪問してサポートするサービスです。
外出が難しい方でも自宅やグループホーム内でリラックスしながら看護を受けることができます。
精神疾患を抱えている方の中にはお子さんから高齢の方までいろいろな人がいて、一人ひとり生活環境や背景が異なります。
こころの健康問題は1人で抱え込まずに、専門的な知識を持った人や周りの人の力を借りながら治療していくことが大切です。精神疾患の治療を検討している方は、こちらも検討してみましょう。
精神科訪問看護のサポート内容
- 症状のコントロールや治療の相談
- 日常生活の援助
- 対人面の相談
- 気分転換の援助・健康管理
- 服薬管理状況確認、援助
- 家族の悩みや不安の解消
- 社会資源の活用援助
精神科訪問看護では、医療機関・保健所などの他機関との密な連携により、患者さんが快適な日常を営めるように支援を行います。
上記のサポートを中心に、訪問時に生活状況や症状を確認し、ご利用者様の主治医や関係機関と連携を取ることで、治療の前進をサポートします。
シンプレ訪問看護ステーションでも、そのような方に対して病気のケアや社会復帰への支援を行っています。
精神疾患の治療サポートなら当ステーションへおまかせ!
シンプレ訪問看護ステーションとは?
シンプレ訪問看護ステーションには、専門知識や経験が豊富なスタッフが多数在籍しており、精神疾患に対する看護を行いたいという気持ちの強い看護師が集まっています。
シンプレでは利用者さまの気持ちを優先して、自分らしく生活できる支援を行います。緊急のさいは、医療機関や行政と素早い連携をとる体制をととのえています。
症状で悩まれている方に対して、生活が少しでも安心したものになるようにお手伝いします。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
上記はシンプレ訪問看護ステーションの対応エリアです。基本的に記載したエリア中心に対応していますが、他のエリアも相談していただければ対応できる場合があります。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。公式HPのお問い合わせフォームから必要事項を記載の上、お気軽にご連絡をお待ちしております。
TwitterやLine、TikTokなどのSNSでも情報を発信していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
精神疾患は遺伝的な要因や生物学的な要因など、様々な要因が複雑にかかわりあって発症する病気です。
2週間以上身体がだるかったり、落ち込みやすくなっている場合などは、精神疾患の可能性が考えられますので、専門家に相談するようにしましょう。
治療方法は精神疾患の症状によって異なりますが、どの治療をするにしろ、周りのサポートや支援が欠かせません。
現在精神疾患で悩んでいる方や、そういった方がご家族におられる場合は是非一度わたしたち、シンプレまでご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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