慢性疲労症候群|本人と家族のための治療と生活を支える情報まとめ

「十分に休んでも疲れが取れない」「日常生活を送るのがつらい」と感じる方は少なくありません。
特に、慢性的な疲労が半年以上続き、日常生活に支障が出ている場合、それは単なる疲れではなく「慢性疲労症候群」という病気の可能性があります。
慢性疲労症候群は、まだ原因がはっきりとわかっておらず、治療法も人によって異なります。
この記事では、慢性疲労症候群の基本的な情報や、治療法、在宅療養中の方へ訪問看護の活用法についても解説します。
慢性疲労症候群の方の治療方法
慢性疲労症候群の治療は、患者さん一人ひとりの症状や状態に合わせて行います。
病気を完全に治す薬はまだありませんが、つらい症状を和らげ、生活しやすくするための治療法がいくつかあります。
薬を使った治療(薬物療法)
体の不調や気持ちの落ち込みを和らげるために、薬物療法が行われます。
例えば、気分を安定させる抗うつ薬や、睡眠を助ける睡眠薬、痛み止めの鎮痛薬などです。
漢方薬が合う方もいます。薬は症状に合わせて使うため、医師と相談しながら進めます。
気持ちの治療(認知行動療法)
認知行動療法は、気持ちの整理をサポートするカウンセリングのような治療法です。
慢性疲労症候群の方は、不安やストレスを感じやすいことがあります。
考え方や感じ方を少しずつ変えることで、気持ちが楽になり、体の疲れも和らぐことがあります。
生活習慣の見直し
毎日の生活リズムを整えることも重要です。夜はしっかり睡眠をとり、バランスの取れた食事を規則正しい時間に摂るようにしましょう。
ストレスを減らし、無理のない生活を送ることが、体の回復につながります。スマートフォンやパソコンの使い過ぎにも注意が必要です。
栄養と食事のサポート
バランスの取れた食事を心がけ、必要に応じて栄養補助食品を検討することも有効です。
主治医や専門家と相談し、個々の症状や体質に合わせた食事プランを立てることをお勧めします。
周囲の理解とサポート
慢性疲労症候群は、外見からは分かりにくいため、周囲に理解してもらうのが難しいことがあります。
しかし、家族や友人、職場の方々に症状や困っていることを伝えることは、治療を進める上で大切です。
周りのサポートがあることで、症状の悪化を防ぎ、精神的な安定にもつながります。
そもそも慢性疲労症候群とは?
慢性疲労症候群は、原因不明の強い疲労感が通常6か月以上続く病気です。休息しても疲労感は改善せず、日常生活に大きな支障をきたします。
主な症状には、以下のようなものがあります。
- 激しい倦怠感
- 睡眠障害
- 集中力の低下
- 筋肉痛や関節痛
- 頭痛
- 微熱や咽頭痛
慢性疲労症候群は、外見からは健康に見えるため、周囲に理解してもらいにくいことがあります。
原因はまだ特定されていませんが、ウイルス感染、免疫システムの異常、ホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが関係していると考えられています。
慢性疲労症候群の方の訪問看護の活用について
病院での治療と連携しながら、ご自宅での生活を円滑にするためのサポートとして、訪問看護サービスの利用を検討することができます。
慢性疲労症候群への訪問看護の有効性
訪問看護は、看護師が自宅を訪問し、医療的なケアや生活のサポートを行うサービスです。
慢性疲労症候群の方にとって、病院での治療と連携しながら、ご自宅で必要なケアを受けられるという点で、生活の質を維持するための選択肢の一つとなります。
訪問看護を利用することで、以下のような効果が期待できます。
- 体調管理のサポート
- 症状の変化への迅速な対応
- 精神的な支え(孤立感の緩和)
- 医師との連携による適切な医療提供
慢性疲労症候群の方への訪問看護でできること
訪問看護では、以下のような支援が可能です。
- バイタルサインの測定(体温、血圧、脈拍など)
- 服薬管理や副作用の観察
- 必要に応じた清拭や口腔ケア
- 受診調整
- リハビリテーションのサポート(在宅での軽い運動指導など)
- 心理的なケアや家族支援
患者さんの状態に合わせて看護計画を立て、無理のない範囲で生活の質を維持・向上させるサポートを行います。
精神科訪問看護の料金
負担割合 | 月の初回訪問 | 2回目以降 |
---|---|---|
1割負担![]() | 1,299円/回 | 855円/回 |
2割負担![]() | 2,598円/回 | 1,710円/回 |
3割負担![]() | 3,897円/回 | 2,565円/回 |
上記は週3回までの訪問料金となります。週4回以上訪問となる場合には料金が異なります。
精神科訪問看護では、医療保険を利用することにより自己負担を軽減できるメリットがあります。
30分を一区切りに利用可能。かかった費用については、年齢や所得によって変わり、医療費の1〜3割が自己負担となります。
また早朝や深夜などの時間外に依頼する場合や、長時間の訪問を行う場合は別途料金が発生します。
また自立支援医療制度いう制度を利用すると料金が1割負担になるほか、所得に応じて自己負担が0円になる場合もございます。
シンプレ訪問看護ステーションのご紹介
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションは、精神科に特化した訪問看護を提供しており、慢性疲労症候群の方々が、ご自宅での療養生活を送れるようサポートいたします。
看護師や作業療法士がご自宅を訪問し、病院での治療を継続しながら、ご自宅での生活をより快適に送るためのケアやサポートを丁寧に提供いたします。
患者様がご自宅で、ご自身のペースで療養生活を送れるよう、症状や体調の管理、日常生活のサポート、心のケアを行います。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
慢性疲労症候群は、周囲に理解してもらうのが難しい病気ですが、適切な治療とサポートにより症状を和らげ、生活をより快適にすることができます。
訪問看護は、医師の指示のもと、病院での治療と連携しながら、ご自宅での療養生活を支える選択肢の一つです。
シンプレ訪問看護ステーションでは慢性疲労症候群の方の訪問看護も行なっております。
ご自宅での療養生活におけるご不安やご心配な点、どんなことでもまずはお気軽にご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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