疾患 2121-07-22

うつ病で薬物依存に陥ってしまう原因とは?

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うつ病で精神科に通うことをきっかけに、薬物依存症になってしまうのではないか?と心配される方は少なくありません。

実際にそのようなことは起こり得るのか、今回の記事ではうつ病と薬物依存の関係について紹介していきます。

薬物依存に陥ってしまう原因や注意点についても見ていきますので、薬物依存が心配で病院に行くのを躊躇しているという方は、ぜひこの記事を最後まで読んでください。

うつ病の向精神薬で薬物依存になる?

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薬物依存症の原因で向精神薬は第3位

薬物依存症の原因としては色々な要素が考えられますが、向精神薬が引き金となってしまうケースは3位にランクインしている…というのが現状です。

向精神薬は他の物質使用障害との関係性も要チェックで、例えば睡眠薬や抗不安薬への耐性や離脱が見られることで、通常用量以上を求めるようになってしまうわけですね。

また、1つの医療機関では決められた用量しか処方されないので、薬を求めるあまりに処方してくれる他の機関を探し求めるという行為へ走るケースも考えられます。

薬物依存の原因となる代表的な向精神薬

  • 鎮静薬
  • 睡眠薬
  • 抗不安薬

薬物依存を引き起こしてしまうと考えられている主な向精神薬としてしばしば挙げられるのが上記3つで、特に鎮静剤や睡眠薬は市販のものもあるので身近な薬でもあります。

薬物依存と判断するにはポイントがありますが、例えば「予定よりも大量、もしくは長期間使用する」「用量の制限が難しくなる」「強い欲求が現れる」などは要注意です。

上記のような異常が12ヶ月以内に2点以上見受けられた場合は、薬の種類や量を整理する、疾患教育をするなどの薬物依存の治療も必要になってくるようです。

うつ病の治療で用いられる薬の種類は?

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新しい抗うつ薬

SSRI
・パキシル(パロキセチン)
・ジェイゾロフト(セルトラリン)
・レクサプロ(エスシタロプラム)
・デプロメール(フルボキサミン)

SNRI
・サインバルタ(デュロキセチン)
・トレドミン(ミルナシプラン)
・イフェクサー(ベンラファキシン)

NaSSA
・リフレックス(ミルタザピン)

まず注目したいのが新しい抗うつ薬ですが、こちらは「古い抗うつ薬」と比べると重篤な副作用が発生しにくい…というのが特徴です。

現在日本国内で承認されているものは主に上記の表のもので、薬である以上、どうしてもそれぞれに「吐き気」「眠気」「消化不良」などの副作用のリスクはあります。

もちろん、患者さんの体質や症状に合わせて適切な処方がなされるわけですが、基本的な知識を知っておくのもとても有効なので、特徴を押さえておくのをおすすめします。

歴史のある抗うつ薬

三環系抗うつ薬
・アナフラニール(クロミプラミン)
・トフラニール(イミプラミン)
・トリプタノール(アミトリプチリン)
・ノリトレン(ノリトリプチリン)など

四環系抗うつ薬
・ルジオミール(マプロチリン)
・テトラミド(ミアンセリン)など

その他の抗うつ薬
・レスリン(トラゾドン)
・ドグマチール(スルピリド)
・エビリファイ(アリピプラゾール)など

次に歴史のある抗うつ薬ですが、こちらは「古い抗うつ薬」と呼ばれることもあり、その名前の通り「新しい抗うつ薬」と比較して開発された年代が古い薬品です。

表のものは、上から古い順番となっていますが、やはり薬も開発が進むにつれて性能も良くなるので、治療効果や副作用という点では「新しい抗うつ薬」より劣ってしまいます。

とは言え、歴史のある抗うつ薬は価格が安く経済的負担が少ないなどのメリットもありますし、古い薬の方が相性が良いという場合もあるので、こちらも覚えておきましょう。

各抗うつ薬の副作用

SSRI
・吐き気
・食欲不振
・下痢

SNRI
・不眠
・便秘
・尿が出にくい
・吐き気
・頭痛

NaSSA
・眠気
・体重増加
・食欲増進

三環系抗うつ薬
・便秘
・口の渇き
・ふらつき
・眠気
・体重増加

四環系抗うつ薬
・眠気
・ふらつき

新しい抗うつ薬の部分でも少し触れましたが、薬の服用には副作用のリスクはどうしても避けられないので、ある程度の症状を押さえておくと良いかもしれません。

表のように、薬ごとで副作用の可能性の種類が異なるわけですが、「不眠」「眠気」などの睡眠に関わるものは全てに見受けられるので、運転をする方などは特に要注意です。

もし副作用が出た場合は、薬の変更、用量の調整、副作用を抑えるための薬の処方などの処置がとられるので、診療の際に副作用の有無を伝えるようにすると良いでしょう。

薬物依存になってしまうとどうなる?

薬物依存の画像2

薬物を使いたい強い欲求が現れてしまう

まずよく見られる症状としては、依存状態となってしまった薬物への強い欲求が現れ、その薬物を使いたいという強烈な思いが発生してしまうようです。

それは例え一定期間において薬物の使用をやめていたとしても起こり得るもので、何かをきっかけに突然「使いたい」という強い衝動に駆られることも少なくありません。

その欲求は留まるところを知らず、薬入手のために病院や薬局を何軒も回ったり時には万引き、強盗などの犯罪行為に走ったりなど手段を選ばなくなるのも特徴です。

薬物の使用を止めると離脱症状が出る

また、薬物に依存しすぎてしまうと、その薬物の使用を止めた時に強い離脱症状(禁断症状)が出てしまうことも多いようです。

離脱症状にも色々な症状がありますが、「不眠」「過眠」などの睡眠障害や、「食欲亢進」「下痢」「嘔吐」など食生活に関わる症状が出ることも考えられます。

さらに、「幻覚」や「妄想」などの症状が出たりすることもあり普通に日常生活をおくることも困難になる場合もあるので、軽く捉えずに向き合う必要があるというわけですね。

薬物に耐性ができ使用量が増えてしまう

薬物に依存し、必要以上に摂取していると、そのうちに身体が薬物の作用に慣れてしまって耐性ができてしまうようです。

そうなると、薬物の効果を得るために必要な量がどんどん増えていき、それに伴って使用する量もどんどん増えていってしまう…というわけですね。

ここまで来てしまうと、一日のほとんどの時間を薬のことばかりを考えて過ごすようになり、その他の行動(社会的、職業的、娯楽的など)は放棄されてしまいます。

うつ病の薬を飲む際に注意するポイント

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医師の指示に従って服用する

まず大前提として医師の指示通りの用量、飲む時間を守った上で服用することが大切で、副作用を怖がって勝手に量を減らしたり飲むのを忘れてしまったりするのはNGです。

指示通りの飲み方をしないと、薬の効果をきちんと得られずに症状が長引いてしまったりすることも考えられるので、毎日しっかりと服用することが大切です。

また、うつ病の薬に即効性はなく、効果が出るまでには2~4週間ほど必要なので、ここで焦って自己判断で飲み方を変えないようにしましょう。

絶対に自分の判断で服用量を調節しない

症状が良くなっているのを感じると自己判断で勝手に飲む量を減らしたり服用をやめたりする方がいらしゃるようですが、医師の判断なくそのような行為をするのはNGです。

症状が良くなっているのはあくまでも薬のサポートのおかげであって、勝手に飲み方を変えると症状がぶり返してしまう恐れもあるので、絶対に避けるべきです。

うつ病の薬は、最初は少量の服用から始めて少しずつ量を増やしていくのが基本の方法なので、「薬の量が増えた=症状が重くなった」と誤解しないようにしましょう。

気になることは医師や薬剤師に相談する

また、うつ病の薬を服用していて何か気になることがある場合などは、我慢や無理をすることなく医師や薬剤師に相談することも重要です。

うつ病の薬は飲み始めの時期に軽い副作用が出ることもありますが、しばらくすると自然に発生しなくなるので、万が一ずっと副作用が続く場合などは要相談ということですね。

副作用の他にも、飲み始めや増量のタイミングで「不安や興奮」「怒りっぽくなる」「不快」などの症状になることもあるので、この場合も医師に相談するようにしましょう。

向精神薬の依存症はどこに相談すればいい?

カウンセリングの画像55

専門家の相談先

  • 保健所
  • 精神保健福祉センター
  • 依存症相談拠点機関
  • 民間のリハビリ施設
  • 自助グループ

もし向精神薬の依存症になってしまったのでは…と感じたら、自分だけで抱え込むのではなく専門の相談先にきちんとその旨を伝えて、適切な対応をしてもらうことが大切です。

主に上記の機関で相談を受け付けてもらえますが、まずは近くの「保健所」や「精神保健福祉センター」などが相談しやすいかもしれませんね。

依存症は「孤独の病気」「否認の病気」とも言われ、周囲と馴染めない方が発症したり、患者自ら病気を認めないなどの問題もあるので、相談機関を把握しておくようにしましょう。

精神科訪問看護を利用するという選択肢も

サービス名 精神科訪問看護
看護師100のテーブル画像
ケア内容 ・日常生活の維持
・生活技能の獲得
・拡大
対人関係の維持、構築など
訪問日数 原則週3日以内

前述では依存症になった場合の相談機関をご紹介しましたが、最近は自宅にいながらケアを受けられる精神科訪問看護の利用についても注目されています。

ケアの内容としては、患者さんの日常生活や対人関係維持へのフォローなどが挙げられますが、医師の適切な指示の元で看護師などの医療従事者に対応をしてもらえます。

訪問は週に3日以内となっていて、家庭や地域での療養に必要な指導や援助を適切に個別で受けられるので、患者さんはより安定した生活を目指せるようになるというわけですね。

精神科訪問看護ならシンプレ訪問看護ステーションへ!

シンプレ訪問看護ステーション

シンプレ訪問看護ステーションの特徴

冒頭からご紹介してきた薬物依存の治療ですが、とにかく決して一人で抱え込まずに、医師の適切な診断や指示の元で進めていくことがとても大切ということが分かりました。

シンプレ訪問看護ステーションは薬物依存の方への訪問にも対応していて、若手からベテランまであらゆるスタッフが患者さんの社会復帰をしっかりとサポートしてくれます。

また、ご家族の方へのフォローにも積極的で、些細なことでも気軽に相談しやすい体制も整っているので、スタッフと患者さん、ご家族で協力して円滑に治療を進められます。

看護内容をチェック

対象者
・双極性障害
・不安障害
・パーソナリティ障害
・アルツハイマー型認知症適応障害
・精神疾患全般

主な看護内容
・生活支援、自立支援
・症状の悪化防止、服薬支援
・社会復帰へのサポート
・家族の方への支援

シンプレ訪問看護ステーションの主な看護内容は上記の表の通りで、患者さんの状況や状態に合わせて、お一人一人に寄り添い症状に特化した対応を展開しています。

生活や自立を促す支援はもちろんですが、症状の悪化防止に努めたり服薬支援などにも対応しているので、薬物依存を解消したい方にぜひおすすめの内容となっています。

薬物依存は「薬を正しく服用できない」のももちろんですが、不安や寂しさに襲われるなどの精神的ケアもとても大切なので、その点もしっかりサポートしてもらえるようです。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションが対応可能となっている主なエリアは上記を中心に展開しているので、該当地域にお住まいの方はぜひご検討いただけたらと思います。

また、上記以外のエリアでも、場合によっては対応できるようになることもありますので、まずは一度相談をしてみることをおすすめします。

シンプレ訪問看護ステーションの公式ページには、相談する際の連絡先の他にもどのような流れで利用すれば良いかなども記載してあるので、要チェックです!

まとめ

精神病100の画像

ここまでご紹介してきた通り、うつ病の治療に不可欠な向精神薬が原因の薬物依存が懸念されたら、何よりもまず専門の機関へ相談することを優先するようにしてください。

また、精神科訪問看護の利用はまだそこまで浸透していないかもしれませんが、患者さんが社会復帰へ向けて前向きにスタートをするためにとても有効な方法です。

シンプレ訪問看護ステーションでは精神に特化したケアを対応可能なので、うつ病はもちろん、アルコール依存でお悩みの方なども、ぜひ一度ご検討されることをおすすめします。