家族や身近な人が妄想性障害?|症状や相談窓口・支援機関を紹介
妄想性障害は、現実にはありえないことを信じ込み、それを修正することが難しい精神疾患です。
しかし、適切なサポートを受けることで、ご本人だけでなく、ご家族も安心して生活を送ることができます。
今回は、妄想性障害の相談窓口や、訪問看護を利用した支援についてご紹介します。
この記事を参考に、まずはご自身や大切な方の状況について知ってみてください。
妄想性障害の方の相談先
妄想性障害の症状が現れた際は、早期に適切な支援を受けることが大切です。
妄想性障害は日常生活に支障をきたすことがありますが、早期に適切な治療や支援を受けることで、症状の悪化を防ぎ、生活の質を向上させていくことができます。
以下に、妄想性障害の方が利用できる相談窓口を、機関ごとにご紹介します。
精神科・心療内科
妄想性障害は、実際には起こっていないことを信じてしまう病気です。
「誰かに見張られている」「仲間はずれにされている」などと感じることが続く場合は、ご相談ください。
放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
精神科医や心療内科医は、妄想性障害をはじめとする心の病気の専門家です。
どんなことでも話せるので、安心してお気軽にご相談ください。
診断の重要性
精神科や心療内科を受診することで、適切な診断と治療を受けることができます。
お医者さんは、あなたの症状を丁寧に聞き取り、必要な検査を行います。
妄想性障害は、統合失調症など似た症状を持つ病気もあるため、まずは専門的な診断を受けることが最も重要です。
治療方法の決定
妄想性障害の治療は、薬物療法が中心です。ご本人やご家族と協力し、妄想への対処法を検討することも重要です。
しかし、ご本人が病気を自覚していない場合や、周囲のサポートを拒否する傾向があるため、医療機関への受診が難しいこともあります。
自傷他害の恐れがある場合には、入院による集中的な治療が必要となることがあります。
定期的なフォローアップ
妄想性障害の治療には時間がかかることがあります。そのため、定期的な通院で症状の変化を注意深く見守ることが大切です。
また、訪問看護などを利用して、日常生活でのサポートを受けることも重要な要素となります。
精神保健福祉センター
精神保健福祉センターは、各自治体に設置されており、精神的な問題に関する無料相談を行っている公共の機関です。
妄想性障害を含む精神疾患を抱える方やその家族に対して、さまざまな支援を提供しています。
無料相談
精神保健福祉センターでは、精神疾患に関する相談を無料で受け付けています。本人や家族が困っていることを気軽に相談することができ、専門の相談員がアドバイスを提供します。
妄想性障害に関しても、どのように対応すれば良いか、どの専門機関に相談すべきかについて指導してくれることが多いです。
支援の手配
また、精神保健福祉センターでは、医療機関への紹介や、福祉サービスの利用方法についてもアドバイスがもらえます。
妄想性障害に対する訪問看護サービスや、デイケア(通所支援)の情報も提供される場合があります。
生活支援を受けることで、患者様がより安定した生活を送ることが可能になります。
地域の支援ネットワークの紹介
精神保健福祉センターは、地域内の支援機関と連携しており、地域資源を活用した支援方法を提案してくれます。
これにより、家族や本人がより効果的な支援を受けるための手続きをサポートしてくれます。
保健所・市町村の福祉窓口
保健所や市町村の福祉窓口も、精神的な問題に関して相談を受け付けています。
保健所・市町村の福祉窓口は、地域住民の健康と福祉を支えるために設置されており、妄想性障害を抱える方に対してもサポートを行っています。
障害福祉サービスの利用支援
妄想性障害により、日常生活に大きな支障をきたす場合、障害福祉サービスを利用することができます。
福祉窓口では、障害者手帳の申請や、訪問看護、デイサービス、ケアマネージャーによる支援など、必要なサービスの紹介を行います。
訪問看護の導入サポート
お住まいの地域の保健センターでは、訪問看護の導入について相談することができます。
訪問看護とは、看護師や作業療法士などの専門家がご自宅を訪問し、療養生活のサポートやアドバイスを行うサービスです。
家族が全てを支えきれない場合でも、専門的なサポートが受けられるため、福祉窓口を通じて訪問看護の導入を検討することができます。
訪問看護ステーション
訪問看護は、ご自宅での療養をサポートするサービスです。
妄想性障害を抱える方にとって、住み慣れた家で適切なケアを受けられることは、安心感や生活の質の向上につながります。
訪問看護の詳細については、後述します。
そもそも妄想性障害とは?
妄想性障害は、特定の妄想が長期間にわたって持続する精神疾患です。統合失調症とは異なり、幻覚や明らかな思考障害を伴わないことが特徴です。
妄想性障害の特徴
→妄想が1か月以上続く
統合失調症の症状がないこと
→統合失調症にみられる幻覚(実際にはないものが見えたり聞こえたりする)、
まとまりのない言動、奇妙な行動などの症状がないことが条件となります。
妄想以外の日常生活に大きな支障がない
→妄想によって日常生活に支障が出ている場合は、他の精神疾患の可能性が考えられます。
しかし、症状が重い人は人間関係がうまくいかなくなることがあります。
主な妄想の種類
→誰かに見張られている、危害を加えられると疑う
誇大型
→自分は特別な存在であると確信する
嫉妬型
→パートナーが浮気していると疑う。
身体型
→自分の容姿が醜く、誰にも見られたくないと感じる。
妄想性障害は、本人が自覚しにくいため、家族や周囲のサポートが重要です。
妄想性障害の方の訪問看護の活用について
妄想性障害への訪問看護の有効性
訪問看護は、妄想性障害を抱える方がご自宅でより快適に療養生活を送ることができるよう支援するサービスです。
定期的に看護師や精神保健福祉士が訪問し、生活支援や服薬管理を行うことで、症状の悪化を防ぐようサポートします。
訪問看護の主なメリットは以下の通りです。
→定期的な訪問や、日常生活のサポートにより生活リズムを整える。
服薬管理の支援
→お薬カレンダー等を活用し薬の飲み忘れや過剰摂取を防ぐ。
家族の負担軽減
→症状の変化や対応方法について相談することで、精神的な負担を軽減できる。
早期対応が可能
→症状の変化に気づきやすく、早めの対応ができる。
妄想性障害の方への訪問看護でできること
訪問看護では、以下のようなサポートを提供します。
→不安やストレスを和らげるためのカウンセリング
服薬管理
→適切な薬の服用をサポート
生活支援
→食事や睡眠のアドバイス、日常生活のリズムを整える
家族支援
→家族へのアドバイスや相談対応
緊急時の対応
→症状が悪化した際の対応策を一緒に考える
訪問看護は、家での療養を希望する方にとって、心強いサポートとなるでしょう。
ただし、訪問看護をご利用いただくには、医療機関への受診が必要です。もし通院が難しい場合は、訪問診療という選択肢もあります。
シンプレ訪問看護ステーションのご紹介
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科に特化した訪問看護を提供しており、妄想性障害の患者様に対しても、一人ひとりの状態に寄り添った訪問看護を提供しています。
看護師や作業療法士が、患者様の自宅に訪問し、心のケアを含めた包括的なサポートを行います。
妄想性障害の方にとって、ご家族の理解とサポートは非常に重要です。当ステーションでは、患者様だけでなく、ご家族への支援も行っています。
患者様との関わり方や、日常生活での注意点などをアドバイスなど、ご家族が安心して患者様を支えられるよう、スタッフが力を尽くします。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
妄想性障害は、ご本人にとって現実のこととして感じられるため、周りの人には理解しづらい病気です。
そのため、対応に困ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、適切な相談先を利用し、必要な支援を受けることで、症状の悪化を防ぎ、安定した生活を目指すことが可能になります。
訪問看護も、ご自宅で療養生活を送りたいという方にとって支えとなります。
専門家によるサポートを受けることで、ご本人だけでなく、ご家族の負担も軽減することができます。
シンプレ訪問看護ステーションでは、妄想性障害の方の看護も行っています。
「うちの場合はどうなんだろう?」「どんなサービスが受けられるのかな?」どんなことでも構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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