「精神疾患」「精神障害」「精神病」の違いってなに?
「精神疾患」「精神障害」「精神病」は、いずれも心の病気を指す言葉ですが、それぞれに意味の違いがあります。
では、どのような意味があるのでしょうか。
今回はこの記事では精神疾患・精神障害・精神病の意味の違いについて、それぞれ紹介していきます。
精神疾患の意味と違い
精神疾患と精神障害・精神病の違いとは
「疾患」は「病気」と同じ意味で使われる
精神障害
精神疾患により精神機能の障害が生じること
精神病
妄想や幻覚、まとまりのない言葉を発する疾患
病名として単独で用いることは現在ほとんどなくなった
精神疾患と精神障害・精神病の違いを上記にまとめました。
「精神障害」は精神疾患から日常生活や社会参加に困難をきたしたり、判断能力や行動のコントロールが著しく低下している状態のことを指します。
「精神病」は、精神疾患の中でも主に妄想・幻覚・まとまりのない会話などの症状がある疾患群を指します。
精神障害とは精神疾患で生じる障害のこと
精神障害とは、精神疾患によって日常生活に支障をきたす状態のことです。精神疾患の症状は、妄想や幻覚、意欲の低下などさまざまです。これらの症状によって、仕事や学業、人間関係など、日常生活のさまざまな場面で困難が生じることがあります。
精神障害の原因は、精神疾患の種類や個人の特性などによって異なります。病気だけが原因ではなく、社会環境や家族、友人などの周囲の環境も影響すると考えられています。。
精神病とは幻覚・妄想系の精神疾患の総称のこと
精神病は妄想・幻覚、まとまりのない会話・行動が目立ち、感情や行動などに著しい偏りが生じるさまざまな疾患のことを指します。
幻覚・妄想系の精神疾患の総称のことですが、厳密にはうまくコミュニケーションが取れない症状で、統一された定義はありません。
一般的に「精神疾患」を指して使われることもあり、例えば統合失調症や妄想性障害のことを精神病と呼ぶこともあります。
精神疾患とは?
精神疾患とは、脳の働きに異常が生じることで起こる病気です。
精神疾患の原因は、遺伝子やストレス、身体疾患、環境など、さまざまな要因が複雑に関係しています。
精神疾患について
精神疾患の分類
精神疾患の分類
精神疾患は、その原因や病態がまだ完全には解明されていませんが、症状の種類や重症度によって、いくつかの種類に分類されています。
この分類は、国際的な基準である「ICD-10」に基づいており、F00〜F99までの10桁のコードで表されています。
例えば、F00〜F09は「精神障害および行動の障害、脳器質性および代謝性脳疾患に伴う」となっており、うつ病や統合失調症などの精神疾患が含まれます。
アルコール依存症
お酒を飲む量や飲むタイミングを自分でコントロールできなくなった状態のことをアルコール依存症と言います。
お酒を飲む量が徐々に増えていき、最終的にアルコール依存症になるケースが多いく誰でもなる可能性があります。
また、アルコール依存症は様々な身体障害やうつ病などの精神障害を合併しやすく、できるだけ症状の軽いうちに医療機関を受診し回復を目指すことが大切です。
また、アルコール依存症の方の多くは家族的・社会的問題を引き起こしたり、自らが治療の必要性を感じないことも多く、家族のサポートも必要です。
統合失調症
統合失調症は、幻覚や妄想などの症状が特徴的な精神疾患です。幻覚とは、実際には存在しないものを見たり聞いたりすることであり、妄想とは、現実にはあり得ないことを信じ込むことです。
これらの症状によって、日常生活にさまざまな支障をきたすことがあります。
統合失調症は、人口の約1%近くの人がかかるとされる比較的頻度の高い病気です。しかし、その原因は現在のところ完全には解明されていません。
早期発見と早期治療が重要で、適切な治療を受けることで、多くの患者さんが回復することができます。
うつ病
うつ病は、気分が落ち込んだり、やる気が出なくなったり、興味や関心が薄れたりするなどの症状が現れます。
うつ病の原因は、遺伝や環境などのさまざまな要因が複雑に関係していると考えられていますが、そのうちのひとつとして、精神的ストレスや身体的ストレスが挙げられます。
精神的ストレスや身体的ストレスによって、脳の機能が低下し、神経伝達物質のバランスが崩れることで、うつ病を発症すると考えられています。
適応障害
適応障害は、仕事や学校、人間関係などの環境の変化やストレスによって、心身のバランスが崩れて起こる病気です。
ストレスにうまく対処できず、気分が落ち込んだり、不安になったり、怒りっぽくなったり、落ち着かなくなったりなどの症状が現れます。また、不眠や食欲の変化、頭痛や倦怠感などの身体症状が現れることもあります。
適応障害は、ストレスの原因を取り除くことで、自然と症状が改善していきます。
精神障害
精神障害について
精神障害とは、心や体の働きがうまくいかなくなってしまった状態のことで、精神疾患によって起こります。
精神障害は、日常生活や社会生活に支障をきたすことがあります。また、重症化すると、判断力や行動のコントロールが難しくなり、周囲のサポートが必要になります。
日常生活で起こる困難
- 気分の落ち込み
- 幻聴や妄想
- 忘れっぽい
- 眠れない
精神障害は、心や体の働きがうまくいかなくなってしまった状態のことで、判断力や行動のコントロールが難しくなります。そのため、日常生活でさまざまな困難を抱えることがあります。
具体的には、気分の落ち込みや夜眠れないなどが挙げられ、精神障害の種類によって、起こりやすい困難も異なります。
精神障害は、早期発見・早期治療が大切です。気分の落ち込みや意欲の低下などの症状が続く場合は、早めに専門医を受診しましょう。
精神疾患
精神病とは
「精神病」とは、現実を正しく認識する能力が著しく障害される疾患のことをいいます。
具体的には、妄想、幻覚、まとまりのない発語、ひどくまとまりのない、または緊張病性の行動などの症状が現れます。
現在では、「精神病」という用語は、統合失調症など特定の病気を指して用いられることはほとんどありません。
しかし、形容詞的に「精神病症状」や「精神病性」という用語が、精神病性障害の症状や特徴を表すために用いられることがあります。
精神疾患をお持ちならシンプレへ
シンプレ訪問看護ステーションって?
- 精神疾患に特化
- 利用者様の自主性を尊重
- 利用者様それぞれに合わせた親身な対応
- 医療機関や行政との連携
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科医療に特化した訪問看護サービスを提供しています。
看護師などの専門職のスタッフがお宅を定期的に訪問し、生活支援や自立支援、さらには家族の方への支援まで、トータルでサポートを行っています。
精神疾患に関する専門的な知識や経験が豊富なスタッフも多数在籍しておりますので、精神科訪問看護サービスを受けるのが初めての方でも安心してご利用いただけます。
家庭や地域社会で安心して日常生活を送ることができるよう支援を行いますので、お気軽にご相談ください。
精神科訪問看護の料金
負担割合 | 月の初回訪問 | 2回目以降 |
---|---|---|
3割負担 | 3,897円 | 2,565円 |
2割負担 | 2,598円 | 1,710円 |
1割負担 | 1,299円 | 855円 |
上記は週3回までの訪問料金となります。週4回以上訪問となる場合には料金が異なります。
精神科訪問看護では、医療保険を利用することにより自己負担を軽減できるメリットがあります。
30分を一区切りに利用可能。かかった費用については、年齢や所得によって変わり、医療費の1〜3割が自己負担となります。
また早朝や深夜などの時間外に依頼する場合や、長時間の訪問を行う場合は別途料金が発生します。
また自立支援医療制度いう制度を利用すると料金が1割負担になるほか、所得に応じて自己負担が0円になる場合もございます。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
「精神疾患」「精神障害」「精神病」はどれも似た名前ですが、違いがあることについて解説してきました。
精神疾患による患者数は増加傾向にありますが、訪問看護が必要な方は専門家に相談し、社会復帰に向けてサポートしてもらうことが大切です。
わたしたちシンプレ訪問看護ステーションでもきっとお役に立てることがあります。精神疾患でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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