アルコール依存症の量とは?適量と危険な飲酒量を解説|シンプレ訪問看護
アルコール依存症の原因はさまざまですが、なかでも日常的な飲酒量は発症リスクを高める大きな要因の一つとされています。日本では推計約440万人がアルコール依存症の問題を抱えているとされ、決して他人事ではありません。
「自分はどのくらい飲んでいるのか」「この量は依存症につながらないのか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、アルコール依存症の量という視点から、依存症にならないための適量や、注意すべき飲酒習慣についてわかりやすく解説します。健康を守りながらお酒と向き合うためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
アルコール依存症にならないための適量とは?

アルコール依存症を防ぐうえで重要なのが、自分にとっての適量を正しく理解することです。適量とは、単に酔わない量ではなく、身体や心、そして社会生活に悪影響を及ぼさない範囲の飲酒量を指します。飲酒が習慣化していると感覚が麻痺しやすく、知らず知らずのうちにアルコール依存症の量に近づいてしまうケースも少なくありません。そのため、公的な基準を参考にしながら、自身の飲酒量を客観的に見直すことが大切です。
厚生労働省が示す「適度な飲酒量」
厚生労働省が推進する「健康日本21」では、健康リスクを抑えるための目安として、1日あたりの純アルコール摂取量を男性で40g未満、女性で20g未満としています。これは、女性の場合であればビール中瓶1本(約250ml)、日本酒であれば1/2合弱程度に相当します。あくまで目安ではありますが、この基準を超える飲酒が続くと、依存症や生活習慣病のリスクが高まるとされており、日々の飲酒量を把握する指標として非常に重要です。
飲酒のリスクを高める習慣とは
同じ量を飲んでいても、飲み方や生活習慣によってアルコール依存症のリスクは大きく変わります。たとえば、毎日欠かさず飲酒する、ストレス解消のために飲む、短時間で一気に飲むといった習慣は注意が必要です。また、空腹時の飲酒や睡眠不足の状態での飲酒も、身体への負担を強めます。「適量を守っているつもり」でも、こうした習慣が重なることで、結果的に依存症につながる量になってしまうことがあります。まずは飲酒の頻度や目的を振り返り、無理のない範囲で調整していくことが、予防の第一歩となります。
アルコール依存症につながる飲酒量の目安

アルコール依存症は「ある日突然なるもの」ではなく、日々の飲酒量や飲酒習慣の積み重ねによって少しずつ進行していく病気です。そのため、自分の飲酒量がどの段階にあるのかを知ることは、依存症を防ぐうえで非常に重要です。とくにアルコール依存症の量に該当する飲酒が続いている場合、本人の自覚がないままリスクが高まっているケースも少なくありません。ここでは、依存症につながりやすい飲酒量の目安について整理します。
どのくらい飲むと危険なのか
厚生労働省では、純アルコール10gを「1ドリンク」と定義しています。これは、ビール約250ml、日本酒1合弱、チューハイ350ml、焼酎(25度)であれば100ml程度に相当します。一般的に、1日6ドリンク以上の飲酒を「多量飲酒」と呼び、アルコール依存症の発症リスクが大きく高まるとされています。
男性であっても1日2ドリンク、女性では1日1ドリンクを超える飲酒が習慣化している場合、身体への負担は確実に蓄積していきます。量だけでなく「毎日飲んでいるか」「休肝日があるか」といった点も、危険度を判断する重要なポイントです。
依存症リスクが高まるパターン
依存症のリスクは、単純な飲酒量だけで決まるわけではありません。たとえば「週に2日以上、1日6ドリンク以上飲む」「短時間で大量に飲む」「嫌なことがあると必ずお酒に頼る」といったパターンは要注意です。これらの習慣が続くと、脳がアルコールに強く依存する状態になりやすく、飲酒量を自分でコントロールすることが難しくなっていきます。
「気づいたら量が増えていた」「飲まないと落ち着かない」と感じ始めた段階は、すでに依存症の入り口に立っている可能性があります。早い段階で飲酒量を見直し、必要に応じて専門機関へ相談することが、重症化を防ぐ大切な行動です。
アルコール依存症の危険性

アルコール依存症は、単に「お酒を飲みすぎる状態」ではなく、心身や生活全体に深刻な影響を及ぼす病気です。飲酒量が増え、アルコール依存症の量に近づくにつれて、健康被害や社会的な問題が徐々に表面化していきます。初期のうちは自覚症状が乏しいことも多く、「まだ大丈夫」と思っている間に進行してしまう点が、この病気の大きな危険性といえるでしょう。
身体に及ぼす影響(肝臓・脳・その他の臓器)
長期間にわたる多量飲酒は、肝臓に大きな負担をかけ、脂肪肝や肝炎、肝硬変などを引き起こす原因となります。また、アルコールは脳にも直接作用し、記憶力や判断力の低下、感情のコントロールが難しくなるなどの影響が現れます。さらに、心臓病、膵炎、胃腸障害、骨粗しょう症といった全身の臓器トラブルにつながることも少なくありません。「飲酒量の積み重ねが、確実に身体をむしばんでいく」という点を理解しておくことが重要です。
精神面への影響(うつ病・不安障害など)
アルコール依存症は、精神面にも深刻な影響を及ぼします。気分の落ち込みや不安感が強くなり、うつ病や不安障害、パニック障害などを併発するケースも多くみられます。一時的に気分を紛らわせるために飲酒していたはずが、次第に症状を悪化させ、さらに飲酒量が増えるという悪循環に陥りがちです。精神的な不調と飲酒が結びつくことで、依存から抜け出しにくくなる点は、大きなリスクといえるでしょう。
社会生活への影響(仕事・家庭・人間関係)
アルコール依存症が進行すると、仕事の遅刻や欠勤、集中力の低下による業務トラブルが増え、社会的信用を失ってしまうことがあります。また、家庭内では口論や暴力、金銭問題などが生じやすく、人間関係が悪化する原因にもなります。本人だけでなく、家族や周囲の人々の生活にも大きな負担をかけてしまう点が、アルコール依存症の怖さです。早い段階で飲酒量と向き合い、支援につなげることが、生活を守るために欠かせません。
アルコール依存症の治療方法

アルコール依存症は、本人の意思の弱さが原因ではなく、適切な治療と支援が必要な病気です。飲酒量が増え、アルコール依存症の量に達してしまった場合でも、治療を受けることで回復を目指すことは十分に可能です。重要なのは、「一人で何とかしよう」と抱え込まず、専門的な治療につなげることです。アルコール依存症の治療は、症状や生活状況に応じて複数の方法を組み合わせながら進めていきます。
断酒を目指すための治療(精神療法・集団療法)
治療の基本となるのが、断酒を継続するための精神療法や集団療法です。カウンセリングを通じて、なぜ飲酒に頼るようになったのか、どのような場面で飲みたくなるのかを整理し、再発を防ぐための対処法を身につけていきます。また、自助グループなどの集団療法では、同じ悩みを持つ人と経験を共有することで、孤立感が軽減され、断酒への意欲を保ちやすくなります。「一人では難しいことも、支え合いの中で続けられる」という点が大きな特徴です。
薬物療法(抗酒薬・抗 craving 薬など)
アルコール依存症の治療では、症状に応じて薬物療法が用いられることもあります。抗酒薬は、飲酒した際に強い不快症状が出ることで飲酒を抑制する目的で使用されます。また、アルコールへの強い欲求(craving)を和らげる薬もあり、断酒の継続をサポートします。薬物療法は、精神療法と併用することで効果を発揮しやすいとされており、医師の指示のもとで正しく服用することが重要です。
家族や周囲の協力の重要性
アルコール依存症の回復には、本人だけでなく、家族や周囲の理解と協力が欠かせません。家族が病気について正しく理解することで、過度に責めたり、逆に飲酒を許容してしまったりすることを防げます。また、治療を続ける中で不安や迷いが生じた際にも、身近な支えがあることは大きな力になります。家族支援を含めた治療環境を整えることが、長期的な回復につながる大切な要素といえるでしょう。
訪問看護でのアルコール依存症の方への支援

アルコール依存症の治療や回復を進めるうえで、「通院が難しい」「生活リズムが整わない」といった悩みを抱える方は少なくありません。そのような場合に有効な選択肢の一つが訪問看護です。飲酒量が増え、アルコール依存症の量に達している方でも、住み慣れた自宅で継続的な支援を受けることで、治療へのハードルを下げることができます。訪問看護は、医療的な視点と生活支援の両面から、無理のない回復をサポートします。
医療的なサポートや服薬管理
訪問看護では、看護師が定期的にご自宅を訪問し、体調や精神状態の観察、服薬状況の確認などを行います。アルコール依存症の治療では、断酒を維持するための薬が処方されることもあり、正しく服用を続けることが重要です。訪問看護による服薬管理は、飲み忘れや自己判断での中断を防ぎ、治療効果を安定させる役割を担います。また、体調の変化を早期に把握することで、重症化や再入院を防ぐことにもつながります。
生活習慣のアドバイスや再発防止の工夫
アルコール依存症の回復には、飲酒をやめるだけでなく、生活全体を整えていくことが欠かせません。訪問看護では、食事や睡眠、日中の過ごし方などについて具体的なアドバイスを行い、無理のない生活リズムづくりを支援します。「飲みたくなる時間帯や状況」を一緒に整理し、代替行動を考えることで、再発を防ぐ工夫も進めていきます。小さな成功体験を積み重ねることが、自信回復にもつながります。
ご家族への支援や相談
アルコール依存症は、本人だけでなく家族にも大きな負担がかかる病気です。訪問看護では、ご家族からの相談を受け、接し方や声かけのポイントについて助言を行います。病気への理解が深まることで、過度な不安や孤立感が軽減され、家庭全体で回復を支える体制を整えることができます。ご家族を含めた支援が、長期的な安定と再発予防につながる重要な要素です。
アルコール依存症でお悩みならシンプレ訪問看護ステーションへ

アルコール依存症は、飲酒量を自分で調整できなくなり、アルコール依存症の量に達してしまったあとも、適切な支援につながることで回復を目指せる病気です。しかし、「どこに相談すればよいかわからない」「通院を続ける自信がない」と感じている方も多いのではないでしょうか。そうした不安を抱える方にとって、訪問看護という選択肢は、生活の場で無理なく治療を続けられる心強い支援となります。
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションは、精神科に特化した訪問看護ステーションとして、アルコール依存症をはじめ、うつ病や不安障害、依存症など幅広い精神疾患に対応しています。看護師や作業療法士などの専門職がご自宅へ訪問し、体調や精神状態の確認、服薬管理、生活面のサポートを行います。一人ひとりの状況やペースを大切にした支援を心がけており、「できることから少しずつ」回復を目指せる環境を整えています。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
シンプレでは、東京23区をはじめ、西東京市、武蔵野市、三鷹市、調布市、府中市、東久留米市、埼玉県の一部地域に対応しています。訪問は週1〜3回を基本とし、必要に応じて週4回以上の訪問が可能な場合もあります。1回の訪問時間は30分〜90分で、祝日や土曜日の訪問にも対応しています。
「生活を整えながら、再発を防ぐ支援」を大切にし、ご本人だけでなくご家族からの相談にも丁寧に対応しています。アルコール依存症で悩んでいる方や、そのご家族の方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ|訪問看護は、アルコール依存症に向き合うご本人とご家族を支える心強いサポート

アルコール依存症は、飲酒量が徐々に増え、気づかないうちにアルコール依存症の量に達してしまうことで発症・進行していく病気です。適量を守っているつもりでも、飲酒の頻度や目的、生活習慣によっては依存症のリスクが高まることがあります。そのため、自分の飲酒量や飲み方を客観的に振り返り、早い段階で対策を取ることがとても重要です。
もしすでに「飲酒をコントロールできない」「量を減らそうとしても難しい」と感じている場合でも、決して一人で抱え込む必要はありません。アルコール依存症は、適切な治療や支援を受けることで回復を目指せる病気です。精神療法や薬物療法に加え、生活面まで含めた継続的なサポートを受けることで、再発を防ぎながら安定した生活を取り戻すことが可能になります。
その中でも訪問看護は、通院が負担になりやすい方や、生活リズムが乱れがちな方にとって大きな支えとなります。住み慣れた自宅で医療と生活支援を受けられることで、治療へのハードルが下がり、無理なく回復を続けやすくなります。また、ご本人だけでなく、ご家族への相談や支援も受けられる点は、アルコール依存症と向き合ううえで非常に心強いポイントです。
アルコール依存症で悩んでいる方、あるいはご家族の飲酒量が気になっている方は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科に特化した訪問看護として、一人ひとりの状況に寄り添った支援を行っています。回復への第一歩として、どうぞお気軽にご相談ください。
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