疾患 2121-01-07

精神疾患の治療薬は副作用で眠気が起こる?

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「精神疾患用の治療薬を飲んでいるけど、眠気をなんとかしたい」と思っている方は多いのではないでしょうか?

薬で症状を抑えることができても、眠気によって日常生活や仕事などに悪影響が出てしまっては困ると思います。

そこで今回は精神疾患で薬を飲むときの注意点や、薬の副作用で眠い時の対策について詳しく紹介しましょう。

精神疾患の薬を飲むと眠いのはなぜ?

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覚醒物質を抑制する作用がある

精神疾患の薬を服用して眠気がでる理由の1つは、薬の成分が覚醒物質を抑制するためです。覚醒物質が抑制され睡眠に関する成分が優位になれば、眠気を感じます。

覚醒物質とはセロトニンやノルアドレナリン、ヒスタミンなどです。通常であればセロトニンを活性化させる抗うつ薬の中にも、副作用として眠気をでるものがあります。

特にヒスタミンをブロックする抗ヒスタミン作用のある薬は強い眠気を感じるので注意してください。

夜間の睡眠が浅くなってしまう

2つ目の理由は、夜間睡眠の悪化です。薬の作用で睡眠が浅くなり、日中にも眠気が生じてしまうのです。

上記で説明している通り、抗うつ薬は覚醒物質を活性化させて気分の落ち込みなどうつ症状を改善させる薬です。そのため、薬の影響で覚醒物質が優位にある状態になります。

布団に入ってもなかなか眠れなかったり、夜中に何度も起きてしまうのはこのためです。精神疾患の薬では、このような理由で昼間に眠気の副作用が表れることがあります。

身体が慣れるまで眠気が起こることがある

3つ目は原因が分からない眠気です。この症状は薬の服用を続けた結果、薬に体が慣れたころに症状が軽減します。

前述しているように説明できるような理屈はありません。また、体が慣れるまでの期間は個人差があるので、どれくらい服用すれば改善するなどの目安も分かりません。

日常生活に支障をきたすような眠気が長期間続くときには、主治医に相談をしてみてください。薬へ変更も可能かもしれません。

眠くなりやすい薬はどれ?眠気の作用を比較

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眠気がかなり強い
・リフレックス/レメロン(NaSSA)
・トリプタノール(三環系)

眠気が強い
・ルジオミール(四環系)
・テトラミド
・デジレル/レスリン

眠気がやや強い
・トフラニール
・アナフラニール
・ノリトレン
・アモキサン
(三環系)
眠気がある
・パキシル
・レクサプロ
・ルボックス/デプロメール(SSRI)

眠くなりにくい
・ジェイゾロフト(SSRI)
・トレドミン(SNRI)
・サインバルタ

副作用として眠気が強く出る薬の代表例は、NaSSAのリフレックスや三環系のトリプタノールです。

これらの薬を服用する際は、車の運転などに注意をしなくてはいけません。ただし、逆に不眠の症状が出ている方には、飲み方次第で症状の改善にもつなげることができます。

今回紹介した薬の中でも特徴的なのは、眠気がやや強いに属している三環系の4つの薬です。眠気と共にレム睡眠の減少させる効果があります。

人間はレム睡眠時に夢を見ます。そのため、悪夢に悩まされている方に処方されやすい薬です。

薬以外の影響で眠気が起こることもある

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精神症状によるもの

精神症状によっても眠気が出ることがあります。例えば統合失調症患者に対してのアンケートで、「眠気やだるさ」の有無を確認したところ、90%の方があると答えています。

頻度については毎日と答えた方が半数を超えていたので、統合失調症患者にとって眠気はポピュラーな症状と言えます。

中には日常生活に支障をきたすほどの眠気に襲われることもあるので、薬等で対処しながら上手に付き合っていかなくてはいけません。

生活リズムや睡眠の質の悪化によるもの

皆さんの生活リズムは正しいものでしょうか?質の高い睡眠はとれているのでしょうか?十分な睡眠時間をとれていないことが、日中の眠気の原因となっていることがあります。

私たちの体の中には体内時計があり、夜になれば眠くなり朝になれば起きるといった基本的な生活のリズムを刻んでいます。

そのリズムが崩れると通常眠る時間帯に眠気が訪れず、起きていたい時間帯に眠気が起こることがあるのです。

また、睡眠時無呼吸症候群は、眠っている最中に呼吸が一時的に止まる症状です。身体に強い負担をかけるため、睡眠の質を低下させます。

女性ホルモンの減少によるもの

女性ホルモンの低下も眠気の理由の1つです。そのため、女性ホルモンが低下して起こる更年期の症状として眠気やだるさが挙げられています。

通常であれば更年期は不眠が表れやすい時期です。夜に眠れなくなるため、日中に眠気を感じる方が増えていきます。

女性は更年期以外の生理中や妊娠中にも、ホルモンが関係している眠気を感じます。一生を通して大きくホルモンが変化していくので、その時々に合わせた方法で対処していきます。

薬の副作用で眠い場合の対策方法は?

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医師と相談の上で行うべき対策

効果が十分
減薬

薬を増やしても効果が期待できない
別の薬に変更

副作用があってもメリットの方が大きい
副作用対策の薬を追加

眠気への対策として1つ目として挙げられるのは、「体が慣れるまで飲み続ける」です。身体が薬になれると、副作用として起こっていた眠気もその多くが軽減していきます。

そのため、一定の期間は薬を変えずに飲み続けてください。眠気は薬の服用のタイミングを変更することで、夜に眠気が来るように調整することも可能です。

それでも日常生活に支障をきたす場合には、医師が判断し3つの方法で対策を行います。効果と副作用の兼ね合いを医師は考え、薬の量を減らしたり薬自体を変更します。

生活習慣を見直すことによる対策

生活習慣を見直すことは、睡眠の質を向上させることにもつながります。その対策は何も特別なことはありません。下記項目より、日常的にできる対策方法をご紹介します。

睡眠の質を改善する

睡眠時間を十分とっていても、日中に強い眠気を感じるのなら睡眠の質が悪いのかもしれません。寝る直前の過度な運動やスマホなどのブルーライトは、眠りの質を低下させます。

夜は早い段階から電子機器から離れ、適度に明かりを落とし眠る準備を整えてください。色々と対処しても良くならない時には、医師に相談し医療的な対処法をとります。

日頃から適度な運動やストレッチなどを行い、体に負荷をかけることも大切です。

短い昼寝を習慣にする

昼寝をすると夜眠れなくなると感じている方もいるかもしれませんが、適度な昼寝はその後のコンディションを良好に保つことができます。

昼寝による悪影響を最も少なくする昼寝の時間は、15~20分程度です。それ以上は夜の不眠に繋がるので、アラームをかけて必ず起きるように対応しましょう。

昼寝にベストな時間帯は、午後の一番眠気が強い時間帯ですが、仕事や学校に通っているとなかなか難しいのが現実です。

そのため、まとまった時間が取りやすい昼休みを活用してみてください。

薬物療法以外の治療方法は?

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支持的精神療法
・患者さんの話に耳を傾ける
・共感を示してサポートする

認知行動療法
習慣を変えるための指導
(思考・感情・行動など)

薬を使わない治療方法は、精神科や心療内科の行われる独自の治療方法です。代表的な治療方法として、支持的精神療法と認知行動療法があります。

支持的精神療法は、自分の考えに自信を持てない方や考えが混乱している方に向いている精神療法です。基本的に話すのは患者で、医師などの治療者は聞き手に回ります。

認知行動療法は、指導的な側面を持つので治療者も助言のために話をします。否定的な考え方などが強い方の考え方や物の捉え方などをただす治療法です。

お悩みの方には精神科訪問看護もおすすめ!

訪問看護

精神科訪問看護とは?

サービス名
精神科訪問看護

職種
・看護師
・准看護師
・作業療法士

訪問日数
原則週3日以内

精神科訪問看護とは、在宅で療養を行う精神疾患患者に対して生活のサポートや医療ケアを行うサービスです。

自宅に伺うスタッフは国家資格を持つ看護師などの医療従事者で、精神疾患に対しての知識や経験も豊富に持ち合わせています。

訪問看護の必要の可否は主治医が決定します。医師が必要と判断すれば、年齢性別に関係なく利用することができます。

基本的に週3日以内の訪問になりますが、患者の状態によっては週4日以上の訪問も可能です。

精神科訪問看護のサポート内容

  • 日常生活の維持
  • 生活技能の獲得・拡大
  • 対人関係の維持・構築
  • 家族関係の調整
  • 精神症状の悪化や増悪を防ぐ
  • ケアの連携
  • 社会資源の活用
  • 対象者のエンパワーメント

精神科訪問看護のサポート内容は多岐に渡ります。利用者の日常生活の自立や社会復帰を目指して、必要とされるサポートを行います。

サポートの対象となるのは利用者だけではありません。その家族に対しても利用者との接し方のアドバイスや、相談に応えることができます。

特に精神疾患はコミュニケーション能力が低下し、家族であっても接し方が難しい側面がある病気です。

その反面、家族など周囲の人たちの理解が症状の改善に大きく関係します。そのため、利用者だけでなく家族も、病気に対して正しい知識を身に着ける必要があるのです。

精神疾患をお持ちならシンプレへ

シンプレ

シンプレ訪問看護ステーションの特徴

対象者
精神疾患全般

主な看護内容
・生活支援
・自立支援
・症状の悪化防止
・服薬支援
・社会復帰サポート
・家族の方への支援

シンプレ訪問看護ステーションは、主に精神疾患患者に対しての訪問看護を行う専門性の高い訪問看護ステーションです。

対応している疾病は、うつ病や統合失調症などからアルコール依存症などです。万が一の際に安心な24時間オンコール体制が整っているので、緊急時にも迅速な対応ができます。

利用者・家族の考え方や目的を尊重し、それに合わせたサポートを行います。地域機関とも密に連携を図るので、住み慣れた自宅を離れずに安心して生活を送ることができます。

シンプレの対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリアは、リストにある地区です。ただし、エリア外でも対応することは可能なので、まずは訪問看護を希望する旨を伝えてください。

利用には主治医の指示書が必要となるため、シンプレに相談すると同時に主治医へも相談しておくとスムーズに話を進めることができます。

その後に、直接シンプレのスタッフと利用回数などを確認し、訪問看護の利用が始まります。

まとめ

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精神疾患の薬の中には、副作用として眠気が表れるものがあります。薬に慣れるにつれて減少することもありますが、日常生活に支障をきたすなら対処が必要です。

ただし、薬を減らさなくても飲むタイミングや生活習慣を整えることで改善することもあります。色々な方法を医師と相談しながら試してみてください。

自宅で療養している方は、精神科訪問看護を行えるシンプレ訪問看護ステーションもおすすめです。

専門知識を持つスタッフが自宅で、生活の補助から医療的ケアまで幅広く対応します。