訪問看護の「単位」ってなに?疑問を解決
訪問看護について調べていると「単位」という言葉が出てくると思います。
単位っていったいなに?と思った方も多いでしょう。実は訪問看護は厚生労働省によって単位という数字が定められており、それに沿って料金も決められています。
この記事では訪問看護の単位についての詳しい説明とともに、訪問看護の仕組みについて分かりやすく紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
訪問看護の「単位」
単位とは?
訪問看護では、それぞれの看護内容に合わせて単位(点数)というものが決められています。
1単位ごとの金額に応じて利用料金が異なっていく仕組みになっているというのが特徴です。
介護保険では、この1単位の金額は地域によって異なるので、計算の際には事前に1単位の金額を知っておく必要があります。
医療保険は、介護保険とは異なり地域によって料金が変わりません。医療保険は、年齢や所得によって料金が異なります。
介護保険適用で訪問看護を利用したときの単位数
職種 | 訪問時間 | 要支援 | 要介護 |
---|---|---|---|
看護師が行う 訪問看護 (1回あたり) |
30分未満 | 450単位 | 470単位 |
30分以上 1時間未満 |
792単位 | 821単位 | |
1時間以上 1時間30分未満 |
1,087単位 | 1,125単位 | |
作業療法士が行う 訪問看護 (1回あたり) |
20分未満 | 283単位 | 293単位 |
20分以上 40分未満 |
566単位 | 586単位 | |
40分以上 1時間未満 |
849単位 | 879単位 |
介護保険適用で訪問看護を利用する場合、1回のサービスにつき、所定の単位数が算定されます。単位数は、サービスの内容や時間によって異なります。
基本部分の単位数は、サービス提供時間に応じて算定されます。1時間以上1時間30分未満の訪問看護の場合、基本部分の単位数は1,125単位となります。
加算部分の単位数は、サービス提供内容に応じて算定され、介護保険でサービスを利用した場合、自己負担は1~3割となります。
自己負担額は、単位数 × 単位単価で計算され、単位単価は、地域によって異なります。
介護報酬について
介護報酬とは、介護サービスを提供した事業所・施設に対価として支払われる報酬のことです。
原則として報酬は1割を利用者、9割を市町村に請求し、保険料と公費で賄う介護保険から支払われます。
要介護度によって月々の支給限度額が決められているので注意してください。
支給限度額以上のサービス受ける場合、超過分には保険が適用されず全額利用者負担となります。
訪問看護とは?
訪問看護の内容
- 日常生活の維持
- 生活技能の獲得・拡大
- 対人関係の維持・構築
- 家族関係の調整
- 精神症状の悪化や増悪を防ぐ
- ケアの連携
- 社会資源の活用
- 対象者のエンパワーメント
訪問看護は、看護師などの資格を持った人が自宅まで来て看護を行うサービスです。
日常生活の介助をはじめとした様々なケアを受けることができます。
身体の不自由な部分をサポートをしてもらえるだけではなく、家族や対人関係に対するサポートも受けることが可能です。
自宅や施設を訪れてコミュニケーションを取る中で、精神状態の悪化なども防いでもらうことができます。
訪問看護のメリット
訪問看護には受けることで得られるいくつかのメリットがあるので、そちらについてご紹介します。
自宅でリラックスして看護を受けられる
1つ目のメリットは、自宅でリラックスしながら看護を受けることができるというものです。
通常、資格を持った人から看護を受けるためには、病院や専門の施設に入院となります。しかし、訪問看護は看護師などの資格を持った人が自宅まで来てくれるので、慣れた場所で看護を受けることが可能です。
必要な医療を高頻度で受けられる
2つ目のメリットは、必要な医療を高頻度で受けることができるというものです。
訪問看護では基本的に看護師と利用者が1対1の看護となるので、入院などの場合と比べてよりその人に必要となる看護を提供することも可能です。決められた条件をクリアしている方は週4日以上利用することもできます。
保健・福祉・介護・生活 支援・就労支援等のサービスが受けやすい
3つ目のメリットは、保健・福祉・介護・生活支援・就労支援等のサービスを受けやすいというものです。
訪問看護では、日常生活の支援を受けながらその他に必要な様々な支援やサービスを受ける事ができます。社会に復帰したいと考えている方に寄り添い、それを見据えた支援をしてもらうことも可能です。
医療保険適用の料金
時間 | 30分 未満 |
30分以上 60分未満 |
---|---|---|
1割負担 |
467円 | 816円 |
2割負担 |
934円 | 1,632円 |
3割負担 |
1,401円 | 2,448円 |
訪問看護の利用料金は、医療保険が適用される事で通常より実際に負担する分が安くなります。
70歳未満の方は基本的には3割の負担、70以上の方は年齢や所得に応じで負担割合が変わります。
その他にも身体や精神に障害のある方は負担割合が異なり、等級によって何割負担かが決まります。
介護保険を利用した場合の訪問看護の料金
要支援
看護師が訪問を行う場合
時間 | 利用料金 (10割) | 負担額 (1割) | 負担額 (2割) |
---|---|---|---|
30分未満 | 5,130円 | 約513円 | 約1,026円 |
30分以上 1時間未満 | 9,029円 | 約904円 | 約1,806円 |
1時間以上 1時間30分未満 | 12,392円 | 約1,240円 | 約2,479円 |
作業療法士が訪問を行う場合
時間 | 利用料金 (10割) | 負担額 (1割) | 負担額 (2割) |
---|---|---|---|
20分未満 | 3,226円 | 約323円 | 約646円 |
20分以上 40分未満 | 6,452円 | 約645円 | 約1,291円 |
40分以上 1時間未満 | 9,679円 | 約969円 | 約1,937円 |
要介護
看護師が訪問を行う場合
時間 | 利用料金 (10割) | 負担額 (1割) | 負担額 (2割) |
---|---|---|---|
30分未満 | 5,358円 | 約536円 | 約1,072円 |
30分以上 1時間未満 | 9,359円 | 約936円 | 約1,872円 |
1時間以上 1時間30分未満 | 12,825円 | 約1,283円 | 約2,565円 |
作業療法士が訪問を行う場合
時間 | 利用料金 (10割) | 負担額 (1割) | 負担額 (2割) |
---|---|---|---|
20分未満 | 3,340円 | 約334円 | 約668円 |
20分以上 40分未満 | 6,680円 | 約668円 | 約1,336円 |
40分以上 1時間未満 | 10,021円 | 約1,003円 | 約2,005円 |
介護保険を利用する場合の訪問看護の料金は、介護保険の自己負担割合に応じて決まります。
自己負担割合は、所得応じて異なりますが、原則として1割、2割、3割の3段階に分かれています。
自己負担が軽くなる制度もあります。詳しい訪問看護の料金については、市区町村の介護保険課にお問い合わせください。
当ステーションについて詳しく紹介!
精神疾患に特化!
シンプレ訪問看護ステーションでは、統合失調症や認知症など、様々な精神疾患を対象とした、精神疾患に特化した訪問看護を行っています。
日常生活の介助だけではなく、服薬の管理や、子供から大人まで年齢に関係なく利用することが可能です。
利用者さまの気持ちを優先して、自分らしく生活できる支援を行います。緊急のさいは、医療機関や行政と素早い連携をとる体制をととのえています。
利用者様に寄り添った看護を心がける
利用者様は、皆さんそれぞれに生活上の困難を感じいらっしゃいます。私たちはそのような患者様の生活を少しでも自分らしく、患者様の自主性を大切にできる生活環境を整えます。
日常生活に関することだけではなく、心のサポートまでできるのがシンプレの強みです。
症状で悩まれている方に対して、生活が少しでも安心したものになるようにお手伝いします。
医療機関と連携し利用者様の療養をサポート
緊急のときすぐ関係機関に連絡ができるよう、バックオフィスが連携をおこない、チームでサポートできる体制をととのえています。
医療機関と連携をとりながら、利用者様の治療がよりよい方向に進むようサポートをしたり、ご相談があれば利用者のご家族様のサポートもいたします。
シンプレ訪問看護ステーションで看護している患者様の症例
うつ病
疾患 | ADHD |
---|---|
症状 | ・気分の落ち込み ・食欲がない ・眠れない |
治療法 | ・休養 ・薬物療法 ・精神療法など |
うつ病は1日気分が落ち込んでしまったり、食欲がわかない、眠れないなどの症状が現れ、日常生活に大きな支障をきたしてしまう疾患です。
日本では約100人のうちの約7人がうつ病を経験しているとされています。
正確な原因は分かっていませんが、精神的ストレスや身体的ストレスにより、脳の働きに何らかの不調が出ているもの、と考えられています。
ADHD
疾患 | ADHD |
---|---|
症状 | ・物事に集中することができない ・落ち着きがない ・考えずに思いついた行動を行う |
治療法 | ・環境調整 ・認知行動療法など |
ADHDは注意欠陥また多動性障害と呼ばれている障害です。大人の発達障害と呼ばれることもあります。
年齢に対して、不注意や落ち着きのなさが目立つというのが特徴になっています。
これらの状況が6ヶ月以上継続して出ており、日常生活や人間関係に支障をきたしているというのも特徴です。
脳の機能の発達や成熟に偏りが出てしまうためと言われていますが、詳しい原因は解明されていません。
身体表現性障害
疾患 | 身体表現性障害 |
---|---|
症状 | ・頭痛やめまい ・吐き気 ・腹痛など |
治療法 | ・薬物療法 ・精神療法・ ・環境調整など |
身体表現性障害とは、頭痛、吐き気、腹痛などの身体症状が現れても、医学的な検査で異常が見つからない病気です。
身体症状が原因で、仕事や学校に行けなくなるなど日常生活に支障をきたすことがあります。
女性に多いとされている障害であり、数年間に渡って慢性的に出る場合が多くなっています。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションは、上記のエリアを中心に展開しており、現在さらに範囲を拡大中です。
上記エリア外にお住まいの方も、利用可能な場合がありますので、まずは気軽に1度ご相談をいただければと思います。
TwitterやLine、TikTokなどのSNSでも情報を発信していますので、ぜひご覧ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
訪問看護で使われる単位は国によって決められており、金額は地域によって異なります。
医療保険や介護保険を適用することで、自己負担額が少なく済むため、経済的負担が軽減されます。
訪問看護の利用料金を知りたい場合は、お住まいの地域にある訪問看護を受けるセンターなどに1単位の金額を問い合わせ計算しましょう。
精神疾患で悩んでおり、訪問看護を受けたいと考えている方はシンプレ訪問看護ステーションまでお気軽にお問合せ下さい。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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