疾患 2020-11-19

認知症とよく似た精神疾患をチェック

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認知症と精神疾患を同じと考えている人も多いですが、このふたつは別物です。

自分で認知症かどうか判断するときは、この違いをしっかり理解しておかなければいけません。

そこで今回は、認知症とその他の精神疾患の似ている点・違う点を紹介します。

認知症の症状に似た精神疾患とは

アルツハイマー病の画像

そもそも認知症とは?

認知症とは、様々な原因によって脳の神経細胞が破壊・減少することにより、日常生活が送れなくってしまう状態のことを言います。

認知症にはいくつか種類があり、脳梗塞や脳出血・くも膜下出血が発症の原因になる場合があるのも特徴です。

中でも脳にある特殊なタンパク質が蓄積することで発症するアルツハイマー型認知症は、最も患者数が多いと言われています。

一般的に認知症は高齢者が発症することが多いですが30代の若い人でも発症する場合があり、女性の方が患者数が多いと言われています。

認知症の症状に似た精神疾患

認知症の症状に似た症状の精神疾患について、詳しくご紹介していきます。

せん妄

せん妄とは、注意力や思考力の低下、見当識障害、覚醒レベルの変動などが症状として現れます。

多くの病気や毒物、薬剤などが原因となりますが、通常は回復が可能であると言われています。

高齢者に特に起こりやすいとされており、症状は認知症の症状に非常に似ているのが特徴です。

高齢の方は脳の機能が低下しやすく、それがせん妄を引き起こす原因になるとも言われています。

うつ病

うつ病は気分が落ち込んだ状態が長く続く状態であり、脳の機能障害が引き起こす精神疾患です。

精神的ストレスや身体的ストレスが発症の引き金になるパターンが多いと言われています。

脳の機能が正常ではない状態なので、ものの見方が否定的になったり自分はだめな人間だと思い込んでしまうのも特徴です。

うつ病は年齢に関わらず誰でもなる可能性がありますが、急にふさぎ込んでしまうというのは認知症の初期症状と似ています。

双極性障害

双極性障害とは、気分が落ち込んでいる状態と元気な状態が繰り返し訪れる精神疾患です。

元気な時はいつも通りの日常生活を送ることができる場合がほとんどですが、落ち込んでいる時は食事を取ることも難しい場合があります。

また、気分が突然変わることで精神的な負担は大きく、自殺をしてしまう可能性もある精神疾患です。

こちらもうつ病同様、急に塞ぎ込んだり元気になったり感情の起伏が激しくなるという点が認知症の症状に似ています。

認知症の種類

分類3の画像

アルツハイマー型認知症

認知症の種類
アルツハイマー病

脳の変化
・老人斑
・神経原線維変化

特徴的な症状
・認知機能障害
・もの盗られ妄想
・徘徊
・とりつくろい

経過
広範な障害へ徐々に進行

1つ目は、先ほども軽くご紹介した脳にある特殊なタンパク質が蓄積することで発症するアルツハイマー型認知症です。

脳の中にあるアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なタンパク質が蓄積してしまうことが発症の原因となります。

タンパク質が蓄積してしまうと脳細胞が壊れて死んでしまい、量が減ってしまうことで発症します。

アルツハイマー型認知症は最も患者数が多く、比較的若い方でも発症する場合があるというのが特徴です。

レビー小体型認知症

認知症の種類
レビー小体型

脳の変化
・レビー小体の形成
・神経細胞が死滅

特徴的な症状
・認知機能障害
・認知の変動
・幻視、妄想など

経過
良い状態と悪い状態を繰り返しながら進行

2つ目は、脳の神経細胞にできる特殊なタンパク質のレビー小体が脳幹などに集まることで発症するレビー小体型認知症です。

このレビー小体が脳の大脳皮質や脳幹などにたくさん集まってしまうことが引き金となります。

主に高齢の男性が発症されやすいと言われているのも特徴の認知症の種類です。

他の認知症と同じように直前の行動や人・物の名前が思い出せなくなる記憶障害や、自分の状況や名前が分からなくなる見当識障害などが現れます。

脳血管性認知症

認知症の種類
脳血管性型

脳の変化
・脳の血液循環が悪くなる
・脳の一部が壊死

特徴的な症状
・認知機能障害
・手足のしびれ
・麻痺
・感情のコントロールが効かない

経過
段階的に進行していく

3つ目は、脳梗塞や脳出血・くも膜下出血により脳血管が損傷を受けたことで発症する脳血管性認知症です。

糖尿病や高血圧、高脂血病などの生活習慣病を患っている方がなりやすいとされています。

また、ストレスや喫煙も危険因子の1つと言われており、日常生活の過ごし方に注意が必要です。

先程ご紹介した記憶障害や見当識障害の他にも、徘徊や判断力の低下なども症状として現れます。

認知症の初期症状

スタートの画像

怒りっぽくなった

1つ目の初期症状は、怒りっぽくなるというものです。怒りっぽくなるだけではなく、感情の起伏が激しくなった場合に注意が必要です。

急に怒り出したり、反対に急に塞ぎ込んだりいつもとは違った様子や雰囲気が見受けられます。

また、ずっと好きだったものや熱心に取り組んでいた趣味に対し、突然興味を失うというものもあります。

穏やかな方が急に怒りっぽくなったり、理由もなく塞ぎ込むようになった、1日ボーッとして過ごしているなどには注意が必要です。

小さなことを気にし過ぎる

2つ目の初期症状は、小さなことを気にしすぎるというものです。普段は口を出さないような些細なことが気にかかるような状態です。

料理の味付けやリモコンの位置、カーテンの開け方など細かいことが目に付くような状態です。

突然言い出すようになる場合が多いので、家族が違和感を感じる場合があります。

物の置き方や食べ方、洋服の着方など人のものに細かく口を出すようになった場合は注意が必要です。

協調性がない

3つ目の初期症状は、協調性がなくなるというものです。これは対人関係に対して現れやすい症状です。

急に約束をすっぽかす、会話に混ざることができない、食事の途中で席を立ってしまうなどが挙げられます。

人の気持ちを理解することができなくなってしまい、自分がしたい行動を優先してしまうような状態です。

人との会話を楽しむことができなかったり、いつもつまらなそうな顔をしているといった場合は注意が必要になります。

認知症の治療方法

精神医療の画像2

薬物療法

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
中核症状の進行を抑制

NMDA受容体拮抗剤
・脳神経の損傷を抑制
・中核症状の進行を抑制

1つ目の治療法は薬物療法です。認知症の治療に使われる薬は大きく分けて2種類あります。

1つ目は、中核症状の進行を抑えることを目的とした認知機能改善薬を使った薬物療法です。

2つ目は、行動・心理症状の悪化ことを目的とした向精神薬や睡眠薬を使った薬物療法です。を防ぐ

認知機能改善薬には比較的軽度な状態を長く保つことができるというメリットがありますが、根本的な原因の改善をすることはできません。

精神を落ち着かせる薬物治療

睡眠薬
睡眠への導入

漢方薬
不安な感情を抑制

2つ目の治療法である精神状態を落ち着かせる薬物療法には、先ほどご紹介した向精神薬や睡眠薬が使われます。

異常な興奮や焦り・不安・幻覚などには向精神薬が使われる場合が多くあります。

ただし、向精神薬の作用や副作用には個人差が大きく出ることが特徴なので取り扱いには注意が必要です。

また、高齢の方は他の薬を服用している方も多いので、飲み合わせの面などを慎重に見ていく必要があります。

非薬物療法

認知機能のリハビリテーション
認知機能の維持や回復を目指す

生活リハビリテーション
料理や洗濯などで回復を目指す

園芸療法
園芸を通して記憶や触覚を蘇らせる

音楽療法
音楽を通して自信を取り戻す

3つ目の治療法は非薬物療法です。これは薬を使わずにリハビリテーションなどを行うことで症状を抑えることを目的としています。

生活の質を上げることができ、人によっては薬物療法よりも合っているという場合もあります。

ゲームやパズル等の脳を使う学習療法や、料理や洗濯などの生活上の行為がリハビリテーションとして充分な効果を得ることが可能です。

また、園芸や音楽など趣味を活かしたリハビリテーションも、心を穏やかに保ち効果があるとされています。

認知症ならシンプレ訪問看護ステーションがおすすめ

シンプレ

シンプレ訪問看護ステーションの特徴とは

シンプレ訪問看護ステーションは精神に特化した訪問看護サービスを提供しており、障害者手帳をお持ちの方や自立支援医療を受給されている方もご利用いただけます。

経験豊富な看護師がご利用者様の自宅を定期的に訪問し、生活支援・自立支援、症状の悪化防止・服薬支援などを行い、利用者様の早期の社会復帰をサポートします。

シンプレ訪問看護ステーションには、精神に特化した知識・経験のあるスタッフが多数在籍しており、利用者様の状況・状態に応じたサポートを提供いたします。

主な対象疾患は?

  • 統合失調症
  • 双極性障害
  • 不安障害
  • パーソナリティ障害
  • 認知症
  • アルコール依存
  • 薬物依存
  • 知的障害
  • 発達障害

シンプレ訪問看護ステーションでは、上記のように精神疾患全般に対応しており、障害者手帳1~3級のいずれの症状にも対応しています。

統合失調症による思考障害や幻覚、認知症による精神神経症状が高度な患者さんなど、障害者手帳1級に相当する精神疾患にも対応可能です。

アルコール依存症や薬物依存症からの回復を目指してリハビリ中の方、知的障害や発達障害のある方も、主治医・ケースワーカーと連携し、利用者様の自主性を重んじたサポートいたします。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションは東京都新宿区を拠点に精神に特化した訪問看護サービスを展開しており、上記の東京都内の5区が対応エリアになっています。

上記のエリア以外についても対応できる場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

24時間365日体制でオンコール対応にて運営しており、精神疾患に関することはもちろん、障害者手帳の申請手続きなど、お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

まとめ

看護内容の画像

認知症と精神疾患は、症状は似ているようでも実際には異なる部分が多くあります。

認知症の場合は具体的な原因があることがほとんどで、高齢者の方以外に若い方がなる場合も多いのが特徴です。

感情の起伏が激しくなる、細かいことを気にする、無気力になるなどは認知症の初期症状の場合があります。

気になる症状が現れた場合には専門の医療機関を受診し、早期発見をすることが重要です。