疾患 2020-10-30

アルツハイマー病の治療方法や治療の流れについてやサポートを詳しく紹介

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アルツハイマー病の治療方法や治療の流れについて知りたいとお考えですか?アルツハイマー病とは、記憶力や思考力の低下によって日常生活に支障をきたしてしまう病のことです。

本人はもちろん、ご家族など周囲の人々にも大きな影響を与えるため、病が疑われる場合には、適切なサポートを受ける必要があります。

この記事では、アルツハイマー病の治療方法、治療を受ける際の相談先などについて紹介しましょう。ご家族にアルツハイマー病の疑いがあるという方は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてくださいね。

医学用語は難しい言葉が多いのでこの記事ではわかりやすく紹介していきます。

アルツハイマー病の根本的な治療法はない

バツ_デメリット

アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)の治療については、世界中で治療法の開発が進められており、日本ではいくつかの医薬品が承認されています。

しかし、医薬品を服用しても症状が改善されることはなく、病状の進行を遅らせるにとどまります。

アルツハイマー病の根本的な治療法はまだ確立されておらず、患者さんやご家族の負担を軽くするのが治療の目的になります。

アルツハイマー病にはどんな治療がされている?

疑問の画像

アルツハイマー病の根本的な治療法はまだ確立されていませんが、患者さんやご家族の負担を軽くするために、どのような治療がされているのかを見ていきましょう。

認知症への薬物治療

薬の画像

商品名 成分名 薬の分類 適応重症度
アリセプト
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ドネペジル コリンエステラーゼ
阻害薬
軽度〜高度
レミニール
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ガランタミン コリンエステラーゼ
阻害薬
軽度〜中等度
リバスタッチ
イクセロン
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リバスチグミン コリンエステラーゼ
阻害薬
軽度〜中等度
メマリー
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メマンチン NMDA
受容体拮抗薬
中等度〜高度

アルツハイマー病を治療するお薬(認知機能改善薬)は上記の4種類があり、医師の診断に基づき、症状の進行度に応じて最適なお薬が処方されます。

これらのお薬は認知症そのものを治すことはできませんが、認知機能を改善させる効果が期待でき、病状の進行を遅らせるために使用されます。

どのお薬も副作用があり、アリセプトとレミニールは下痢・吐き気・嘔吐、リバスタッチとイクセロンはかゆみ・かぶれ、メマリーはめまい・便秘・頭痛などが主な副作用です。

認知症による他の精神症状への薬物治療

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薬名 薬の分類 適応症状
抑肝散
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漢方薬 イライラや興奮で眠れない
酸棗仁湯
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漢方薬 心身が疲れている
のに眠れない
ドネペジル
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コリンエステラーゼ
阻害薬
無気力・無反応
意欲の減退
リバスチグミン
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コリンエステラーゼ
阻害薬
日常生活における
機能の低下・不具合
抑うつ症状
ガランタミン
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コリンエステラーゼ
阻害薬
不安・妄想
脱抑制(理性の低下)
攻撃性などの情緒不安定
メマンチン
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NMDA
受容体拮抗薬
攻撃性・興奮しやすい
夜間の異常行動などの
興奮症状

アルツハイマー病になるといろいろな精神症状が現れますが、認知機能改善薬以外のアルツハイマー病による精神症状のお薬として上記のようなものがあります。

抑肝散(よくかんさん)や酸棗仁湯(さんそうにんとう)は漢方薬で、神経の興奮状態を鎮静させ、イライラの改善や不眠をはじめとする睡眠障害の改善効果が期待できます。

無気力や無反応な方にはドネペジル、お薬を飲み忘れてしまう方にはリバスチグミン、不安で落ち着きのない方にはガランタミン、興奮しやすい方にはメマンチンが処方されます。

Point

認知機能改善薬は病状の進行を遅らせるお薬

精神症状の改善には漢方薬などが処方される

お薬で認知症そのものを治すことはできない

アルツハイマー病の主な症状は?

チェック

では次に、アルツハイマー病になると、どのような症状が現れるのかを見ていきましょう。

初期症状

おばあちゃん_驚く_納得

  • 数分間隔で何度も同じ話をする
  • 近時の出来事を忘れる
  • 物を盗まれたという妄想から他人を疑う
  • 趣味・日課への関心がなくなる
  • 物忘れによる失敗を取り繕うため作話をする

アルツハイマー病の初期症状は上記のような進行性の記憶障害がみられ、物忘れがひどくなったり、物を盗まれたという妄想を抱いたりするようになります。

初期症状の記憶障害は少しずつ進行することが特徴であり、家族など普段から接している人でなければ気づきにくく、誰にも気づかれないまま病状が進行することがあります。

記憶障害は、時間→場所→人の順番で分からなくなってくる傾向があり、最近の出来事を忘れるようになってきた時などはアルツハイマー病を疑いましょう。

中期症状

おばあちゃん_分からない_悩む

  • 場所・時間・季節などがわからなくなる
  • 徘徊・妄想が増える
  • 家事の手順・買い物の段取りがわからなくなる
  • 言葉の意味が分からなくなる
  • 食事・入浴・着替えなどに介助が必要となる
  • 失禁などの不潔行為が見られる
  • 衝動的な行動を起こす

アルツハイマー病の中期症状は上記のような行動・心理症状が現れ、場所・時間・季節などがわからなくなったり、家の外を徘徊するようになったりします。

徘徊をしているところを発見されても、自分の名前や住所などを思い出すことができず、警察に保護されるようなこともあり、中期症状は認知症介護の中では最も大変な時期です。

アルツハイマー病の中期は、歩行能力などの身体機能には特に問題はなくても、徘徊などの行動や妄想などの心理症状が強く現れることが特徴です。

後期症状

ベッド

  • 家族の顔が分からなくなる
  • 表情が乏しくなり反応がなくなる
  • 会話を通した意思疎通ができなくなる
  • 尿・便の失禁が常態化する
  • 歩行・座位が保てなくなり寝たきりになる

アルツハイマー病の後期症状は、上記のような日常生活に障がいが現れ、病状が進行して末期になると、最終的には寝たきりの状態になってしまいます。

アルツハイマー病の後期は、初期や中期と比べると記憶障害は目立たなくなりますが、コミュニケーションをとること自体が困難になってきます。

歩行障害や運動障害が深刻になってくると、1日の大半を寝たきりの状態で過ごすようになり、免疫力が低下して感染症に感染しやすくなります。

Point

初期症状は記憶障害が目立つようになる

中期症状は徘徊などの行動・心理症状が出る

後期症状の末期は寝たきりの状態になる

アルツハイマー病を引き起こす原因は?

原因の画像

ここまで、アルツハイマー病の治療法や症状などを見てきましたが、次は、アルツハイマー病になる原因について見ていきましょう。

加齢による脳の変化

シニア_高齢者_おばあちゃん

アルツハイマー病は若年者もなることがありますが、主に高齢者が発症するため、加齢による脳の変化が原因ではないかと考えられています。

人間の脳は30歳代位から徐々に萎縮が始まり、65歳以上になると脳の萎縮が目立つようになりますが、脳が萎縮しても必ずしもアルツハイマー病を発症するとは限りません。

しかし、アルツハイマー病の患者さんの多くは脳が萎縮しているため、高齢になるほどアルツハイマー病になるリスクは高まります。

遺伝因子

遺伝の画像

アルツハイマー病の研究は世界中で進められていますが、研究者の多くは遺伝子がアルツハイマー病の発症と密接に関係しているという認識を深めています。

遺伝子がアルツハイマー病の発症と密接に関係している理由は、18~64歳以下の若年性アルツハイマー病の患者さんの多くが遺伝的要因によって発症しているからです。

まだ研究途上の段階ですが、「APOE ε4型」という遺伝子がアルツハイマー病を発症するリスクを高めているのではないかと考えられています。

環境因子・生活習慣因子

お酒_飲酒

研究者によると、アルツハイマー病の症状である認知機能の低下は、血管や代謝に関する症状との関連性が見られるという報告がされています。

生活習慣病がアルツハイマー病の発症に関与しており、特に糖尿病やメタボリック症候群の関与が研究者の間では注目されています。

まだ研究途上ですが、環境因子・生活習慣因子とアルツハイマー病との関連性が明らかになってくると、アルツハイマー病の治療に大きく貢献するでしょう。

Point

アルツハイマー病の根本的な原因はまだ不明

高齢になるとアルツハイマー病になりやすい

生活習慣病の関与が注目されている

アルツハイマー病の検査や診断を受けるには?

疑問

では次に、アルツハイマー病の検査や診断を受けるにはどうすれば良いのかを見ていきましょう。

専門医

医師

診療科 診療内容
老年科医

医師_女性_アイコン
高齢者の健康管理
老年精神科医

医師_女性_アイコン
高齢者の精神および感情面の問題
神経内科医

医師_女性_アイコン
脳および中枢神経系の異常
神経心理士

医師_女性_アイコン
記憶能力および思考能力の検査

アルツハイマー病の疑いがある場合は、かかりつけ医に診てもらうと、専門医を紹介してくれる場合があります。

アルツハイマー病の専門医としては、老年科医や老年精神科医、神経内科医などがあり、専門医はもの忘れ外来やもの忘れセンターなどを通じて探せます。

また、臨床神経心理士が在籍している医療機関でも、アルツハイマー病の疑いがある場合は、記憶能力や思考能力の検査が受けられます。

認知症疾患医療センター

クリニック_病院

認知症疾患医療センターは、都道府県及び政令指定都市の指定を受けた認知症専門の医療機関であり、日本全国150カ所以上の拠点で認知症に関する専門医療の相談ができます。

かかりつけ医との連携や介護サービス情報の提供など、介護を含めたトータルサポートが受けられ、アルツハイマー病の治療や介護の悩みも聞いてもらえます。

認知症疾患医療センターの指定を受けている医療機関は、「一般社団法人 認知症予防協会」のホームページで確認できます。

Point

かかりつけ医が専門医を紹介してくれる

もの忘れ外来やもの忘れセンターを受診する

認知症疾患医療センターでも相談ができる

アルツハイマー病の診断までの流れ

医療の画像

医療機関を受診した場合、アルツハイマー病と診断されるまでは、どのような流れになるのかを見ていきましょう。

問診・診察

カウンセリング

医療機関を受診すると最初に問診が行われ、ご本人とご家族から家族構成や生活環境、今までにかかった病気、現在服用しているお薬などについてを医師が聞き取ります。

物忘れがひどくなったり、徘徊をするようになったなど、アルツハイマー病の疑いがある症状が出ている場合は、どのような症状が出ているのかを具体的に説明します。

問診が終わると医師による診察が行われ、血圧測定や聴診、聴力、手足の麻痺、歩行状態などが調べられます。

検査

看護師_問診_検査

検査項目 検査内容
神経心理検査

カウンセリングのテーブル画像
長谷川式簡易知能評価スケール
(HDS-R)
ミニメンタル検査
(MMSE)
画像検査

看護のテーブル画像
頭部CT
頭部MRI
血流SPECT
MIBG心筋シンチグラフィ
その他の検査

看護のテーブル画像
血液検査
心電図検査

アルツハイマー病による記憶障害の程度を調べることを目的に、長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)やミニメンタル検査(MMSE)などの神経心理検査が行われます。

脳萎縮の程度や脳出血・脳梗塞の有無の診断のために、頭部CT検査や頭部MRI検査などの画像検査が行われ、心筋シンチグラフィーという検査が行われることもあります。

その他の検査としては、血液検査や心電図検査などがあり、医師の判断に基づいて必要な検査を実施し、最終的にアルツハイマー病の診断を行います。

Point

問診と診察を行い必要な検査を実施する

検査には神経心理検査や画像検査などがある

血液検査や心電図検査が行われることもある

精神科訪問看護を利用するという選択肢も

チェックの画像

アルツハイマー病の治療の相談については、精神科訪問看護を利用するという方法もあります。

精神科訪問看護とは?

看護師_ナース

サービス名 精神科訪問看護
看護のテーブル画像
職種 看護師
准看護師
作業療法士
訪問日数 原則週3日以内

精神科訪問看護とは、認知症や精神疾患がある患者さんの自宅に看護師などの医療従事者が訪問し、患者さんがより安定した生活を送れるように支援する看護サービスです。

患者さんの自宅に訪問するのは、看護師や准看護師、精神保健福祉士、作業療法士などの有資格者で、医師の指示にしたがって看護や社会復帰に向けての指導などを行います。

アルツハイマー病による精神症状で自宅で介護を受けている方は、精神科訪問看護サービスを利用すると、療養上の必要な援助や助言などのトータルサポートが受けられます。

精神科訪問看護のサポート内容

チェック

  • 症状のコントロールや治療の相談
  • 日常生活の援助
  • 対人面の相談
  • 気分転換の援助・健康管理
  • 服薬管理状況確認、援助
  • 家族の悩みや不安の解消
  • 社会資源の活用援助

精神科訪問看護サービスの内容は上記のように多岐にわたり、認知症や薬物依存、統合失調症、適応障害、うつ病、アルコール依存症などの精神疾患全般が対象になります。

一般の訪問看護サービスとは異なり、精神科訪問看護は精神科に特化していることが大きな特徴で、精神疾患に精通している専門家によるトータルサポートが受けられます。

精神科訪問看護を利用することで、家庭や地域社会で生活を送りながら精神疾患の治療を継続することが可能になり、患者さんやご家族の負担を軽くすることに貢献します。

精神科訪問看護ならシンプレ看護ステーションへ!

契約の画像

では最後に、精神科訪問看護サービスを提供しているシンプレ訪問看護ステーションをご紹介いたします。

シンプレ訪問看護ステーションとは?

精神医療の画像

シンプレ訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護サービスを提供しており、アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)の患者さんにも対応しています。

シンプレに在籍している看護師や作業療法士などのスタッフがご利用者様の自宅を定期的に訪問し、ご家庭や地域社会で安心して日常生活を送ることができるよう支援を行います。

シンプレ訪問看護ステーションには、精神疾患の専門知識や経験が豊富なスタッフが多数在籍しており、アルツハイマー病の治療についても気軽に相談ができます。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア


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  • 新宿区
  • 中野区
  • 豊島区
  • 練馬区
  • 千代田区

シンプレ訪問看護ステーションは東京都新宿区を拠点に訪問看護サービスを展開しており、上記の東京都内の5区が対応エリアになっています。

上記のエリア以外についても対応できる場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

シンプレ訪問看護ステーションは24時間365日体制でサービスを提供しておりますので、安心してご利用いただけます。

Point

精神科に特化した訪問看護サービスを提供

アルツハイマー型認知症の患者さんにも対応

24時間365日体制で同日の複数訪問にも対応

総括:アルツハイマー病を治療するには早期の相談が重要!

シンプレ訪問看護_ロゴ

アルツハイマー病の治療に関することは、認知症疾患医療センターやもの忘れ外来、もの忘れセンターなどの専門の医療機関で相談ができます。

精神科訪問看護でもアルツハイマー病の治療の相談ができ、ご家族の方への支援を含めたトータルサポートが受けられます。

シンプレ訪問看護ステーションは精神に特化した訪問看護サービスを提供しており、アルツハイマー病でお悩みの方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。