自律神経失調症とは何か?
自律神経失調症は、自律神経の乱れによってさまざまな体調不良を引き起こします。
放置していると別の深刻な病気を見過ごしてしまう恐れもあるため、初期の段階で病院に相談することが大切です。
この記事では、自律神経失調症の症状や原因、正しい対処方法などについて詳しく紹介します。
病院以外にも頼ることのできるサポート機関についても見ていきますので、自分は自律神経失調症ではない
自律神経失調症とはどういう病気?
はじめに、さまざまな病気の原因になる自律神経失調症の原因や症状などを見ていきましょう!
自律神経失調症の原因
自律神経失調症の原因は人によってさまざまですが、精神的・身体的なストレスなど、いろいろな要因が絡み合って自律神経のバランスが崩れることで発症します。
ストレスに弱い人は自律神経失調症になりやすく、人間関係の悩みや仕事の重圧など、過度なストレスがかかると自律神経失調症になりやすいです。
夜ふかしを続けるなどの生活習慣の乱れも自律神経のバランスが崩れる原因になり、転職や引っ越しなどで身の回りの環境が変化した時も自律神経失調症になりやすくなります。
自律神経失調症の症状
・慢性的な疲労
・だるさ
・めまいなど
精神的症状
・イライラ
・不安感
・疎外感など
自律神経失調症になるとさまざまな精神的・肉体的な症状が現れます。自律神経失調症の症状は人によって違いがあり、複数の症状が出ることも多いです。
自律神経失調症の精神的な症状として、イライラ感や不安感、気分の落ち込みなどがあり、症状が長く続くとうつ病などの精神疾患の原因にもなります。
自律神経失調症の身体的な症状には、慢性的な疲労感や体のだるさ、頭痛、めまい、ほてり、下痢などがあり、さまざまな心身症の症状が現れます。
男性よりも女性に多く見られる
自律神経失調症は男性よりも女性がなりやすい傾向があります。女性が自律神経失調症になりやすい理由は、女性は生涯を通じてホルモンバランスが変化を続けるからです。
女性ホルモンは自律神経を調整する働きがあり、月経や妊娠、出産、閉経などで女性ホルモンの分泌量が変化すると自律神経のバランスが崩れてしまいます。
女性は特に更年期になると自律神経失調症になりやすい傾向にあり、更年期障害の症状の多くは自律神経のバランスが崩れることが原因で発症します。
自律神経失調症の方が抱える問題
自律神経失調症になると生活面などでさまざまな問題が発生します。では次に、自律神経失調症になった時の問題点について見ていきましょう!
日常生活や社会生活に悪影響が出る
自律神経失調症になると、さまざまな精神的・身体的症状が出るため、日常生活や社会生活に支障をきたすことがあります。
うつ状態が続くと外出するのが億劫で家に引きこもりがちになり、突然イライラして怒り出したりすると、大切な人との人間関係が崩壊する原因にもなってきます。
内科や耳鼻科ヘ行っても異常が見つからない
自律神経失調症の症状は、頭痛、めまい、耳鳴りなど多岐にわたります。しかし、内科や耳鼻科で診察を受けても、異常なしと診断されることが多く、治療を受けられないことがあります。
異常なしと診断されると、周囲からは「怠けているだけ」「大げさ」「仮病」などと誤解されることもあります。
そのため、本人はどのように対処すればよいのかわからなくなり、精神的な負担が大きくなります。
また、治療を受けられないことで症状が悪化し、他の病気を併発するリスクもあります。
周囲から気づかれにくい
自律神経失調症になると幅広い症状が出るため、周囲の人から気づかれにくく、体調が悪い時や気分が優れない時でも、ついつい無理をしてしまうことが多いです。
自律神経のバランスが崩れている時は安静にするのが一番ですが、無理をしてしまうと症状がますます悪化して倒れてしまうこともあります。
自律神経失調症は、精神的なストレスが原因で発症することが多いため、周囲の人から理解されづらく、相談できる相手がいないと感じてしまうことがあります。
自律神経失調症が疑われる場合は、無理をせず、早めに専門医に相談することをおすすめします。
自律神経失調症の治療方法は?
自律神経失調症は心療内科などの医療機関で治療できます。では次に、自律神経失調症の治療方法を見ていきましょう!
生活リズムの改善
自律神経は交感神経(緊張している神経)と副交感神経(リラックスしている神経)の2種類があり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると自律神経失調症を発症します。
睡眠不足や食生活の変化などで生活リズムが乱れると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、自律神経失調症を発症しやすくなります。
生活習慣を改善して生活リズムが整うと交感神経と副交感神経のバランスが正常に回復し、自律神経失調症の諸症状が緩和されます。
薬物療法
・抗不安薬(精神安定剤)
・抗うつ剤
・睡眠薬 など
からだの薬
心因性嘔吐での制吐剤
自律神経失調症はお薬で改善することが期待でき、医療機関を受診すると、患者さんの精神的症状と身体的症状に応じた最適なお薬が処方されます。
イライラ感や不安感などの精神的症状が出ている場合は、抗不安薬(精神安定剤)や抗うつ剤、睡眠薬などのお薬が処方され、不安感などの精神的なストレスを和らげます。
頭痛や下痢、嘔吐などの身体的症状が出ている場合は、プリンペランやイリボー、ミオナールなどのお薬が処方され、頭痛や胃腸など身体的症状を和らげます。
精神療法
・医師や臨床心理士との対話
・ストレスの原因に気づき解消していく
認知行動療法
・物事の受け止めかたを変えていく
・行動のパターンを客観的なものへ変えていく
自律訓練法
意図的に体をリラックスさせる方法を身につける
自律神経失調症は心の状態と密接に関係しているため、物事の受け止め方や考え方の癖などを改善する精神療法による治療も行われます。
精神療法には心理カウンセリングや認知行動療法、自律訓練法などがあり、患者さんの症状に応じて適切な療法を行います。
心理カウンセリングはストレスの原因に気づくことを目的とし、認知行動療法は物事の受け止め方を改善する療法で、自律訓練法はリラックスする方法を身につける療法です。
自律神経失調症が疑われるときは何科へ行けばいい?
では次に、自律神経失調症の症状が出ている場合は、どの診療科目を受診すれば良いのかを見ていきましょう!
つらい症状に合わせた診療科
自律神経失調症になると幅広い症状が出ますが、最もつらい症状に合わせて診療科目を選ぶと良いでしょう。
不安感やイライラ感などの精神的症状がひどい場合は心療内科、下痢などの胃腸症状がひどい場合は消化器内科、動悸などの胸部症状がひどい場合は循環器内科がおすすめです。
もし、自律神経失調症の症状に心当たりがあり、消化器内科や循環器内科を受診しても「異常なし」と診断された場合は、心療内科を受診することも検討しましょう。
メンタルヘルスを専門に扱う医療機関
不安感やうつ状態、やる気が出ないなどの精神的症状が出ている場合は、心療内科や精神科などのメンタルヘルスを専門に扱う医療機関を受診すると良いでしょう。
自律神経失調症は精神的症状と身体的症状の両方が出ることが多いですが、心療内科は精神的症状と身体的症状の両方を治療することが可能です。
強い不安感が続いて下痢や吐き気がするといった症状は自律神経失調症が疑われますので、心療内科を受診すると精神的症状と身体的症状の両方の緩和が期待できます。
精神科訪問看護でサポートしてもらう/h2>
精神科訪問看護とは?
サービス名 | 精神科訪問看護 |
---|---|
ケア内容 | ・日常生活の維持 ・生活技能の獲得 対人関係の維持など |
訪問日数 | 原則 週3日以内 |
精神科訪問看護とは、うつ病などで在宅療養をしている患者さんの自宅に看護師などの医療専門職が訪問し、医師の指示に基づいてケアを行うサービスです。
患者さんの自宅に訪問する医療専門職は、看護師や准看護師、精神保健福祉士、作業療法士などの有資格者で、医師の指示に基づいて看護や回復へ向けての指導などを行います。
精神科訪問看護は医療保険や介護保険を使用でき、医療保険を使用すると原則週3回の訪問が可能で、医療保険の自己負担額でサービスを利用できます。
精神科訪問看護のサポート内容
- 症状のコントロールや治療の相談
- 日常生活の援助
- 対人面の相談
- 気分転換の援助・健康管理
- 服薬管理状況確認、援助
- 家族の悩みや不安の解消
- 社会資源の活用援助
精神科訪問看護サービスの内容は上記のように多岐に及び、生活支援や自立支援、症状の悪化防止、服薬支援、社会復帰へのサポート、家族の方への支援などを行います。
一般の訪問看護サービスとは異なり、精神科訪問看護は精神に特化していることが特徴で、精神医療に精通している医療専門職によるトータルサポートが受けられることが強みです。
精神科訪問看護を利用することで、家庭や地域社会で生活を送りながら精神疾患の治療を継続して受けることが可能になり、患者さんは早期の社会復帰を目指せます。
自律神経失調症でお悩みならシンプレ看護ステーションへ!
では最後に、精神科訪問看護サービスを提供している当シンプレ訪問看護ステーションをご紹介いたします。
シンプレ訪問看護ステーションとは?
・統合失調症
・双極性障害
・不安障害など
主な看護内容
・生活支援
・自立支援
・症状の悪化防止
・服薬支援など
シンプレ訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護サービスを提供しており、自律神経失調症が悪化してうつ病を併発した方なども利用することが可能です。
経験豊富な看護師などの医療専門職のスタッフがご利用者様の自宅を定期的に訪問し、生活支援・自立支援、症状の悪化防止・服薬支援、回復へ向けての支援を行います。
それぞれの使用者様の考え方や価値観を尊重し、親身に対応します。また、事業所内でもバックオフィスを充実させることによって事業所内のチームの連携を大切にして、皆さまの在宅生活を支えます。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
現在の対応エリアは、上記を中心となっております。
上記のエリア以外にお住まいの方でも、サービスのご利用が可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
TwitterやLine、TikTokなどのSNSでも情報を発信していますので、ぜひご覧ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ
自律神経失調症はさまざまな精神的・身体的症状が出ることが特徴で、イライラ感や不安感、慢性的な疲労感などの症状が気になる時は、早めにクリニック心療内科などを受診しましょう。
自律神経失調症が悪化するとうつ病などの精神疾患を併発することがありますが、在宅療養で精神疾患の治療を続けている場合は、精神科訪問看護のサービスを利用できます。
どこに相談をしたらいいかわからなくて困っている、訪問看護のサービスについて聞いてみたいなどございましたら、お気軽にご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
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