PTSDの悩みを一人で抱え込まないで!症状・原因・治療法と訪問看護の活用まで徹底解説
自然災害や事故、暴力体験など、生死に関わる強いストレス状況を経験すると、時間が経っても心の傷が残り、日常生活に支障が出ることがあります。
こうした状態はPTSD(心的外傷後ストレス障害)と呼ばれ、同じ出来事でも誰にでも起こり得る心の反応です。
この記事では、PTSDの基本知識や症状、相談先についてわかりやすく解説します。
もし、あなたやあなたの身近な人がPTSDにお悩みでしたら、少しでもお役に立てれば幸いです。
そもそもPTSDとは?

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、自然災害・事件・事故・暴力など強い恐怖やショックを伴う出来事を経験したあと、その体験が心の中に残り続け、日常生活に影響を及ぼす精神的な状態を指します。
出来事そのものが過去であっても、脳が強いストレスを受けたまま整理できず、時間が経ってから症状が出ることも珍しくありません。
そのため、本人の努力だけで「忘れよう」「気にしないようにしよう」としても対処が難しい場合があります。
→トラウマとなる出来事が何度も頭の中にフラッシュバックしたり、悪夢を見たりする。
回避
→トラウマとなる出来事を思い出させるような場所や人、物事を避ける。
過覚醒
→常に緊張状態にあり、周囲の状況に過敏に反応してしまう。
否定的な思考
→自らに対して否定的な考え方をしたり、未来に対して悲観的な見方をしたりする。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の定義
PTSDの代表的な特徴には「再体験」「回避」「過覚醒」「否定的な思考傾向」の4つが挙げられます。
たとえば、出来事を思い出させる音や場所があると、突然心臓が速くなったり、強い不安に襲われたりすることがあります。
また、関係する場面を避けようとしたり、常に緊張して周囲に敏感になりすぎるなど、心身が休まる瞬間が少なくなることもあります。
PTSDは決して「弱さ」や「気持ちの問題」ではありません。
脳と心が受けたダメージのため、専門的なケアが必要な状態です。
適切な支援を受けることで回復していくケースも多く、まずは状態を正しく理解することが大切です。
発症のきっかけとなる出来事
PTSDは特定の出来事だけに限らず心が強いショックを受ける体験で起こり得ます。
自然災害、交通事故、犯罪被害、虐待、暴力、いじめ、医療的トラブルなど、種類はさまざまです。
また、直接経験していなくても、目撃したり近しい人が被害に遭ったりした場合にも発症することがあります。
同じ出来事でも、発症する人としない人がいるのは自然なことで、個々の感じ方や置かれた環境によってストレスの大きさが異なるためです。
大切なのは、「つらいと感じた自分」を否定しないこと。
そして、必要なタイミングで相談をすることです。
PTSDの主な症状と日常生活への影響

フラッシュバックや悪夢
PTSDで最も多くみられる症状のひとつが、出来事を繰り返し思い出してしまうフラッシュバックです。
突然、当時の光景や音、感覚がありありと蘇り、強い恐怖や不安に襲われる場合があります。
また、睡眠中に悪夢として表れることも多く、慢性的な睡眠不足につながることも少なくありません。
こうした再体験症状は本人が意図せず起こるため、「忘れたいのに忘れられない」というつらさを伴います。
その結果、日常生活への集中が難しくなり、学業や仕事、家事への意欲の低下を引き起こすこともあります。
PTSDで悩む方が「なぜこんなに苦しいのか」と感じる背景には、この再体験の負担が大きく関係していることが多いのです。
過覚醒や集中力の低下
PTSDでは、危険が去っているにもかかわらず、身体が常に緊張し続ける過覚醒の状態になることがあります。
少しの物音にも驚いたり、周囲の状況に過敏に反応したりと、「気が休まらない」状態が続いてしまうのが特徴です。
緊張が続けば、集中力の低下、イライラしやすさ、疲労感の蓄積にもつながり、生活全体の質が低下してしまいます。
特に仕事や学業の場面では、集中が続かないことが大きな負担になることもあり、「自分が怠けているのでは」と責めてしまう方も少なくありません。
しかし、これらは脳がストレスに反応している自然な反応であり、専門的なケアや環境調整によって改善していける部分でもあります。
人間関係や社会生活への影響
PTSDは心の状態だけでなく、周囲との関わり方にも影響を及ぼします。
トラウマ体験を思い出すことを避けようとするあまり、人に会うことや外出そのものを控えるようになる場合があります。
また、不安や緊張が強いためにコミュニケーションが難しく感じられ、人間関係の希薄化につながることもあります。
特に、急なフラッシュバックや情緒の不安定さがあると、家族や友人との間で誤解が生じることもあり、孤立感が深まるケースも見られます。
「相談したいのに相談できない」と感じやすいのもこの段階です。
しかし、PTSDは適切な支援を受けることで改善していく疾患であり、今は苦しくても、環境を整えていくことで回復を目指すことができます。
社会生活への影響を減らすためには、早い段階での相談が有効です。
医療機関や相談窓口を利用することで、自分の状況を客観的に把握し、必要なサポートにつなげる第一歩になります。
PTSDの原因

事故や災害によるトラウマ
PTSDの原因として最も多いのが、自然災害や交通事故、火災、重大な医療事故など命の危険を感じるような出来事です。
突然の危機的状況では脳が強いショックを受け、時間が経ってもその記憶が整理されず、フラッシュバックや悪夢として繰り返し蘇ることがあります。
大きな災害を経験した地域では、多くの住民が一時的にPTSDの症状を抱えることもあり、周囲の理解や支援が不可欠になります。
また、事故そのものだけでなく、事故後の状況(救急搬送の光景、報道、周囲の反応)が心の負担となり、長期的なストレスの原因となる場合もあります。
自分では「もう大丈夫」と思っていても、身体や心がそのときの緊張を覚えているため、不意に症状が出ることは珍しくありません。
虐待や暴力体験
PTSDの原因として大きな割合を占めるのが、家庭内暴力(DV)、性的暴力、児童虐待、学校でのいじめなど、人間関係の中で受けた深刻なダメージです。
これらの多くは長期的なストレスを伴い、心に大きな傷を残します。
特に幼少期の虐待は、発達の過程で大きな影響を与えるため、大人になってから症状が出ることも少なくありません。
暴力や虐待は「自分が悪いのでは」と本人が誤解してしまうことがありますが、これは心が傷ついたときに起きる自然な反応です。
加害者との関係や周囲の環境によって、相談が遅れてしまうケースもあります。
しかし、暴力により心に受けた傷は適切な治療で回復が期待でき、早期の支援につながることがとても重要です。
その他の心理的ストレス要因
PTSDは、命の危険に関わる体験だけでなく、心理的に強いショックや恐怖、不安をもたらす出来事でも発症することがあります。
大切な人との突然の別れ、強いストレスのかかる労働環境、継続的なハラスメント、医療行為への恐怖なども要因となり得ます。
このように、PTSDの原因は非常に多様であり、「これくらいで…」と本人が感じる出来事でも、心が深く傷ついていることがあります。
原因が複雑であればあるほど、自分一人で対処するのは難しく、周囲の理解と専門家の支援が不可欠です。
また、原因がはっきりしない場合でも症状が続くことがあり、「何がきっかけかわからないのに苦しい」という方もいます。
心の反応は個人差が大きいため、まずは状態を丁寧に整理し、必要な治療やサポートにつなげるためにも、早めの相談が回復への第一歩となります。
PTSDと併発しやすい病気

PTSDは、強いストレスによって心が大きく消耗するため、その影響でうつ病を併発しやすいと言われています。
トラウマ体験を繰り返し思い出してしまう負担に加え、「眠れない」「気力が出ない」などの症状が続くと、次第に気分の落ち込みが深くなり、何事にも興味が持てなくなる場合があります。
さらに、自己否定的な考えが強まり、「自分が悪いのでは」「誰の役にも立てない」と感じることもあり、日常生活のあらゆる場面で意欲が低下してしまいます。
PTSDとうつ病が併発すると、心のエネルギーが枯渇したように感じ、外出や人との会話が難しくなることもあります。
この状態が続くと、相談したい気持ちがあっても動けなくなるため、早めに相談につながることがとても大切です。
専門家に話すことで、症状の重なりを整理し、最適な治療プランを立てることができます。
不安障害
PTSDでは、過覚醒や強い警戒心が続くことで、不安が慢性化しやすく、結果として不安障害を併発するケースが多くみられます。
日常の些細な刺激にも敏感になり、「また何か起こるのではないか」と常に不安を抱え、外出や人との関わりを避けてしまうこともあります。
また、動悸・息苦しさ・発汗など身体症状を伴うこともあり、思考や集中力にも影響が及びます。
不安が強まると、生活リズムが乱れやすく、睡眠不足や疲労感が蓄積し、さらに不安が増す悪循環に陥りがちです。
このような状態では、本人がどれだけ頑張っても自然に解消されることは少なく、専門的な治療や心理的サポートが必要になります。
依存症(アルコール・薬物など)
PTSDによる強い不安や恐怖、孤独感を一時的に紛らわせるために、アルコールや薬物に頼ってしまうケースも少なくありません。
しかし、これらは一時的に気分が楽になるように感じても、長期的には心身をさらに苦しめてしまいます。
依存傾向が強まると、生活や人間関係への影響が大きくなり、回復が遅れてしまうこともあります。
依存症を併発した状態では、PTSD単体よりも症状の把握が複雑になる場合がありますが、治療を組み合わせることで改善が期待できます。
また、依存行動の根底にはつらい体験があることも多く、そこに寄り添ったケアが重要です。
ひとりで抱え続ける必要はなく、信頼できる相談先につながることで、回復に向けた一歩を踏み出すことができます。
PTSDの治療法

薬物療法
PTSDの治療では、まず症状の強さや生活への影響度に応じて薬物療法が用いられることがあります。
気分の落ち込みや不安感が続く場合には、抗うつ薬や抗不安薬などが処方されることがあり、これにより心身の緊張が和らぎ、日常生活での負担が軽減されやすくなります。
また、睡眠障害が強い場合には睡眠導入剤が併用されることもあり、休息を確保することで症状の悪化を防ぐことができます。
薬物療法はあくまで症状を緩和するための一つの手段であり、根本的な治療のためには心理的アプローチとの併用が推奨されています。
副作用や薬の効果には個人差があるため、医師と相談しながら適切な薬を調整していくことが重要です。
そのためにも、早めに相談につながることで、必要な治療を安全に進められる環境が整います。
心理療法(認知行動療法・EMDRなど)
PTSD治療の中心となるのが、トラウマに向き合いながら心の整理を進める「心理療法」です。
代表的なものに認知行動療法(CBT)があり、出来事によって生じた否定的な考えや過度な恐怖心を少しずつ和らげていきます。
また、近年注目されているEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、脳が持つ自然な回復力を利用し、トラウマ記憶を安全に処理する方法です。
心理療法は「話を聞いてもらうだけ」というイメージを持たれがちですが、実際には専門家が段階的に進行を管理し、本人の負担を軽減しながら治療を進めていきます。
トラウマに関係する刺激への耐性が少しずつ高まることで、日常生活の不安や緊張も改善が期待できます。
治療効果が高い反面、心のエネルギーを消耗しやすい場合もあるため、医療者と相談しながら無理のないペースで取り組むことが重要です。
生活支援
PTSDは心の症状だけでなく、生活リズムの乱れや日常の負担の大きさによって悪化することもあります。
そのため、治療と並行して生活面でのサポートを受けることが非常に効果的です。
特に、一人暮らしの方や家族との関係で悩みを抱えている場合、生活支援は症状の安定に直結することがあります。
生活支援には、生活リズムの調整、服薬管理、環境整理、家事の補助などが含まれ、こうした支援によって心身の負担を軽減できます。
訪問看護や地域の支援サービスを利用することで、治療に集中できる環境が整うため、回復へのスピードが高まるケースもあります。
こうしたサポートは決して「甘え」ではなく、回復のために必要な土台づくりであり、相談につながることで状況に合った支援を受けることが可能です。
PTSDの方の相談先

医療機関(精神科・心療内科)
PTSDの症状が疑われる際、最も確実に専門的な評価と治療につながるのが精神科・心療内科です。
医師による診断を受けることで、現在の症状の程度や必要な治療方法が明確になります。
特に、フラッシュバックや強い不安、睡眠障害が続いている場合には早期の受診が重要であり、薬物療法や心理療法など多角的なアプローチが可能です。
また、医療機関では他の疾患との併発状況も含めて丁寧に状態を確認してくれるため、抱えている不安を整理しやすいというメリットがあります。
受診をためらう方もいますが、医療機関は「つらさを可視化してくれる場所」です。
自分の状態を正しく知ることが、適切な治療の第一歩となります。
ひとりで悩むよりも、早めの相談が回復への近道です。
電話・SNSの相談窓口
「対面で話すのは不安」「どこに相談したらよいかわからない」という方にとって、電話やSNSで利用できる相談窓口は非常に心強い存在です。
近年は若い世代を中心に、SNSを通じた匿名相談のニーズが高まっており、深夜帯でも対応している窓口もあります。
相談員が丁寧に話を聞き、必要に応じて医療機関や支援サービスにつないでくれるため、気持ちの整理にも役立ちます。
相談先がわからず苦しい状態が続いている場合、こうした窓口は「最初の一歩」として活用しやすい選択肢です。
また、時間や場所を問わず利用できるため、症状が不安定で外出が難しい方にも適しています。
支援団体・行政の相談機関
PTSDに関する支援を行う民間団体や、自治体の精神保健福祉センター・保健所なども重要な相談先です。
これらの機関では、相談を受け付けるだけでなく、医療機関の紹介や生活支援サービスとの調整、家族向けのサポートなど、幅広い支援を行っています。
行政の相談窓口は無料で利用できる場合が多く、経済的な不安がある方でも安心して相談できる点が大きなメリットです。
また、社会資源に詳しい専門職が在籍しているため、制度の利用方法や支援の受け方について具体的なアドバイスが得られます。
訪問看護ステーション
PTSDの症状が強く、通院が難しい、生活面の不安が大きいという方にとって、訪問看護ステーションは非常に有効な相談先です。
看護師や精神科訪問看護の専門職が自宅に訪問し、心身の状態の確認、服薬管理、生活支援、家族サポートなど、継続的で現実的な支援を受けられます。
訪問看護は「病院へ行くことが負担」という方の強い味方となり、医療と生活をつなぐ存在として役立ちます。
特にPTSDでは生活の安定が回復につながるため、相談することで病院だけでは補いにくいサポートを受けることができます。
また、訪問看護は医療保険が適用されるため、費用面も安心して利用できます。
PTSDの方の訪問看護の活用について

訪問看護のメリット
→自宅で看護を受けることができるため、周囲の目を気にせず、リラックスして治療に専念できます。
生活リズムの維持
→自宅でいつものように生活しながら、必要な看護を受けられる。
地域社会とのつながり
→訪問スタッフとのコミュニティケーションを通して、社会とのつながりを維持することができる。
訪問看護は、看護師や専門職が自宅へ訪問し、医療的ケアや生活支援を行うサービスです。
PTSDを抱える方にとって、自宅は比較的安心できる環境であり、そこでサポートを受けられることは大きなメリットとなります。
訪問看護では、通院が負担になる方でも安心して継続的な支援が受けられ、病院との連携も取りやすいため、症状が不安定な時期でも無理なく治療に取り組めます。
また、訪問スタッフとの関わりが定期的にあることで、孤立感の軽減につながり、社会とのつながりを保ちやすい点も重要です。
PTSDでは「誰にも話せない」「相談先がわからない」という状況になりやすいため、訪問看護は相談の大きな受け皿となることがあります。
さらに、訪問看護はプライバシーが守られるため、「周囲に知られたくない」と感じている方にも適しています。
外出が難しい時期でも専門家とつながることができ、症状を悪化させない環境づくりを支えてくれます。
安心して生活するためのサポート
PTSDの症状があると、日常生活の中で不安や緊張が続き、生活リズムが崩れがちです。
訪問看護では、自宅で落ち着いて過ごせるように環境調整や生活のアドバイスを行い、日々の負担を和らげていきます。
特に、「眠れない」「食事がとれない」「片付けができない」といった日常の問題は症状の悪化につながりやすく、これらに寄り添ったサポートは回復を支える重要な要素となります。
訪問看護では、症状の変化を細かく観察することで、悪化の兆候に早く気づき、必要に応じて医療機関と連携して対応できます。
また、家族とのコミュニケーションや関わり方について相談に乗ることで、家庭内の負担を軽減し、安心して生活できる環境を整えます。
自宅で安心して生活できることは、PTSDの回復にとって非常に重要です。
訪問看護の利用によって、症状の安定に加え、社会復帰へのステップも踏みやすくなります。
生活面のフォローが充実することで、「一人では難しい」「誰に相談すればいいかわからない」という悩みが軽減され、より前向きに治療へ取り組む力につながります。
PTSDの方への訪問看護でできること

→薬の服用管理、呼吸法やリラクゼーション指導など、症状を緩和するための支援を行います。
日常生活の支援
→食事や入浴、掃除などの日常生活の支援を行うことで、患者様の負担を軽減します。
心理的なサポート
→患者様の話を傾聴し、心の状態を安定させるためにサポートを行います。
家族への支援
→家族への相談や、関わり方のアドバイスなども行います。
医療機関との連携
→主治医と連携を取りながら、一人ひとりに合った看護やケアを提供します。
服薬管理や健康チェック
PTSDの症状がある方は、強い不安や集中力の低下により、薬の飲み忘れや体調管理が難しくなることがあります。
訪問看護では、看護師が自宅で服薬状況を確認し、必要に応じて飲み方の工夫を提案するなど、日々の健康管理をしっかりサポートします。
これは重要な役割で、治療を安定させる大きな助けとなります。
また、訪問時には体温・脈拍・睡眠状況・食事量などをチェックし、変化があれば早めに医療機関へつなぐことができます。
PTSDは心の症状だけに見えることもありますが、身体への負担も非常に大きいため、定期的な健康チェックは症状悪化の予防に役立ちます。
「自分で管理するのが難しい」「病院へ行く前に誰かに相談したい」といった場合にも、訪問看護は大変心強い存在です。
特に、PTSDについての相談で多いのが「薬の管理がうまくいかない」という声であり、訪問看護が生活に密着した形で関われる大きなメリットがここにあります。
心理的サポート
訪問看護では、看護師が定期的に自宅を訪れ、日々の不安や悩みを丁寧に聞き取ることで心理的な安心感を提供します。
PTSDの方は、過去の出来事が原因で他者とのコミュニケーションに不安を抱えることが多く、身近に相談できる人がいないと孤独感や緊張が強まりやすくなります。
訪問看護の「定期的に寄り添う支援」は、この孤立感をやわらげ、症状の安定につながる重要な役割を果たします。
また、気持ちの変化やストレスの原因を一緒に整理することで、トラウマを刺激する状況を避けたり、日常生活で取り入れられるセルフケア方法を提案したりと、実践的な支援が可能です。
通院だけでは十分にカバーしきれない「日常のつまずき」を支えられるのも、訪問看護ならではの強みです。
家族への支援
PTSDは本人だけでなく、支える家族にも大きな負担がかかりやすい疾患です。
家族がどのように接すべきか、症状が出たときにどう対応すればよいかなど、不安を感じる場面は多くあります。
訪問看護では、家族の相談に応じて関わり方のアドバイスを行い、家族全体の負担を軽減するサポートをしています。
また、家族がサポートに疲れてしまうと、結果的に本人の症状にも悪影響が出てしまうことがあるため、家族支援は非常に重要な支援のひとつです。
家庭内のストレスを減らし、安心できる環境を整えることで、生活リズムや心理状態の安定が期待できます。
PTSDは決して一人だけの問題ではなく、家族・支援者・医療者が連携して支えることで改善していく疾患です。
訪問看護は、家庭全体の安心感を高め、回復を後押しする大切な役割を担っています。
シンプレ訪問看護ステーションのご紹介

シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神疾患に特化した訪問看護を提供しており、PTSDをはじめ、うつ病・統合失調症・発達障害・不安障害・パニック障害・双極性障害など、幅広い症状に対応しています。
訪問するスタッフは看護師・准看護師・作業療法士で構成されており、医療面から日常生活の相談まで、きめ細かな支援が可能です。
症状が悪化するきっかけの把握や、リラックスできる環境づくり、服薬のアドバイスなど、日常に寄り添ったサポートが強みです。
また、週1〜3回の訪問を中心に、必要な場合は週4回以上の訪問にも対応しています。
祝日や土曜日の訪問も可能で、本人のペースに合わせた柔軟な支援を提供する点も大きな魅力です。
対応エリアとサービス内容
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。
該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。
電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
訪問時には、30〜90分の時間の中で、以下のような幅広いサービスを提供しています。
- 退院後の生活を整える退院支援
- 食事・掃除などの生活支援
- 症状の悪化を防ぐ再発予防
- 飲み忘れを防ぐ服薬支援
- 社会とのつながりを取り戻す社会復帰サポート
- 家族への相談対応・アドバイス
また、以下の医療処置にも対応可能です。
- 胃ろう・自己導尿
- カテーテル交換・褥瘡ケア
- ストーマ管理・看護リハビリ
- 在宅酸素療法
- 緩和ケア
さらに、自立支援医療制度(精神通院)や心身障害者医療費助成制度、子ども医療費助成制度、生活保護などの制度を利用した訪問看護も可能で、費用面の不安を軽減しながら利用できます。
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まとめ

PTSDは、自然災害や事故、暴力、突然のショックなど、強いストレスが心に深く残ることで起こる疾患であり、症状が長期化すると日常生活に大きな影響が出ることがあります。
「専門家や周囲の人に相談することが大切」ですので、ひとりで抱え込まず、早い段階で信頼できる相談先につながることが回復の第一歩です。
PTSDでは、フラッシュバックや悪夢、強い不安、過覚醒、集中力の低下など、心身にさまざまな症状が現れます。
また、うつ病や不安障害、依存症などを併発しやすく、本人の努力だけでの改善が難しい場合もあります。
そのため、医療機関での治療や、心理療法、生活支援などを組み合わせた総合的なケアが大切になります。
また、安心して生活できる環境を整えるためには、自宅で受けられるサポートも非常に有効です。
訪問看護は、通院の負担が大きい方や生活面での困りごとが多い方にとって大きな支えとなり、服薬管理や健康チェック、心理的サポート、家族支援など幅広い支援が可能です。
病院と自宅をつなぐ役割として、訪問看護は多くのPTSDの方に選ばれています。
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神疾患に特化した経験豊富なスタッフが、症状の安定や社会復帰に向けて丁寧にサポートします。
対象エリアも広く、制度の利用にも対応しているため、費用面の不安がある方でも安心して利用いただける体制が整っています。
「誰に相談すればいいかわからない」「外出がつらくて病院に行けない」
そんな時こそ、PTSDについて相談する選択肢として訪問看護を活用してください。
あなたやご家族が安心して生活できるよう、シンプレ訪問看護ステーションが寄り添いながらサポートいたします。
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