認知症の初期症状は?気づいたときの相談先|シンプレ訪問看護
「同じことを何度も聞くようになった」「料理の段取りが前と違う」——ご家族のそんな変化に気づいて、認知症の初期症状ではないかと心配になる方は少なくありません。認知症の初期症状は加齢によるもの忘れと重なる部分が多く、気づきにくいのが特徴です。受診までに時間がかかってしまうことも珍しくありません。この記事では、認知症の初期症状をもの忘れ・暮らし・気持ちの変化に分けて整理し、タイプごとの特徴、気づいたときの相談先、初期から利用できる治療や訪問看護の支えまでをまとめました。
認知症とは?初期症状に気づくことが大切な理由

認知症は、脳の神経細胞の働きが少しずつ低下し、記憶力や判断力といった認知機能が落ちて日常生活に支障が出てくる状態をまとめた呼び名です。ひとつの病名ではなく、アルツハイマー病をはじめとするさまざまな病気が背景にあると考えられています。認知症の初期症状はゆるやかに現れるため、本人も家族も「年のせいかもしれない」と受け止めがちです。それでも早い段階で気づけると選べる道が広がるため、変化のサインを知っておくことには大きな意味があります。
認知症は誰にでも起こりうる身近な病気
国の資料では、2022年時点の高齢者の認知症有病率は12.3%、その前段階にあたる軽度認知障害(MCI)の有病率は15.5%と示されています。合わせるとおよそ4人に1人以上という計算になり、誰もが認知症になりうるという前提で考えられるようになってきました。将来推計では、2025年の認知症高齢者は471.6万人、軽度認知障害は564.3万人とされています。特別な人だけに起こる病気ではなく、家族や自分の身にも起こりうる身近な変化として受け止めておくと、いざというときに落ち着いて動けます。
認知症の前段階といわれる軽度認知障害
軽度認知障害(MCI)は、もの忘れなどの認知機能の低下が見られるものの、日常生活はおおむね自分で送れている段階を指します。認知症とは診断されない状態で、周囲から見ると「少し変わったかな」という程度にとどまることも多くあります。この段階で気づいて生活習慣を整えたり、持病の治療を続けたりすることが、その後の経過に良い影響を与える可能性があるといわれています。もの忘れが増えてきたと感じたら、認知症かどうかを決めつける前に、まずは相談してみる姿勢が役に立ちます。
初期症状に早く気づくと備えられることが増える
認知症の初期症状に早く気づく利点は、治療の選択肢だけではありません。本人の判断力が保たれているうちに、これからの暮らし方やお金の管理、受けたい医療やケアについて家族と話し合えます。本人の希望を軸にできるのは、早い時期ならではの強みです。また、もの忘れの背景に別の病気が隠れていることもあり、原因がはっきりすることで対応が変わる場合もあります。「まだ大丈夫だから様子を見よう」と先送りにするより、気づいた時点で相談しておくほうが、結果的に家族の負担も軽くなります。
もの忘れに現れる認知症の初期症状

認知症の初期症状としてもっともよく知られているのが、記憶に関する変化です。ただし、もの忘れそのものは年齢を重ねれば誰にでも起こります。大切なのは「忘れ方」に違いがあるかどうかで、体験そのものがすっぽり抜け落ちるような忘れ方が続くときは、認知症の初期症状として現れている可能性が考えられます。ここでは家庭で気づきやすい記憶の変化を見ていきます。
同じことを何度も聞き返す
「今日は何曜日だった?」「病院は何時から?」と、少し前に答えたばかりのことを繰り返したずねるのは、家族が最初に気づきやすい変化のひとつです。聞いたこと自体を覚えていないため、本人には初めて聞いているという感覚があります。本人に悪気はないため、「さっき言ったでしょう」と強く返しても解決にはつながりにくいものです。回数が増えてきた、メモを渡しても同じ質問が続く、といった状態が数か月単位で続くようであれば、変化の目安として覚えておくとよいでしょう。
置き忘れやしまい忘れが増える
財布や鍵、通帳などを置いた場所が思い出せず、家の中を探し回る時間が増えるのも初期に見られる変化です。しまった記憶自体が残らないため、本人にとっては「そこに置いたはずのものが無くなった」という体験になります。そこから「誰かが持っていったのではないか」という不安につながることもあり、家族が責められているように感じてしまう場面も出てきます。物の定位置を決める、よく使うものを見える場所にまとめるなど、環境を整える工夫が探し物の負担をやわらげます。
加齢によるもの忘れとの違い
加齢によるもの忘れは、朝食に何を食べたかを思い出せないというように体験の一部を忘れるのが特徴で、ヒントがあれば思い出せることが多いとされています。一方、認知症による記憶の変化では、食事をしたこと自体の記憶が残らないなど、体験の全体が抜けやすいといわれています。もの忘れの自覚が薄れていく、日付や予定の管理が難しくなる、という違いも挙げられます。ただし境目はあいまいで、家族の印象だけで判断できるものではありません。気になる変化が続くときは、専門の医師に相談することが大切です。
もの忘れの背景に別の原因が見つかることもある
もの忘れや意欲の低下は、認知症以外の原因で起こることもあります。うつ状態や体調の急な変化によるせん妄、甲状腺機能低下症、ビタミンの不足、薬の影響などでも似た状態が起こりうるとされ、治療で改善する場合もあると考えられています。だからこそ、認知症だと家族だけで決めてしまわず、検査を受けて原因を確かめる意味があります。受診は「認知症かどうかを判定される場」ではなく、いま起きている変化の理由を一緒に整理する場だと考えると、本人にも伝えやすくなります。
暮らしと気持ちに現れる認知症の初期症状

認知症の初期症状は、もの忘れよりも先に暮らしぶりや気持ちの面に現れることがあります。家事の手順が変わった、外出が減った、怒りっぽくなった——こうした変化は性格や気分の問題として片づけられやすく、生活の変化のほうが早いサインになることもあるといわれています。日々の様子を思い返しながら確認してみてください。
日付や場所があいまいになる
今日が何月何日か分からなくなる、通い慣れた道で迷う、季節に合わない服装を選ぶといった変化は、時間や場所の感覚が保ちにくくなることで起こると考えられています。初期は日付からあいまいになりやすく、場所や人の認識は保たれていることが多いとされます。カレンダーに印をつけていたのに予定を取り違える、受診日を何度も確認するなどの様子が続くようであれば、変化のひとつとして受け止めておきましょう。
料理や買い物の段取りが難しくなる
味付けが以前と変わった、同じ食材を何度も買ってくる、鍋を火にかけたまま別のことを始めてしまう。こうした変化は、複数の作業を並行して進める力が落ちてくることと関係するといわれています。長年続けてきた家事ほど本人も違和感を覚えやすく、失敗が続くと台所に立つこと自体を避けるようになる場合もあります。財布に小銭がたまる、支払いに時間がかかるといったお金の扱いの変化も、同じ時期に気づかれることが多いものです。
趣味や外出への意欲が下がる
好きだった趣味をやめてしまう、新聞やテレビを見なくなる、人と会う約束を断るようになる。認知症の初期症状には、こうした意欲や興味が薄れていく変化も含まれるとされています。うまくできなくなったことを自分で感じ取り、失敗を避けようとして活動を控えている場合もあります。家族から見ると「怠けている」ように映ることもありますが、背景には不安や戸惑いがあることが多く、責めるよりも一緒にできる形を探すほうが本人は動きやすくなります。
不安や怒りっぽさが目立つようになる
穏やかだった方が些細なことで声を荒らげる、外出前に何度も確認して落ち着かない、といった変化が現れることもあります。できていたことが思うようにいかない戸惑いや、周囲に指摘される不安が背景にあると考えられています。感情の変化にも理由があるという前提で受け止めると、対応が探しやすくなります。急に別人のようになったと感じるときは、体調や薬の影響が重なっている場合もあるため、かかりつけ医に様子を伝えてみてください。
認知症のタイプごとに現れやすい初期症状

認知症は原因となる病気によっていくつかのタイプに分かれ、認知症の初期症状の現れ方にも違いがあるとされています。もの忘れ以外から始まるタイプもあるため、記憶の変化だけを目安にしていると気づきが遅れることがあります。ここでは代表的な4つのタイプの特徴を整理します。診断は検査を含めて医師が行うものなので、あくまで相談のきっかけとして参考にしてください。
アルツハイマー型認知症の初期症状
認知症のなかでもっとも多いとされるタイプで、脳に異常なたんぱく質がたまり神経細胞が徐々に減っていくことが関係すると考えられています。最近の記憶から失われやすいのが特徴とされ、昔の出来事はよく覚えているのに、数日前の出来事が抜け落ちるという形で気づかれることが多くあります。進行はゆるやかで、日付があいまいになる、同じ話を繰り返すといった変化が少しずつ重なっていきます。
レビー小体型認知症の初期症状
レビー小体という物質が脳にたまることで起こるとされるタイプです。実際にはないものが見える幻視や、手足のふるえ・動作の遅さといったパーキンソン症状、睡眠中に大声を出したり体を動かしたりする様子が、記憶の変化より先に現れることがあるといわれています。日によって、あるいは時間帯によって調子の差が大きいことも特徴とされ、「昨日はしっかりしていたのに今日はぼんやりしている」と家族が感じる場面が出てきます。
血管性認知症の初期症状
脳梗塞や脳出血など、脳の血管の障害をきっかけに起こるタイプです。障害を受けた部位によって症状の出方が変わり、できることの差が大きい点が特徴とされています。計算はできるのに段取りが立てられない、といったまだら状の変化が見られることがあります。歩きにくさや飲み込みにくさ、言葉の出にくさなど体の症状を伴いやすく、感情の起伏が大きくなることもあるといわれています。高血圧や糖尿病などの治療を続けることが、その後の経過にも関わってきます。
前頭側頭型認知症の初期症状
脳の前頭葉や側頭葉を中心に変化が起こるタイプで、もの忘れよりも行動や性格の変化が先に現れやすいとされています。周囲に気を配れなくなる、同じ道順や決まった行動にこだわる、思ったことをそのまま口にするなどの様子が目立つことがあります。比較的若い年代で発症することもあり、性格が変わったと受け取られて診断につながりにくい面があります。周囲の理解と、専門の医療機関への相談が特に大切になるタイプです。
若年性認知症で見過ごされやすい初期症状

認知症は高齢者だけの病気ではありません。65歳未満で発症する場合は若年性認知症と呼ばれ、働く世代にも起こりうるとされています。仕事や子育ての真っ最中に始まることが多いため、認知症の初期症状が疲れや不調として受け止められ、診断までに時間がかかりやすいのが特徴です。
働く世代にも認知症は起こりうる
国の研究班による調査では、2018年時点の若年性認知症の有病者数は全国で3.57万人、18歳から64歳の人口10万人あたり50.9人と推計されています。原因となる病気はアルツハイマー型がもっとも多く、次いで血管性、前頭側頭型と続くとされ、発症年齢の平均は54歳前後と報告されています。人数としては高齢者の認知症より少ないものの、家計や仕事への影響が大きく、本人と家族が抱える課題は異なります。
仕事の不調や体調の変化と受け取られやすい
若い世代では、段取りが組めない、書類のミスが増える、約束を忘れるといった変化が、まず職場で表れることがあります。ただしこうした様子は、疲れやストレスと重なるため、本人も周囲も別の原因を思い浮かべがちです。気分の落ち込みが強いとうつ病と、女性では体調の波と重なって更年期の不調と受け取られることもあります。数か月単位で変化が続く、休んでも戻らないという場合は、脳神経内科や精神科など専門の医療機関に相談してみてください。
現役世代が利用できる相談窓口と支援
若年性認知症では、医療だけでなく仕事や生活費の相談も同時に出てきます。各都道府県には若年性認知症支援コーディネーターが配置され、就労の継続や制度の利用について相談できる体制がつくられています。地域包括支援センターも年齢を問わず相談を受け付けています。制度の面では、40歳以上で発症した認知症は介護保険の特定疾病に位置づけられており、要介護認定を受ければ65歳未満でも介護保険のサービスを利用できます。頭部の外傷やアルコールによる認知症は対象外とされているなど条件があるため、利用できるかどうかは市区町村の窓口で確認すると確実です。
認知症の初期症状に気づいたときの相談先

認知症の初期症状に気づいても、どこに相談すればよいのか分からず時間だけが過ぎてしまう——これはとてもよくある悩みです。相談先はひとつではありません。医療の窓口と、暮らしの相談窓口の両方が地域に用意されているので、家庭の状況に合わせて動きやすいほうから始めれば十分です。
まずはかかりつけ医に相談する
普段から通っている医療機関があれば、そこが最初の相談先になります。これまでの体調や薬の経過を知っているため、変化を伝えやすく、必要に応じて専門の医療機関へ紹介してもらえます。持病の薬の影響や、体の病気が背景にないかを確認できる点も利点です。受診の際は、いつ頃からどんな変化があったのかを簡単にメモして持参すると、限られた診察時間でも伝わりやすくなります。
もの忘れ外来や認知症疾患医療センター
より詳しい検査を受けたいときは、もの忘れ外来や、地域の拠点として指定されている認知症疾患医療センターがあります。問診や認知機能の検査、血液検査、MRIなどの画像検査を組み合わせて、原因となる病気を確かめる流れが一般的です。予約が必要な場合が多いため、かかりつけ医から紹介してもらうか、事前に電話で受診の流れを確認しておくとスムーズです。センターの場所は市区町村や都道府県のホームページで調べられます。
地域包括支援センターと認知症初期集中支援チーム
介護や生活面の相談窓口として、各地域に地域包括支援センターが設けられています。保健師や社会福祉士、ケアマネジャーなどが在籍し、受診の勧め方から介護保険の申請、使えるサービスまで無料で相談できます。また、認知症が疑われる方やその家族を複数の専門職が訪問し、初期の支援を行う認知症初期集中支援チームが、地域包括支援センターなどに配置されています。「本人が病院に行きたがらない」という段階でも相談できるのが、この窓口の心強いところです。
本人が受診をためらうときの伝え方
本人にとって受診は不安の大きい出来事です。「認知症かどうか調べよう」と正面から伝えると、拒まれてしまうことがあります。健康診断として誘う、家族の受診に付き添ってもらう形にする、かかりつけ医から声をかけてもらうなど、角の立ちにくい入り口を選ぶ方法もあります。それでも難しいときは、無理に説得を続けるより、地域包括支援センターに事情を相談してみてください。同じような場面を何度も経験している職員が、その家庭に合った進め方を一緒に考えてくれます。
認知症の初期だからこそ受けられる治療と暮らしの支え

認知症の初期症状の段階で診断を受けると、治療や支援の選択肢を本人と一緒に選べます。近年は早い時期を対象にした治療も登場しているため、気づいた時点で相談する意味は以前より大きくなりました。ここでは治療の考え方と、暮らしを支える制度の入り口を整理します。
薬による治療の考え方
認知症の薬物療法には、認知機能の低下をやわらげることを目的とした薬などが用いられており、状態や体質に合わせて主治医が選択・処方します。効き方には個人差があるとされ、すべての方に同じ結果が出るわけではありません。副作用が出ることもあるため、飲み始めてからの様子を医師に伝えることが治療の一部になります。飲み忘れが増えてきた場合は、一包化や服薬カレンダーの活用、訪問看護や訪問薬剤師の利用など、続けやすくする方法を相談できます。
早い段階だから選べる治療がある
2023年以降、脳にたまるアミロイドβに働きかけるレカネマブ(レケンビ)とドナネマブ(ケサンラ)が国内で承認されました。いずれも対象はアルツハイマー病による軽度認知障害または軽度の認知症に限られており、進行した段階では投与の対象外と判定されることがあります。投与にあたっては画像検査や認知機能の検査で条件を満たす必要があり、実施できる医療機関も限られます。すべての方が受けられる治療ではありませんが、「早く気づくこと」が選択肢の幅に直結するようになった点は、知っておく価値があります。まずはかかりつけ医や認知症疾患医療センターに相談してみてください。
暮らしの工夫と本人の意思を大切にする
治療と同じくらい大切なのが、これまでの暮らしを続けやすくする工夫です。物の定位置を決める、予定を大きなカレンダーに書き出す、通い慣れた店や散歩の習慣を続けるなど、できることを手放さない関わりが本人の自信を支えます。国が定めた認知症施策推進基本計画でも、認知症になってからも希望を持って自分らしく暮らし続けるという「新しい認知症観」が掲げられています。何をどこまで手伝うかは、本人の意向を確かめながら決めていくことが基本です。
介護保険の申請と使えるサービス
介護保険は、65歳以上の方、または40歳から64歳で介護保険の特定疾病に該当する方が、市区町村に申請して要介護認定を受けることで利用できます。認定を受けると、ケアマネジャーがケアプランを作成し、訪問看護やデイサービスを組み合わせて利用できるようになります。自己負担は所得に応じて1割から3割で、利用できる量には要介護度ごとの上限があります。負担が重くなったときのために高額介護サービス費という仕組みもあります。なお、この記事の制度の内容は2026年8月時点のものです。金額や条件は年度の改定や自治体によって異なるため、最新の内容は市区町村の窓口や地域包括支援センターでご確認ください。
認知症の初期から利用できる訪問看護の支援

訪問看護は、看護師などが自宅を訪ねて療養生活を支えるサービスです。初期から利用できます。認知症の初期症状が出てきた時期は、生活は自分で送れていても、服薬や体調管理に不安が出やすい時期でもあります。主治医が交付する訪問看護指示書にもとづいて訪問し、日々の変化を見守りながら医師へ橋渡しをするのが訪問看護の役割です。
体調と服薬の変化を見守る
認知症のある方は、体調の不調を言葉で伝えにくくなることがあります。訪問看護では血圧や体温、食事や睡眠の様子を確認し、いつもと違う変化を早めに拾うことを大切にしています。持病がある方は、その管理も含めて経過を見ていきます。薬については、飲み忘れが増えていないか、飲みにくさがないかを一緒に確認し、必要があれば主治医や薬局に相談してかたちを整えます。治療の方針や薬の内容を決めるのは主治医で、看護師は観察したことを正確に伝える立場です。
不安や混乱が強い時期の関わり
できていたことが難しくなる時期は、本人の不安が強く出やすい時期でもあります。本人のペースを尊重する関わりを土台に、落ち着いて話せる時間をつくったり、生活リズムを整える手助けをしたりします。家族には言いにくい気持ちを、訪問する看護師には話せるという方もいます。眠れない、興奮が続く、外に出て戻れないといった状態が見られるときは、その様子を主治医へ報告し、必要な受診や対応につなげます。
家族の困りごとの相談にのる
訪問看護は本人だけでなく、支える家族の相談先にもなります。対応に迷ったときに相談できる相手がいることは、それだけで負担のやわらぎにつながります。具体的な声かけの仕方、失敗が続くときの環境の整え方、介護サービスの組み合わせ方などを、これまでのやり方を一緒に確認しながら考えていきます。看護師がすべてを知っているわけではなく、その家庭のやり方をいちばん知っているのは家族です。だからこそ「一緒に考える」関係が土台になります。
介護保険と医療保険の使い分けと費用
認知症で訪問看護を利用する場合、介護保険が優先されます。要支援・要介護の認定を受けている方は介護保険で利用し、費用は所得に応じて1割から3割の自己負担となります。認定を受けていない方や40歳未満の方は医療保険での利用になり、精神科訪問看護指示書が交付された場合も医療保険が適用されます。どちらになるかは年齢・認定の有無・主治医の指示書の内容によって決まるため、迷ったときはケアマネジャーや訪問看護ステーションに確認するのが確実です。生活保護を受けている方は医療扶助や介護扶助の対象となり、自己負担が生じない場合もあります。制度の内容は年度の改定で変わることがあるため、最新の取り扱いは各窓口でご確認ください。
認知症の初期症状で不安なご家族を支えるシンプレ訪問看護ステーション

認知症の初期症状に気づいてから診断、そして在宅での療養へと進むなかで、ご家族には「この対応でよいのだろうか」という迷いが続きます。シンプレ訪問看護ステーションでは、ご本人の暮らしとご家族の不安の両方を支えることを大切に訪問しています。
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションは、看護師・准看護師・作業療法士がチームで訪問しています。もの忘れの進行に伴う体調や服薬の管理に加えて、不安や混乱への関わりを得意としており、認知症に加えて気分の落ち込みや不眠、興奮などが見られる方の在宅療養にも対応しています。ご本人の自主性と価値観を大切にし、これまで続けてきた暮らし方をできるだけ保てるよう、一人ひとりのペースに合わせて支援を組み立てます。ご家族から見た変化も伺いながら、主治医やケアマネジャーへ共有し、支援の輪をつないでいきます。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
- 東京23区
- 立川市
- 武蔵野市
- 三鷹市
- 府中市
- 昭島市
- 調布市
- 西東京市
- 小金井市
- 小平市
- 日野市
- 東村山市
- 国分寺市
- 国立市
- 福生市
- 狛江市
- 東大和市
- 清瀬市
- 東久留米市
- 武蔵村山市
- 多摩市
- 稲城市
- 和光市
- 朝霞市
- 志木市
- さいたま市
- 蕨市
- 川越市
- ふじみ野市
- 所沢市
- 川口市
- 戸田市
- 富士見市
- 新座市
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
訪問は週1〜3回が目安で、状態に応じて週4回以上の訪問を相談できる場合もあります。1回の訪問時間は30〜90分程度で、土曜・祝日の訪問にも対応しています。ご本人への支援だけでなく、ご家族からの相談も受け付けていますので、「受診をどう勧めればよいか」「日中の過ごし方をどうしたらよいか」といった段階のご相談でも構いません。介護保険と医療保険のどちらで利用できるか、ケアマネジャーや主治医とどう進めるとよいかについても、ご状況を伺いながら整理してご案内します。まだ診断がついていない段階でも、どこに相談すればよいか分からないというお困りごとからお話しいただけます。
※お受けできる内容は、時期・対応エリア・ご本人の状態によって異なり、医療的に重いケースなど一部対応できない場合もあります。まずはお問い合わせから対応可否をご確認ください。
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まとめ|認知症の初期症状に気づいたら早めの相談が安心につながる

認知症の初期症状は、もの忘れだけでなく、段取りの難しさや意欲の低下、気持ちの変化といったかたちでも現れます。タイプによって始まり方が違い、65歳未満で発症することもあります。加齢によるもの忘れとの境目はあいまいなので、家族だけで判断しようとせず、気づいた時点で相談することが次の一歩につながります。
相談先は、かかりつけ医、もの忘れ外来や認知症疾患医療センター、そして地域包括支援センターがあります。早い段階で受診すると、原因を確かめられるだけでなく、本人の希望を軸にこれからの暮らしを話し合えます。診断のあとは介護保険のサービスや訪問看護を組み合わせながら、住み慣れた家での生活を続けている方も多くいらっしゃいます。
シンプレ訪問看護ステーションでは、認知症のあるご本人の療養生活と、支えるご家族の相談の両方をお手伝いしています。訪問の回数や時間、費用のことなど、気になる点は事前にご確認いただけます。ご不安なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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※本記事は執筆時点の一般的な情報をまとめたものです。制度の内容や保険のあつかいは年度の改定・地域・ご本人の状態により異なる場合があります(制度に関する記載は2026年8月時点のものです)。また、シンプレ訪問看護ステーションがお受けできる内容は、時期・対応エリア・ご本人の状態によって異なり、医療的に重いケースなど一部対応できない場合もあります。ご利用を検討される際は、お問い合わせから対応可否をご確認ください。参考:厚生労働省「認知症施策推進基本計画」「認知症及び軽度認知障害の有病率調査並びに将来推計に関する研究」、政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」、東京都健康長寿医療センター研究所「わが国の若年性認知症の有病率と有病者数」、国立長寿医療研究センター、健康長寿ネット。最新・正確な内容は各窓口でご確認ください。