疾患 2020-11-30

薬物依存の症状について詳しく解説

シンプレ訪問看護_ロゴ

薬物依存って聞いたことはあるけど、実際どんな薬物があってどんな症状が出るのか分からないかたも多いと思います。

そこで今回の記事では薬物依存について分かりやすく説明していきます。

治療方法やサポート体制も紹介しますので、薬物依存について心当たりがあるかたも最後まで読んでみてくださいね。

また、薬物依存から抜け出したいと考えている方に向けて、当ステーションの訪問看護について紹介します。

薬物依存について紹介

薬物依存の画像

覚せい剤や大麻などの違法薬物を乱用すると薬物依存になり、自分の意志だけでは薬物の使用をやめられなくなってしまいます。では、薬物依存について見ていきましょう!

薬物依存の薬物とは?

乱用すると薬物依存になる違法薬物には、覚せい剤やコカイン、大麻、ヘロイン・あへん、LSDなどがあり、いずれの薬物も法律によって所持や使用が禁止されています。

シンナーやトルエン、接着剤、塗料などの有機溶剤は、塗装などの本来の目的での使用や所持は問題ありませんが、有機溶剤の乱用は「毒物及び劇物取締法」で規制されています。

合成麻薬のMDMAも乱用すると薬物依存になり、「合法ハーブ」や「合法アロマ」「バスソルト」などの名称で販売されている危険ドラッグも強い精神依存を引き起こします。

薬物依存の主な症状

覚醒剤
妄想、錯乱状態
コカイン
幻覚
大麻
・暴力的
・めまい
・吐き気
・不妊、流産
あへん
・慢性中毒症状
・脱力感
・倦怠感
シンナー
・大脳の萎縮
・呼吸中枢の麻痺
LSD
・幻視
・精神分裂
向精神薬
心身にさまざまな障害を及ぼす

覚せい剤やコカインは神経を興奮させる作用があり、一時的に眠気や疲労感がなくなりますが、乱用すると妄想や幻覚、錯乱状態などの症状が現れます。

大麻は乱用すると思考が分裂したり感情が不安定になり、幻覚や妄想などの症状が現れます。ヘロイン・あへんは乱用すると精神錯乱になり、精神異常をきたすことがあります。

有機溶剤は乱用すると、幻覚・妄想などの精神障害が現れ、脳が萎縮して治ることはありません。LSDは乱用を続けると、幻聴・幻覚・精神異常をきたし精神錯乱状態に陥ります。

薬に手を出してしまうきっかけ

「一度だけ」という好奇心やおもしろ半分の気持ちで覚せい剤や大麻などの違法薬物に手を出すことが多く、一度使用すると快感が忘れられなくなり、やがて常用するに至ります。

また、友人から「痩せる薬」だと勧められ、実はそれが覚せい剤だったという事例もあり、危険な薬物だとは知らずに手を出してしまうケースも多いです。

最近インターネットで「大麻は他の薬物より安全」という誤った情報が拡散しており、そのような嘘の情報を信じて大麻に手を出す若者が増えています。

依存症までの流れ

依存症になると覚せい剤や大麻、合成麻薬などの薬物の使用がやめられなくなり、やめたくてもやめられない状態が継続し、仕事や家庭よりも薬物の使用を優先させてしまいます。

「薬物は危険なのでやめたい」と頭でわかっていても、薬物の作用で脳の状態が変化してしまい、薬物に対する欲求を自分の意志では抑えられなくなります。

薬物依存症になった場合、治療を受けても薬物依存は生涯にわたって続きますが、リハビリ施設や自助グループ、訪問看護の利用などで薬物依存から回復することは可能です。

違法薬物は持ってるだけで捕まる?

逮捕_捕まるの画像

覚せい剤や大麻、危険ドラッグなどの薬物は、日本の法律では所持や使用を禁止しており、違法薬物や違法ドラッグと呼ばれています。では、違法薬物について見ていきましょう!

違法薬物と法律をチェック

覚醒剤
覚醒剤取締法
コカイン
麻薬及び向精神薬取締法
大麻
大麻取締法
あへん
あへん法
シンナー
毒物及び劇物取締法
LSD
麻薬及び向精神薬取締法
向精神薬
麻薬及び向精神薬取締法

覚せい剤や大麻、あへんなどの薬物は、「覚醒剤取締法」「大麻取締法」「あへん法」などの法律で規制対象になっており、使用はもちろん、持っているだけでも逮捕されます。

シンナーなどの有機溶剤は「毒物及び劇物取締法」の規制対象で、本来の目的のために使用・所持する場合は問題ありませんが、摂取・吸入を目的に所持していると逮捕されます。

危険ドラッグは「医薬品医療機器等法」で規制されており、危険ドラッグを譲渡、譲受、使用すると逮捕・検挙され、3年以下の懲役刑または300万円以下の罰金刑に処せられます。

向精神薬も依存症になるの?

向精神薬とは睡眠薬や精神安定剤などの薬物で、精神的な不調がある場合に病院で処方され「麻薬及び向精神薬取締法」の規制を受け、法律に違反すると処罰されます。

もちろん、病気を治療するために病院で処方された睡眠薬や精神安定剤を服用しても逮捕されることはありませんが、治療以外の目的で所持、使用すると逮捕・検挙されます。

向精神薬は誤った方法では依存症になることがあり、向精神薬による薬物依存のことを「向精神薬依存」や「処方薬依存」といいます。

刑罰は治療に有効なのか?

違法薬物を使用・所持すると逮捕・検挙されることは薬物依存からの回復に役立つ面はありますが、刑罰だけで薬物依存の状態から脱却することは不可能です。

有名人が覚せい剤を使用して何度も逮捕されることがありますが、薬物依存は生涯にわたって続くため、逮捕されて刑務所に入ったとしても薬物依存症が治ることはありません。

薬物依存からの回復は、刑罰より家庭や地域における治療の方が有効であり、再乱用防止プログラムや自助グループ、訪問看護などが薬物依存からの回復に役立ちます。

薬物依存の治療方法

薬物中毒_薬物依存_ドラッグ中毒

薬物依存は生涯にわたって続きますが、適切な治療を受けると薬物依存からの回復を目指せます。では次に、薬物依存の治療方法を見ていきましょう!

治療の段階

時期 内容
導入期

数字1のテーブル画像
治療が可能であることを
知ってもらう
脱還期

数字2のテーブル画像
中毒症状の治療と
再発防止の教育
脱薬継続期

数字3のテーブル画像
実生活での
断薬を試みる

薬物依存の症状が重い場合は入院し治療に専念します。治療プログラムの流れは、導入期、脱還期、そして断薬継続期の3つの段階を経て薬物依存からの回復を目指します。

導入期は治療を始める前の段階であり、患者さんや家族に薬物依存の治療の目的を説明し、断薬の必要性を納得してもらい、薬物依存は回復が可能であることを知ってもらいます。

脱還期は中毒症状の治療と断薬を継続するための教育を行う段階で、断薬継続期は通院や自助グループへの参加、訪問看護などで断薬を継続し、回復を目指す段階です。

再乱用防止プログラム

患者本人
・出所後に必要な支援等のアセスメント
・患者に対する指導監督
・回復プログラムを行う

患者家族
・医療機関は患者だけでなく家族の意向も汲む
・保護観察終了後も支援を行う

薬物依存は生涯にわたって続くため、断薬を継続することが重要になってきます。再乱用防止プログラムは、薬物の再乱用を防止するための認知行動療法型のプログラムです。

精神科などの医療機関が行っている再乱用防止プログラムは、患者さん本人に対して支援と指導監督を行い、断薬を継続するための回復プログラムを実施します。

断薬を継続するためには、患者さんと同居する家族の協力が欠かせないため、再乱用防止プログラムでは家族に対して、患者さんへの対応や看護の方法などを教育します。

薬物依存症の自助グループ

自助グループとは薬物依存からの回復を目指している人たちのグループで、仲間との交流を通じてお互い励まし合い、皆と一緒に薬物依存からの回復を目指します。

自分一人で断薬を継続することは難しく、途中で心が折れてしまって再び薬物を乱用するケースが多いですが、自助グループに参加することで断薬に成功する可能性が高まります。

薬物依存からの回復を目指す自助グループとして、ナルコティクス アノニマス(NA)やナラノン(Nar-Anon)などがあり、全国どこからでも参加できます。

民間リハビリ施設

民間リハビリ施設とは、薬物依存からの回復を支援する民間の施設で、日本ではDARC(ダルク)などがあり、薬物依存からの回復を目指している多くの方が利用しています。

DARCは特定非営利活動法人の薬物依存リハビリセンターで、断薬に取り組んでいる人々に対して「居場所」「時間」「回復モデル」を提供します。

DARCの施設は北海道から沖縄までの日本全国にあり、断薬に取り組んでいる人は施設に入寮して、仲間と一緒に依存症のつらさを分かち合いながら、薬物依存からの回復を目指します。

訪問看護

訪問看護は病気や障害などで自宅療養をしている方の自宅に、看護師などの医療従事者が定期的に訪問し、医師の指示に基づいて病気のケアやサポートを行います。

訪問看護は総合型と特化型があり、精神疾患に特化した精神科訪問看護は、薬物依存からの回復を目指して自宅療養をしている方などが利用できます。

精神科訪問看護を利用すると、看護師などの医療従事者のサポートを受けながら自宅で薬物依存からの回復を目指すことができ、ご家族に対する支援も行われます。

薬物依存症者に対して訪問看護はなにができる?

訪問看護

精神科訪問看護は、薬物依存からの回復を目指している方におすすめです。次に精神科訪問看護の主なサービス内容について見ていきましょう!

回復に必要な食事指導

薬物依存から回復するには規則正しい生活を送ることが大切であり、規則正しい食事や栄養バランスを考慮した食事を取ることは薬物依存からの回復につながります。

インスタント食品や弁当ばかりを食べていると、薬物依存からの回復に支障をきたすため、利用者様やご家族に食事指導を行い、早期の回復をサポートします。

なお、薬物依存の合併症や後遺症で肝臓や腎臓の機能不全、心疾患、神経の異常などがある場合は、医師の指示に基づき利用者の症状に応じた食事指導を行います。

患者とともに成長することによる仲間意識

自宅療養で薬物依存からの回復を目指している方は孤立しがちになりますが、精神科訪問看護を利用すると訪問する医療従事者とコミュニケーションを楽しめます。

医療従事者とのコミュニケーションを通じて仲間意識が芽生え、医療従事者と一緒に断薬に挑めるようになり、薬物の再乱用を防ぐことに貢献します。

自宅に訪問する看護師などの医療従事者は精神疾患の専門家であり、薬物依存症についても精通しているので、断薬の成功につながる適切なアドバイスが受けられます。

家族に対しても適切な指導ができる

精神科訪問看護にとって、ご家族に対する支援や指導は重要な役割で、ご家族の方は薬物依存に精通している医療従事者からの支援が受けられることは大きなメリットです。

ご家族の方は、医療従事者からの指導を受けることで、精神医療に基づいた薬物依存症の正しい看護の方法がわかり、薬物依存からの回復に大いに役立ちます。

患者さんとご家族の方との間でトラブルが発生した場合は、主に医療従事者が第三者の立場で介入することで、家族間のトラブルの解決にもつながります。

シンプレ訪問看護ステーションの紹介

シンプレ

では最後に、東京都内で精神科訪問看護サービスを提供しているシンプレ訪問看護ステーションをご紹介いたします。

シンプレの特徴は?

シンプレ訪問看護ステーションは精神疾患の分野に特化した訪問看護サービスを提供しており、薬物依存症やアルコール依存症などの依存症にも対応しています。

精神疾患に精通している医療従事者のスタッフがご利用者様の自宅を定期的に訪問し、生活支援・自立支援、症状の悪化防止・服薬支援、回復へ向けての支援を行います。

シンプレ訪問看護ステーションには、依存症に関する専門的な知識や経験が豊富なスタッフが多数在籍しており、薬物依存の治療についても気軽に相談ができます。

シンプレの訪問看護エリア

  • 新宿区
  • 中野区
  • 杉並区
  • 豊島区
  • 練馬区
  • 板橋区
  • 千代田区

シンプレ訪問看護ステーションの拠点は東京都新宿区高田馬場にあり、新宿区や中野区を始めとした都内中心部が訪問看護の対応エリアになっています。

上記エリアにお住まいの方も対応ができる場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

シンプレ訪問看護ステーションは24時間かつ365日オンコール対応で運営しており、薬物依存症の治療や自宅療養などでお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

まとめ

相談の画像

覚せい剤や大麻などの違法薬物を乱用すると薬物依存症になり、薬物依存は生涯にわたって続きますが、適切な治療を受けリハビリ施設などを利用することで回復を目指せます。

薬物依存から抜け出すためには家庭や地域における治療が有効であり、在宅療養をサポートする精神科訪問看護を利用すると、薬物依存からの回復に大きく貢献します。

シンプレ訪問看護ステーションは精神疾患に特化した訪問看護サービスを提供しており、薬物依存の治療や断薬などでお悩みの方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。