疾患 2020-11-25

アルツハイマー病の症状について分かりやすく紹介

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認知症をきたす疾患として代表的であるアルツハイマー病は、記憶・思考・行動に障害が起こる病気です。

最近、物忘れが多くなったが、アルツハイマー病ではないか?と心配している方もいらっしゃると思います。

今回は、アルツハイマー病の患者に見られる特徴的な症状・適切な治療方法・アルツハイマー病が疑われる際の相談窓口などを紹介します。

ご自身やご家族がアルツハイマー病かも知れないとお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

アルツハイマー病の症状を段階別に紹介

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早期兆候
・記憶障害
・判断力の低下
軽度
・迷子になる
・日常作業に時間がかかるようになるなど
中等度
・記憶障害や錯乱が悪化する
・家族や友人を認識しにくくなるなど
高度
・コミュニケーション能力の喪失
・排便、排尿障害など

多くのアルツハイマー病の最初の兆候の一つとして「記憶障害」があります。適切な言葉がうまく出てこなかったり、判断力が低下したりということが早期に見られるのです。

そして軽度は多くの場合、記憶障害が悪化するとアルツハイマー病と診断され、中等度になると言語や論理思考などが制御されます。

高度アルツハイマー型認知症になるとコミュニケーションをとれなくなり、日常生活を第三者に依存するようになります。

アルツハイマー病を発症しやすい年齢は?

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65~74歳
発症割合:3%
75~84歳
発症割合:17%
85歳以上
発症割合:32%

アルツハイマー病は男性より女性に多く見られますが、その理由の一つに女性の方が長生きすることが挙げられます。

65歳以下の人にはまれですが、年齢が上がるにつれて有病率が上昇します。米国では、65歳以上の人口の10%がアルツハイマー病とであると推定されているほどです、

アルツハイマー病の人が占める割合は、日本では85歳以上で32%と、約3人に1人がアルツハイマー病と診断されています。

アルツハイマー病の患者数は、高齢人口の増加に伴って、大幅に増加すると予想されます。

アルツハイマー病の原因は?

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アルツハイマー病は高齢者の発病率が高いですが、一体どんなことが原因で発症してしまうのでしょうか?その原因について具体的に解説していきます。

遺伝的な要因

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アルツハイマー病の原因は明らかにされていませんが、遺伝的な要因が関与していて、約15%の症例で家庭内での遺伝が認められています。

いくつかの特定の遺伝子の異常が関与している可能性があるのです。両親の片方が異常遺伝子を保有しているだけで遺伝する以上もあり、このような異常遺伝子を「優性」呼びます。

この場合、発症した親から1人の子供に異常遺伝子が受け継がれる可能性は50%です。子供の約半数が65歳以前にアルツハイマー病を発症するといわれています。

脳の変化

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もう一つの原因として脳の変化が考えられています。アルツハイマー病では、脳の複数の領域が変性して、神経細胞が破壊されます。

そして破壊されなかった神経細胞も、脳内にある多くのリラックスする神経の働きを強める物質(神経細胞間で情報伝達を担っている物質)に対する反応性が低下します。

また、記憶、学習、集中などの機能に関与するリラックスする神経の働きを強める物質である「アセチルコリン」という物質の濃度が低下します。

アルツハイマー病の診断方法とは

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アルツハイマー病かどうかは、医師の診断によって有病の有無がわかるのですが、どのようにしてアルツハイマー病が発覚するのかその具体的な診断過程を見ていきましょう。

医師による評価

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アルツハイマー病かどうかを診断する医師は、まず患者に認知症があるかどうかを判定。そして認知症と診断された場合は、アルツハイマー病を有病しているかを判定する必要があります。

本人・家族・その他介護者に質問することで症状を特定させ、身体診察の結果、血液検査、CT検査、MRI検査などの追加検査の結果に基づき、症状を評価。

認知症が40歳以降に始まった場合や、記憶やその他の精神機能が、徐々にかつ進行性に悪化している場合などに該当する場合に、アルツハイマー病が疑われます。

精神状態検査

カウンセリング

精神状態検査は、簡単な質問と課題から成り立ち、患者が認知症を有するかどうかを判定する上で役立つ検査です。

医師はこの検査をもとに、注意力、時間、場所、人に関する見当識と記憶、様々な知的能力(言語の使用)などを評価します。

質問や課題の例として、ものの名前を言う・短いリストを覚える・図形を書き写すなどの指示が患者に与えられ、どれだけ正確に答えられたかどうかを採点し、検査を実施するのです。

血液検査や画像検査

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血液検査や画像検査などの追加検査から得られる情報は、アルツハイマー病の診断を確定し、ほかの種類の認知症の可能性を否定するのに役立ちます。

またそのほかにも、アルツハイマー病とその他の認知症を見分けるのに役立つ症状があります。

例えば、幻視(実際にはない物や人が見えること)は、アルツハイマー病よりもレビー小体型認知症と呼ばれる認知症が一般的。

また、アルツハイマー病患者は、ほかの認知症患者と比べて身だしなみがよく、きちんとしています。

アルツハイマー病の治療方法は?

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では実際に医師にアルツハイマー病であると診断された場合、どのようにして治療していくのでしょうか。その具体的な治療方法を解説していきます。

認知症への薬物治療

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分類 成分名
コリン
エステラーゼ
阻害薬

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・ドネペジル
・ガランタミン
・リバスチグミン
NMDA
受容体
拮抗薬

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メマンチン

アルツハイマー病の治療方法の一つとして「薬物治療」があります。アルツハイマー病に使われる薬は主に4種類あります。

4種類の治療薬は、認知症の行動・心理症状に合わせて薬剤を選択することが多く、また剤形(錠剤、液剤、貼付剤)や用法などが異なります。

認知症への薬物治療には副作用があり、投与初期に現れることが多く、ある程度使い続けると副作用の症状が無くなることが多いとされているのです。

認知症による他の精神症状への薬物治療

漢方薬の画像
分類 薬名 適応症状
漢方薬

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抑肝散 神経の
興奮状態
漢方薬

漢方薬のテーブル画像
酸棗仁湯 不眠

認知症による他の精神症状に使われる薬物として、漢方薬があります。主な効き目は精神症状の緩和や体質の改善、睡眠障害の改善を目的として使用されます。

「抑肝散(よくかんさん)」は、神経の興奮状態を鎮めて怒りやすさやイライラを改善し、穏やかな生活を取り戻す手助けをしてくれる漢方薬です。

「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」は、主に不眠に使われ、睡眠薬と違って直接的に睡眠を誘発することはできませんが、より自然な形で睡眠に導いてくれる漢方薬です。

安全対策と患者の支援

訪問看護_マッサージ

アルツハイマー病の治療では、安全と支援を提供するための一般的な対策が講じられます。

一般的に明るく楽し気で、落ち着いた安全な環境が患者にとって望ましく、ラジオやテレビなどの適度な刺激も有用ですが、過度な刺激は避けるべきです。

入浴・食事・睡眠など日常生活のスケジュールを一定に保つことは、アルツハイマー病患者の記憶の手助けとなります。

その他の活動を定期的なスケジュールで組み込むと、楽しい活動や生産的な行動に注意が向き、自立して他者から必要とされている感覚を持つのに役立ちます。

アルツハイマー病が疑われたら?

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もし自分や家族の誰かがアルツハイマー病の症状が出ているかもしれないという場合は、専用の相談窓口や訪問看護へ相談してみましょう。

アルツハイマー病の相談窓口

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  • 保健所・保健センター
  • 地域包括支援センター
  • 高齢者総合相談センター
  • 認知症の人と家族の会
  • 認知症110番
  • 若年認知症サポートセンター

アルツハイマー病について様々な相談窓口が設けられており、誰でも気軽に相談できます

保健所・保健センターでは、地域の医療機関を教えてもらうことができ、自治体によっては、保健所などで認知症についての相談会や講習会を行っているところも。

認知症の人と家族の会は、認知症の本人と家族など、関係者によって構成されている団体。電話相談では、認知症介護の経験者が対応してくれます。

アルツハイマー病についてもっと気軽に相談したいなら、認知症110番がおすすめです。認知量に関する無料の電話相談を受け付けています。

精神科訪問看護を利用するという選択肢も

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アルツハイマー病の治療は様々な相談窓口から、専門家に相談することが重要です。まずはアルツハイマー病の症状や支援方法、治療方法などを理解することから始めましょう。

自治体によって相談できる内容が異なっていたり、説明会の有無なども地域によって異なりますので、自分が住んでいる地域の情報を収集しておきましょう。

アルツハイマー病が疑われる、またはすでに診断された場合はサポートしてくれる精神科訪問看護というサービスがありますので、そちらを利用するという選択肢もあります。

精神科訪問看護ではどんなことをしてもらえるのか?

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アルツハイマー病の疑いがある場合、様々なサポートが必要になります。そこで利用できる精神科訪問看護ではどんなサービスが受けられるのでしょうか?

精神科訪問看護とは?

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サービス名 精神科訪問看護

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職種 ・看護師
・准看護師
・作業療法士
訪問日数 原則週3日以内

精神科訪問看護とは、アルツハイマー病や他の認知症などによって精神に障害を持ちながら、地域で生活している家族に対して補助・指導を個別で行うサービスです。

医師の指示のもと、看護師・精神保健福祉士・作業療法士が訪問し、看護および社会復帰指導などを行ってくれます。

家庭での療養上必要な補助・指導を個別的に行い、より安定した生活を遅れるように支援してくれるので、アルツハイマー病によって支援が必要な方などが利用できます。

精神科訪問看護のサポート内容

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  • 症状のコントロールや治療の相談
  • 日常生活の援助
  • 対人面の相談
  • 気分転換の援助、健康管理
  • 服薬管理状況確認、援助
  • 家族の悩みや不安の解消
  • 社会資源の活用援助

精神科訪問看護のサポート内容は多岐にわたります。アルツハイマー病の症状によって、自力で日常生活を送ることが難しい方への日常生活の援助。

また人とうまく話したり、付き合うことが苦手な方にはコミュニケーション能力の援助をしてくれます。

アルツハイマー病の症状のコントロールや治療の相談、処方された治療薬の服薬管理を行い、当事者が安全に暮らせるようにサポートしてくれます。

精神科訪問看護ならシンプレ看護ステーションへ!

シンプレ

ご家族がアルツハイマー病で自分たちだけではサポートが難しい場合、精神科訪問看護を利用するのも選択肢の一つ。その中でもシンプレ看護ステーションがおすすめです。

シンプレ訪問看護ステーションとは?

訪問看護

シンプレ訪問看護ステーションでは、うつ病やアルツハイマー病などの精神疾患の方に特化した訪問看護を提供している精神科訪問看護の一つです。

専門知識のある看護師が利用者の症状や状況などに応じた柔軟なサポートを実施し、利用者の主体性を尊重し、社会の中で生活することを支援してくれます。

自宅で療養される利用者の自宅に直接訪問し、思いやりを大切にした親身な心で利用者の支援をしてくれるのが特徴的です。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

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  • 新宿区
  • 中野区
  • 豊島区
  • 練馬区
  • 千代田区
  • 杉並区
  • 板橋区

シンプレ訪問看護ステーションは、上記のエリアを中心にサービスを対応していますが、他のエリアでも対応できる場合がありますので、まずは気軽に相談しましょう。

なお、シンプレで訪問看護サービスを受けるには、主治医の指示書が必要となりますので、事前に主治医への相談が必要です。

実際にサービスを利用する前に、訪問看護についての説明もスタッフより面談にてありますので、気になること、利用回数なども面談で相談しましょう。

まとめ

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アルツハイマー病の症状は段階的で、記憶障害から始まり、軽度~重度までその症状が異なります。

アルツハイマー病の治療は、専門家に相談し適切な治療を受けることが大切ですが、同時に社会復帰へのサポートも必要となります。

シンプレ訪問看護ステーションに関して言えば、精神疾患に特化した訪問看護を行っているので、アルツハイマー病で悩んでいる方は是非一度問い合わせてみましょう。