疾患 2020-11-18

PTSDの症状ごとに使われる治療薬をチェック

シンプレ訪問看護_ロゴ

PTSDとは、外傷後ストレス障害(PostTraumatic Stress Disorder)の略語で、強い精神的ストレスを受けることが原因で発症するといわれる病気です。

PTSDの治療では心理療法を中心に行うことが多いものの、薬物療法が有効であるケースも少なくありません。

では、PTSDの治療薬としてはどのようなものが使われるのでしょうか?

そこで今回は、PTSDに用いられる治療薬の特徴などについて詳しく紹介します。

PTSDの治療薬にはどんなものがある?

ptsd2

医療現場で用いられる治療薬

症状 薬の種類
drag_薬_テーブル
全般の
症状
SSRI
(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)
その他の合併症
・三環系抗うつ薬
・抗精神病薬
・抗けいれん薬
不安や
焦燥感
抗不安薬

現在の研究で、PTSDに最も有効と考えられているのがSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)です。

SSRIはうつ病の治療薬として開発された薬で、PTSDが併発しやすい抑うつ状態にも有効に作用します。吐き気やめまいなど副作用もありますが、比較的少なめです。

PTSDが併発する状態は抑うつ状態だけではありません。症状がみられた場合には、重症度に合う治療薬が処方されます。

また、症状として不安感や焦燥感が強く出ている場合に処方されるのが、抗不安薬です。ただし、依存しやすい薬なので長期的な使用には向きません。

海外ではMDMAがPTSDに有効というデータも

日本では禁止されていますが、海外では合成麻薬の一種であるMDMAが治療薬として使用する研究が行われています。

研究の中で被験者は規定量のMDMAを処方された後、心理療法を受けることでPTSDの症状が軽減することが分かりました。

ただし、MDMAが麻薬であることに変わりはありません。使用方法や量を間違えると大変危険ですので、患者本人が自己判断で投与してはいけません。

また、日本ではMDMAの使用は禁止されています。もちろん、治療薬として使用することもできません。

薬以外に有効なPTSDの治療方法は?

疑問2-2

心理教育

心理教育の流れ
疾患に対して必要な情報の提供

症状を正常反応として位置づけ

自己に対する見方の変化を修正

回復や治療の見通しを知る

心理教育とは、病気に対して正しい知識を患者自身が身に着ける教育です。PTSDにおいて、この心理教育は治療にとても有効であることが分かっています。

ただし、情報提供は一方的な物では、あまり意味がありません。医師が患者や家族の疑問に答えられる環境が理想的です。

PTSDに対して理解が深まると、患者は客観的に症状を把握することできます。自身が抱える感情が病気だと知り、過度に自分を責める必要が無いことを理解できるのです。

最終的には適切な治療で改善することが分かり、回復までの道筋を描くことができるようになります。

認知行動療法

PTSDおよび治療に対する心理教育

・イメージ曝露

・ゆがんだ認知の修正

・実生活内曝露

・リラクセーション
・呼吸法などの不安のマネジメント

認知行動療法における認知とは、ものの考え方や受け取り方を指します。認知行動療法は、この認知や行動を修正することで、感情を変化させる効果がある治療方法です。

この認知行動療法において、重要な工程が「イメージの曝露」です。患者にとってのトラウマを思い出してもらい、歪んだ認知であることを理解する工程になります。

嫌なことを思い出すので患者に強い負担をかける治療方法です。しかし、記憶は記憶に過ぎず現実の脅威ではないことを知ることでトラウマを克服することができます。

PTSDの主な症状にはどんなものがある?

疑問

再体験症状

PTSDの症状の1つが、再体験症状です。この症状は、つらい体験やトラウマを思い出し、再度体験しているように感じてしまいます。

フラッシュバックとも呼ばれていて、体験のきっかけに触れることで発症する症状です。パニック状態に陥り、周囲の状況を認識できないこともあります。

基本的に症状は、時間が経つと恐怖が薄れ症状が軽減していきます。原因となる体験から1カ月以上時間が経っても症状が軽減されないのなら、専門の治療が必要です。

回避

回避とは、トラウマの原因やきっかけを避ける行動です。少しくらいなら問題はありませんが、日常生活に支障をきたすほどの回避行動をとる場合もあります。

例えば、交通事故の場合。交通事故の被害者が事故を思い出すきっかけの車を回避するために、家から出られなくなったりします。

重度の回避行動はそれ自体がストレスです。思うように生活を送れない状態が続けば、うつ病など他の精神疾患を併発することもあります。

認知の歪み

衝撃的な体験をすると、体験前と考え方や物事の受け取り方が変化してしまいます。自分の無力さを強く感じたり、必要以上に危険に対して敏感になることが認知の歪みです。

この症状に有効的な治療方法が、上記で説明している認知行動療法になります。通常の生活を送れるように、認知の歪みを修正する方法です。

認知の歪みは人それぞれです。自分自身に対してもありますが、周囲に対して認知に歪みが生じる場合もあります。

PTSDの相談はどこにすればいいのか?

カウンセリング2-2

専門家の相談先

  • 保健所
  • 市町村(保健センター)
  • 精神保健福祉センター
  • いのちの電話
  • 精神科医療機関

保健所は幅広い悩みに対して相談することができ、保健センターは身近な問題に対して相談することができます。

どちらの施設も地域を対応する保健師が訪問面談に応じてくれるので、家から出られない方でも相談することができます。

精神保健福祉センターは、精神福祉に特化した相談をすることが可能です。いのちの電話は、自殺に関しての悩みに応じています。

緊急性がある事柄に対しては、夜間や休日に対応している精神科医療機関に連絡してください。ただし、かかりつけの医療機関があるのなら、そちらが優先です。

その他の支援窓口

犯罪被害の場合
・全国被害者支援ネットワーク
・各県の被害者支援団体
・警察庁犯罪被害者支援室

女性の場合(家庭内暴力や性被害など)
・東京強姦救援センター
・自治体の女性(婦人)相談センター

子供の場合(家庭内暴力や性被害・いじめなど)
・自治体の児童相談所
・自治体の家庭福祉相談所
・学校のカウンセラー

PTSDの相談窓口が多数あるのは、PTSDの原因がさまざまだからです。適切な施設に相談することで、より深いサポートを受けることができます。

特に、今現在解決していない問題に関しては、PTSDの治療と同時進行にサポートが必要です。虐待やDVなどは命にかかわることもあるので、早期の相談が望まれます。

おかしいと思うことがあれば、気軽に相談してみてください。本人だけでなく、家族や周囲の人でも構いません。相談することが治療への第一歩となります。

精神科訪問看護を利用するという選択肢も

前述の通り、PTSDの治療は専門家に相談することが重要です。日本では様々な施設や機関が、相談窓口を用意しています。

自宅で治療を続けていく中で、外部からのサポートを希望するのであれば精神科訪問看護という選択肢があります。

精神科訪問看護のサポート内容などについては、次の項目で詳しく解説していくので参考にしてください。

精神科訪問看護ではどんなことをしてもらえるのか?

疑問の画像

精神科訪問看護とは?

サービス名 精神科訪問看護

看護師2のテーブル画像
ケア内容 ・日常生活の維持
・生活技能の獲得、拡大など
訪問日数 原則週3日以内

精神科訪問看護とは、訪問看護の中でも精神科に特化したサポートを行うサービスです。自宅で療養している方が、安定した生活を送れるように補助することが目的になります。

自宅に訪問するスタッフは、看護師や精神保健福祉士などの医療従事者です。国家資格を持っているため、医師の指示があれば医療行為も行えます。

精神科訪問看護に関しては医療保険が適用されるので、自己負担額は1~3割程度です。

精神科訪問看護のサポート内容

  • 症状のコントロールや治療の相談
  • 日常生活の援助
  • 対人面の相談
  • 気分転換の援助・健康管理
  • 服薬管理状況確認、援助
  • 家族の悩みや不安の解消
  • 社会資源の活用援助

サポート内容はリストの通りです。服薬の管理から利用者だけでなく家族に関してのサポートも含まれる、幅の広い支援を行います。

訪問看護では、サポート内容に含まれるすべての事柄をサポートするわけではありません。医師が診察し、患者にとって必要と思われる内容のみを指示します。

希望などがあれば、医師や訪問看護に訪れるスタッフに相談してみてください。利用者の希望するサポートを行うことで、より早期に自立や社会復帰を行うことができます。

精神科訪問看護ならシンプレ訪問看護ステーションへ!

シンプレ

当ステーションの特徴

シンプレ訪問看護ステーションの大きな特徴は、精神疾患に特化した精神科訪問看護を行う点です。各種精神疾患から、依存症まで対応することができます。

利用できる年齢に規定はありません。お子様から年配の方まで、精神科訪問看護が必要と判断されれば対象となります。

緊急時には24時間いつでも対応できる柔軟性を持っているので、万が一の緊急時にも頼りになる訪問看護ステーションです。

当ステーションの看護内容

対象者
・統合失調症・双極性障害など

主な看護内容
・生活支援、自立支援
・家族の方への支援など

当ステーションの利用対象となる精神疾患と、サポート内容のまとめです。内容は一例であり、記載していない症状を患っている方でも対応することはできます。

シンプレは地域に密着した訪問看護を行っているため、各地域の専門機関とも綿密に連携をとることが可能です。

精神疾患は周囲からの理解が得られず孤立しやすい病気です。訪問看護以外の地域の行政機関などと連携することで、孤立を防ぎ社会復帰への足掛かりにすることができます。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリアは、リストの7つの区です。拠点のある新宿区の周囲をカバーしています。

ただし、対応エリア外でも状況に応じては訪問看護を行うことは可能です。エリア外の方でも、精神科訪問看護を望まれる方は相談してみてください。

シンプレ訪問看護ステーションの相談窓口は、電話・FAX・メールの3つの方法があります。まずは、訪問看護を希望する旨を伝えてください。

まとめ

救急車の画像

PTSDは重度になればなるほど、薬物治療だけでは完治が難しい疾患です。医療機関では薬物治療と併用して心理療法を取り入れた治療を行います。

基本的には入院措置をとらずに、自宅での療養がメインとなります。自宅療養中に専門的なサポートを希望する方は、精神科訪問看護に依頼を出してください。

東京にお住まいの方は、シンプレ訪問看護ステーションがおすすめです。24時間緊急時に対応可能な訪問看護施設で、精神科に特化したサポートを行えます。