疾患 2020-11-27

女性はアルコール依存症になりやすいって本当?

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女性は男性に比べると飲酒が習慣化してから依存症になるまでの年数が男性の半分と言われていて、身体的に男性よりアルコール依存症になりやすいです。

さらに乳がんや胎児性アルコール症候群などの女性特有の疾患のリスクも高まります。

今回は女性のアルコール依存症のリスクや、併発しやすい精神疾患について紹介していきます。

アルコール依存で悩んでいるかたは1人で抱え込むのではなく、訪問看護を利用してみてはいかがでしょうか。

女性のアルコール依存症の特徴

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きっかけはなにがある?

身体的要因
・血中のアルコール濃度が上がりやすい
・女性ホルモンがアルコール分解を妨げる

心理的要因
・アイデンティティクライシス
・生き方や自立の悩み

女性がアルコール依存症になるきっかけには身体的要因と心理的要因があり、両方の要因が複雑に絡み合い、家庭や仕事よりもお酒を飲むことを優先するようになります。

身体的要因として、女性は男性よりも血中アルコール濃度が高くなりやすく、アルコールの代謝能力も男性と比べると低いため、女性はアルコール依存症になりやすいです。

心理的要因として、女性は人間関係や夫婦間トラブル、また仕事や子育てなどから来る不安を、お酒で紛らわせることを続けているうちにアルコール依存症になることがあります。

男性よりお酒に弱い身体

女性は血中アルコール濃度が高くなりやすい傾向がありますが、その理由は、女性は男性よりも体脂肪が多くて筋肉量が少なく、アルコールが体内に浸透しにくいためです。

女性は男性よりもアルコールの代謝能力が低いですが、これは女性ホルモンがアルコールの代謝を妨げているからであり、女性は急性アルコール中毒になりやすい傾向があります。

このように、女性は体脂肪や女性ホルモンの影響を受けることにより、女性は男性よりお酒に弱く、急性アルコール中毒やアルコール依存症になるリスクは男性よりも高いです。

自傷行為が多い?

男性はお酒を飲むと暴力を振るうことがありますが、女性は人に暴力を振るうよりも攻撃の対象が自分に向き、自殺を企てたり自分自身を傷つける自傷行為をする傾向があります。

自傷行為には、リストカットや毒物の摂取、ライターやタバコで肌を焼くなどの行為があり、自傷行為を何度も繰り返して最終的には自殺に及ぶことがあります。

このように、女性はアルコール依存症になると攻撃の対象が自分に向かい、最悪の場合死に至ってしまうこともあるので、同居している家族は専門機関に早めに相談することが大切です。

男性よりも短期間・少量でも重篤化

女性は男性よりもお酒に弱いため、短期間で少量のお酒を飲んだ場合でも急性アルコール中毒になってしまい、重篤化しやすいです。

また、節度を超えた多量飲酒をずっと続けているとアルコール依存症になり、アルコール性肝障害や不安性障害などの合併症が出ることがあります。

以前は「お酒を飲み続けているとお酒に強くなる」と言われていましたが、遺伝子学的な研究が進んだ結果これは否定されており、アルコール依存症になるリスクが高まります。

女性が併発しやすい疾患

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摂食障害

摂食障害
・食事をほとんど摂らない
・大量に食べてしまう
・食べたあと自発的に嘔吐
・下剤や利尿剤の使用

若い女性に多いですが、アルコール依存症になると摂食障害を併発し、食事をほとんど取らなくなる拒食症や大量に食事をする過食症になるケースが見られます。

拒食症になると嘔吐や下剤の大量使用などで栄養失調の状態になり、次第に痩せてきて、皮膚の乾燥や無月経、便秘、骨粗しょう症、腎機能障害などの症状が現れてきます。

過食症になると大量の食べ物を飲み込むように食べ、意志の力では大量に食べることを止められず、嘔吐や下剤の乱用で過食嘔吐の悪循環が続いて徐々に衰弱してきます。

境界性人格障害

境界性人格障害
・見捨てられ不安
・衝動コントロールができない
・極端な対人関係

境界性人格障害は、「境界性パーソナリティ障害」ともいい、心の状態や行動が不安定になり、仕事や対人関係、社会生活、日常生活などが著しく支障をきたします。

境界性人格障害になると、大切な人に見放されていると思い込み、不安や怒りがこみ上げてきて感情のコントロールができなくなり、衝動的な行動を取ることもあります。

感情のコントロールができない状態が続くと、ますますお酒を飲んで気を紛らすようになり、アルコール依存症が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

不安性障害

不安性障害
・不安感が大きい
・眠れない
・集中できない
・日常生活が送れない

不安性障害は苦痛を伴う不安を感じることが特徴で、不安や恐怖の感情が絶えず付きまとい、外に出るのが怖くなって家の中に閉じこもるなど、仕事や日常生活に支障が出ます。

不安性障害はさまざまな種類があり、パニック発作が出現するパニック障害や、対人関係で支障が出る社交不安障害、同じ行動を繰り返してしまう強迫性障害などがあります。

精神面の症状だけでなく、頭痛や吐き気、体の震え、めまいやふらつき、肩こりなどの身体面の症状も現れるようになり、社会生活や日常生活が送りづらくなってきます。

アルコール依存症の治療法をチェック

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どんな治療法がある?

解毒治療
アルコールで病んだ身体面の障害を治すこと

リハビリ治療
・自分の飲酒欲求を振り返り
・お酒のない生き方の探索
・健康な身体や感性の回復を目指す

アルコール依存症の治療法には解毒治療とリハビリ治療があり、はじめに解毒治療を行って離脱症状(禁断症状)を回復させたうえでリハビリ治療を行います。

アルコール依存症から回復するには断酒をするしかなく、断酒をする際には強い離脱症状が出るため、ベンゾジアゼピン系のお薬を投与して離脱症状を抑えます。

解毒治療の期間は約2~4週間程度で、心身の状態が安定してきたらリハビリ治療に移行し、個人カウンセリングや集団精神療法、薬物療法などでリハビリを行います。

退院後のアフターケアはこちら

通院
アルコール依存症治療を専門的に行っている病院への通院

薬の服用
抗酒薬を退院後も継続する

自助グループへの参加
・同じ立場の人たちと交流
・断酒継続の助けとする断酒会等への参加

リハビリ治療が終わると病院を退院しますが、アルコール依存は生涯にわたって続くため、断酒を成功させるには退院後のアフターケアが極めて重要になってきます。

抗酒薬のジスルフィラム・シアナミドというお薬の服用は断酒を継続させるためには不可欠であり、退院後6~12カ月間継続して抗酒薬の服用が行われます。

通院治療と薬の服用を続けながら断酒会などの自助グループに参加し、同じ境遇にあるメンバーが集まって自己の体験を語り合い、仲間と一緒に断酒の継続を目指します。

女性がなりやすい健康問題

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乳がん

WHO(世界保健機関)は、女性の多量飲酒は乳がんのリスクを高めることを警告しており、飲酒量が増えるほど乳がんになるリスクが増加します。

乳がんは女性の16人に1人がかかる女性にとって身近ながんであり、他のがんと比べると進行が遅いことが特徴で、早い段階で手術を受けるほど生存率が高まります。

乳がんはマンモグラフィと超音波検査で発見することが可能ですので、普段からお酒をよく飲む女性やアルコール依存症の女性は、乳がん検診の受診をおすすめします。

胎児性アルコール症候群

アルコール依存症に限らず、妊娠中の女性の飲酒はお腹の赤ちゃんに重大な影響を及ぼすため、妊娠中の女性はお酒を飲むのを完全にやめることが必要です。

胎児性アルコール症候群には、低体重・奇形・脳障害などがあり、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や成人後のアルコール依存症のリスクの増加などにも影響を及ぼします。

胎児性アルコール症候群は飲酒量が増えるほどリスクが増加するため、普段からお酒をよく飲む女性やアルコール依存症の女性は、妊娠中は断酒をすることが極めて大切です。

骨粗しょう症

アルコール依存症の女性は更年期以降、骨粗しょう症になるリスクが増加し、転倒すると骨折しやすくなり、高齢の女性が足を骨折すると寝たきりの状態になりやすいです。

アルコール依存症の女性が骨粗しょう症になりやすい理由は、多量飲酒を続けると骨密度を減少させる原因になり、アルコールの影響で骨がもろくなってくるからです。

更年期以降の女性は、女性ホルモンの分泌量の減少で骨粗しょう症になりやすいですが、若い女性も同様で、無理なダイエットや多量飲酒をすると骨粗しょう症になるリスクが増加します。

アルコール依存症の治療には精神科訪問看護がおすすめです

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精神科訪問看護とは?

精神科訪問看護とは、看護師や作業療法士などの医療従事者が家庭を訪問し、主治医の指示に従って看護や社会復帰のサポートなどを行う医療サービスです。

精神科訪問看護は精神疾患に特化していることが特徴で、アルコール依存症のアフターケアにも対応しており、療養上の必要な援助や助言などのトータルサポートが受けられます。

精神科訪問看護を利用することにより、利用者は家庭や地域社会で生活を送りながらアルコール依存症からの回復に取り組むことができ、早期の社会復帰を目指せます。

シンプレは精神疾患に特化した訪問看護ステーション

シンプレ訪問看護ステーションは精神疾患に特化した訪問看護サービスを提供しており、アルコール依存症や薬物依存症などの依存症にも対応しています。

精神疾患に精通している看護師がご利用者様の自宅を定期的に訪問し、生活支援や自立支援、症状の悪化防止などの支援を行い、断酒の成功と社会復帰を全面的にサポートします。

シンプレ訪問看護ステーションには、依存症に関する専門的な知識や経験が豊富なスタッフが多数在籍しており、アルコール依存症の治療についても気軽に相談ができます。

シンプレ対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリアは東京都新宿区を中心にサービスを展開しており、上記の東京都内の5区が対応エリアになっています。

上記のエリア以外についても対応できる場合がありますので、エリア外にお住まいの方もまずはお気軽にお問い合わせください。

なお、シンプレ訪問看護ステーションの訪問看護の対応時間は基本的に平日の9:00~18:00であり、オンコールでの対応は24時間365日体制を取っております。

まとめ

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女性は身体的に男性よりアルコール依存症になりやすい傾向があり、アルコール依存症を放置したままにすると摂食障害や不安性障害などの合併症を併発することも。

アルコール依存症の治療は退院後のアフターケアが極めて重要であり、精神科訪問看護を利用すると、家庭や地域で生活を送りながら断酒を成功させることに大きく貢献します。

シンプレ訪問看護ステーションでは、精神疾患に特化した訪問看護を行っており、アルコール依存症でお悩みの方や断酒を成功させたい方は、お気軽にお問い合わせください。