【ADHDとアスペルガー】違いや混同しやすい共通点について解説!
ADHDとアスペルガーの違いは、どちらも発達障害の一種ですが、似ている症状があるため、見分けることが難しいと言われています。
実際には、ADHDは主に注意力や行動のコントロールに困難を抱える障害であり、アスペルガーは主に社会性やコミュニケーションに困難を抱える障害です。
今回は、ADHDとアスペルガーの違いについて、わかりやすく解説します。
ADHDとアスペルガーの違いをチェック!
症状①:不注意
症状②:多動性
症状③:衝動性
治療①:環境、行動の介入
治療②:薬物療法
アスペルガー症候群
症状①:コミュニケーションの障害
症状②:限定された反復的な様式
治療①:発達ペースに沿った療育
治療②:教育的な対応
治療③:薬物療法
ADHDとアスペルガー症候群は、どちらも精神疾患の1つですが、特徴や原因、症状の程度など違いがあります。
ADHDの特徴の中には、アスペルガー症候群の特徴と似ているものもあります。例えば、ADHDの多動性は、社会性やコミュニケーションの困難さとして捉えられることがあります。
そのため、アスペルガー症候群とADHDの違いを判断するのが難しい場合もあります。また、両方の特徴を併せ持つ人も少なくありません。
アスペルガー症候群やADHDの疑いがある場合は、専門の医療機関に相談して、正しい診断と治療を受けることが大切です。
ADHDとアスペルガーの違いの特徴
ADHDの特徴について
・気が散りやすい
・集中力を持続できない
多動性
じっとしていられない
衝動性
思ったことを考えなく行動に移す
ADHDの方は、注意力の欠如や多動性・衝動性などの特徴があります。具体的には、上記の行動が見られます。
これらの行動は、ADHDの方に共通して見られるものです。12歳以前から継続しており、日常生活や学業、仕事に支障をきたしている場合は、ADHDの可能性があります。
しかし、ADHDを持っていなくても、これらの行動をすることがあります。そのため、ADHDかどうかを見分けるのは難しいことがあります。
ただし、これらの特徴はADHD以外の原因でも起こることがあるため、注意が必要です。
アスペルガーの特徴について
・会話などのコミュニケーションがうまくできない
・対人関係を作り維持することがうまくできない
行動、関心の限定された反復的な様式
・狭い範囲に強い興味を持つ
・決まった習慣にこだわり変化に抵抗する
アスペルガー症候群は、自閉症スペクトラム障害に分けられる発達障害の一種です。
自分のやり方にこだわり、周りのペースに合わせるのが苦手な人が少なくありません。
興味の対象が狭く、特定の分野で優れている人もいます。人付き合いが苦手で、1人でいることを好む人もいます。
ADHDの治療方法は?
環境への介入
アスペルガー症候群の治療法の1つは、環境への介入です。これは、本人を取り巻く環境を整えて、本来の力を発揮できるような状態に整えることです。
具体的には、勉強机の位置を変えたり、勉強時間を短く区切ったりする方法が効果的です。
ADHDの人は、長い時間1つのことに集中するのが苦手な人が多いため、まずは集中できる環境を整えることを目標とします。
集中できる環境が整えば、じっと座っていられないといった多動などの症状も徐々に改善していきます。
行動への介入
アスペルガー症候群の治療法の2つ目は、行動への介入です。これは、良い行動をしたらご褒美を与え、悪い行動をしたらご褒美を与えないという方法で、良い行動を増やしていく治療法です。
子どもの場合、この方法は非常に効果的です。褒められると嬉しい気持ちになるので、問題行動が減っていきます。
具体的には、良い行動をした回数に応じて、ご褒美やイベントへの参加を用意するのも推奨されています。
また、自分で問題行動を我慢できたときや回数が減った場合にも、褒めてあげることが大切です。
薬物療法
アスペルガー症候群の薬物療法は、根本的な原因を治療するものではなく、二次障害に対する対症療法として用いられます。
アスペルガー症候群の人は、周囲の人とうまくコミュニケーションをとることができず、生きづらさを感じることが少なくありません。
その結果、うつ病や適応障害、強迫性障害などの二次障害を引き起こすことがあります。
二次障害が引き起こっている場合、睡眠導入剤、抗うつ剤、抗不安剤、向精神薬などが検討されます。これらの薬は、イライラや不安などの症状を緩和し、日常生活を送りやすくする効果が期待できます。
アスペルガーの治療方法は?
発達ペースに沿った療育・教育的な対応
アスペルガー症候群などの自閉スペクトラム障害は、現代の医学において根本的な治療法は確立されていません。しかし、個々の特性や能力に応じた適切な支援を受けることで、徐々にできることが広がっていきます。
周囲の人たちは、アスペルガー症候群の人を周りの人と比べず、一人ひとりのペースを尊重することが大切です。急かしたり無理をさせたりするのではなく、お互いが適切なペースを見つけて、療育や支援に取り組んでいきましょう。
薬物療法
アスペルガー症候群は、現代の医学においてまだ根本的な治療法は確立されていません。しかし、薬によって症状を緩和することは可能です。
具体的には、かんしゃくや過度のこだわりなどの症状に対して効果的な薬があります。
薬の服用を検討する場合は、信頼できる医師や専門家に相談し、慎重に判断することが大切です。
ADHDとアスペルガーの共通点とは?
子どものころに見つかることが多い
ADHDとアスペルガー症候群の共通点としてよく指摘されるのは、発見に至る年齢が比較的早いということです。
どちらも幼少期に特徴が現れることが多く、小学校入学前までに診断される場合も珍しくありません。
具体的には、名前を呼ばれても目が合わない、言葉が出るのが遅い、友達と遊べないなどの特徴がみられることがあります。
ただし、これらの特徴は単にその子の個性である可能性もあるため、気になる場合は専門医に相談することをおすすめします。
成長と共に症状が変化する
2つ目の共通点は、発達障害の症状は成長に伴って変化し、その変化に自分で適応していくケースもあるということです。
症状には個人差が大きく、本人や親自身も気づかないまま大人になることもあります。大人になってから、自分の苦手な部分に気づき、自分は人と違うと感じて生きづらさを感じることもあるでしょう。
心身の発達とともに、自分なりのルールややり方を見つけて、社会に適応していく方法を身につけていきます。
しかし、発達障害を持つ人は生きづらさを感じる人も多く、症状に心当たりのある人は、周囲の人のサポートや適切なケアを受けながら乗り越えていくことが大切です。
共通する支援機関の一覧
ADHDとアスペルガー症候群はどちらも発達障害の一種であることから、利用できる支援機関が同じこともあります。
これから紹介する支援機関で受けられるサポートは、療育や社会進出への支援・日常生活のサポートなどさまざです。
目的に応じて向かう支援機関が異なるので、それぞれの大まかな支援内容をご紹介します。
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターとは、発達障害の支援や、早期発見を目的とした本人やその家族へのサポートしている施設です。
発達障害の診断をまだ受けていない方でも、気になることを相談できる相談支援なども行っています。
地域障害者職業センター
地域障害者職業センターは、障害のある方の就労支援を行う機関です。
就職や転職の際には、障害の特性や適性などを考慮したサポートを受けることができます。
地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーションは、仕事や生活に困っている若者を対象に、就労や自立を支援する機関です。
障害の有無に関係なく、どなたでも利用できます。
精神科訪問看護も利用できる
サービス名 | 精神科訪問看護 |
---|---|
職種 |
・看護師 ・准看護師 ・作業療法士 |
訪問日数 |
原則週3日以内 (※例外もあります。) |
訪問看護を利用すれば、外出が困難な方や通院が難しい方でも、自宅で継続的な専門的な支援を受けることができます。
スタッフは、病状や内服状況などについて、医療機関やかかりつけの医師と連携して情報を共有します。
また、家庭での療養状況や家族の負担も確認し、デイサービスやショートステイ、介護サービスなどの利用をサポートします。
さらに、精神疾患と診断された方が、家庭や地域社会、学校生活を安心して送れるよう、制度利用の提案も行います。
精神疾患をお持ちならシンプレへ
シンプレ訪問看護ステーションとは?
シンプレ訪問看護ステーションでは、精神疾患を抱える方の自宅を訪問し、日常生活や服薬管理などのサポートを行っています。
スタッフは定期的に訪問し、利用者さまの状態に合わせた支援を行います。また、関係機関との連携を大切にし、看護という医療の面から生活を支える一役を担っています。
精神疾患の一例
・不注意さ、多動性、衝動性が顕著
自閉スペクトラム症
発達障害
PTSD
その他精神疾患全般
シンプレ訪問看護ステーションは、精神疾患に特化した訪問看護ステーションで、幅広い精神疾患に対応しています。
ADHDやアスペルガー症候群、自閉スペクトラム症候群などの発達障害も、もちろんサポート対象です。
大人になってから精神疾患を発症した方でも、症状で困っている方は、お気軽にご相談ください。
私たちは、利用者さまが自分の病気と向き合い、自立した生活を送れるよう、サポートさせていただきます。
シンプレの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションは、上記のエリアで訪問看護の活動を行っています。
対応エリア内にお住まいの方であれば、年齢に関わらずどなたでも利用することが可能です。
他のエリアにお住まいの方も対応が可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。
ホームページにてTwitterやLine、TikTokなどのSNSでも情報を発信していますので、ぜひご覧ください。 ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
ADHDとアスペルガー症候群は、発達障害の一種ですが、症状や特性に違いがあります。
そのため、周囲の人から理解されにくいことも少なくありません。しかし、周囲の理解やサポートが、本人の生活をより良くすることにつながります。
そんなときは、精神科訪問看護の利用を検討してみてはいかがでしょうか。訪問看護とは、自宅にいながら専門の看護師による支援を受けられるサービスです。
困ったことや不安なことがあれば、シンプレへお気軽にお問い合わせください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
人気記事
最近の投稿
これまでの記事
- 2024年11月 (4)
- 2024年10月 (4)
- 2024年8月 (7)
- 2024年7月 (7)
- 2024年6月 (8)
- 2024年5月 (3)
- 2024年4月 (3)
- 2024年3月 (1)
- 2024年2月 (10)
- 2024年1月 (6)
- 2023年12月 (5)
- 2023年7月 (2)
- 2023年6月 (11)
- 2023年5月 (6)
- 2023年4月 (8)
- 2023年3月 (9)
- 2023年2月 (28)
- 2023年1月 (20)
- 2021年10月 (1)
- 2021年9月 (11)
- 2021年8月 (21)
- 2021年7月 (12)
- 2021年3月 (5)
- 2021年1月 (10)
- 2020年11月 (31)
- 2020年10月 (7)