アルツハイマー病を予防する方法とは

認知症の一つであるアルツハイマー病は、実は予防できることを知っていますか?
「自分は大丈夫!」と思っていても、アルツハイマー病に繋がる疾患を抱えていたり発症しやすい性格だったりする場合は、今後アルツハイマー病を発症しないとも言い切れません。
今回は、アルツハイマー病を予防する方法を紹介します。
アルツハイマー病の予防方法とは

栄養バランスの取れた食事を心がける
1つ目は、普段から栄養バランスの取れた食事を心がけるというものです。
1日3食栄養バランスの良い食事を摂ることは、アルツハイマー病の予防に効果的であるとされています。
炭水化物だけに偏らないように気をつけ、肉や魚・野菜などを積極的に食べるようにしましょう。
特に和食はアルツハイマー病予防に良いとされており、合わせてチーズやフルーツを食べるとより効果的です。
日常生活に適度な運動を取り入れてみる
2つ目の予防方法は、日常生活の中に意識的に適度な運動を取り入れるというものです。
運動の中でもジョギングやウォーキング、サイクリングなどの有酸素運動が効果的だと言われています。
また、ハードな運動を週1回よりも、1回30分程度で良いので週3〜4回やる方が効果的です。
帰り道1駅分歩いてみるなど、日常生活の中に有酸素運動を取り入れると続けやすいのでおすすめです。
良質な睡眠を取るようにする
3つ目は、夜更かしは避け質の良い睡眠を取るように心がけるというものです。
睡眠の乱れや夜更かしはアルツハイマー病だけではなく、様々な体の不調や疾患の原因ともなります。
睡眠を取る1時間前までには食事や入浴を済ませ、読書などをするのがおすすめです。
また、携帯電話やパソコンから出るブルーライトは質の良い睡眠の妨げとなるので、就寝の前には見ない方が良いとされています。
特に食生活の改善が取り組みやすいのでオススメ!

低糖質・低塩分を心がけよう
まず気にするべきポイントは、低糖質と低塩分な食事を心がけるというものです。
糖分・塩分の取りすぎはアルツハイマー病だけではなく、他にも様々な疾患の原因となる場合があります。
糖分の過剰摂取は血管や組織を傷つける物質に変化し、老化を促し認知症の症状が出やすくなってしまいます。
甘い飲み物は控える、空腹時に炭水化物だけを食べないといった食べ方の工夫も効果的です。
食事や飲み物はバランスよく摂る
2つ目の気にするべきポイントは、食事や飲み物をバランスよく摂るように心がけるというものです。
食事の栄養バランスが良くても、水分が足りていないと様々な部分に負担がかかってしまいます。
水分不足は血液をドロドロにしてしまい、それによって血管が詰まりアルツハイマー病を引き起こす可能性もあるのです。
水分を摂る際は甘い飲み物は避け、水やお茶などのカロリーのない飲み物を中心に飲むようにしましょう。
低たんぱく・低栄養に注意しよう
そして3つ目は、低たんぱく・低栄養に注意して食事を摂るというものです。
普段の食事の中で意識しておかないとたんぱく質やビタミン・ミネラル・鉄分などの栄養素は不足しがちになります。
様々な栄養やたんぱく質をバランス良く摂ることが大切なので、できるだけ炭水化物のみの食事は避けるようにしましょう。
パスタやピザなどを食べる際は、サラダやスープを足すだけでも栄養を補うことができます。
そもそもアルツハイマー病とは?

アルツハイマー病の特徴
アルツハイマー病とは記憶や思考能力が低下していき、最終的には日常生活の単純な作業もできなくなってしまう脳疾患です。
記憶障害の他に言語障害が出る場合もあり、日常の行動に違和感が感じられるようになります。
アルツハイマー病になる方のほとんどは60歳以上で初めて症状が現れるとされています。
アルツハイマー病は30代でも発症する可能性のある疾患ですが、高齢者の認知症の最も一般的な原因です。
アルツハイマー病になる割合は?他の認知症の種類
60%
血管性認知症
20%
レビー小体型認知症
10%
認知症にはアルツハイマー型・血管性認知症・レビー小体型認知症の3種類があり、アルツハイマー型の患者の数が最も多いとされています。
アルツハイマー型の割合は認知症患者全体の40〜60%を占めており、高齢になる程発症率も上がります。
血管性認知症は脳梗塞や脳出血などによって脳の血管が傷つけられたことが原因で発症する認知症です。
レビー小体型認知症は脳の神経細胞の中にレビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質が発生し、大脳に広がることで発症する認知症です。
アルツハイマー病になる原因
アルツハイマー病は脳にアミロイドβというたんぱく質が溜まることが原因とされています。
このたんぱく質が溜まることで脳細胞が壊れて死に、数が減ってしまうことでアルツハイマー病を発症するのです。
このアミロイドβは年齢が高くなるほど増えやすくなることが特徴的なたんぱく質です。
そのため、高齢者が発症する場合が多く、歳を重ねるほど発症の可能性が高まります。
アルツハイマー病になりやすい人の特徴

協調性がなく短気で怒りっぽい
1つ目は、協調性がなく怒りっぽい性格である人がなりやすいというものです。
怒りっぽい性格の方は人よりストレスを感じやすく、蓄積されたストレスがアルツハイマー発症の一因となる可能性はあります。
また、不安になりやすい・衝動的・自意識が強い・傷つきやすいといった方もアルツハイマーになりやすい傾向があります。
上記のような症状を神経症傾向と呼び、この神経症傾向が強い人ほどアルツハイマー病になりやすいというのが特徴です。
何でも自分でしようとする人
2つ目は、責任感の強い人が当てはまることも特徴です。
1人で多くのことを抱え込んでしまうことでストレスが溜まり、脳や身体へ良くない影響を与えてしまいます。
認知症の予防には責任感・自制心・誠実さの3つが関連しているということが分かってきています。
これらの3つを持っている人は人間関係が上手くいっている場合が多く、何かあった時に助けてもらえるというのも重要なポイントです。
アルツハイマー病に繋がる疾患を抱えている
- 糖尿病
- 歯周病
- 腎臓病
- 脳梗塞
- パーキンソン病
そして3つ目は、アルツハイマーに繋がる疾患を抱えているというものです。生活習慣病などはアルツハイマーに繋がりやすいとされています。
アルツハイマー病は高齢者が発症しやすい疾患ですが、元からあった疾患が原因で発症する場合もあります。
注意が必要な疾患は様々ありますが、中でも糖尿病や脳梗塞などには十分な注意が必要です。
先程もご紹介した通り脳の血管が傷つくことでもアルツハイマー病を発症する可能性があるので、そのようなリスクのある疾患には気をつけなくてはなりません。
アルツハイマー病の治療

薬物療法
アセチルコリンの量を増やす
NMDA受容体拮抗薬
脳の中でグルタミン酸放出が増える
まず、アルツハイマー病に効果的である薬を使用していく薬物療法です。
現在アルツハイマー病治療薬として承認されている薬は4つあり、軽度から中程度のアルツハイマー病に対し使用します。
ただし、アルツハイマー病に対する薬物療法は、完治を目指すものではありません。
アルツハイマー病に対する薬物療法では、進行を遅らせたり症状を軽くするために行われます。
非薬物療法
指先を使った軽作業をして患者の自信を取り戻す
リアリティオリエンテーション
新しい記憶を取り入れ脳から取り出していく
音楽療法
気分や懐かしい音楽で過去の記憶を呼び出す
回想法
辛かったことなどを共有する
2つ目は、様々なリハビリテーションなどを行って現状維持ができるように考えられた非薬物治療法です。
簡単な計算や漢字の書き取りなどの学習療法や、運動療法、音楽療法、園芸療法などがあります。
どれも脳に適度な刺激を与え、活性化させることで進行を遅らせることを目的としています。
また、音楽やレクリエーションなどを行うことでストレスが緩和され、それらもアルツハイマー病の治療に良いとされているのです。
アルツハイマー病ならシンプレ訪問看護ステーションにお任せください!

シンプレ訪問看護ステーションの特徴とは
シンプレは、精神疾患に特化した訪問看護サービスを提供しており、精神疾患に対する看護を行いたいという気持ちの強い看護師が集まっています。
自宅で看護を受けることができるので、外出が難しい方でも自宅でリラックスしながらサービスを受けることができます。
主治医や関係機関と連携を取り、ご利用者様が家庭や地域社会で安心して日常生活を送れるようしっかりとサポートを行います。
利用者さまの持つ病気とどう向き合っていくかを一緒に考え、患者さんらしさを失わないよう自立した生活をするための支援を心がけています。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・武蔵野市
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・新座市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションでは、上記のリストを対象エリアとしています。
対象エリアにお住まいの方であれば、子供から大人まで年齢に関わらず利用することが可能です。
訪問対応エリアを順次拡大しています。上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合もありますので、お気軽にお問い合わせください。
ご相談のお問い合わせはこちら
まとめ

アルツハイマー病を予防するためには、日常生活の食事や運動などに気を配ることが大切です。
栄養バランスの取れた食事を心がけ、十分な水分を取ることを日々意識することが重要になります。
また、適度な有酸素運動はアルツハイマー病の予防に効果的であると言われているので、生活の中に積極的に取り入れていきましょう。
今日からすぐにでも気を付けられる簡単なことが、将来のアルツハイマー病予防に繋がります。
ご相談のお問い合わせはこちら