疾患 2020-11-23

アルツハイマー病の初期症状を3つ紹介

シンプレ訪問看護_ロゴ

脳疾患であるアルツハイマー病は、記憶や思考能力がゆっくりと障害され、最終的には日常生活の単純な作業さえもできなくなる病気です。

アルツハイマー病は段階的に進行していくため、早めの段階で気づき医療機関に相談することが大切です。

今回は、アルツハイマー病の初期症状の特徴やアルツハイマー病を引き起こす原因を紹介します。

アルツハイマー病の初期症状から後期症状まで

アルツハイマー病は急激に進行するものではなく、徐々に進行するものです。症状にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

初期症状

まずは初期症状からご紹介します。アルツハイマー病は早期発見・早期治療が大事なので心当たりがある方は病院を受診しましょう。

物忘れ

「昨日の夕食は何を食べたっけ?」「夕食の買い出しに来たけど、何が必要なんだっけ…」このように、日常生活の中で「物忘れ」は度々起こります。アルツハイマー病の症状は多岐にわたりますが、多くの人々が初めに気づくのがこの物忘れです。

直近の記憶を覚えていられないため、同じことを何度も繰り返し発言する、最近あったことについて覚えていないなど、病状はゆっくり進行していきます。

見当識障害(時間)

「今日は何月何日なのか」「今は何時なのか」というように時間について正しく認識できなくなることもあります。

時間をはじめ、曜日や季節を間違えることが多くなり、時間感覚がわからなくなるのです。症状が進行すると、朝・昼・夜の認識がわからなくなることも。時間について正しく認識することができなくなると外出の準備も難しくなり、遅刻も増えます。

実行機能障害

物事を計画して実際に行動に移すことが難しい症状を「実行機能障害」といいます。献立を決めて必要な買い物ができなくなったり、なじみの料理が作れなくなったり、段取りが苦手になるのが特徴です。

認知機能の低下が組み合わさってこのような症状が出るので、日常生活全般に支障が出てくることも多いです。

中期症状

次に中期症状をご紹介します。中期症状になると日常生活がままならなくなってくるので、医療や行政のサポートについて、今から調べておきましょう。

見当識障害(場所)

「ここがどこなのか」等、場所について正しく認識することができなくなることもあります。見慣れた道、通い慣れた道であっても、曲がる方向などがわからなくなってしまうのです。家の中でもトイレの場所や自分の部屋などを間違えるようになります。

引っ越しや入院、部屋の模様替えなど、見当識障害は周囲の環境が変わることで起りやすいとされています。また、時間→場所→人間関係の順でわからなくなるのが一般的です。

失行

失行とは、日常の動作が苦手になってくる症状です。身体に麻痺はなく体は動かせるのですが、目的をもった行動の方法がわからなります。

洋服をどう着るのかわからなくなったり、お箸を上手に使って食事ができなくなったり、日常生活でできていた動作が困難になるのです。複数の動作からなる行為が難しくなり、症状が進行すると介助者のサポートが必要になります。

後期症状

中期から後期になると、他人が話している語彙の理解も困難になります。かなりの言葉が失われ、会話が成立しないことも。

幻覚や被害妄想が現れることもあります。物盗られ妄想が典型的で、自分のお金や財産が盗られたと訴えるケースも多いです。

自宅のトイレにも迷ってしまったり、排泄の動作介助も必要になったり、後期になると身体の基礎的な能力も衰え始めるのでサポートが欠かせません。

そもそもアルツハイマー病とは?

文字疑問の画像

アルツハイマー病の症状についてお伝えしましたが、今度は「アルツハイマー病」について詳しく見ていきましょう。

アルツハイマー病とは

認知症の
種類
アルツハイマー病

認知症のテーブル画像
脳の変化 老人斑や
神経原線維変化が
広範囲に出現
特徴的な
症状
・認知機能障害
・もの盗られ妄想
・徘徊
・とりつくろい
経過 広範な障害へ
徐々に進行

アルツハイマー病は脳が萎縮していく病気で、それに伴いさまざまな機能が失われていきます。

アルツハイマー病がどのように始まるのかは未だ解明されていませんが、脳の障害は症状が出現する10年以上も前に始まっていると言われています。

ゆっくりと年単位で症状が進行してくアルツハイマー病の根本的な治療はなく、症状の進行を遅らせる薬剤しかないのが現状です。

進行性の病気なので後期までに障害は広範囲に及び、最終的には日常的な介護が必要となります。

アルツハイマー病以外の認知症

アルツハイマー病は脳が委縮することが原因で怒りますが、それ以外の原因によって引き起こされる認知症もいくつかあるので紹介していきます。

認知症の
種類
レビー小体型

認知症のテーブル画像
脳の変化 レビー小体という
特殊なものができ、
神経細胞が
死滅してしまう
特徴的な
症状
・認知機能障害
・認知の変動など
経過 良い状態と悪い状態を
繰り返しながら進行

レビー小体型

レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症についで多い認知症です。実際にはないものが見えたり、大声での寝言といった症状が多くみられ、「認知症」と一口に言ってもその症状には違いがあります。

頭がはっきりしているときと、理解する力や判断する力が低下しているときの差が激しいのも特徴です。

認知症の
種類
脳血管性型

ASDのテーブル画像
脳の変化 脳梗塞などが原因で、
脳血液循環が悪くなり、
脳の一部が壊死する
特徴的な
症状
・認知機能障害
・手足のしびれ、麻痺
・感情コントロールが
効かない
経過 段階的に進行

脳血管性型

脳血管性型認知症は脳の変化として脳が壊死したところが確認でき、初期症状としてはアルツハイマー病のような物忘れが挙げられます。

その他特徴的な症状は表の通りです。脳血管性認知症の方は、高血圧、糖尿病、心疾患など脳血管障害の危険因子を持っていることが多く、生活習慣によって引き起こされます。脳の細胞は一度死んでしまうと戻ることはなく、段階的に症状が進行していきます。

認知症の
種類
前頭側頭型認知症

認知症のテーブル画像
脳の変化 脳の前頭葉と
側頭葉の神経細胞が
少しずつ壊れていく
特徴的な
症状
・他人に配慮できない
・衝動的な行動をとる
・尿失禁
経過 段階的に進行

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症は、前頭葉と側頭葉の神経細胞が少しずつ壊れていくことによりさまざまな症状が起こります。

初期症状は物忘れではなく、性格変化や行動異常です。性格変化や行動異常は他の認知症よりも目立ちます。他の認知症よりも若年で発症することが多いのも特徴です。

アルツハイマー病を引き起こす原因

原因の画像

アルツハイマー病がどのように始まるのかは未だ解明されていませんが、アルツハイマー病を引き起こすとされている原因を3つご紹介します。

加齢による脳の変化

アルツハイマー病と診断された人の大半は65歳以上の方で、高齢者に発症する傾向があります。

体と同様に、人の脳も加齢とともに機能が老化するもの。加齢に伴う脳の変化が記憶力・判断力・適応力などが衰える原因と考えられています。

加齢による物忘れなどは珍しいことではありませんが、もし脳の萎縮がみられたら、それに伴い様々な機能が失われていきます。

加齢とともに誰にでも起こりうる病気ですが、何ごとにも興味や好奇心を持ち脳や心身を活性化することにより予防できるともされています。

遺伝因子

遺伝子がアルツハイマー病の発症に重要な役割を果たしている、という研究結果もあります。

多くの専門家は遺伝性があると考えており、家族にアルツハイマー病の方がいると発症するリスクは通常の約3倍程度と考えられています。

遺伝的なアルツハイマー病は「家族性アルツハイマー病」と呼ばれ、発症のリスクが高いと考えられている遺伝子の型を持っています。

もちろん、遺伝子の型を持っていても発症しない人もいますし、遺伝子の型を持っていないのに発症する人もいます。

環境因子・生活習慣因子

加齢や遺伝の他、環境や生活習慣も原因の一つと考えられています。そもそも原因は一つとは限らず、複数の因子が絡み合っているもの。

認知症は糖尿病や高脂血病、高血圧といった生活習慣病を持つ人がなりやすいので、生活習慣を見直すことも大切です。

運動不足や不規則な生活、偏った食生活にも気をつけましょう。運動や他人との交流で脳を刺激するのは認知症予防に役立つこともわかっています。

アルツハイマー病でお悩みの方は当ステーションにご相談ください!

シンプレ

訪問看護なら、利用者様の症状や生活上の悩みについて相談にのったり必要な援助を行ったりすることができますよ。

シンプレ訪問看護ステーションって?

生活支援・自立支援
自分らしく自立した生活を営めるためのサポート

症状の悪化防止・服薬支援
生活状況を観察しながら受診や服薬を支援

社会復帰へのサポート
主治医や関係機関と連携を取りながら社会復帰を支援

家族の方への支援
・家族へのアドバイス
・相談、社会資源の活用

シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科医療に特化した訪問看護サービスを提供しています。

アルツハイマー病について、医療機関との架け橋となり症状の悪化防止、治療の前進をサポートすることが可能。

看護師や作業療法士などの専門職のスタッフがお宅を定期的に訪問し、生活支援や自立支援、さらには家族の方への支援まで、トータルでサポートを行います。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションの拠点は新宿区高田馬場です。新宿区の他、中野区・豊島区・練馬区・千代田区にも対応しています。

基本的に都内5区が対応エリアですが、上記エリア以外にお住いの方でもサービスのご利用が可能な場合もありますのでお気軽にお問い合わせください。

サポートが必要時間は人それぞれ。シンプレ訪問看護ステーションは24時間365日オンコールでも対応しますので安心してご利用いただけます。

まとめ

カウンセリングの画像

アルツハイマー病は急激に進行するものではなく、徐々に進行するものです。進行性の病気なので後期までに障害は広範囲に及びます。

初期症状としては、物忘れ・見当識障害・実行機能障害が挙げられますが、心当たりがあれば早めの受診をおすすめします。

また、当ステーションでは症状や生活上の悩みについて相談にのったり等、必要な援助を行うことができるので、どうぞお気軽にお問い合わせください。