【全般性不安障害の症状】治療法・接し方・相談できる窓口を紹介!

全般性不安障害の症状は尽きることない不安と心配から気になって夜も眠れないなど過度な不安や心配が6か月以上続くことが特徴の病気です。
ただ心配だけならばよいのですが、原因となる出来事が過ぎ去ってもこころが落ち着かないなどの不調が長く続いている方は注意が必要です。
過剰に不安や心配をしてしまうという方は参考にしてみてくださいね。
全般性不安障害の症状
身体症状
・全身に脈拍を感じる
・そわそわしたり、おちつきがない
・めまいや、意識がもうろうとする
・寒気やのぼせ
全般性不安障害の方は、地震や台風などの自然災害や、交通事故など、あらゆるものに対して不安を感じ続けます。長期間に不安や心配を感じることになり、カラダに負担をかけています。
身体的な症状としては、上記のような症状の他に全身に脈拍を感じたり、そわそわしたり、めまいや筋肉の緊張や頭の圧迫感などがあり、症状もさまざまです。
またそのほかにも消化器症状や耳鳴りなどの、自律神経失調症の症状を呈していることもあります。
身体症状は、不安が引き金となり人間本来の逃走本能が誘発されることにより、心臓や筋肉への血流量が増え続け、さまざまなカラダの不調を引き起こすと考えられています。
精神症状
・些細なことに不安になる
・小さなことが気になり心配になる
・注意散漫になる
・イライラしたり悲観的になる
・疲れやすい
全般性不安障害は、そんなに心配することない状況でも、不安や心配などの感情をコントロールできません。
上記の症状の他に、「常に緊張していている」「リラックスできない」などの症状もあげられます。
ご自身で不安な感情を払しょくできないために、日ごろからの不安感情が蓄積し、ココロもカラダも不安と緊張と疲労が継続してしまっている状況です。
そのため心身ともに不調が続き、日常生活や社会生活に大きな支障をきたしています。
全般性不安障害の原因とポイント
原因
全般性不安障害の原因について、以下でご紹介します。
気質要因
人見知り、内気、はにかみ、引っ込み思案などの行動抑制や否定的感情などの気質をもつ場合、全般性不安障害につながりやすいと考えられています。
全般性不安障害の原因の一つとして、このような性格や認知など内面的な要因があげられます。
環境要因
環境要因の原因では例えばこどもの頃に経験した不運や境遇、親からの過保護などがあるといわれています。
しかし、上記の環境要因のみが原因となるわけではなく、人見知り、内気、はにかみ、引っ込み思案などの気質要因も複合的に合わさって発症するリスクが高まります。
遺伝要因と生理学的要因
現在、全般性不安障害のリスクの1/3が遺伝的要因にあると考えられており、ご家族に不安障害の方がいる場合は、遺伝をすることで発症するリスクが高まるとされています。
他の不安症、気分障害、特にうつ病にも同じことが言え、親の感覚が遺伝することで、生まれつき他人よりも不安を感じやすい傾向があります。
発症しやすい人
全般性不安障害は、女性のほうが多く発症すると言われています。男性の発症率より1.5〜2倍ほど高く、日本での有病率は1.2%と報告されています。
また年代別によると、30歳前後の若い女性の発症がもっとも多く発症するリスクが高く、加齢とともに減少していきます。
高い原因の一つとして、女性は男性よりもストレスを感じやすいためと考えられています。
本人ではきづきにくい
全般性不安障害の症状は、その特徴から周囲からは「考えすぎ」「心配しすぎ」といったことを言われやすい病気でもあります。しかし、本人にとってはその不安症状は深刻です。
周りからの言葉によって、次第に「周囲は分かってくれない」「周りに伝えるのは恥ずかしい事」だといった誤った考えを持つようになり、自分では言い出せずひとりで過ごすようになります。
そのため予防や治療が遅れてしまい、症状が深刻化するケースが多く報告されています。
対処方法
生活習慣を見直す
- 適度な運動と充分な睡眠
- バランスの取れた食事をとる
- アルコールの摂取を控える
- 働き方や原因となる人間関係を見直す
生活習慣を整えることが、全般性不安障害を改善する方法の一つです。
全般性不安障害にかかってしまうと、これ以上不安な感情になりたくないと思い、外出を控えたり、他人との接触を避けたりしてしまうことがあります。
また、心配が強いために食事やお風呂などの日常生活が手につかなくなってしまってしまう事も多いです。
まずは上記のように生活習慣の改善をめざし、落ち込みやイライラなどのネガティブな感情を軽減させ、生活リズムを整えましょう。
また個人差はあると思いますが、コーヒーやチョコレートなどのカフェインをたくさん含まれるものを控える事も効果があります。日頃の生活から見直し、体調管理から治療が始まります。
家族が気づいたら
全般性不安障害の特徴として、周囲からは心配性であるように見えることがあります。
また始めのうちは不安や不調の訴えを聞いてあげることができますが、何度も同じことを繰り返して聞くと面倒になってしまうケースがあります。
家族の方は、しっかりとその不安や心配に耳を傾け、理解を示すことで本人にとって安心感を与えることが大切です。
じっくりと話を聞き、これまで元気だった方が訴え続ける場合は、ご本人と一緒に専門の医療機関に受診することをおすすめします。
全般性不安障害の方への接し方
先程でもお話したように全般性不安障害は、患者さん本人が規則正しい生活習慣を実践することが大切です。
またご家族が、ご本人の生活をフォローすることも治療にとって大きな効果をもたらします。
通院中の家族のフォローは、本人にとって大きな励みです。 親身にフォローすることによって早期の改善が見込まれ、治療を続ける意欲も失いにくくさせます。
そのために、全般性不安障害の症状や病気をご本人だけではなく、家族や周りの人たちも正しく理解することがとても大切なことです。
相談窓口
専用窓口
全般性不安障害をお持ちの方など「こころの悩み」を抱えている人向けの専用窓口は多くあります。
たとえば、「よりそいホットライン」「こころの健康相談統一ダイヤル」などがあり、厚生労働省からも推奨されていています。
窓口によっては24時間対応している機関もあり、現在ではLINE、TwitterやFacebookなどのSNS相談できる窓口もあります。
ひとりで悩まずに、まずは専門窓口にて相談を考えてみてはいかがでしょうか。
保健センター
全国には多くの保健所や保健センター、精神保健福祉センターなどがあり、「こころの健康・医療」について幅広く相談を受けつけています。
「カウンセリングを受けてみたい…」「不安で仕事がつかない…」「仕事するには、どうしたらよいか…」など、メンタルヘルスに関わるさまざまな困りごと・悩みを相談が可能です。
また各センターの規模にもよりますが、医師や精神保健福祉士、臨床心理士などの専門家が在籍してるセンターもあります。
どこに相談してよいのかわからないときは、まずはお近くの保健センターなどを利用してみてはいかがでしょうか。
精神科・心療内科
全般性不安障害の治療には、精神科または心療内科の病院・クリニックを受診することが必要です。
周囲から「気のせいでは?」「そのことは考えすぎだと」などと扱われ、我慢などをして医療機関に受診することが遅れるケースがよくあります。
全般性不安障害の一歩手前の方でも、感情のコントロールをするきっかけとなりますので、おやっと思ったら自分だけで悩まず、まずは医療機関に相談してみましょう。
受診することで、精神療法や薬物療法によってご本人にとって適切な治療の方向性を探し、早期の回復を目指すことができます。
全般性不安障害の治療法
薬物療法
現在、日本では全般性不安障害に対して厚生労働省から承認されているお薬はなく、抗うつ薬や抗不安薬を用いた治療をすることになります。
お薬を使った治療には副作用があり、吐き気やふらつき、また依存性が強い薬は併用してアルコールを飲んではいけないなど、さまざまな制約があります。
さらには不安症状や体の症状に応じて、漢方薬を併用して提案する場合もあります。
全般性不安障害においては、薬物療法は根治的な治療という位置づけではなく、症状の悪循環を断ち、生活を立て直すための補助的な役割となります。
精神療法
発症の原因が性格や生まれ育った環境であるケースは、特に精神療法が効果的です。
精神療法には、カウンセリングや認知行動療法などさまざまなタイプがあり、精神的ストレスと向き合えるように目指します。
またどの精神療法においてもまずは、 ご本人が不安に感じているものを探し出し、その後不安に対してコントロール出来るようにトレーニングをします。
しかし、ご本人が積極的に治療に取り込むことや主治医との相性なども関係してくるため、効果にはとくに個人差が大きいことにも注意しましょう。
精神科訪問看護
・自立した生活を営めるための支援
・生活リズムの調整
ボックス:症状の悪化防止・服薬支援
・生活状況を観察
・受診や服薬を支援
社会復帰へのサポート
・主治医や関係機関と連携
・社会復帰を支援
家族の方への支援
・家族へのアドバイスや相談
・社会資源の活用などを支援
精神科訪問看護では、精神科の知識を持った看護師がお宅を訪問し利用者のかたが安心して生活できるように支援します。
日常生活や対人関係などでのお悩みについて、対応方法を一緒に考え、服薬の仕方や症状の悪化などを防ぐお手伝いをします。
また精神科看護の立場から、主治医や地域の支援者と連携して支援し、入院をしなくても利用者さんがその人らしい生活を継続できるように考えます。
精神疾患をお持ちならシンプレへ
シンプレの特徴
全般性不安障害への対応やケアについては、家族や周囲のサポートが必要不可欠です。
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科に特化した訪問看護サービスを展開しており、患者さんが自宅でも安心してケアを受けられる看護を提供しています。
また患者さんだけでなく、そのご家族の精神的なフォローにも対応し、一緒に前向きに生活を改善していくことを目指しています。
精神科訪問看護についてくわしく知りたい方は、是非シンプレ訪問看護ステーションにご相談ください。
シンプレの対応エリア
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<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・武蔵野市
<埼玉県>
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・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・新座市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域は主に上記が中心で、訪問活動を行っています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容をくわしく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
また、HPのほかにもTwitterやLine、TikTokなどのSNSでも情報を発信していますので、ぜひご覧ください。
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まとめ
全般性不安障害は。さまざまな出来事や活動に対して過剰な不安をもち、心身ともに不調があらわれる症状です。
しかしながら不安をもつことは、誰しもあり、疾患であるかどうか自己判断がしづらい側面があります。慢性化することで治りにくくなり、早めの治療が大切です。
おかしいなと少しでも思ったら、早めの受診をすることをおすすめします。
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神科に特化しており、症状悪化の防止、病気との付き合い方や外出など日常生活レベルからのお手伝いが行っております。
ご家族へのサポートも一緒に行い、周りの環境から整えることができます。全般性不安障害でお悩みの場合には、ぜひシンプレ訪問看護ステーションにご相談ください。
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