訪問看護ってどんなことをしてくれるの?
「訪問看護を利用したいけど、どうすればいいかわからない」このようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
訪問看護とは自宅にいながら医療的なケアを受けられるサービスのことで、「一人暮らしなので心細い」といった方に喜ばれています。
今回は、訪問看護とはどのようなものかについて詳しく紹介しましょう。
訪問看護についての基礎知識
訪問看護の利用条件は?
訪問看護は、介護保険と医療保険のどちらの保険で利用することも可能です。介護保険で利用する場合は、支給限度額が決められています。医療保険で利用する場合は、支給限度額はありません。
訪問看護は、他の介護サービスと併用して利用することも可能です。例えば、訪問介護で身体介護や生活援助を受けている方でも、訪問看護で医療的なケアを受けることができます。
医療保険を利用するケース
要介護認定を受けていない方は、医療保険が対象となります。また、特定の疾患を患っている方や重い状態に陥っている方は、医療保険が適用されるケースもあります。
ただし、医療保険と介護保険は併用して使用することができないため、必ずどちらかしか使用はできません。
医療保険のメリットは限度額が指定されていない点です。それぞれの自己負担額については、下記で詳しく解説していきます。
訪問頻度や利用時間は?
適用される保険によって、訪問回数とその時間は決められています。介護保険であれば、週の訪問は患者ひとり一人に作成されるケアプランに沿って決定する仕組みです。
1回の訪問時間は、20分・30分・1時間・1時間30分の4つから選びます。患者の状況や自己負担額などのバランスをとりながらスケジュールを作成していきます。
医療保険の場合は、原則として週の訪問回数は3日までです。時間は30分~1時間30分ほどになります。
訪問回数は医師が必要と判断した場合のみ、週3日の制限が解除され週4日以上の訪問が可能となります。
訪問看護の費用負担は?
介護保険
年齢等の要件
要介護認定者
(※要介護度によって支給限度額が設定)
自己負担割合
月額の1割
(一定以上の所得者については2割)
医療保険
年齢等の要件
・義務教育就学前
・義務教育就学後~70歳
・70歳以上75歳未満
・後期高齢者医療の対象者
自己負担割合
月額の1~3割
(割合は年齢などによる)
訪問看護の費用負担は、介護保険と医療保険で異なります。
介護保険の場合、1〜3割の自己負担です。ただし、支給限度額を超えた分は全額自己負担となります。支給限度額は、認定された要介護度によって決まります。
医療保険の場合は、年齢によって負担する割合が異なる仕様です。基本的に高齢者は負担が少ないのですが、現役並みの収入がある場合には現役世代と同じ負担割合となります。
訪問看護を利用するメリットは?
自宅にいながら専門的なケアが受けられる
住み慣れた自宅で療養しながらも、必要な医療ケアを受けられるのが訪問看護です。必要であればスタッフは、点滴などの医療行為を行うことができます。
訪問看護の支援は多岐に渡り、日常生活のサポートから緊急時の対応までを請け負います。また、主治医やケアマネージャー、地域の行政機関の橋渡し的な役割も担っています。
自宅で最期を迎えたいという希望に応えられるのも訪問看護です。人生の最後の最後まで、責任をもってサポートしてくれるサービスです。
退院後の自宅療養をスムーズに始められる
訪問看護は退院した直後から利用することができます。退院後の自宅療養が安定するまでは、定期的に訪問することで環境の変化からの体調の悪化を防ぐことが可能です。
自宅療養に切り替わることが不安な方は、主治医に相談してみてください。訪問看護の利用には医師の指示書が必要なので、医師に話を通しておくとスムーズに進められます。
また、医師が必要と判断すれば、自宅療養が安定してからも訪問看護の利用を継続することはできます。
コミュニケーションを取ることで病状を把握してもらえる
訪問看護師は、患者さんの自宅を訪問して、看護を行います。
その際、患者さんとコミュニケーションをとることで、病状の変化や生活状況を把握することができます。
例えば、患者さんが食欲が落ちている場合、訪問スタッフは、その原因を探り、食事療法のアドバイスをすることができたり、患者さんの転倒のリスクが高い場合、転倒予防の対策を一緒に考えることができます。
訪問看護と訪問介護はどう違う?
対応するスタッフの違い
・看護師
・准看護師 など
訪問介護
・介護福祉士(国家資格)
・介護職員初任者研修終了など
訪問看護と訪問介護は、どちらも自宅で療養する利用者をサポートするサービスですが、対応するスタッフには違いがあります。
訪問看護は、看護師や准看護師などの資格をもったスタッフが対応します。訪問介護は、介護福祉士や介護職員初任者研修修了者などの資格をもったスタッフが対応します。
訪問看護と訪問介護の違いは、対応するスタッフの資格と、提供できるサービスの内容です。訪問看護では、医療行為が必要な利用者に対して、より専門的なサポートを提供することができます。
一方、訪問介護では、日常生活のサポートが必要な利用者に対して、より幅広いサポートを提供することができます。
提供サービスの違い
・自宅療養など療養ケアと診療補助
・清潔、食事、排泄のケアや介助
訪問介護
・身体介護
・生活援助
訪問看護と訪問介護の提供サービスは、明確に分かれていない部分もあります。例えば、食事や排せつの介助などは、どちらも請け負えるサポートです。
訪問看護では、医師の指示に基づき、医療行為が必要な利用者に対してより専門的なサポートを提供することができます。
訪問介護は、生活の補助に重きを置いたサービスです。掃除や洗濯など、生活の中で利用者が困難に感じていることをサポートして生活の質を上げることを目的としています。
適用される保険の違い
・介護保険
・医療保険
・保険外
訪問介護
・介護保険
・保険外
訪問看護の場合は、患者の状態によって使用できる保険の種類が異なります。要介護度認定を受けているのなら、優先されるのは介護保険です。
訪問介護は、保険を使用するのであれば介護保険を利用することとなり、要介護度認定を受ける必要があります。
また、どちらのサービスも保険適用外で提供している民間の施設もあります。全額自己負担となりますが、保険の制限がないため自由度の高いサポートを受けられるサービスです。
訪問看護を扱っている事業所は?
訪問看護ステーション
・精神科訪問看護ステーション
・リハビリ訪問看護ステーション
総合型
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションとは、都道府県知事の指定を受け事業を行う訪問看護施設です。管理者として保健師または看護師をおく必要があります。
訪問看護ステーションは、主に「特化型」と「総合型」の2つに分かれています。特化型は、精神科やリハビリテーションに特化した訪問看護施設です。総合型は、精神科やリハビリテーションに限らず、幅広い疾患に対応する訪問看護施設です。
地方では総合型の訪問看護ステーションが多く、都市部では特化型の訪問看護ステーションが多く開業しています。
保険医療機関
保険医療機関とは病院などの医療機関のことで、訪問看護の部門を設けて患者に対して訪問看護を請け負っています。
主治医が保険医療機関の医師なので、訪問看護の指示を記載した指示書は必要ありません。その代わり、診療録に指示が記載される仕組みです。
精神科を有する医療機関であれば、精神科訪問看護としてサポートを行います。訪問看護ステーションの特化型の訪問施設と同じ働きです。
その他
・定期巡回、随時対応型訪問介護看護
・看護小規模多機能型居宅介護
各種保険外
民間企業の訪問看護サービス
みなし指定訪問看護事業所とは、一般的に病院・診療所が提供する訪問看護のことです。定期巡回・随時対応型訪問介護看護は訪問介護と看護を24時間提供している施設になります。
看護小規模多機能型居宅介護は訪問介護と看護、そして宿泊サービスが一体化している施設です。どちらも条件を満たせば、医療保険の訪問看護を提供することができます。
民間企業の訪問看護サービスは保険適用外です。しかし、旅行などの補助や長距離の移動など、保険適用の訪問看護では対応が難しい事例にも対応できます。
精神科訪問看護ならシンプレ看護ステーションへ!
シンプレ訪問看護ステーションとは?
・精神科・心療内科に通院中の方
・精神疾患の診断を受けた方
・診断がなくとも医師が必要と判断した方
訪問する人
・看護の専門職
・リハビリテーションの専門職
訪問時間
・医療保険
(30分から90分程度)
精神科に特化したシンプレ訪問看護ステーションは、うつ病でや依存症などの精神の症状で悩んでいる方やそのご家族への継続的なサポートを通じて解決への一歩をお手伝いします。
患者さんが病気と付き合いながら自分らしい生活ができるように、自主性を尊重した看護サービスを提供しています。
また、病院、行政、在宅との情報共有を行い、それぞれの専門性を活かしながら治療や社会復帰のサポートができるのも特徴です。
シンプレは訪問看護サービスを通して利用者の不安を受け止め、治療への頑張りを一緒に共有し、心から安心できる居場所づくりをお手伝いします。
扱っている疾患や看護内容
・うつ病
・統合失調症
・双極性障害
・不安障害 など
主な看護内容
・生活支援、自立支援
・症状の悪化防止、服薬支援
・社会復帰へのサポート
・家族の方への支援
対応できる精神疾患とサポート内容は、表にまとめている通りです。表に記載されている方以外でも対象となる場合がございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
治療においては、家族のサポートや安心できる環境作りが重要なため、精神科訪問看護では安心して自宅療養できる環境を整え、再発を予防していきます。
シンプレは精神疾患に特化した訪問看護サービスで、家族とともに本人に寄り添い、本人らしく生きていけるようサポートします。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの訪問エリアは、上記中心に行っています。
上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合もありますので、お気軽にご連絡ください。
年齢に関わらずご利用することが可能です。サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。
また、TwitterやLine、TikTokなどのSNSでも情報を発信していますので、あわせてぜひご覧ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
訪問看護は医師が必要と判断すれば、年齢性別関係なく利用できる看護サービスです。住み慣れた自宅で療養しながら、医療的ケアを受けることができます。
外出が難しい方や精神科への入退院を繰り返している方、ご家族がどのように関わっていけばいいか困っている方は訪問看護を検討してみましょう。
保険適用であれば、自己負担は1~3割となります。どこに相談をしたらいいかわからなくて困っている、訪問看護のサービスについて聞いてみたいなどございましたらシンプレへお気軽にお問い合わせください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
人気記事
最近の投稿
これまでの記事
- 2024年11月 (4)
- 2024年10月 (4)
- 2024年8月 (7)
- 2024年7月 (7)
- 2024年6月 (8)
- 2024年5月 (3)
- 2024年4月 (3)
- 2024年3月 (1)
- 2024年2月 (10)
- 2024年1月 (6)
- 2023年12月 (5)
- 2023年7月 (2)
- 2023年6月 (11)
- 2023年5月 (6)
- 2023年4月 (8)
- 2023年3月 (9)
- 2023年2月 (28)
- 2023年1月 (20)
- 2021年10月 (1)
- 2021年9月 (11)
- 2021年8月 (21)
- 2021年7月 (12)
- 2021年3月 (5)
- 2021年1月 (10)
- 2020年11月 (31)
- 2020年10月 (7)