解離性障害の治療と症状|ご本人とご家族が安心して過ごせる環境づくり

近年、心の病気に対する理解が深まるにつれて、「解離性障害」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
しかし、その症状や背景、治療法については、まだ一般には十分に知られていない部分が多くあります。
解離性障害は、過去のトラウマ体験や強いストレスによって引き起こされる精神疾患であり、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
本記事では、解離性障害の概要と治療方法、そして在宅支援として注目されている訪問看護の有効性について解説します。
ご自身や大切な方が解離性障害でお悩みの際に、適切な治療と支援体制を知り、回復への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
解離性障害の方の治療方法
解離性障害の治療には、主に以下のようなアプローチが取られます。
精神療法(心理療法)
解離性障害の治療では、精神療法(心理療法)が有効とされています。
これらの療法は、つらい過去の経験を安全な環境で振り返り、感情や思考の整理を促すことで、精神的な安定を目指します。
治療では、信頼できるカウンセラーやセラピストと共に、安心できる環境で気持ちを話すことが大切です。
そのほかにも、考え方や行動のパターンを見直し、問題解決能力を高める「認知行動療法」も取り入れられています。
薬物療法
解離性障害そのものを治療する薬はありませんが、不安や抑うつなどの症状を和らげるために、抗うつ薬や抗不安薬が使用されることがあります。
ただし、薬の効果には個人差が大きいため、主治医とよく話し合って、症状に合わせて最適な薬を処方してもらうことが大切です。
副作用や依存性のリスクについても、主治医から十分な説明を受け、納得した上で服用しましょう。
服薬をきっかけに生活リズムが整ったり、精神療法に取り組みやすくなることもありますので、まずは主治医に相談してみましょう。
生活支援
日常生活でのストレスを軽減するために、福祉サービスや訪問看護などの社会資源を活用することも重要です。
特に、症状が重い場合は、自宅でのケアも必要になることがあります。
生活支援には、就労支援や地域の支援センターの利用、障害者手帳の申請などの制度的な支援も含まれます。
解離性障害の患者様は、外出が困難になったり、感情のコントロールが難しくなったりすることがあるため、専門家による継続的な見守りが重要です。
在宅療養中でも孤立しないように、地域とのつながりを維持することが、回復への大きな助けとなります。
そもそも解離性障害とは?
解離性障害は、記憶や意識、アイデンティティ、感覚などの統合が阻害される状態を指します。主な種類としては、以下のようなものがあります。
→出来事の記憶を思い出せなくなる症状
解離性同一性障害(多重人格障害)
→複数の人格が交代して現れる
離人感・現実感喪失症候群
→自分や周囲が現実でないように感じる。
原因の多くは、幼少期の虐待やネグレクト、深刻なトラウマ体験とされています。
症状は多岐にわたり、本人も自覚していないことがあるため、診断には専門的な知識が必要です。
解離性障害の方の訪問看護の活用について
解離性障害への訪問看護の有効性
精神科訪問看護は、解離性障害の患者様に対して、自宅という安心できる空間で看護師や作業療法士が支援を行います。
訪問看護では、医療機関と連携しながら、症状の観察や服薬管理、精神的なサポートを行い、患者様の生活の質(QOL)向上を目指します。
また、再発予防にも効果的です。
解離性障害の方への訪問看護でできること
訪問看護で提供されるサービスは多岐にわたります。具体的には以下のような支援が可能です。
→薬の飲み忘れや副作用の確認
症状のモニタリング
→体調や心理状態のチェック
ストレスマネジメント支援
→セルフケアの方法やリラクゼーション法の指導。
家族への支援
→ケアに関わる家族への相談や情報提供
医療機関との橋渡し
→主治医やケースワーカーとの情報共有
訪問看護は、患者様本人だけでなく、周囲の支援体制を整える上でも重要な役割を果たします。
精神科訪問看護の料金
負担割合 | 月の初回訪問 | 2回目以降 |
---|---|---|
1割負担![]() | 1,299円/回 | 855円/回 |
2割負担![]() | 2,598円/回 | 1,710円/回 |
3割負担![]() | 3,897円/回 | 2,565円/回 |
上記は週3回までの訪問料金となります。週4回以上訪問となる場合には料金が異なります。
精神科訪問看護では、医療保険を利用することにより自己負担を軽減できるメリットがあります。
30分を一区切りに利用可能。かかった費用については、年齢や所得によって変わり、医療費の1〜3割が自己負担となります。
また早朝や深夜などの時間外に依頼する場合や、長時間の訪問を行う場合は別途料金が発生します。
また自立支援医療制度いう制度を利用すると料金が1割負担になるほか、所得に応じて自己負担が0円になる場合もございます。
シンプレ訪問看護ステーションのご紹介
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科に特化した訪問看護を提供しており、解離性障害の患者様一人ひとりの状態に合わせた訪問看護を提供しています。
看護師や作業療法士が患者様の自宅を訪問し、心のケアを含む包括的なサポートを行います。
患者様が安心して在宅療養を送れるよう、多職種と連携し支援しています。
つらい気持ちや生活の不安など、まずはどんなことでもお気軽にご相談ください。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
解離性障害は、原因や症状が複雑であるため、適切な診断と専門的な治療が不可欠です。
精神療法を中心に、薬物療法や生活支援を組み合わせた多角的なアプローチが求められます。
自宅環境で継続的な支援を受けることができる訪問看護も、一つの選択肢です。
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科に対応した専門スタッフが、患者様一人ひとりに合わせた支援を提供しています。
お一人で抱え込まず、まずは私たちにご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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