もしかして家族が妄想性障害?症状のチェックから治療方法まとめ

妄想性障害という言葉を耳にしたことはありますか?
この障害は、周りの方には現実にはありえないことのように思える内容を、本人は強く信じてしまい、その結果、日常生活や人間関係に支障をきたしてしまう精神疾患です。
妄想性障害を持つ方は、自分の妄想が真実だと固く信じているため、周りがどんなに説明を試みても、その考えを変えることは非常に困難です。
そのため、ご本人自身が病気を自覚し、治療を求めることが少ないのが現状です。だからこそ、早期発見と適切なサポートが非常に重要になります。
今回この記事では、妄想性障害についての症状や、治療方法、そして訪問看護の役割について解説します。
この記事が、ご家族や支援者の方が、妄想性障害を持つ方とどのように向き合い、サポートしていけばよいかを考える上で、少しでもお役に立てれば幸いです。
妄想性障害の方の治療方法
妄想性障害の治療では、抗精神病薬が主に用いられ、妄想の軽減に効果が期待されます。
しかし、妄想性障害の患者様は、ご自身が病気であるという認識を持てないことが多く、薬の服用を拒否されるケースも少なくありません。
ご家族は、焦らず、根気強く、患者様との信頼関係を築きながら、治療への協力を促すことが大切です。
ご家族もストレスを抱え込みやすいので、相談機関や支援団体を活用し、ご自身のケアも大切にしてください。
そもそも妄想性障害とは?
妄想性障害は、長期間にわたり持続する妄想を主な症状とする精神疾患です。
妄想の内容は、現実にも起こりうるような出来事に基づいているため、周囲からは理解されにくいことがあります。
しかし、客観的に見ると、その確信には根拠がなく、現実とはかけ離れていることが特徴です。
妄想の主なタイプには、以下のものがあります。
- 被害妄想(誰かに狙われている、盗聴されているなど)
- 嫉妬妄想(配偶者や恋人が浮気していると信じ込む)
- 誇大妄想(自分は特別な使命を持っていると確信する)
妄想性障害の患者様は、妄想に関わること以外では、比較的普通に日常生活を送っているように見えることがあります。
そのため、周囲が異変に気づきにくく、発見や治療が遅れることがあります。
発症の原因は、まだはっきりと解明されていませんが、遺伝的な要因、脳内の神経伝達物質の異常、ストレスや孤立などといった環境的な要因が複雑に関与していると考えられています。
妄想性障害の方の訪問看護の活用について
妄想性障害への訪問看護の有効性
妄想性障害の治療において、訪問看護は重要な支援となります。
特に、ご自身の病気を認識しにくい患者様にとって、病院への通院だけでなく、生活の場であるご自宅で看護師などがサポートすることで、継続的な支援が可能になります。
訪問看護は、医療機関との連携をサポートし、患者様の状態の変化を早期に把握したり、服薬状況を確認したりすることができます。
これにより、再発や入院のリスクを軽減することを目指します。
また、訪問看護師が定期的に訪問することで、患者様との信頼関係が築きやすくなり、治療への意欲や社会参加への意欲を高めるお手伝いをします。
妄想性障害の方への訪問看護でできること
訪問看護では、以下のような支援が行われます
→妄想の変化や生活状況を確認
服薬管理
→服薬状況の確認と、飲み忘れの防止
精神的なサポート
→患者様の不安に耳を傾け、気持ちが落ち着くようにサポート
家族支援
→ご家族へのアドバイスやケア方法の情報共有を行う
医療・福祉との連携
→主治医や地域の支援機関と情報共有し、連携を図る
訪問看護は、医療的なサポートだけでなく、患者様の心身の健康と生活全体の質を向上させるための支援を行います。
精神科訪問看護の料金
負担割合 | 月の初回訪問 | 2回目以降 |
---|---|---|
1割負担![]() | 1,299円/回 | 855円/回 |
2割負担![]() | 2,598円/回 | 1,710円/回 |
3割負担![]() | 3,897円/回 | 2,565円/回 |
上記は週3回までの訪問料金となります。週4回以上訪問となる場合には料金が異なります。
精神科訪問看護では、医療保険を利用することにより自己負担を軽減できるメリットがあります。
30分を一区切りに利用可能。かかった費用については、年齢や所得によって変わり、医療費の1〜3割が自己負担となります。
また早朝や深夜などの時間外に依頼する場合や、長時間の訪問を行う場合は別途料金が発生します。
また自立支援医療制度いう制度を利用すると料金が1割負担になるほか、所得に応じて自己負担が0円になる場合もございます。
シンプレ訪問看護ステーションのご紹介
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科に特化した訪問看護を提供しており、妄想性障害の患者様に対しても、一人ひとりの状態に合わせた訪問看護を提供しています。
看護師や作業療法士が、患者様のご自宅に訪問し、心のケアを含めた包括的なサポートを行います。
患者様やご家族との信頼関係を大切にし、安心して治療を受けられるよう支援いたします。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
妄想性障害は、その特性から治療が難しい精神疾患の一つとされていますが、適切な支援によって症状の軽減や社会生活の改善が期待できます。
重要なのは、早期に対応を開始し、根気強く支援を続けることです。
病気の自覚がなく治療への意欲が低い方には、訪問看護の利用も訪問看護も、一つの選択肢です。
もし、妄想性障害でお悩みの方、またはご家族や周囲の方で、何かお困りのことがございましたら、お気軽にシンプレ訪問看護ステーションまでご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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