知っておきたいアルコール依存症の適切な飲酒量について紹介
アルコール依存症の原因は複雑ですが、飲酒量はそのリスクを高める重要な要因の一つと言われています。
日本国内で約440万人の患者がいると推定されるアルコール依存症は、深刻な社会問題です。
身体的・精神的な健康にさまざまな悪影響を及ぼし、社会生活にも支障をきたします。
そこで本記事では、健康な飲酒量とアルコール依存症の危険性について解説します。
アルコール依存症にならないための適量とは?
健康な飲酒量とは、身体的・精神的に健康に害を及ぼさない程度の飲酒量のことです。
厚生労働省の「健康日本21」では、成人の1日あたりのアルコールの摂取量の目安を、男性で40g未満、女性で20g未満としています。
これは、純アルコール換算で、女性でビール中瓶1本(250ml)、日本酒1/2合弱、焼酎(25度)50ml、ワイン1杯(100ml)程度に相当します。
アルコール依存症の飲酒量
アルコール依存症になる危険性が高い飲酒量は、以下のとおりです。
- 1日あたりの平均飲酒量が6ドリンク以上
- 週に2日以上、1日あたり6ドリンク以上飲酒する
- 1回あたりの飲酒量が大量(1日あたり40g以上の純アルコールを摂取する)
厚生労働省は、健康リスクの低い「節度ある適度な飲酒」の目安を、純アルコール換算で10gを「1ドリンク」としています。
これは、ビール250ml、日本酒1合弱、チューハイ350ml、焼酎100ml、ワイン200ml、ウイスキー60mlに相当します。
男性は1日2ドリンク、女性は1日1ドリンクまでを「節度ある適度な飲酒」の目安としています。
1日6ドリンク以上を「多量飲酒」と呼び、アルコール依存症のリスクが高まりると言われており、注意が必要です。
自分の体調や体質に合わせて、適量を守って、お酒と上手に付き合いましょう。
アルコール依存症の危険性
アルコール依存症になると、さまざまな健康上の問題を引き起こします。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 肝機能障害
- 心臓病
- 脳症
- 膵炎
- 胃炎
- 大腸炎
- 骨粗しょう症
- 性機能障害
- 認知症
また、アルコール依存症になると、以下のような社会生活上の支障も引き起こってしまうことがあります。
- 家庭内暴力
- 職場でのトラブル
- 金銭問題
- 人間関係のトラブル
アルコール依存症の治療
アルコール依存症の治療には、大きく分けて以下の2つの方法があります。
- 薬物療法
- 心理療法
薬物療法では、抗酒薬などの薬剤を服用することで、アルコールへの欲求を抑えたり、禁酒を維持したりすることを目的とします。
心理療法では、カウンセリングやグループセラピーなどを通じて、アルコール依存症の原因や問題を理解し、再発を防止するための対処法を身につけることを目的とします。
アルコール依存症の治療は、本人の強い意志と周囲のサポートが不可欠です。
訪問看護でのアルコール依存症患者の方への支援方法
アルコール依存症の治療として訪問看護を利用するという手段もあります。
訪問看護では、看護師や作業療法士等がご自宅に訪問して、以下のサービスを提供します。
- 医療や看護の提供
- 生活指導
- 家族への支援
医療や看護の提供
精神科訪問看護には「生活支援」、「自立支援」、「服薬管理」、「再発・再入院の予防」、「社会資源活用支援」などさまざまな役割があります。
病状観察や内服管理、生活援助を通じて、利用者様やその家族の能力に応じた自立を促し、本人が問題解決できるよう援助します。
主治医や関係機関との連携を図ることで、重症化する前に受診できたり、入院を予防することができます。
また必要時には家族への助言を行い、社会資源の活用をサポートすることで、療養環境を整え治療に集中できるよう支援します。
生活指導
訪問看護では、看護師や作業療法士がご自宅での生活指導を行います。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 食事や栄養の指導
- 睡眠や休息の指導
- 運動やレクリエーションの指導
上記のような指導により、アルコール依存症からの回復を促していきます。
家族への支援
アルコール依存症の治療には、本人だけでなく、ご家族の理解と協力も不可欠です。
訪問看護では、ご家族への支援も行い、ご家族がアルコール依存症の治療に協力しやすい環境を整えます。
アルコール依存症で悩んでいる方やアルコール依存症でお悩みのご家族がいらっしゃる方は、訪問看護を検討してみてはいかがでしょうか。
アルコール依存症でお悩みならシンプレ訪問看護ステーションへ
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレは、精神疾患に特化した訪問看護ステーションです。
アルコール依存症の他にも、うつ病、摂食障害など、幅広い疾患を対象として、利用者様の個性や希望を尊重した看護サービスを提供しています。
看護師などがご自宅に訪問し、症状の管理や生活支援を行います。また、病院、行政、ご家族など、関係機関との連携を図り、治療や社会復帰をサポートします。
利用者様の不安や悩みを受け止め、共に解決策を探していきます。定期的な訪問を通して、心の支えとなり、安心して過ごせる居場所づくりを支援します。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
アルコールの健康な飲酒量は、男性で40g未満、女性で20g未満とされています。この量を超えると、アルコール依存症になる危険性が高まります。
アルコール依存症になると、さまざまな健康上の問題を引き起こし、社会生活にも支障をきたします。
もし、自分や周囲の人がアルコール依存症の可能性があると感じたら、早めに専門家に相談することが大切です。
シンプレは、精神科に特化した訪問看護ステーションでアルコール依存の方の訪問看護も行っています。
アルコール依存症で悩んでいる方は、お気軽にシンプレにご相談ください。
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