グループホームと訪問看護の連携について

グループホームでも訪問看護のサービスは受けられることを知っていますか?
現状におけるグループホームと訪問看護ステーションの連携はそこまで取れていません。
しかし、高齢化が進む日本において訪問看護の利用は欠かせないものになることが予測されます。
今回は、グループホームと訪問看護ステーションの連携状況や今後の動向を解説します。
グループホームと訪問看護ステーション連携について

訪問看護ステーション
27.2%事業所
・65%
(医療連携体制加算による委託契約)
・34.1%
(医療保険による訪問看護を実施)
平成26年度の調査では、グループホームへ訪問し看護を行っている訪問看護ステーションは全体の27.2%です。
少ないように感じるかもしれませんが、平成24年度の調査では16.4%だったことを踏まえると徐々に連携が広がりつつあることが分かります。
訪問の形態として半数以上を占めているのは、医療連帯体制加算による委託契約です。医療連帯体制加算とは、看護体制を整えている施設を評価する加算のことになります。
その他の34%ほどの訪問看護ステーションは、がん末期患者などに対して医療保険が適用される訪問看護を行っています。
グループホーム
81.4%事業所
・46.1%
(グループホームで看護師を雇用)
・25.4%
(訪問看護ステーションとの委託契約)
・17.7%
(病院や診療所・クリニックとの委託契約)
全国のグループホームの内、医療連携体制加算を導入しているのは81.4%、900カ所のグループホームです。
約半数のグループホームは直接看護師と契約し、看護体制を整えています。訪問看護ステーションだけと委託契約しているのは全体の25.4%、229カ所です。
中には訪問看護ステーションと病院などの医療施設、直接看護師を雇用した上で、訪問看護ステーションとも委託契約を結ぶ等契約先が1つではない施設もあります。
そのため、訪問看護ステーションと委託契約を結んでいる施設数は、229カ所よりも多くなるとみられます。
連携における今後の動向
医療的処置が必要な利用者が増えている、もしくは変わらないと答えたグループホームは全体の96.2%にも上ります。
この結果を見てもわかる通り、グループホームでの医療的処置は今後増える見通しです。それに伴い、グループホームにおける訪問看護ステーションの需要も高まると予想されます。
実際、医療連帯体制加算を導入していないグループホームの内、訪問看護ステーションとの連携を検討したいという回答したのは全体の61%です。
費用面や環境などがクリアされれば、実際に訪問看護ステーションと契約する施設も増えると考えられます。
そもそもグループホームとは?

老人ホームなどを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、グループホームは小規模の介護施設で集団と言っても何十人と暮らすわけではありません。
住居の形態はさまざまで、一般的な一軒家からマンションの一室を利用するタイプもあります。ホームの構造にもよりますが、自室以外の食堂やお風呂場などは共同です。
基本的に自分でできることは自分で行い、自立した生活を目指します。サービス内容は施設ごとに異なるので、入所希望の方はサポート内容などを確認することをおすすめします。
グループホームは大きく分けて2種類

共同生活援助
「障がい者」に該当する人利用者
・新築(1名~10名)
・既存(2名~20名)
入居期限
一部利用期間が限定
共同生活援助とはグループホームの中で、障碍者に対してサポートを行う障害福祉サービスです。その中でもタイプの異なる3つのサービスについて解説していきます。
介護サービス包括型
介護サービス包括型は、主に夜間や休日などにサポートが必要な方向けのグループホームです。
生活支援員や世話人といったスタッフが、入浴の介助や排泄などの介護サービスを行います。基本的なサポートを受けることで、ある程度自立した生活を送れる方が対象です。
生活支援員とは、日常の相談事や入浴サポートするスタッフ。家事や金銭、体調管理など利用者を総合的に管理するのが世話人と呼ばれる人です。
外部サービス利用型
外部サービス利用型はその名前の通り、介助サポートなど施設が委託した外部の介護事業社が行うグループホームです。
介護サービス包括化型と同じように、利用者は日中の生活はある程度自立して行える方になります。主に夜間や休日にサポートが必要な方です。
施設では利用者には難しい家事・集団生活での相談事や個人の悩みに対してのサポートを提供しています。
日中活動サービス支援型
日中活動サービス支援型は、昼夜問わずスタッフを配備することで24時間の支援体制が整っている施設です。
短期入所施設を併設しているため、基本的に在宅でケアを行っている障害者に対して一時的な宿泊施設としても利用ができます。
短期入所施設は、入所者1~5人を想定した小規模な施設です。利用者に合わせた相談や介助など、幅広いサービスを行うことが可能です。
認知症対応型共同生活介護
・65歳以上
・要支援2または要介護1以上の認知症患者利用者
少人数(5人から9人)
入居期限
住み続けることが可能
認知症の方が入所するのが、認知症対応型共同生活介護施設です。地域密着型の施設として、利用者は施設と同一地域に住居と住民票があることが条件になります。
家庭的な施設で、安定した日常生活を送ることを目的としています。基本的に日常の家事などは、利用者とスタッフが共同で行います。
そうすることで適度な刺激が加わり、認知症の進行を緩やかにすることを期待できるサービスです。
医療従事者の配備は義務ではありません。しかし、年々需要が増えているため、医療体制を整えている施設も多くあります。
デイケアサービスを深掘りしよう!

デイケアの目的
デイケアもグループホームと同じで、精神障害者と高齢者用の2つに分けられています。今回は日中活動サービス支援型のデイケアなので、精神障害者のデイケアを紹介します。
デイケアを行う目的は、病気の再発を予防し日常生活を取り戻すことです。目的の性質上、一朝一夕にできることではありません。
決められた日時でデイケアに通うことで、規則正しい生活習慣を身に着けると同時に集団行動を行うことでコミュニケーション能力の向上を図ります。
デイケアで行われること
- 再発の予防
- 薬剤処方についての相談・調整
- 回復期リハビリテーション
- 就労支援
- 復職支援
精神障害者のデイケアでは、主にリストにある5つの事柄を行います。プログラムは個々人の症状や環境に合わせて医師が作成するオリジナルです。
それぞれに必要なサービスを受けられるので、効率的に日常生活を整え社会復帰に向かうことが可能です。
リハビリや支援の内容は、リハビリ施設によって異なります。詳しい内容を知りたい場合には、各施設の公式ホームページや問い合わせを行い確認してください。
訪問看護ステーションとは?種類は?

訪問看護ステーションとは
訪問看護を必要とする全ての人訪問看護師
・看護の専門職
・リハビリテーション専門職
訪問回数
・介護保険
(20分、30分、1時間、1時間半の4区分)
・医療保険
(30分から1時間半程度)
訪問看護ステーションの利用に、年齢は関係がありません。医師が必要と判断した場合は小さな赤ちゃんからお年寄りまで対象となります。
利用者が必要とするケアを提供し、利用者が住み慣れた自宅やグループホームなどで日常生活を送れるようにサポートを行います。
適用される保険の種類によって訪問できる回数や滞在時間が異なる仕組みです。訪問周期や回数は利用者や家族と話し合って決めることができます。
利用を検討している方は、かかりつけ医や近くの訪問看護ステーションに相談してみてください。
訪問看護ステーションの種類
精神疾患の患者を対応リハビリ訪問看護ステーション
介護度が軽めの患者を対応
総合型訪問看護ステーション
小児から高齢者まで対応
一口に訪問看護と言っても、施設によってその種類は異なります。現在の訪問看護ステーションの種類は、大きく分けて精神科・リハビリ型・総合型の3種類です。
明確に分けられている場合もあれば、施設によっては精神科とリハビリ型どちらにも対応可能など差別化があいまいな施設もあります。
なるべく自分の状態に合わせた訪問看護ステーションを選ぶことが大切です。専門性の高いサポートを受けることで、症状の改善を早めることができます。
訪問看護のことなら当ステーションにお任せ下さい!

シンプレ訪問看護ステーションって?
- 日常生活の維持
- 生活技能の獲得・拡大
- 対人関係の維持・構築
- 家族関係の調整
- 精神症状の悪化や増悪を防ぐ
- ケアの連携
- 社会資源の活用
- 対象者のエンパワーメント
シンプレ訪問看護ステーションは特化型の施設で、統合失調症等の精神疾患全般から薬物依存症などの各種依存症患者に向けて支援を行います。
サポート内容は多岐に渡り、利用者本人から家族に至るまで必要とされる事柄に対しての助勢を行うことが可能です。
患者さんが持つ病気とどう向き合っていくかを看護師が一緒に考え、患者さんらしさを失わないよう自立した生活をするためのサポートを心がけています。
シンプレは訪問看護とデイケアを連携して治療できる?
シンプレ訪問看護ステーションは、地域の医療機関とも連携を図りながらサポートを行います。その為、デイケアと訪問看護の連携も可能です。
症状が軽度であれば1つの施設だけでサポートは足ります。しかし、家庭の環境や症状によってはいくつかの施設を使い分けることも必要です。
また、施設同士が緊密に連携を図ることで、利用者を支援する輪が大きくなり自宅やグループホームで安心して生活を送ることができます。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・武蔵野市
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・新座市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションにおいては、東京都を拠点に訪問看護サービスを展開しております。
その他のエリアにお住まいの方であっても相談次第で対応ができる場合もありますのでお気軽にお問い合わせください。
どこに相談をしたらいいかわからなくて困っている、訪問看護のサービスについて聞いてみたいなど、電話や問い合わせフォーム等で相談を受け付けております。
まとめ

集団で生活を行うグループホームでは訪問看護ステーションとの連携が徐々に拡大しており、より多方面にわたる支援を受けられるようになっています。
訪問看護ステーションは、日常生活の自立や社会復帰に向けてサポートを行っている施設です。
その中でも当ステーションは精神疾患に特化した訪問看護に対応しているステーションとなります。
精神疾患に悩んでいる方は是非当ステーションへご相談ください。
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