訪問看護に必要な資格を紹介
訪問看護ステーションで訪問看護を受ける場合、どのような資格を持った訪問看護師が対応してくれるのか気になるところですよね。
実は訪問看護における資格は様々なものが存在します。訪問看護師が保有する資格が分かれば、どんなことが得意なのかも見えてきます。
そこで今回は、訪問看護における資格について解説します。
訪問看護における看護師の資格
認定看護師
認定看護師とは、特定の分野において高い技術と知識を有していると認定された看護師です。2020年度から新制度の19分野の教育が開始されています。
19分野の内、訪問看護で活用できるのは「在宅ケア」や「皮膚・排泄ケア」などです。もちろん、どの分野も取得しておいて損は1つもありません。
認定看護師になるには実務研修は5年で、その内の3年間は実務経験が必要です(認定看護分野に限る)。その後、認定看護師教育機関で入学し必要なカリキュラムを履修します。
修了後、審査に合格すれば認定看護師を名乗ることができます。
専門看護師
専門看護師は患者や家族が抱える問題について総合的に判断し、専門性を発揮しながら解決まで相談や調整を行う看護師のことです。
現在は13の分野で、専門看護師資格を取得することができます。専門看護師になるには、まず看護師免許を持つものが看護系の大学院で必要な単位を取得します。
必要な実務期間は5年で、その内の3年間は専門看護分野で実務を行ってください。最終的に認定審査で合格すると、認定看護師認定証が交付される仕組みです。
5年ごとに更新されるので、取得したからそこで終わりの資格ではありません。
特定看護師
特定看護師とは、医師が作成した手順書により特定の行為を行うことができる看護師のことを指します。
特定の研修を受講することで、なることができる看護師です。ただし資格ではなく、あくまでも国が定めた「特定行為に関わる看護師の研修制度」を修了した方の名称になります。
特定看護師になると、診療補助行為を医師の判断を待たずに行うことが可能です。都度医師の指示が必要な通常の看護師よりも、自分の判断で行える行為を増やすことができます。
国家資格に分類される療法士の資格
看護師と療法士の違い
2つの資格を簡単に説明すると、看護師は医師の診察補助を行える資格。療法士は障害を持つ方に対して生活の訓練を行える資格です。
どちらも医師の指示のもと医療行為を行える資格になります。看護師の場合は、バイタルのチェックや病気の予防などを目的とした患者への指導など総合的な医療行為を行えます。
療法士は主に、患者に対してリハビリを医師の指示のもとで行います。勤務形態でも、24時間体制の看護師と違い、療法士は基本的に日勤のみの勤務です。
理学療法士
理学療法士
分類
国家資格
活躍場所
・病院
・クリニック
・介護保険関連施設
理学療法士はリハビリテーションの専門の資格です。身体に障害を持つ人に対して、基本動作能力の回復や予防を目的としたリハビリを行います。
基本動作とは寝るや起きる、歩くなど日常生活で基本となる動作のことです。理学療法士は運動療法の他に、温熱や電機などで刺激を与える物理療法なども使用することができます。
理学療法士を目指す方は、まずは養成校に定められている大学や専門学校で所定の学科を履修してください。修了後に試験があります。
作業療法士
作業療法士
分類
国家資格
活躍場所
・病院
・クリニック
・介護保険関連施設
・保育
・教育
・司法
作業療法士は、体と心に向けてのリハビリを行います。理学療法士との大きな違いは、うつ病などの精神疾患患者に対してもリハビリを行う点です。
リハビリでは基本的動作能力・応用的動作能力・社会適応能力の3つの能力を維持、もしくは回復させます。
作業療法士になるには、全国に193校ある養成校で3~4年学んでください。理学療法士と同じように試験を受けて合格すれば作業療法士を名乗れます。
そもそも訪問看護とは?利用条件や使える保険内容
訪問看護とは
訪問看護とは、看護師や理学療法士など資格を持ったスタッフが自宅に伺い利用者に対してサポートを行うサービスです。
介護と違い、医師の指示があれば医療行為も行うことができます。医療機関が年々減少している中で、患者の受け皿として訪問看護施設は増加しています。
医師が必要と判断すれば、年齢問わず利用が可能です。訪問看護を希望する方は、かかりつけ医や近くの訪問看護ステーションに相談してみてください。
訪問看護の利用条件
前述している通り、医師が必要と判断すれば利用することができるのが訪問看護です。介護のように要介護認定・要支援認定などを定める必要はありません。
利用のハードルはそれほど高くないサービスになります。ただし、一時的な状態悪化では利用することはできません。
例えば、具合が悪くなったから1回だけ点滴をしてほしい、等の要望には応えられないということです。
自宅療養中、継続的に医療的処置や看護師との関わりが必要な場合に利用できます。
訪問看護で利用可能な保険
介護が必要な人に費用を給付する制度
医療保険
年齢制限に関係なく誰でも利用できる
訪問看護では介護保険と医療保険、必ずどちらかが適用されます。ただし、併用はできないので注意してください。
保険の種類は患者の状態に左右されますが、基本的に要介護・要支援の認定を受けている方であれば使用するのは介護保険です。
それ以外の方は医療保険が適用されます。介護保険適用者でも、医師が特別訪問看護指示書を交付した時。
もしくは、厚生労働大臣が定める疾病及び状態に陥った時には医療保険の訪問看護を使用できます。
訪問看護のサービスを提供する施設
病院・診療所
病院・診療所
保険
医療保険
人員
適当数
病院や診療所などの医療機関では、専用の訪問看護部門を設けたり外来部門が兼任して訪問看護を行っています。
利用者の主治医が指示を出すため、訪問看護指示書は必要ではありません。指示書の代わりに診療録に指示が記載されます。
病院や診療所の訪問看護部門でも、適用保険の種類は患者の状態に依存します。医療機関だから絶対に医療保険などと、決められているわけではありません。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーション
保険
介護保険
人員
・2.5以上となる員数
(うち1名は常勤)
訪問看護ステーションは、保健師または看護師が管理者となる訪問看護事業所です。管理者となる保健師や看護師には、訪問看護に関する十分な知識や技術が必要となります。
サポート内容や訪問回数などは、主治医から交付された指示書に基づき決められる仕様です。事業所は対応エリアを定めていて、そのエリア内で地域に密着した活動を行います。
そのため、訪問看護を受ける際は自宅が対応エリアに入っている訪問看護ステーションと契約することとなります。
設備の違いはあるの?
提供場所 | 場所 | 設備 |
---|---|---|
・病院 ・診療所 |
事業の用に 供する区画 |
必要な設備 及び備品 |
訪問看護 ステーション |
専用の 事務所 |
必要な設備 及び備品 |
病院や診療所の場合、その施設内部に訪問看護専用の区画を設ければ開設できます。
訪問看護ステーションは、ビルの1室などを訪問看護ステーションの事務室として契約することが求められます。
設備に関しても、どれを用意しなければいけないとは決められていません。それぞれの訪問看護で必要な物を用意しておけば大丈夫です。
シンプレ訪問看護ステーションにお任せ下さい!
シンプレ訪問看護ステーションとは?
シンプレ訪問看護ステーションは、精神疾患に特化した訪問看護を提供しております。うつ病などの精神疾患から依存症まで幅広く対応しております。
サポート内容は表にまとめている4つの柱を中心に、患者さんが持つ病気とどう向き合っていくかを看護師が一緒に考え、患者さんらしさを失わないよう自立した生活をするためのサポートを心がけています。
シンプレで利用している保険は?
シンプレ訪問看護ステーションは、医療保険や介護保険などの保険が利用できます。
また医療保険の場合下記の制度のご利用も可能です。
- 医療券(生活保護)
- 自立支援医療制度
- 心身障害者医療費助成制度(マル障)
- 義務教育就学児医療費の助成(マル子)
- ひとり親家庭等医療費助成制度(マル親)
自立支援医療制度(精神通院)は、通院が必要な精神疾患患者に対して通院医療費の負担を軽減するための医療制度になります。
てんかんを含む精神疾患が対象で、通常3割負担のところを1割負担まで軽減が可能です。
また、金銭的負担が大きくならないように世帯の所得によって支払う金額に上限が設けられています。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
現在の対応エリアは、東京都を拠点に訪問看護サービスを展開しております。
今後はさらに事業を拡大していく予定となっています。
上記のエリア以外に自宅がある場合でも対応できる場合がありますので、まずはお気軽に電話や問い合わせフォームでお問い合わせください。
まとめ
状況に合わせて自己判断が必要な訪問看護では、スタッフに十分な知識や技術が必要です。日本では専用の資格を設けて、看護師の質の向上を図っています。
訪問看護ステーションでは、専門知識と経験を積んだスタッフが訪問看護を行います。
保険や制度などを使用することで、金銭的負担も軽減することが可能です。
精神科訪問看護について、ご利用検討されたい、一度話聞いてみたい等ございましたら、一度わたしたちにご相談ください。
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