精神疾患と絵の関係|絵画療法で心を癒す効果について解説
「絵画療法」は、言葉にしづらい気持ちを絵に託して整理していく心理療法です。
近年は精神疾患と絵画についての関心が高まり、治療やリハビリの現場でも取り入れられています。話すのが苦手でも紙と色があれば心の動きを可視化できるのが特長です。
この記事では、絵画療法の基本と活用法について解説。絵画療法など病院での治療と併せて利用できる訪問看護についてもご紹介します。
精神疾患の治療に活用される絵画療法とは?

絵画療法の基本的な意味と役割
絵画療法は、音楽・詩歌・陶芸などと並ぶ芸術療法の一分野で、「表現することで心を整える」ことを目的にします。
自由画が中心で、心に浮かぶイメージを線や色で表し、ことばにできない不安や緊張を安全に吐き出すプロセスが特徴です。うまく描けないときは「家」「木」などの簡単な課題から始めることもでき、同じ題材でもその時々の心理状態により仕上がりは大きく変わります。
こうした変化は、本人の自己理解や支援者との対話を促す“手がかり”になり、医療・支援の場面で評価や治療方針の検討にも活かされます。
病院で受ける絵画療法
実施の有無は医療機関により異なります。精神科・心療内科のデイプログラムやリハビリの一環として行われることがあり、作品を介して気持ちや考えを共有し、主治医・担当者が治療に役立てます。
受療先を探す際は、実施状況を事前に確認しましょう。
デイケアで受ける絵画療法
精神科デイケアは医師の管理下で通所し、生活の質を高める各種リハビリを行う場です。施設によってプログラムは異なりますが、絵画療法を取り入れている場合もあります。
内容は各施設に問い合わせて確認できるので、通所を検討している方は最寄りのデイケアへ相談してみてください。
精神疾患と絵画療法の関係
精神疾患の治療における「表現すること」の重要性
精神疾患の治療では、薬による症状の安定だけでなく、「心の内側を表現する力を取り戻すこと」も大切です。
言葉で自分の気持ちを説明するのが難しい場合、絵を描くという非言語的な手段が心の整理を助けてくれます。絵画療法では、線や色の強弱、構図などから感情の動きを読み取ることができ、本人が気づいていなかった感情に出会うこともあります。
たとえば、不安や怒り、悲しみなどの感情が複雑に絡み合っているときも、紙の上に「形」として表現することで、外に出して客観的に見つめ直すことができます。
このプロセスが、心の回復や再発防止のステップにつながると考えられています。言葉ではなく“絵で話す”ことが、治療の中で新しい自己理解を促すのです。
なぜ絵を描くことが心に効果的なのか
絵を描く行為は、脳の右半球(感情や直感をつかさどる領域)を活性化させます。これにより、思考に偏りすぎた状態が和らぎ、心身のバランスを整える効果が期待できます。
特に、抑うつ状態や不安が強いときは言葉を発すること自体が負担になる場合もありますが、筆を動かすだけで気持ちが軽くなる方も多いです。
また、絵画療法では「上手に描くこと」よりも「感じたままに描くこと」が重視されます。完成度よりも“描くプロセス”そのものが癒しの一部です。絵を通して気持ちを外に出すことで、自己否定感の軽減や感情コントロールの改善につながるといわれています。
アートセラピーと絵画療法の違い
よく混同されるのが「アートセラピー」と「絵画療法」です。
どちらも芸術を使った心理的アプローチですが、厳密には目的と進め方に違いがあります。アートセラピーは広く“創作を通した心のケア”を指し、音楽・ダンス・造形などさまざまな芸術活動が含まれます。一方、絵画療法は「描画」を中心にした心理療法であり、臨床心理士や医療スタッフが評価・支援に活用するケースが多いです。
つまり、アートセラピーは「自由な表現」を重視し、絵画療法は「心理的分析」や「治療的意図」を伴うのが特徴です。
どちらも精神疾患の回復を支える有効な手段ですが、医療現場では絵画療法がより専門的な治療法として位置づけられています。
絵画療法のメリットを知ろう

話すのが苦手な方でも安心して取り組める
絵画療法の大きな魅力は、言葉を使わずに自分の気持ちを表現できる点です。人前で話すことが苦手な方や、感情を言語化するのが難しい方でも、筆や色鉛筆を使って自由に描くことで心を整理できます。
「うまく話せなくても、絵なら気持ちを伝えられる」という安心感が、治療の継続につながることもあります。
また、臨床心理士や看護師などの専門職が描かれた作品を丁寧に読み取り、言葉にしづらい感情や思考を理解する手がかりにします。無理に話さなくても、自分のペースで心を開いていけるのが絵画療法の強みです。
子どもから高齢者まで幅広く行える
絵画療法は年齢や性別を問わず実践できる心理療法です。子どもの場合は遊びの延長として自然に取り組むことができ、大人や高齢者にとってもストレス発散や情緒安定に役立ちます。
精神疾患を抱える方だけでなく、発達障害や認知症の方に対しても活用されています。
描くテーマや方法も自由で、クレヨンや絵の具、パステルなど好きな画材を選べる点も魅力の一つです。体力や集中力に応じて時間を調整できるため、施設や在宅など環境を選ばず実施できます。
描いた作品を通して心の変化を見える化
絵画療法では、描いた作品を定期的に振り返ることで、自分自身の変化に気づくことができます。色使いや構図の違いから、気分の変化や思考の柔軟性が見えてくることも多く、「見える化された心の記録」として治療の指標になります。
また、絵を通じて「以前より明るい色を使えるようになった」「空間が広がった」など、自己成長を実感できることは大きなモチベーションにもなります。可視化された成果が、回復への自信を育てるという点も絵画療法の大きなメリットです。
医師・臨床心理士とのコミュニケーションを深める
絵画療法の過程で生まれる作品は、治療スタッフとのコミュニケーションツールにもなります。
言葉にしづらい不安や葛藤を絵に託すことで、医師や臨床心理士が患者の内面をより深く理解し、治療方針の調整に役立てることができます。
また、絵を介して会話が生まれることで信頼関係が深まり、治療への意欲も高まります。
「描く」ことが医療と心をつなぐ架け橋になる──これが絵画療法が精神疾患の治療に広く採用されている理由の一つです。
絵画療法で改善が期待できる精神疾患

統合失調症への効果
統合失調症
症状
妄想・幻覚・認知障害など
治療法
抗精神病薬・精神療法・リハビリテーションなど
統合失調症の方は、現実と内面の区別がつきにくくなったり、思考の整理が難しくなることがあります。
絵画療法では、「形にすることで自分の世界を整理する」という効果が期待できます。自由に描く行為が、思考の流れを整えたり、自己理解を深めたりする手助けになるのです。
また、作品を通じて自分の状態を客観的に見つめられるようになると、治療への意欲が高まるケースもあります。
色や線の変化から心の安定度を把握でき、回復の進み具合を視覚的に確認できる点も、統合失調症の治療における利点です。
うつ病への効果
うつ病
症状
・気分が落ち込む、何をしても楽しむことができない
・食欲減退、過食
・睡眠障害 など
治療法
・精神療法
・薬物療法
・運動療法 など
うつ病の方は、自己否定感やエネルギーの低下から、思考が内向きになりやすい傾向があります。
絵を描くことで、心の奥にたまった感情を少しずつ外へと吐き出すことができ、情緒の安定を助けます。特に「色」を使うことで脳の活性化が促され、感情の流れがやわらぐという報告もあります。
絵を通して「今の気分を形にする」ことができるため、無理に前向きな言葉を探す必要がありません。
専門職が寄り添いながらサポートすることで、徐々に自己表現の幅を広げていくことができます。気持ちを絵で外に出すことが、再発防止にもつながるとされています。
不安障害への効果
不安障害
症状
・パニック発作
・社会恐怖など
治療法
・薬物療法
・カウンセリング
・精神療法(認知行動療法) など
不安障害では、強い緊張や恐怖が心身のバランスを崩し、落ち着きを保つのが難しくなります。
絵画療法では、筆を動かすリズムや色の重なりがリラックス効果を生み、呼吸を整えるように心を安定させる時間を作り出します。
特に、何かを「描ききる」体験は自己効力感を高め、不安への耐性を強くします。「描くことで落ち着ける」という成功体験が積み重なることで、日常生活の中でも安心感を取り戻しやすくなります。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)にも有効な場合
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
症状
・フラッシュバック
・回避行動 など
治療法
・認知行動療法
・薬物療法
・カウンセリング など
PTSDの方は、過去のトラウマ体験が突然思い出されるなど、強いストレス反応が続くことがあります。
絵画療法では、無理に言葉にせず、「心の安全な場所で表現する」ことが可能です。描くことで感情をコントロールする練習ができ、徐々に安心感を取り戻していくケースがあります。
また、絵の中に現れるテーマや色使いを通して、心の深い部分に寄り添うことができるのも特徴です。過去の出来事を直接語らずとも癒しが進む点は、PTSDの治療における大きな利点といえるでしょう。
実際に絵画療法を用いている例を紹介

病院で用いられた結果の例
九州大学医学部の研究(2013)では、統合失調症患者に絵画療法を実施し、その効果を客観的に評価しています。
研究では、薬物療法や精神療法と並行して週1回の絵画療法を実施し、描画時間・描画面積を定量的に測定。
結果として、患者の軽躁状態が改善するにつれ、描画時間が短縮し精神状態の安定が確認されたと報告されました。
この研究では、絵画療法中の変化を風景画や模写を通して観察し、描画の細かさや色使い、モチーフの変化が症状の推移を反映していることを確認しています。
特に、初期は過剰に細部を描き込んでいた患者が、状態の改善とともに落ち着いた構図で簡潔に表現できるようになった点が注目されました。
つまり、絵画療法による表現の変化が心の安定を示す指標となりうることが示唆されています。
【出典:九州神経精神医学 第59巻第2号(大分大学 医学部精神神経医学講座)】
絵画療法を取り入れている病院・デイケア
現在、日本各地の医療機関やデイケア施設で絵画療法が積極的に導入されています。
例えば、友朋会 嬉野温泉病院では、1968年から芸術療法を導入し、絵画や陶芸を通じて患者の創造性を引き出す取り組みを続けています。
同院では、作品を通じて患者の心の状態を理解し、医師やスタッフがケアに活用しており、完成した絵はカルテと同様に経過観察資料として保管されています。
また、山本記念病院 ひだまりデイケアでも、絵画療法を中心としたプログラムが実施されています。
ここでは「描くこと自体が癒しになる」という理念のもと、絵を通じて自分の感情を表現し、安心して過ごせる環境づくりが行われています。患者同士が作品を見せ合い、共感し合うことも心理的な支えとなっています。
さらに、アパリクリニックのデイケアでは、アートセラピーの一環として絵画・彫刻・音楽・ダンスなど幅広い創作活動を取り入れています。
依存症やうつ病、発達障害などさまざまな精神疾患の患者が参加し、芸術を通じて自分と向き合う時間を持つことで、感情の整理や回復への意欲を高めています。
このように、絵画療法は単なる創作活動ではなく、心の回復を促す「非言語の治療法」として、多くの病院やデイケアで重要な役割を果たしています。
個々の作品に現れる色や形は、患者自身の変化を伝えるメッセージとなり、医療スタッフにとっても治療経過を理解する大切な手がかりとなっています。
絵画療法以外の主な精神疾患の治療方法

芸術療法(アートセラピー)
芸術療法(アートセラピー)は、音楽・舞踊・詩・造形など、創作活動を通じて心を癒す治療法です。
絵画療法もこの中の一つに含まれますが、芸術療法ではより幅広い表現方法を用い、自己表現や感情の発散を促します。創作そのものが「言葉にならない気持ちを外に出す」行為となり、心のバランスを整える助けになります。
音楽を聴いたり演奏したりすることで情緒を安定させたり、粘土や工作で手を動かして集中力を高めたりと、表現方法は人それぞれです。自分に合った表現手段を見つけることが、治療を続ける上で大切なポイントです。
精神療法
精神療法は、医師や臨床心理士との対話を通じて、考え方や行動のクセを見直していく治療法です。
代表的な方法としては、認知行動療法(CBT)や対人関係療法などがあり、思考や感情の整理をサポートします。症状の原因を理解し、ストレスに対する対応力を高めることを目的としています。
絵画療法が「感情の表現」に焦点を当てるのに対し、精神療法は「考え方の修正」や「行動変容」に焦点を当てるアプローチです。両者を組み合わせることで、心の内面と行動の両面から回復を支えることができます。
薬物療法
薬物療法は、精神疾患の治療において欠かせない重要な方法の一つです。
抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、気分安定薬など、症状や疾患に応じて医師が処方します。薬により脳内の神経伝達物質のバランスを整え、気分や思考を安定させる効果が期待されます。
ただし、薬物療法だけで完結するものではなく、絵画療法や精神療法などの心理的支援を併用することで、より高い治療効果が得られます。「薬で整え、表現で癒す」という両面のアプローチが、再発防止と社会復帰を後押しします。
精神科訪問看護で受けられるサポート

精神科訪問看護でできること
・自立した生活を営めるための支援
・規則正しい生活リズムへの調整
症状の悪化防止・服薬支援
・病状や普段の様子を観察
・服薬の管理や受診の支援
社会復帰へのサポート
・主治医や関係機関と連携
・社会復帰を支援
家族の方への支援
・家族へ接し方のアドバイスや相談支援
・社会資源の活用などを支援
精神科訪問看護では、医療と生活の両面を支える在宅支援を行っています。看護師や作業療法士などの専門スタッフがご自宅を訪問し、症状の観察・服薬支援・生活リズムの調整・再発予防などをサポートします。また、利用者さまだけでなく、ご家族への支援も行い、安心して療養生活を続けられるよう支えています。
訪問看護では、絵画療法や芸術活動を行っている方に対しても、その効果を日常生活に活かせるよう支援します。たとえば、「創作の時間を生活リズムの一部に組み込む」「気分変動に合わせて取り組み方を工夫する」など、心の安定と生活のバランスを整えるサポートが可能です。
精神科訪問看護の料金と自己負担額
| 負担割合 | 月の初回訪問 | 2回目以降 |
|---|---|---|
1割負担![]() | 1,299円/回 | 855円/回 |
2割負担![]() | 2,598円/回 | 1,710円/回 |
3割負担![]() | 3,897円/回 | 2,565円/回 |
上記は週3回までの訪問料金となります。週4回以上訪問となる場合には料金が異なります。
精神科訪問看護では、医療保険を利用することにより自己負担を軽減できるメリットがあります。
30分を一区切りに利用可能。かかった費用については、年齢や所得によって変わり、医療費の1〜3割が自己負担となります。
また早朝や深夜などの時間外に依頼する場合や、長時間の訪問を行う場合は別途料金が発生します。
また自立支援医療制度いう制度を利用すると料金が1割負担になるほか、所得に応じて自己負担が0円になる場合もございます。
精神科訪問看護は医療保険の適用となり、介護保険とは異なる制度で利用できます。自己負担は医療保険の割合(1〜3割)に応じて決まり、自立支援医療制度を利用すれば自己負担をさらに軽減することができます。
自立支援医療(精神通院医療)の利用
| 区分 | 上限額 |
|---|---|
| 生活保護 |
0円 |
| 低所得1 |
2,500円 |
| 低所得2 |
5,000円 |
| 中間所得1 |
5,000円 |
| 中間所得2 |
10,000円 |
| 一定所得以上 |
20,000円 |
表の料金は所得に応じた医療費の月額自己負担額の上限額となっております。
表の料金を超えた場合には、自己負担なしで医療が受けられます。
自立支援医療制度(精神通院医療)は、通院や訪問看護などの医療費を軽減できる公的制度です。精神疾患の治療を継続するための経済的支援を目的としており、申請を行うことで自己負担が原則1割になります。
申請は各自治体の福祉課で行い、主治医の診断書が必要になります。
また、この制度以外にも「心身障害者医療費助成制度」「子ども医療費助成制度」「生活保護制度」などが利用できる場合があります。詳しくはお住まいの地域や訪問看護ステーションに確認してみましょう。
精神疾患でお悩みならシンプレ訪問看護ステーションへ

シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションは、精神疾患に特化した訪問看護ステーションです。看護師・准看護師・作業療法士が連携し、ご自宅で安心して療養できるようサポートしています。
うつ病・統合失調症・発達障害・PTSDなど、幅広い疾患に対応可能です。
訪問看護では、服薬管理や再発予防、社会復帰支援に加え、生活リズムの改善・ご家族への助言なども行っています。また、絵画療法などの心理的アプローチを受けている方にも、生活面から支えるケアを提供しています。
「病院に行くのが難しい」「一人での療養に不安がある」という方にとって、心強いパートナーとなる存在です。医師・支援機関との連携も大切にしており、治療の一環として安心してご利用いただけます。
初回の相談もお気軽にお問合せください。担当スタッフが丁寧にお話を伺います。サービス内容の詳細の説明や、スケジュールの相談なども承っております。
シンプレの訪問エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションは、東京都23区・西東京市・武蔵野市・三鷹市・調布市・府中市・東久留米市を中心に訪問を行っています。埼玉県の一部地域にも対応しており、近隣の市区町村の場合はご相談により訪問可能なケースもあります。
ご自宅で療養を続けたい方、通院が難しい方、またご家族のサポートに悩んでいる方は、まずはお気軽にお問い合わせください。「地域に寄り添う看護」をモットーに、安心できる在宅医療をお届けしています。
ご相談の問い合わせはこちら▼
シンプレ訪問看護の訪問頻度や時間について

シンプレでは週に何回訪問できる?
| 訪問者 | 訪問回数 |
|---|---|
| ・看護師 ・保健師 ・作業療法士
|
週1回~週3回 |
シンプレ訪問看護ステーションでは、週1回から最大週3回までの訪問が基本ですが、条件を満たすことにより週に4日以上の訪問も可能となります。
利用者さまの体調や生活状況に応じて、必要に応じたスケジュールを柔軟に調整します。
医師の指示や主治医との連携をもとに、症状の変化や支援内容を確認しながら、最適な訪問回数を設定しています。
また、症状が不安定な時期や退院直後など、より頻繁なサポートが必要な場合には、週4回以上の訪問も可能です。ご本人だけでなく、ご家族の負担を軽減し、安心して在宅療養を続けられるよう支えます。
1回の訪問時間はどのくらい?
| 訪問者 | 訪問時間 |
|---|---|
| ・看護師 ・保健師 ・作業療法士
|
30分~90分 |
訪問1回あたりの時間は、30分〜90分が目安です。利用者さまの症状や目的によって、短時間の健康チェックから、じっくりとした生活支援・心理的ケアまで対応可能です。たとえば、服薬の確認や体調の観察に加え、会話を通した心のケアも行います。
絵画療法などの心理的アプローチを取り入れている方には、医師の指示のもとで訪問時間を活用して心の整理を一緒に行う支援も可能です。
訪問内容は相談により柔軟に調整できるため、無理なく継続して利用できます。
必要に応じて訪問回数を増やすことも可能
精神疾患は、日によって体調や気分の変化が大きく現れることがあります。そのため、状況に応じて訪問回数を増やすことで、再発防止や孤立の防止につなげることができます。
特に、不安定な時期のこまめなサポートは、早期の回復にとても有効です。
シンプレ訪問看護ステーションでは、利用者さまの声を大切にしながら、主治医やご家族と連携してサポート計画を見直しています。「必要なときに必要な看護を届ける」という姿勢で、一人ひとりに寄り添った支援を提供しています。
まとめ

絵画療法は、言葉では表せない心の奥の想いを「色」と「形」で表現し、自己理解を深める心理療法です。
うつ病・統合失調症・不安障害・PTSDなど、さまざまな精神疾患の治療に活用され、心の整理と回復を促す効果が期待されています。描くことで感情を可視化し、自分を見つめ直す時間は、再発防止や社会復帰への一歩となります。
一方で、治療には生活のリズムづくりや服薬管理など、日常の安定を支えるサポートも欠かせません。そこで役立つのが「精神科訪問看護」です。
医師の指示のもと、専門の看護師や作業療法士が自宅を訪問し、体調管理や再発予防、社会参加の支援までトータルでサポートします。絵画療法など病院での治療と組み合わせることで、心と生活の両面から回復を支えることができます。
シンプレ訪問看護ステーションでは、東京都23区を中心に、武蔵野市・三鷹市・調布市・府中市など幅広いエリアで訪問を行っています。
週1〜3回、1回30〜90分の訪問を基本に、必要に応じて柔軟なサポートを提供。うつ病・統合失調症・発達障害・PTSDなど、幅広い精神疾患に対応しています。
「病院だけでの治療に不安がある」という方は、ぜひシンプレ訪問看護ステーションにご相談ください。あなたのペースに寄り添い、心の回復を一緒に支えるパートナーとして、安心できる在宅支援をお届けします。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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