てんかんと共に生きるあなたをサポート|相談できる窓口をご紹介

てんかんは、脳の神経細胞の過剰な電気の乱れによって、発作を繰り返す病気です。
発作の症状や頻度は人によって大きく異なり、日常生活に様々な影響を与える可能性があります。
適切な治療と周囲のサポートがあれば、てんかんがあっても自分らしい生活を送ることは十分に可能です。
しかし、「どこに相談すればいいのか分からない」「どんなサポートを受けられるのか知りたい」と悩んでいる方も少なくありません。
今回は、てんかんに関する相談窓口に加え、訪問看護という選択肢についても解説します。
てんかんの方の相談先
病院受診
脳神経内科・脳神経外科
てんかんの診断や治療は、主に脳神経内科や脳神経外科の専門医が行います。
てんかんは、脳の電気信号の異常によって発作が起こる病気です。そのため、脳波検査やMRIなどの画像検査で脳の状態を詳しく調べ、診断を確定します。
検査結果をもとに、患者さん一人ひとりに合わせた薬の処方や治療計画を立てます。まずは専門医を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
小児科
お子さんにてんかんが疑われる症状がある場合は、小児科または小児神経科を受診しましょう。
お子さんの成長に合わせて症状が変わることがあるため、継続的に経過を診てもらうことが大切です。
てんかんを専門とする小児科医がいる病院やクリニックもありますので、専門医の診察を受けることをおすすめします。
精神科
てんかんは、精神面に影響を与えることもあります。不安や気分の落ち込みを感じる場合は、精神科で相談することもできます。
カウンセリングや薬による治療で、気持ちが楽になることがあります。また、てんかんによって精神的な病気が疑われる場合は、専門的な治療が必要になることもあります。
地域の保健所や精神保健福祉センター
お住まいの地域の保健所や精神保健福祉センターでも、てんかんについての相談を受け付けています。
保健師や相談員が、医療機関や福祉サービスを紹介してくれます。相談は無料の場合が多いので、まずは気軽に相談してみると良いでしょう。
市町村の福祉窓口
市区町村の福祉窓口では、てんかんのある方が利用できる支援制度について教えてくれます。
障害者手帳の取得、医療費の助成、生活をサポートするサービスなど、様々な相談ができます。
公的な支援を受けることで、経済的・社会的な負担を減らすことができます。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションでは、看護師が自宅を訪問し、てんかんのある方の生活をサポートします。
定期的な健康チェック、薬の飲み方の指導、発作が起きたときの対応方法など、様々な支援が受けられます。
日常生活における不安を軽減し、ご自宅での生活を支援するサービスです。
そもそもてんかんとは?
てんかんの定義と特徴
てんかんとは、脳の神経細胞(ニューロン)が、突然、激しく電気的に興奮することで、繰り返し発作が起こる病気です。
発作の症状は人によって様々で、世界保健機関(WHO)によると、てんかんは全世界で約5000万人が罹患していると推定されており、決して珍しい病気ではありません。
てんかんの主な原因
てんかんの原因はさまざまで、大きく「特発性てんかん」と「症候性てんかん」に分けられます。
→明確な脳の異常が見られないが、遺伝的要因が関係していると考えられる。
症候性てんかん
→脳の損傷や病変が原因で発症する。脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷、脳の発達異常、感染症などが要因となる。
てんかん発作の種類
てんかん発作は、脳のどの部分で、どのように電気的な興奮が起こるかによって、主な発作の種類には以下のようなものがあります。
全般発作
→脳全体に影響を及ぼす発作。
強直間代発作(大発作)
→意識を失い、全身がけいれんする。
欠神発作(小発作)
→短時間、意識がなくなり、ぼんやりする。
部分発作(焦点発作)
→脳の一部の領域で電気的な異常が発生し、その領域に対応した症状が現れる。
単純部分発作
→意識は保たれるが、手足のけいれんや感覚異常が発生する。
複雑部分発作
→意識がぼんやりし、無意味な動作を繰り返すことがある。
てんかんの治療法
てんかんの治療には主に以下の方法があります。
→抗てんかん薬を服用し、発作を抑える。
外科手術
→薬で発作が抑えられない場合に、脳の異常な部位を手術で取り除く。
手術の適応は、発作の種類や脳の状態によって判断される。
食事療法
→ケトン食療法など、特定の食事を摂ることで、脳のエネルギー代謝を変え、発作を抑える効果を期待できる。
神経刺激療法
→迷走神経刺激療法(VNS)など、神経を刺激することで発作を軽減する効果を期待できる。
てんかんは、適切な治療を受けることで発作をコントロールできる場合が多く、適切な支援とともに日常生活を送ることができます。
てんかんの方の訪問看護の活用について
てんかんへの訪問看護の有効性
てんかんをお持ちの方が、住み慣れたご自宅で安心して過ごせるように、訪問看護がサポートできることをご紹介します。
- 定期的な健康管理や発作の記録
- 服薬管理の支援
- 発作時の対応指導
- 精神的なケアや家族のサポート
てんかんの方への訪問看護でできること
訪問看護では、てんかんをお持ちの方に、以下のようなサポートを行います。
医療と日常生活をつなぎ、ご本人とご家族が安心して過ごせるようにお手伝いします。
→発作の頻度や症状を把握し、医師との連携を図る。
服薬管理
→服薬の指導や副作用の確認を行い、治療の継続を支援。
発作時の対応指導
→家族や介護者に対し、発作が起きたときの対応方法のアドバイス。
生活指導
→発作を予防するための生活習慣のアドバイス。
精神的サポート
→不安やストレスの軽減を目的としたカウンセリングや相談対応。
シンプレ訪問看護ステーションのご紹介
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションは、精神科に特化した訪問看護ステーションです。てんかんをお持ちの方一人ひとりの状況に合わせた訪問看護を提供しています。
看護師や作業療法士がご自宅を訪問し、日常生活のサポートや心のケアまで、幅広くお手伝いします。
発作と付き合いながら、その人らしい生活を送れるように、ご本人とご家族をサポートします。
地域の医療機関や関係機関とも連携しながら、必要な支援を届けられるよう努めています。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
てんかんと付き合いながら、その人らしい生活を送るためには、日々の治療と、困った時に頼れるサポートが大切です。
しかし、どこに相談すればよいのかわからず、不安を抱えている方も少なくありません。
まずは、脳神経内科や精神科などの専門医にご相談ください。地域の保健所や福祉窓口でも、さまざまな支援について相談できます。
シンプレ訪問看護ステーションでは、訪問看護を通して、てんかんをお持ちの方とご家族が、それぞれのペースで生活を送れるよう、心を込めてサポートいたします。
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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