疾患 2121-07-18

アルツハイマー病の診断基準とは?

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ご自身・ご家族の物忘れがひどくなり、アルツハイマー病ではないかとお悩みではありませんか?

アルツハイマー病は記憶や思考能力に障害が起こる病気で、悪化すると日常生活を送ることすら困難になってきます。アルツハイマー病かどうかを判断するにはどうすればいいのでしょうか?

今回は、アルツハイマー病の診断基準について紹介します。

アルツハイマー病の診断基準は大きく3種類

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DSM-5の診断基準

DSM-5は非常によく使われる診断基準の1つで、「1つ以上の認知領域において、一般的な水準から認知の低下が見られる」ことで認知症の疑いを持つ、という内容です。

例えば、本人や家族が「認知機能が低下している」と感じ、かつ日々の生活での最低限の行為(お金を払う、薬を管理するなど)が一人で出来なくなる、などで判断できます。

他にも、アルツハイマー病の原因になり得る他の疾患や影響が見受けられないなどで判断することもでき、多くの症例で参考にされる基準であると言えるでしょう。

NINCDS/ADRDAの診断基準

NINCDS/ADRDAもまたよく使用される診断基準ですが、こちらは1984年からずっと修正されることなく用いられて来て、2011年に27年ぶりの改定となったものです。

改定後は「日常生活や仕事に支障をきたしている」という点に大きく注目した基準に変更となっていて、「認知機能の低下」よりもそちらにフォーカスしています。

時代が進むにつれて、この「生活障害(ADL障害)」がアルツハイマー病であることの診断基準として注視するべきポイントであるという考えにシフトしたと言えるでしょう。

ICD-10の診断基準

ICD-10という判断基準においては、「いわゆる認知症の症状の存在」や「潜行性に発祥し緩徐に悪化する」などの複数の特徴が必須となります。

また、「認知症の原因となり得る他の全身性疾患や脳疾患が原因の異常が見受けられない」なども見極める必要があり、専門的な知識や知見が必須となります。

前述の2点の診断基準も同様ですが、これらを元にした診断はあくまでも医師がおこなうもので、一般の方が安易に判断する材料にしても正確な判断にはならないのでやめましょう。

アルツハイマー病の症状をチェック

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発症前期の症状

中核症状
物忘れ

行動・心理症状
・不安
・抑うつ

アルツハイマー病の発症前期の主な症状は表のようなものが挙げられ、これは本格的な発症の10年以上も前から兆候が見られるケースもあるようです。

また、この発症前期は「軽度認知障害期」ともされていて、ここからスタートして初期、中期、末期…というようにゆっくりと症状が悪化していくわけですね。

「物忘れ」「不安、抑うつ」の症状は「大したことはなさそう」と軽視されがちなので、少しでもおかしいなと感じたらすぐに医療機関へ相談することをおすすめします。

初期(発症から1~3年)の症状

中核症状
・近時記憶の障害
・実行機能障害
・時間の見当識障害

行動・心理症状
・やる気、自発性の低下
・物盗られ妄想

アルツハイマー病の初期になると、症状がさらに進んで「記憶障害」や「実行機能障害」なども見受けられるようになり、日常生活にも少しずつ支障がでてきます。

また、「今日は何月何日だろう」「今は何時だろう」など、時間に関する見当識障害が見受けられるようになるのも、この時期の特徴の1つです。

ただし、ご高齢の方は数日、数年程度の時間の認識を間違えることはあり得るので、必ずしも認知症の発症であるとは限らないので、ここは押さえておきましょう。

中期(発症から5〜9年)の症状

中核症状
・遠隔記憶の障害
・場所、人物の見当識障害
・失認、失行、失語

行動・心理症状
・鏡兆候
・徘徊、迷子
・興奮、多動

発症から5~9年が経過すると中期と呼ばれるようになり、「人物や場所を認識できない」「言語使用、簡単な行為ができない」などの症状も見られるようになります。

また、行動や心理状態にも大きく変化が見られるようになり、場所の認識が難しいので「徘徊や迷子」という行動が見られたり、興奮状態に陥ることもあるようです。

この中期までくると、言語障害の可能性も出てくるため正確なコミュニケーションが困難なることも多く、ご家族だけでのケアが難しくなるケースも少なくありません。

末期(発症から10年〜)の症状

中核症状
・記憶障害
・人格の変化
・室外套症候群

行動・心理症状
不潔行為

そして、発症から10年以上が経過するといよいよ末期と言われる時期に入り、全般的な記憶障害の他、人格の変化なども確認されるようになるようです。

末期には、完全に寝たきりの生活になってしまい、かつ言葉を交わしてのコミュニケーションも難しく、排泄物に触れるなどのいわゆる不潔行為も見られるようになります。

アルツハイマー病は残念ながら現在の時点では根本的な治療方法がないので、本人のことを尊重しつつ、専門機関の力も借りながら共存していくことが大切と言えるでしょう。

アルツハイマー病の診断を受けるには何科に行けばいい?

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神経内科

アルツハイマー病に対応している科の中で特に適しているとされているのが神経内科で、多くの患者さんが受診をしているところです。

何か内科疾患が原因で認知症のような症状が見られることもありますし、認知症の診断と併行して内科的なアプローチもできるので、神経内科の受診にはメリットが多いのです。

ただし、神経内科が担当する疾患は認知症以外でも「脳血管障害」「変性疾患」など多岐に渡るので、認知症の担当実績が少ない医師がいるということも覚えておきましょう。

精神科

精神科もまたアルツハイマー病に対応しているわけですが、「妄想」「幻覚」などの精神的症状が極めて強い場合でない限り、最初に受診するのには向かないようです。

理由としては、精神科だと内科的観点からの診察ができないという点と、幻覚、妄想に対しての抑制が強くなる傾向がどうしても見られる…という点が挙げられます。

ただし、例えば最初に神経内科などで受診していても、妄想や幻覚、暴力行為がひどいなどの症状が見られる場合は精神科へバトンタッチするケースもあるようですね。

老年科

また、最近では、子どもを専門的に診る「小児科」に対して、高齢者の方を総合的に診るという「老年科」という科も見られ、注目を集めています。

アルツハイマー病を発症する方の多くはご高齢の方なのでとても良い傾向ではありますが、「老年科医が認知症の知識、実績がある」とは限らない…という声もあるようです。

もし認知症についての実績がある老年科医がいればそればベストですが、老年科医全てがアルツハイマー病に詳しいわけではない、ということも押さえておきましょう。

アルツハイマー病を診断する流れ

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問診

まずは問診をおこない、患者さん本人とご家族からこれまでの経緯について詳しく聞き取りながら情報を整理していきます。

主に、「いつどんな症状に気付いたか」「日常生活で困っていること」「家族が困っていること」「病歴や薬の服用状況」「家族構成や環境の変化の有無」などを聞き取ります。

また、患者さん本人が自身の症状にあまり気付いていないケースも多いので、ご家族や身近な方からの情報が非常に重要になってくるようですね。

診察

問診で詳しい情報の聞き取りをおこなった後は診察に入り、患者さん本人の身体の状態を確認していきます。

血圧測定、聴診などの基本的な部分はもちろんのこと、手足の麻痺、不随意運動の有無、補講状態や発語状態なども併せてしっかりと診ていきます。

問診で得た情報に加えて身体の状態を把握することも非常に重要なので、この「診察」もとても大切な工程であると言えるでしょう。

検査

そして最後に必要な検査をおこなうわけですが、記憶障害の度合いを調べるために患者さん本人に簡単な質問に答えてもらうようなものから実施します。

また、頭部CTやMRIの画像検査で脳出血や脳梗塞の有無や脳萎縮の程度を調べたり、脳血流が保たれているかどうかの検査をおこなう場合もあるようです。

さらに、必要に応じて心電図検査や血液検査をおこなうこともあり、これらが完了したら最終的な診断に入るという流れになるので、しっかり覚えておきましょう。

アルツハイマー病に関する支援を受けるには?

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アルツハイマー病の相談窓口

  • 保健所・保健センター
  • 地域包括支援センター
  • 高齢者総合相談センター
  • 認知症の人と家族の会
  • 認知症110番
  • 若年認知症サポートセンター

アルツハイマー病となった場合、ご家族のみで抱え込むのではなく、地域の相談窓口を利用して適切なサポートを受け、無理なく生活していくのがとても大切です。

主に上記のような専門機関で相談を受け付けてもらえ、例えば保健所や保健センターでは医療機関を教えてもらえますし、介護に関する相談に乗ってもらえるところもあります。

また、「認知症の人と家族の会」では、他の認知症の方やそのご家族と交流することもできるので、情報交換や人間関係の構築などにとても良い環境と言えるでしょう。

精神科訪問看護を利用するという選択肢も

アルツハイマー病について見てきましたが、ご家族だけで解決しようとするのではなく、専門家に相談することがとても大切です。

適切なサポートを受けることで患者さん本人も治療が安定しますし、ご家族の方のメンタル面もより安定することが期待できるのです。

最近では精神科訪問看護というサービスが注目されていて認知症の方もサポートを受けられるので、そちらもぜひチェックしてみてください!

精神科訪問看護ならシンプレ看護ステーションへ!

シンプレ訪問看護ステーション

シンプレ訪問看護ステーションとは?

シンプレ訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護をおこなっていて、アルツハイマー病の患者さんにも対応しています。

自宅で過ごす患者さんやご家族の方々がリラックスして日々の生活を送れるようにするサポートはもちろん、医療従事者による適切なケアももちろん可能です。

症状の悪化の防止や服薬の指導などもしてもらえますし、何より精神科に特化しているということで、安心して任せられるサービスなのではないでしょうか。

看護内容

対象者
・アルツハイマー型認知症適応障害
・アルコール依存
・薬物依存
・その他精神疾患全般

主な看護内容
・生活支援、自立支援
・症状の悪化防止、服薬支援
・社会復帰へのサポート
・家族の方への支援

シンプレ訪問看護ステーションの看護内容ですが、上記の表のように、アルツハイマー病の方を含む幅広い患者さんに対応しています。

これ以上病気が進行しないようにするためのケアはもちろんのこと、日常生活を送る上でのサポートや、社会復帰への支援なども取り行っているようですね!

アルツハイマー病は特に、「身の回りのことが出来なくなる」「薬を正しく飲めない」などの問題が出てくるので、訪問看護を上手く利用することをおすすめします。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションの対応可能なエリアは主に上記を中心に展開しているので、お住まいの地域が上記に含まれているか要チェックです。

上記以外のエリアにお住まいの方でも、場合によっては対応できるようになることもありますので、まずは一度相談をしてみると良いでしょう。

シンプレ訪問看護ステーションの公式ページには、相談する際の連絡先の他にもどのような流れで利用すれば良いかなども記載してあるので、併せて見てみられてくださいね。

まとめ

アルツハイマー病の画像

アルツハイマー病であると診断された場合は、早めに専門機関へ相談し、適切なサポートやケアを受けることを優先するようにしてください。

精神科訪問看護は、患者さんやそのご家族が安定した生活を送る上でとても有効な方法ですし、知識のある医療従事者から対応してもらえるので安心です!

シンプレ訪問看護ステーションでは精神に特化したケアを行っているので、アルツハイマー病にも対応しています。ぜひご検討くださいね。