うつ病エピソードの症状を徹底解説|原因・診断・治療法・相談先も紹介
「うつ病エピソード」と呼ばれる状態は、気分が大きく落ち込んだり、これまで楽しめていたことへの興味や喜びがほとんど感じられなくなるなどの変化が続くことを指します。
こうした変化やうつ病エピソードの症状がみられる気分障害の総称が、一般的に「うつ病」といわれます。
気分の落ち込みだけでなく、意欲がわかない、疲れやすい、集中できないといったこころとからだの不調が生活に影響してしまうことも少なくありません。
この記事では、うつ病エピソードとはどのような状態なのかという定義から、うつ病との違い、代表的な症状(精神面・身体面・その他のサイン)、発症のきっかけ、診断基準、治療の考え方までわかりやすく整理します。
また、つらいと感じたときにどこへ相談すればいいのか、精神科訪問看護などのサポート先についても紹介します。ご自身やご家族に気になるサインがある方は、参考にしてみてください。
うつ病エピソードとは?

うつ病エピソードの定義
うつ病エピソードとは、気分が落ち込む・さびしい・虚しいなどの抑うつ気分が続き、ほとんどのことに対する興味や喜びが失われてしまう状態をいいます。
とくに「いつもなら好きなはずのことが楽しめない」「何をする気にもなれない」といった変化が目立つのが特徴です。
さらに、気力がわかず疲れやすい、集中できない、眠れない・逆に眠りすぎてしまう、食欲が落ちる(または過食気味になる)など、こころだけでなく身体面にも影響が出ることがあります。
こうした変化が一時的な落ち込みではなく、少なくとも2週間以上ほぼ毎日つづいて日常生活に支障をきたしている場合には、うつ病エピソードとして考えられることがあります。
仕事や学校に行けない、家事がこなせない、人と話すことすら負担に感じるなど、生活のあらゆる場面で困りごとが増えていきます。自分では「休めばなんとかなる」「自分の気の持ちようだ」と受け止めてしまいがちですが、うつ病エピソードは心身のコンディションが崩れている状態であり、本人の性格の問題ではありません。
うつ病エピソードの背景には、精神的ストレスや身体的ストレスなどで脳内の神経伝達物質のバランスが乱れ、こころとからだのエネルギーが落ちてしまうことが関係すると考えられています。
そのため、十分な休養や環境調整、必要に応じた薬物治療など、医学的なサポートが重要になります。
放置してしまうと、働けない・学べないといった生活上の困難が大きくなるだけでなく、自分を強く責めてしまったり、「いなくなりたい」といった危険な考えが出てくることもあるため、早めに気づくことがとても大切です。
うつ病との違い(単発/反復など)
「うつ病エピソード」と「うつ病」という言葉は似ていますが、少しニュアンスが異なります。
「うつ病エピソード」は、いま起きている抑うつ状態そのものを指す言い方です。一方で「うつ病」という診断名は、その抑うつ状態が医学的な基準を満たしているかどうかを総合的に判断した結果としてつけられます。
つまり、強い落ち込みや意欲低下などの症状がまとまってあらわれているひとつの時期が「うつ病エピソード」、それが医療的に確認され診断名として扱われるのが「うつ病」というイメージです。
また、うつ病エピソードは1回だけ起こる場合もあれば、しばらく良くなったあとに再び似た状態が起こるケースもあります。
仕事や人間関係など強いストレスをきっかけに急に悪化することもあれば、少しずつエネルギーが削られて気づいたら動けないほどつらい、という経過をたどることもあります。
いずれの場合も、早い段階で専門家につながることで、症状の長期化や再発リスクを抑えることが期待できます。
無理を続けることよりも、自分の状態に気づき、サポートを受ける準備をすることがとても大切です。
うつ病エピソードの症状を3つに分類

基本症状
- 抑うつ気分
- 興味と喜びの消失
- 気力の低下・いつもより疲れやすい
うつ病エピソードは、気分の落ち込みや興味・喜びの喪失、そして活力の低下といった症状が現れます。これらはうつ病エピソードの症状のなかでも最も代表的で、診断においても重要視されます。
多くの方は、「朝起きるのがつらい」「何をしても楽しくない」「涙が出て止まらない」などの変化を感じるようになります。
また、自分を過度に責めたり、「自分なんていない方がいい」「何をやっても無駄だ」といった否定的な思考が強くなるのも特徴です。
このような考え方は、本人の意思や努力の問題ではなく、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れていることが原因とされています。日常生活に支障が出るほど気分の落ち込みや興味喪失が続く場合は、早めに医療機関へ相談することが重要です。
身体の症状
- 倦怠感
- 頭痛・肩こりや体の節々の痛み
- 食欲不振や胃の痛み
- 便秘や下痢などの胃腸症状
うつ病エピソードでは、こころの不調に加えて身体にも明確なサインがあらわれることがあります。
代表的なのは、睡眠や食欲の変化です。夜なかなか眠れない、途中で目が覚めてしまう、朝早く目が覚めてしまうといった「不眠症状」が多く見られます。
反対に、過眠(過度に眠ってしまう)になるケースもあります。食欲についても、食べられないほど落ちる場合や、逆に過食気味になる場合があります。
さらに、頭痛・肩こり・倦怠感・胃の不調・便秘など、身体的な違和感が強く出ることも珍しくありません。
特に「からだが重い」「疲れが取れない」といった感覚が続くときは、心のエネルギーが低下しているサインのこともあります。
これらの身体症状が強い場合、本人や周囲がうつ病エピソードに気づきにくく、「自律神経失調症」や「更年期障害」と間違われることもあります。
その他症状
- 集中力や注意力の低下
- 罪責感
- 食欲減退や増加
- 睡眠障害
- 自殺の観念や行為
うつ病エピソードでは、上記以外にも多様な症状がみられます。
たとえば、集中力や判断力の低下により、仕事や勉強の効率が極端に落ちたり、物事を決められなくなることがあります。
また、日常の小さな出来事に対して過敏に反応してしまい、「怒りっぽくなった」「涙もろくなった」と感じる方もいます。
さらに、社会的な関係を避ける傾向が強くなり、人と話すことを負担に感じたり、外出を控えるようになることも少なくありません。
これにより孤立が進み、ますます症状が悪化するという悪循環に陥ることがあります。心と身体の両方に不調が出ているときは、できるだけ早い段階で専門的な支援を受けることが回復への第一歩です。
うつ病エピソードは一人ひとりで現れ方が異なります。「気分が落ち込む」だけでなく、「身体の重さ」や「集中できない」などの微妙な変化も重要なサインです。
自分では大したことがないと思っていても、専門家が見ると明確なうつ病エピソードの兆候である場合があります。早期発見・早期対応を意識して、つらさを我慢せず相談するようにしましょう。
うつ病エピソードの発症のきっかけ

ストレスや人間関係
うつ病エピソードの発症には、心理的ストレスが大きく関わることがあります。
職場や家庭、学校などでの人間関係のトラブル、プレッシャーの強い環境、または孤立感などが引き金となるケースが多く見られます。
特に真面目で責任感の強い人ほど、周囲に気を使いすぎたり、無理を続けてしまう傾向があり、気づかないうちに心のエネルギーを消耗しています。
人間関係のストレスは、短期間であっても脳に強い負荷を与えます。
「誰かに否定された」「感謝されない」といった小さな積み重ねでも、時間とともに自尊心が削られ、気分の落ち込みが深くなっていくのです。うつ病エピソードの症状としての気分の低下や無気力感は、このようなストレス反応の延長線上にあることが多いです。
ストレスを一人で抱え込まず、信頼できる人に話を聞いてもらうことが発症の予防につながります。
環境の変化(就職・転職・引っ越しなど)
環境の変化も、うつ病エピソードの大きなきっかけの一つです。
就職・転職・昇進・結婚・出産・引っ越しなど、人生の転機となる出来事は、一見ポジティブなものであっても心に負担を与えることがあります。
慣れない職場での人間関係、新しい生活リズム、責任の増加など、変化が重なることでストレスが強まり、気づかぬうちに限界を超えてしまうのです。
また、退職や離婚、子どもの独立など「喪失体験」も強い心理的ストレスとなります。
「自分の存在価値がなくなった」と感じてしまい、孤独感や虚無感に陥ることもあります。
環境変化は避けられないものですが、変化に適応するための時間を意識的に確保し、心の負担を軽減する工夫をすることが、うつ病エピソードの予防に役立ちます。
身体疾患や薬の影響
うつ病エピソードは、必ずしも心理的な原因だけで起こるわけではありません。身体の病気や薬の影響が関係して発症する場合もあります。
たとえば、甲状腺機能低下症や糖尿病、脳血管疾患などの身体疾患は、ホルモンや神経系のバランスを崩し、うつ状態を引き起こすことがあります。また、高血圧や抗がん剤など、一部の薬剤の副作用として抑うつ症状が現れることもあります。
こうした場合、身体の治療と並行して心のケアを行うことが大切です。
内科や他の診療科で治療中の方が「最近気分が落ち込む」「何もする気になれない」と感じる場合は、主治医に相談してみましょう。必要に応じて精神科や心療内科の受診を勧められることがあります。
うつ病エピソードの症状が身体的な要因から生じている場合でも、適切な対応によって改善が見込まれるため、早期の判断が重要です。
心と身体は密接に関係しています。どちらかの不調を放置すると、もう一方にも影響が及び、回復に時間がかかってしまいます。
特に慢性疾患を抱えている方や、複数の薬を服用している方は、体調と気分の変化を日ごろから意識し、早めに医師へ伝えるようにしましょう。
診断基準

DSM-5による診断基準
うつ病エピソードの診断には、アメリカ精神医学会が定めた「DSM-5(精神疾患の診断と統計マニュアル第5版)」がよく用いられます。
DSM-5では、以下の9つの症状のうち5つ(またはそれ以上)が、同じ2週間の期間にほとんど毎日みられる場合に「うつ病エピソード」と診断される可能性があるとされています。
- 抑うつ気分(悲しみ、虚しさ、絶望感など)
- 興味または喜びの著しい喪失
- 体重の増減または食欲の変化
- 不眠または過眠
- 精神運動の焦燥または制止(落ち着かない、動作が遅くなるなど)
- 疲労感または気力の減退
- 無価値感や過剰な罪責感
- 集中力の低下や決断困難
- 死についての反復的な思考(希死念慮)
これらの症状のうち、少なくとも1つは「抑うつ気分」または「興味・喜びの喪失」である必要があります。うつ病エピソードの症状が複数組み合わさることで、日常生活に支障をきたしている場合、うつ病の可能性が高いと判断されます。
また、これらの症状が薬物、身体疾患、または他の精神疾患によるものでないことも確認されます。
DSM-5の診断はあくまで専門的な評価が必要であり、自己判断では正確な診断は難しいとされています。
もし2週間以上、気分の落ち込みや意欲の低下が続いている場合は、早めに精神科・心療内科を受診することが望ましいです。
専門医が症状の経過や生活状況を丁寧に聞き取り、必要に応じて心理検査などを行い、適切な治療方針を立ててくれます。
ICD-10による診断基準
一方で、世界保健機関(WHO)が定めた「ICD-10(国際疾病分類)」も、うつ病エピソードの診断に広く使われています。
ICD-10では、症状を「主症状」と「随伴症状」に分け、重症度によって軽症・中等症・重症の3段階に分類します。
主症状には以下の3つがあります。
- 抑うつ気分
- 興味や喜びの喪失
- 易疲労感や活動性の減退
さらに、随伴症状として以下のようなものが挙げられます。
- 集中力・注意力の減退
- 自尊心・自信の低下
- 罪責感・無価値感
- 将来に対する悲観的な見通し
- 睡眠障害
- 食欲の変化
ICD-10では、主症状のうち少なくとも2つと、随伴症状のうちいくつかが2週間以上続く場合に、うつ病エピソードと診断される可能性があります。
重症度によって治療の方針や薬物の種類、サポート内容が異なるため、正確な評価が欠かせません。
DSM-5とICD-10の診断基準は細部に違いはありますが、どちらも「気分の落ち込み」「興味や意欲の低下」「身体的・精神的なエネルギー不足」といった共通の特徴を重視しています。
いずれの基準でも、本人の努力では改善が難しい状態であると認識されており、専門的な支援が必要とされています。うつ病エピソードの症状を自覚したら、無理せず相談できる環境を整えることが大切です。
治療

休養
うつ病エピソードの治療の第一歩は「休養」です。これは単に休むという意味ではなく、心身のエネルギーを回復させるための重要な治療行為です。
仕事や学校など、日常生活のプレッシャーから一度離れ、安心して過ごせる環境を整えることが求められます。うつ病エピソードの症状が強いときは、「頑張らなければ」と無理をすることが症状を悪化させてしまうため、勇気をもって休むことが回復の第一歩になります。
休養中は、十分な睡眠と栄養を確保し、できるだけストレスを避けることが大切です。場合によっては、医師の指導のもとで「休職」や「休学」が必要になることもあります。
うつ病エピソードは休むことで回復が早まるケースが多く、決して怠けではありません。また、家族や職場に理解を得ることで、安心して療養に専念できる環境づくりが可能になります。
薬物治療
うつ病エピソードの治療では、抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法が行われることがあります。
抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスを整えることで、気分の落ち込みや意欲の低下を改善します。薬の効果が現れるまでには数週間かかることもあるため、焦らず医師の指示に従って継続することが大切です。
副作用が出る場合もありますが、多くは時間の経過とともに軽減します。気になる症状があるときは自己判断で中止せず、必ず医師に相談しましょう。
薬物療法は、うつ病エピソードの症状をやわらげ、心理的サポートや生活改善を行うための土台をつくる役割を果たします。薬だけに頼るのではなく、休養や心理療法などと組み合わせることでより効果的な回復が期待できます。
環境調整
うつ病エピソードの改善には、生活環境の見直しも欠かせません。ストレスの原因となっている人間関係や仕事の負担を軽減したり、生活リズムを整えたりすることが重要です。
たとえば、仕事量を減らす、家事を一部外部サービスに任せる、家族との分担を見直すなど、負担を少しでも減らす工夫が回復を助けます。
また、照明や音、睡眠環境などの物理的な要因も心の健康に影響します。静かで落ち着いた空間を確保し、リラックスできる時間を意識的にとることが望ましいです。
うつ病エピソードの症状があるときは、完璧を目指すよりも「無理をしない」「小さな達成を認める」ことを心がけることで、少しずつ回復が進みやすくなります。
精神療法
精神療法(心理療法)は、うつ病エピソードの根本的な回復に役立ちます。
自分の考え方や行動のクセを理解し、現実的で柔軟な思考へと変えていくサポートを受けることで、再発を防ぐ効果も期待できます。
心理士や精神科医と話しながら、自分に合ったペースで進めていくのが特徴です。
認知行動療法
認知行動療法(CBT)は、うつ病エピソードの治療でよく用いられる方法です。物事を悲観的に捉えてしまう「認知のゆがみ」に気づき、それを現実的で前向きな考え方に修正していくアプローチです。
例えば、「自分は何をしてもダメだ」という思い込みを「今は疲れているだけで、できることもある」と置き換えることで、少しずつ心の負担が軽減されていきます。
認知行動療法は、再発予防にも有効であり、うつ病エピソードの回復期に取り入れると効果的です。医療機関によっては、個別またはグループでのプログラムが行われています。
対人関係療法
対人関係療法(IPT)は、人間関係のストレスや喪失体験など、生活上の問題に焦点を当てて進める心理療法です。人間関係の改善を通じて気分の安定を図ることを目的としています。
特に、人との関わり方やコミュニケーションが原因でうつ病エピソードを発症した人に有効です。
セラピストとともに、自分が抱えている対人関係のテーマを整理し、より良い付き合い方を身につけていきます。
うつ病エピソードの症状が落ち着き始めた段階で取り組むと、再発予防やストレス耐性の向上にもつながります。
運動療法
近年では、運動がうつ病エピソードの改善に効果的であることが科学的にも示されています。軽いウォーキングやストレッチ、ヨガなど、無理のない範囲で体を動かすことが推奨されています。
運動によって脳内のセロトニンやドーパミンが増加し、気分が安定しやすくなるためです。
特に、自然の中で行う運動(グリーンエクササイズ)はリラックス効果が高く、ストレス軽減にもつながります。ただし、うつ病エピソードの症状が強いときは無理をせず、医師と相談しながら少しずつ始めることが大切です。
家族や周囲のサポート
うつ病エピソードの治療において、家族や周囲の理解と支援は欠かせません。
本人が自分を責めたり孤立してしまうのを防ぐためにも、「頑張れ」と言うより、「無理しなくていい」「そばにいるよ」といった共感的な声かけが大切です。
生活面でのサポートを行いつつ、必要に応じて医療機関や訪問看護などの専門的支援を利用しましょう。
うつ病エピソードの症状があるときは、本人だけでなく家族も不安を抱えるものです。支える人も一人で抱え込まず、カウンセリングや相談機関を利用して心の負担を軽減することが、結果的に回復を支える力になります。
うつ病エピソードかもしれないと感じたら

身近な人に相談
「最近なんだか気分が落ち込みやすい」「何をしても楽しく感じられない」──そんなうつ病エピソードの症状を感じたとき、まず大切なのは一人で抱え込まないことです。
信頼できる家族や友人に話してみることで、気持ちが整理され、心が少し軽くなることがあります。人に話すことは勇気がいりますが、誰かがあなたの存在を理解してくれるだけでも、孤独感がやわらぎます。
また、身近な人に話すことで、自分では気づいていなかった体調の変化を指摘してもらえることもあります。
「少し休んだ方がいいかも」「病院に行ってみようか」といった声かけが、早期の受診や支援につながることもあります。小さなサインの段階で相談できるよう、安心して話せる関係を大切にしましょう。
専門窓口
もし身近に相談できる人がいない場合は、公的な相談窓口を活用する方法もあります。各自治体には「こころの健康相談」や「よりそいホットライン」など、精神的な悩みに対応する窓口が設けられています。
電話・メール・チャットなど、匿名で相談できるサービスも多いため、気軽に利用できます。
また、保健センターや地域包括支援センター、職場の産業医などでも、うつ病エピソードに関する相談が可能です。
うつ病エピソードの症状は早期対応が回復の鍵となるため、気になる段階で専門機関にアクセスすることが大切です。「まだ大丈夫」と思っても、心が悲鳴を上げているサインを見逃さないようにしましょう。
精神科医師に相談
症状が2週間以上続く場合や、仕事・家庭生活に支障を感じるようになった場合は、精神科や心療内科を受診しましょう。
医師が問診を行い、現在の状態を丁寧に確認したうえで、必要に応じて薬物療法や心理療法などを提案してくれます。
初診では緊張するかもしれませんが、ありのままの気持ちを伝えることが診断と治療の第一歩です。
また、「受診するほどではないかも」と感じる段階でも、医師のアドバイスを受けることは予防につながります。うつ病エピソードの症状は、我慢すれば治るものではなく、早めの相談で重症化を防ぐことができます。
最近ではオンライン診療を行う医療機関もあり、自宅から気軽に相談することも可能です。
精神科訪問看護
外出や通院が難しい場合には、「精神科訪問看護」の利用も検討できます。看護師などの医療専門職が医師の指示のもと自宅を訪問し、心身の状態を確認したり、服薬・生活リズムのサポートを行うサービスです。
特に、うつ病エピソードの影響で「人と会うのが怖い」「外に出るのがつらい」と感じる方に適しています。
訪問看護では、体調の変化を早期に察知し、医師と連携しながら再発予防や社会復帰の支援も行います。
うつ病エピソードの症状がある方が一人で回復を目指すのは大変ですが、訪問看護を利用することで、安心して治療を継続できる環境を整えることができます。
精神科訪問看護は医療保険が適用されるサービスで、経済的な負担も抑えながら利用できる点が特徴です。
症状が落ち着くまでの間、看護師が生活面をサポートしながら寄り添うことで、「一人ではない」と感じられることが回復の力になります。外来通院と訪問看護を併用することで、より安定した治療を続けられるでしょう。
訪問看護ならシンプレへご相談ください

シンプレの特徴
うつ病エピソードの症状が続いて外出が難しい方、通院を続けることが負担になっている方には、「精神科訪問看護」の利用がおすすめです。
シンプレでは、うつ病エピソードの症状を抱える方の心身の状態に合わせて、看護師・准看護師・作業療法士がご自宅まで訪問し、安心して療養できるよう支援しています。
訪問看護では、服薬や体調管理のサポート、生活リズムの整え方、再発予防のためのアドバイスなど、幅広い支援を行っています。
また、ご本人だけでなく、ご家族の方への相談・支援も行っており、「どう接したらいいかわからない」といった不安にも丁寧に対応します。
シンプレでは、うつ病エピソードの回復だけでなく、社会復帰や再発予防までを見据えた長期的な支援を大切にしています。
訪問頻度は週1〜3回を基本とし、症状や状況に応じて柔軟に調整が可能です。医師との連携も密に行い、必要な医療的処置にも対応しています。
また、シンプレでは医療保険を利用できるため、経済的な負担を軽減しながら継続的なサポートを受けられます。自立支援医療制度(精神通院医療)や心身障害者医療費助成制度、生活保護などの公的制度も利用できるため、まずはお気軽にご相談ください。
シンプレの対応エリア
シンプレの精神科訪問看護は、東京都と埼玉県の一部地域で対応しています。対応エリアは以下の通りです。
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
上記以外の近隣地域でも、訪問可能な場合がありますので、まずはご相談ください。
うつ病エピソードの症状により外出が難しい方にも安心してご利用いただけるよう、スタッフが丁寧に対応いたします。
訪問看護の対象疾患は、うつ病・統合失調症・発達障害・PTSD・双極性障害・不安障害・適応障害など幅広く対応しています。
うつ病エピソードによって生活が難しくなった方や再発を防ぎたい方にも、個々の状況に合わせた支援を行うことが可能です。
訪問時間は1回あたり30〜90分程度。週1〜3回の訪問を基本としていますが、必要に応じて週4回以上の訪問にも対応します。
祝日や土曜日の訪問も行っているため、お仕事や家庭の事情に合わせて柔軟にスケジュールを組むことができます。
「病院に行くのが難しい」「家から出る気力がない」と感じている方も、シンプレなら自宅で安心して支援を受けられます。
うつ病エピソードの症状を和らげ、少しずつ自分らしい生活を取り戻せるよう、専門のスタッフが寄り添います。
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まとめ

うつ病エピソードの症状と特徴の整理
うつ病エピソードとは、気分の落ち込みや興味・喜びの喪失などが一定期間続き、日常生活に支障をきたす状態を指します。
うつ病エピソードの症状は、精神的な面だけでなく、睡眠や食欲、体のだるさなど身体的な変化として現れることも多く、人によってその現れ方はさまざまです。
気持ちの問題と片づけるのではなく、脳や身体のバランスが崩れている状態として捉えることが大切です。
また、うつ病エピソードは一度きりで終わる場合もあれば、再発を繰り返すこともあります。そのため、治療中だけでなく、回復後も生活リズムを整えたり、ストレスをため込まない工夫を続けることが重要です。
心と身体の両方のサインに耳を傾け、自分を責めずに適切なサポートを受けることが、回復への第一歩となります。
診断と治療の基本的な流れ
うつ病エピソードが疑われる場合、まずは精神科や心療内科で専門医の診断を受けましょう。
DSM-5やICD-10の基準に基づき、症状の内容や期間、生活への影響などを丁寧に確認したうえで診断が行われます。治療の基本は「休養」と「薬物療法」、そして「心理療法」や「生活環境の調整」です。
症状の重さや原因に合わせて、医師と相談しながら治療方針を決めていくことが大切です。
また、うつ病エピソードの症状があるときは、家族や周囲の理解も欠かせません。本人だけでなく支える人も一緒にサポート体制を整えることで、より安定した回復が期待できます。
焦らず、少しずつ前に進むことを意識し、自分のペースで治療を続けることがポイントです。
早めの相談・支援が大切
うつ病エピソードは、早期に気づき、適切な支援を受けることで十分に回復が見込めます。
「まだ大丈夫」と思って我慢を続けてしまうと、症状が重くなり、回復に時間がかかることもあります。気分の落ち込みや無気力感が2週間以上続く場合は、できるだけ早く専門家へ相談しましょう。
外出が難しい方や、病院に行くことに不安を感じる方は、精神科訪問看護のような在宅サポートを活用するのも有効です。
シンプレでは、うつ病エピソードをはじめとした精神疾患のある方に向けて、自宅で安心して療養できる訪問看護サービスを提供しています。医療的な支援だけでなく、日常生活や再発予防のサポートまで一貫して対応しています。
「一人で抱え込まず、まずは相談する」──それが回復への第一歩です。つらいときには、信頼できる人や専門家に助けを求めましょう。
そして、うつ病エピソードの症状を理解し、自分のペースで少しずつ前を向いていくことが大切です。どんな状況でも、サポートを受けながら「回復への道」は必ず開けます。
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