ナルコレプシーの原因とは?脳・免疫・遺伝と代表的な症状を徹底解説
日中に強い眠気に襲われてしまい、生活や仕事に支障が出ている方の中には、知らないうちにナルコレプシーを発症しているケースがあります。突然眠ってしまうような症状は、本人だけでなく周囲にも負担がかかるため、早めの理解と対策が重要です。
ナルコレプシーの原因としては脳内の神経機能や自己免疫の影響などが指摘されており、仕組みを知ることで適切な対処にもつながります。まずは症状の特徴や背景を正しく知ることから始めてみましょう。
ナルコレプシーとは?

ナルコレプシーは、日中の強い眠気や突然の睡眠発作が特徴的な睡眠障害で、国内でも一定数の方が悩まされています。
単なる疲れや生活リズムの乱れとは異なり、脳内の働きと深く関わる疾患であるため、放置すると学業・仕事・生活全般に影響が及びやすいのが特徴です。
特に症状の出方には個人差があるものの、適切な理解とサポートを受けることで生活は大きく改善できます。
ナルコレプシーの定義
ナルコレプシーは、脳内で眠りを調整する仕組みがうまく働かなくなることで、意図しないタイミングで眠りに落ちてしまう疾患です。
中でも睡眠と覚醒の切り替えが突然乱れることが大きな特徴とされています。
会話中や作業中でも急に眠ってしまうことがあり、周囲には理解されづらいものの、医学的に明確なメカニズムに基づく症状として認められています。
発症の年齢と有病率
発症のピークは10代後半〜20代前半と比較的若い年代に多く、学校生活や社会参加の時期と重なることが負担を大きくします。
また、はっきりした人数を特定するのは難しいものの、国内にも一定数の患者がいることが報告されており、気づかず長期間症状を抱えてしまうケースも少なくありません。
眠気が慢性的に続く場合は、生活習慣ではなく疾患による可能性を考えることが大切です。
放置するとどうなる?
治療を受けずに放置すると、睡眠発作が繰り返されることで事故やトラブルにつながるリスクが高まります。
また、疲労感や集中力の低下によって学業・仕事のパフォーマンスが落ち、自己肯定感が下がってしまうこともあります。
さらに人間関係や社会生活に支障をきたすことも多く、二次的にうつ症状が現れる例も少なくありません。早期に専門医へ相談することで、症状をコントロールしながら安心して生活する道が開けます。
ナルコレプシーの原因は?

ナルコレプシー 原因としては、脳の働きの一部が通常どおり機能しなくなることで、睡眠と覚醒のバランスが乱れることが大きく関係していると考えられています。
ただし、明確に「この要因だけで発症する」と断定できるわけではなく、複数の要素が影響し合って症状が現れるとされています。研究も進められていますが、現在わかっている主な背景としては、脳内の神経細胞の機能低下、感染症後に起こる自己免疫反応の影響、そして遺伝的な体質などが挙げられます。
眠気の強さが続く背景には、生理学的な要因が複雑に絡み合っていることを知っておくことが大切です。
脳内の神経細胞の機能低下
ナルコレプシーの大きな要因として注目されているのが、睡眠と覚醒を調整する働きを持つ「オレキシン」という物質を作る神経細胞の機能低下です。
オレキシンの働きが弱まると、脳が覚醒状態を保つことが難しくなり、急に眠気が押し寄せたり、感情の変化によって筋力が抜けるなどの症状が生じやすくなります。
この神経細胞が損なわれる背景にはさまざまな説がありますが、今のところ単一の原因で説明できるものではなく、個々の体質や外的要因が複合的に作用していると考えられています。
感染症による自己免疫過程への影響
感染症をきっかけに免疫反応が過剰に働き、結果として自分の神経細胞を攻撃してしまう可能性も指摘されています。特に風邪やインフルエンザの後、時間をおいて症状が出るケースがあることから、自己免疫との関連性が研究されています。
過剰な免疫反応がオレキシン関連の細胞に影響を与えることで、睡眠と覚醒のリズムが乱れやすくなり、日中の眠気が強まる原因のひとつになるとされています。
感染症後の変化に気づいたときは早めに専門機関へ相談することが重要です。
遺伝的な要因
遺伝的な要因が関係していることもわかっており、特定の遺伝的特徴を持つ方はナルコレプシーを発症しやすい傾向があるとされています。
家族に同じ疾患を持つ方がいる場合、発症リスクが通常より高くなることが示されている一方で、遺伝要因のみで必ず発症するわけではありません。
あくまで「なりやすい体質のひとつ」であり、環境要因や免疫反応、脳内機能との組み合わせによって発症するケースがほとんどです。自覚症状が続く場合は我慢せず、専門的な評価を受けることで適切なケアにつながります。
ナルコレプシーの代表的な症状

ナルコレプシーにはいくつかの特徴的な症状があり、日常生活の中で突然現れるため、周囲からは「疲れているだけ」と誤解されてしまうことも少なくありません。
特に睡眠発作・情動脱力発作(カタプレキシー)・睡眠麻痺・入眠時幻覚の4つは代表的な症状とされ、組み合わせて現れるケースも多くあります。どの症状も「睡眠と覚醒の切り替えが急激に乱れる」という共通した特徴があり、これが生活リズムや社会活動に影響を及ぼします。
症状の程度には個人差がありますが、早めに気づいて医療機関に相談することで、負担を軽減しながら生活していくことが可能です。これらの症状は単なる寝不足とは明確に異なる点を理解しておくことが大切です。
睡眠発作
睡眠発作とは、活動中であっても突然強い眠気に襲われ、数分から十数分ほど眠り込んでしまう症状です。
授業や仕事中、歩行中、食事中といった本人が意図していない場面でも起こることがあり、注意していても防ぐことが難しいのが特徴です。この眠気は一般的な疲労とは異なり、急に力が抜けるように訪れるため、周囲からは理解されにくい場合があります。
短時間の睡眠後には一時的にスッキリすることがありますが、その後再び眠気が強くなることも多く、日常生活に大きな影響を与えます。
情動脱力発作
情動脱力発作(カタプレキシー)は、笑う・驚く・緊張するなどの感情変化をきっかけに、体の力が突然抜けてしまう症状です。
軽度の場合は膝がガクッとする程度ですが、重度では全身の筋力が抜けて倒れ込んでしまうこともあります。
意識ははっきりしているため本人の怖さも大きく、日常の出来事にも制限が生まれやすい症状です。感情の動きが引き金になりやすい点はナルコレプシー特有の特徴であり、周囲の理解も欠かせません。
睡眠麻痺
睡眠麻痺はいわゆる「金縛り」と呼ばれる状態で、目が覚めているのに体が動かせない症状を指します。
ナルコレプシーでは、この睡眠麻痺が覚醒直後だけでなく、入眠時にも起こりやすいことが知られています。数十秒から数分で自然に解除されますが、繰り返し起こると不安が強まり、睡眠の質にも悪影響を及ぼします。
また、睡眠麻痺が多発することで「また起こるかもしれない」と恐れて眠れなくなる悪循環に陥ることもあるため、正しい治療でコントロールすることが重要です。
入眠時幻覚
入眠時幻覚とは、寝入りばなに現実とは異なる映像や音を知覚してしまう症状で、夢のように感じられることもあれば、非常に鮮明に体験されることもあります。
ナルコレプシーの発症メカニズムにはレム睡眠の入り方の異常が関係しているため、覚醒状態のまま夢のような現象が混ざって見えることがあるのです。怖い幻覚が出る場合は強い不安やストレスにつながり、睡眠に対して恐怖心を持ってしまうこともあります。
こうした症状が続くと生活全体に影響が出るため、早めの相談が望まれます。
ナルコレプシーと合併しやすい障害

ナルコレプシーには特有の症状だけでなく、他の精神疾患や身体の不調と合併しやすい傾向があるとされています。
特にうつ病・不安障害、自律神経系の乱れ、その他の睡眠障害は高い頻度で併発し、日常生活への負担がさらに大きくなることがあります。
これは、ナルコレプシーそのものが生活リズムや感情の安定に影響しやすい疾患であるため、心身のバランスが崩れやすくなるためです。また、合併症に気づかないまま過ごしてしまうと、症状が複雑化し改善までの時間が長引くケースもあります。
複数の症状が重なることで生活への影響が増幅することを理解しておくことが大切です。
うつ病や不安障害
ナルコレプシーの方が精神的な不調を抱えやすい背景には、生活上の困難や周囲の理解を得にくい状況があります。
日中の眠気や突発的な睡眠発作が続くと、自信を失ったり、人との関わりを避けるようになってしまうことがあります。
また、感情の変化が引き金となる情動脱力発作も心理的ストレスを強める要因となり、うつ状態や不安症状につながるケースが少なくありません。
特に、症状が安定しない状態が続くと「また眠ってしまうかもしれない」という予期不安が強くなり、外出や活動量の低下を招くこともあります。継続したサポートや専門的なケアが合併予防のカギとなります。
自律神経系の障害
ナルコレプシーでは、自律神経が乱れやすくなることも指摘されています。
自律神経は体温調節や血圧、消化機能などを司っており、バランスが崩れることで頭痛・立ちくらみ・動悸などの身体症状が現れることがあります。特に睡眠と覚醒のリズムが安定しない場合、体の内部リズムも乱れやすく、自律神経の働きに影響を及ぼしやすいと考えられています。
睡眠の異常が身体のさまざまな機能に波及しやすい点は見落とされがちなポイントです。 生活への影響が大きい場合は、精神科や神経内科と連携して治療することが望まれます。
その他の睡眠障害
ナルコレプシーの方は、他の睡眠障害を併発することも珍しくありません。
たとえば、睡眠の質が極端に低下する「過眠症」、体内時計がずれやすい「概日リズム睡眠障害」、不眠症などが挙げられます。特に入眠時幻覚や睡眠麻痺などレム睡眠に関連した症状が起こりやすい点から、レム睡眠の制御が乱れやすい状態にあると理解されています。
複数の睡眠障害が重なると、日中の眠気がさらに強まり、生活の質を大きく低下させる原因になります。症状が増えてきた場合は、専門医による総合的な評価が必要です。
ナルコレプシーの診断方法

ナルコレプシーの診断には、症状の聞き取りだけでなく、専門的な検査を組み合わせて慎重に評価する必要があります。
日中の強い眠気はさまざまな疾患でも起こり得るため、正確に特定するためには複数の検査が欠かせません。特に睡眠ポリグラフ検査・白血球の型(HLAタイプ)検査・脳脊髄液中のオレキシン濃度測定は、国際的にも信頼性の高い診断方法とされています。
これらの検査を組み合わせることで、症状の背景にある生理的な変化を明らかにし、適切な治療につなげることができます。日中の眠気が長期間続く場合は放置せず、早めに専門医に相談することが重要です。
睡眠ポリグラフ検査
睡眠ポリグラフ検査は、睡眠中の脳波・呼吸・眼球の動き・筋肉の動きなどを総合的に記録し、睡眠の質や異常を詳しく調べる検査です。
ナルコレプシーのある方は、入眠してすぐレム睡眠に入る傾向があるなど、特徴的な睡眠パターンが現れることがあります。
この検査では夜間の睡眠の状態を把握したうえで、翌日に短時間の睡眠を数回繰り返す「MSLT(反復睡眠潜時テスト)」を組み合わせて行うことが一般的です。
これにより、眠りやすさやレム睡眠への移行のしやすさを詳細に確認できます。評価には専門的な知識が必要なため、睡眠外来や神経内科で行われるケースが多くなっています。
白血球の血液型検査
白血球の型(HLAタイプ)を調べる検査は、ナルコレプシーの発症と関連があると考えられている特定のタイプを確認するために行われます。
特に「HLA-DQB1*06:02」という型が多くの患者に見られることが知られており、自己免疫反応との関連性を示す根拠のひとつとされています。
ただし、この型を持っているからといって必ず発症するわけではなく、体質的な傾向を示す材料として扱われます。診断を補助する検査であり、単独でナルコレプシーを断定するものではない点を理解しておくことが大切です。複数の検査と合わせて判断されるため、総合的な視点で評価が進められます。
脳脊髄液中のオレキシン濃度検査
脳脊髄液中のオレキシン濃度を測定する検査は、ナルコレプシーの診断の中でも特に決定的な情報を得られる方法とされています。
オレキシンは覚醒を維持する重要な神経伝達物質で、ナルコレプシーの多くの患者ではその濃度が著しく低下していることが確認されています。
脳脊髄液を採取する必要があるため簡単な検査ではありませんが、確定診断に非常に有効です。この結果をもとに治療方針が大きく変わることもあるため、必要に応じて実施されます。検査に不安がある場合は、医師や看護師に相談しながら進めると安心です。
ナルコレプシーの治療方法

ナルコレプシーの治療は、ひとつの方法だけで完結するわけではなく、症状の種類や生活状況に合わせて複数のアプローチを組み合わせながら進められます。
主に薬物療法・行動療法・生活環境の改善の3つが中心で、それぞれの役割が異なります。症状の出方には個人差があり、強い眠気が続く場合や情動脱力発作が多い場合など、抱える負担によって最適な治療は変わります。
特に日中の眠気が高頻度で現れる場合には、専門的な治療を早期に開始することが重要です。
生活と治療を両立させるためには、医療者との連携を続けながら調整していくことが欠かせません。
薬物療法
| 症状 | 薬名 | 副作用 |
|---|---|---|
日中の眠気![]() |
メチルフェニデート モダフィニルなど |
気分が高揚する 喉が渇く ドキドキする(動悸) 胃が痛む |
情動脱力発作![]() |
クロミプラミン (アナフラニール®) など |
便秘や喉の渇きなど |
薬物療法は、ナルコレプシーの主要な症状をコントロールするために用いられます。
特に日中の強い眠気には覚醒を促すタイプの薬が処方され、情動脱力発作がある場合にはそれを抑えるための薬が用いられることもあります。これらの薬は脳内の神経伝達に働きかけ、眠気を軽減したり、レム睡眠のバランスを調整したりする役割があります。
薬の効果には個人差があるため、定期的な診察で効果や副作用を確認しながら調整していくことが大切です。必要に応じて複数の薬を組み合わせる場合もあり、無理なく継続できる治療計画を医師と一緒に考えていく必要があります。
行動療法
行動療法では、睡眠と覚醒のリズムを整えるための工夫を取り入れながら、日常生活の中で症状が悪化しにくい習慣を身につけていきます。
たとえば、日中に短い昼寝時間を計画的に取り入れることで、突然の睡眠発作を予防しやすくなります。
また、就寝前の過ごし方を整え、入眠しやすい状態をつくることも重要です。情動脱力発作が出やすい方の場合は、感情の高まりを少し和らげるようなストレスマネジメントも治療の一環となります。
日々の小さな積み重ねが症状の安定につながる点は見逃せないポイントです。 医療者と相談しながら無理なく取り入れていくことが大切です。
生活環境の改善
生活環境を整えることも、ナルコレプシーの治療において非常に重要な要素です。
部屋の照明や温度、寝具の選び方ひとつでも睡眠の質は変わり、結果的に日中の眠気にも影響します。規則正しい生活リズムを意識することはもちろん、カフェインの取り方や運動の習慣など、生活習慣全体を見直すことが症状の改善につながります。
また、仕事や学業において負担が大きい場合は環境調整が必要になることもあり、学校や職場と相談しながら適切なサポートを受けることで無理なく生活を続けやすくなります。
医師・看護師と連携しながら、自分に合った生活改善の方法を見つけていくことが症状の安定につながります。
ナルコレプシーの診断・治療は何科に行けばいい?

ナルコレプシーの症状が疑われる場合、どの診療科を受診すればよいのか迷う方は多くいます。
日中に強い眠気が続く、情動脱力発作のような症状が出る、睡眠麻痺や入眠時幻覚が頻発するなど、生活に支障が出ている場合は早めの受診が重要です。専門的な検査を行うためには、適切な診療科を選ぶ必要があります。
特に睡眠外来・神経内科・精神科・心療内科が診断と治療の中心となり、それぞれ役割が少しずつ異なります。症状に合わせて専門性の高い医療機関へ相談することで、適切な治療へつながりやすくなります。
睡眠外来・神経内科
まず最も適しているのは睡眠医療を専門に扱う「睡眠外来」です。睡眠ポリグラフ検査やMSLT(反復睡眠潜時テスト)など、ナルコレプシーの診断に必要な専門的検査を実施できるため、正確な評価が可能です。
睡眠外来が近くにない場合は「神経内科」を受診することも推奨されます。神経内科では脳内機能の異常に関する理解が深く、オレキシン濃度の低下など、ナルコレプシーの特徴を踏まえた診察が行われます。
神経内科で必要と判断された場合には、睡眠外来への紹介や追加検査へ進むこともあります。診断には時間がかかる場合がありますが、焦らず継続して相談することが大切です。
精神科・心療内科との連携
ナルコレプシーは脳内の覚醒調節機能が関係する疾病である一方、うつ病や不安障害などの精神症状が併発しやすいことも知られています。
そのため、精神科や心療内科との連携はとても重要です。日中の眠気が続くと活動が制限され、自己肯定感の低下や不安の増大につながることがあり、精神的な負担を軽減するためのサポートが必要になります。睡眠障害と精神症状は切り離せない関係にあるため、両面からの支援が症状の安定に有効です。
また、薬物療法を行う際も、覚醒促進薬や抗うつ薬など複数の薬剤を併用する可能性があるため、精神科医との情報共有が欠かせません。生活リズムの調整やストレスケアについても多職種の支援を受けることで、より安定した生活を目指すことができます。
精神疾患との合併は精神科訪問看護を利用する選択肢も

ナルコレプシーは日中の眠気や情動脱力発作だけでなく、うつ病・不安障害などの精神症状を併発しやすい疾患です。
症状が複数重なると生活への負担が大きくなるため、医療機関での治療に加えて、日常生活を支えるサービスを活用することも重要になります。そのひとつが精神科訪問看護です。
自宅に看護師などの専門職が訪問し、症状の観察や生活面の支援、服薬サポートを行うことで、安心して日常生活を送れるよう支援します。外来通院だけでは補いにくい部分を補完できるため、精神疾患を併発している方や生活リズムが乱れやすい方には有効な選択肢となります。
精神科訪問看護とは?
| サービス名 | 精神科訪問看護 |
|---|---|
対応スタッフ![]() |
看護師 准看護師 作業療法士 |
訪問日数![]() |
原則週3日以内 |
精神科訪問看護とは、精神疾患を抱える方が住み慣れた自宅で安定した生活を続けられるよう、看護師・准看護師・作業療法士などが定期的に訪問して支援する医療サービスです。
ナルコレプシーは睡眠リズムが乱れやすく、日中の活動や服薬管理が難しくなることもあるため、必要に応じて精神科訪問看護を併用することで、生活の中で起こる困りごとを一緒に解消しやすくなります。
また、精神症状が合併している場合は状態の悪化を早期に察知できるメリットもあります。医療機関の治療だけではサポートしきれない日常の部分を補える点が大きな特徴です。
精神科訪問看護のサポート内容
- 症状のコントロールや治療の相談
- 日常生活の援助
- 対人面の相談
- 気分転換の援助・健康管理
- 服薬管理状況確認、援助
- 家族の悩みや不安の解消
- 社会資源の活用援助
精神科訪問看護で受けられる支援は多岐にわたり、症状に合わせて柔軟に対応できるのが特徴です。
主な内容としては、睡眠状態や日中の眠気の観察、服薬の確認や調整のサポート、気分の落ち込みや不安の相談対応、生活リズムの整え方の助言などがあります。また、外出時の不安が強い場合には社会参加の支援を行うことも可能です。
家族にも状態を共有し、どのように見守ればよいかを一緒に考える機会が設けられる点も大きなメリットです。特にナルコレプシーのように長期的に付き合う必要のある疾患では、継続的な支えが生活の安定に直結します。
精神科訪問看護ならシンプレ看護ステーションへ!

シンプレ訪問看護ステーションとは?
シンプレ訪問看護ステーションは、精神科に特化した訪問看護サービスを提供しており、看護師・准看護師・作業療法士が利用者の自宅に訪問してケアを行います。
訪問回数は週1〜3回が基本ですが、状態によっては週4回以上の支援も可能です。また、祝日や土曜日の訪問にも対応しているため、急な相談や生活リズムの変化にも柔軟に対応できます。
訪問時間は30〜90分と幅があり、症状の観察・服薬支援・再発予防・生活支援など、必要なサポートを丁寧に実施します。精神疾患と向き合う方の「その日の状態」に寄り添える点が大きな強みです。
対象疾患はうつ病・統合失調症・発達障害・PTSD・パニック障害など多岐にわたり、ナルコレプシーに伴う精神的な不調にも対応できます。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリアは、東京23区を中心に、西東京市・武蔵野市・三鷹市・調布市・府中市・東久留米市、そして埼玉県の一部地域となっています。
近隣のエリアでも訪問が可能な場合があるため、エリア外にお住まいの方でも一度ご相談いただくことで柔軟に対応できるケースがあります。地域に根ざしたサービスを大切にしており、利用者の生活圏に密着した支援を行える点も大きな魅力です。
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まとめ

ナルコレプシーは、日中の強い眠気だけでなく、情動脱力発作や睡眠麻痺、入眠時幻覚など複数の特徴的な症状が現れる疾患です。
その背景には脳内の神経機能・免疫の働き・遺伝的要因などが関わっており、単なる生活リズムの乱れとは異なります。
症状を理解し適切に対応することで、生活の質は大きく改善できます。特に、眠気が長期間続いているにもかかわらず「疲れのせい」と思い込んでしまうケースも少なくないため、必要に応じて専門医への相談を検討することが大切です。
早期の診断と治療開始は負担を最小限に抑える鍵となります。
ナルコレプシーは脳の働きや免疫、遺伝が原因とされる
ナルコレプシーの発症にはさまざまな生理学的要因が関わっています。
脳内のオレキシンを作り出す神経細胞の機能低下、感染症をきっかけとした自己免疫反応、そして特定の遺伝的傾向など、複数の要因が重なって発症すると考えられています。
原因は一つではなく、体質と環境が複雑に影響し合うことで症状が生じる点が特徴的です。こうした要因を理解することで、自分自身の症状と向き合いやすくなり、適切な治療にもつながります。
症状は睡眠発作や情動脱力発作が代表的
睡眠発作、情動脱力発作、睡眠麻痺、入眠時幻覚といった症状はナルコレプシーを特徴づける重要なポイントです。
特に日中の強い眠気は生活·仕事のどちらにも影響しやすく、周囲の理解が得られにくい点も大きな負担となります。症状が重なるほど生活の質が低下しやすいため、医療や支援サービスを活用しながら、無理なく症状と付き合うための工夫が必要です。
診断は専門的な検査が必要
ナルコレプシーは自覚症状だけで判断するのが難しいため、睡眠ポリグラフ検査・白血球型検査(HLA)・脳脊髄液中オレキシン濃度測定など、複数の専門的な検査を組み合わせることで正確な診断が行われます。
これらの検査によって症状の背景にある生理的な変化を明らかにし、治療方針を決めていくことができます。早期に医療機関へ相談することで、改善までの道筋がより明確になります。
治療は薬物療法と生活改善を組み合わせることが効果的
ナルコレプシーの治療は薬物療法・行動療法・生活環境の調整を組み合わせて行うのが一般的です。
薬による症状のコントロールだけでなく、生活リズムを整えたり、ストレス管理を行ったりすることで、より安定した状態を維持しやすくなります。症状は長期的に続くことが多いため、医療者と相談しながら継続的に治療を進めていくことが大切です。自分に合った対処法を見つけることで、日常生活の負担は大きく軽減できます。
また、ナルコレプシーに精神症状を伴う場合や生活の安定が難しい場合には、精神科訪問看護の利用も有効な選択肢となります。
シンプレ訪問看護ステーションでは、看護師・准看護師・作業療法士が生活全体をサポートし、服薬支援・再発予防・社会復帰の手助けを行っています。対応エリア内にお住まいであれば、まずは相談することで、生活面での不安が和らぎやすくなります。
ナルコレプシーは長く付き合う必要のある疾患ですが、正しい知識とサポートがあれば、日常生活を大きく改善することができます。
気になる症状が続く場合は、気軽に専門医や訪問看護へ相談し、安心して過ごせる環境を整えていきましょう。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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