精神科の薬の種類・副作用と続け方|シンプレ訪問看護
精神科や心療内科で薬を処方されたとき、「この薬は何に効くのだろう」「いつまで飲むのだろう」と気になる方は少なくありません。精神科の薬は種類が多く、効き方も副作用の出方も人によって違います。薬は症状をやわらげ、回復を支えるための治療の柱のひとつと考えられていますが、飲み始めてすぐに実感できなかったり、飲み続けること自体が不安になったりするのも自然なことです。
この記事では、精神科の薬の種類とはたらき、気になる副作用、いつまで飲むのか、費用を軽くする自立支援医療、そして自宅で服薬を支える訪問看護までを、ご本人とご家族の目線で整理してお伝えします。
精神科で処方される薬とは

精神科で処方される薬は、まとめて「向精神薬」と呼ばれます。向精神薬とは、脳の中枢神経にはたらきかけて気分や不安、眠り、考えのまとまりなどに影響する薬の総称で、抗うつ薬・抗精神病薬・気分安定薬・抗不安薬・睡眠薬などが含まれるとされています。つまり精神科の薬は1種類ではないということです。同じ「精神科の薬」という言葉でも、うつ病に使う薬と、幻覚や妄想に使う薬、眠れないときに使う薬では、目的も効き方もまったく違います。まずはこの全体像をつかんでおくと、自分に出された薬が治療のどこに位置づけられているのかが見えやすくなります。
向精神薬と抗精神病薬の違い
名前が似ているため混同されやすいのですが、この2つは大きさが違う言葉です。「向精神薬」は精神科で使われる薬全体をまとめた呼び名で、その中のひとつのカテゴリが「抗精神病薬」だとされています。抗精神病薬は、幻覚や妄想、強い興奮といった症状にはたらきかける薬で、統合失調症などの治療に使われることが多いといわれています。「抗精神病薬を出されたから統合失調症なのだ」と早合点する必要はなく、他の疾患でも症状に合わせて少量使われることがあります。処方の意図が気になるときは、診察のときに主治医へ率直に聞いてみるのがいちばん確かです。
薬物療法が治療の柱になる理由
精神疾患の多くは、脳内の神経伝達物質のはたらきの偏りが症状に関わっていると考えられています。薬物療法は、そこにはたらきかけて症状の波をやわらげ、回復に必要な休養をとりやすくすることを目的としています。気持ちの持ちようだけで乗り切ろうとすると、眠れない・食べられないといった状態が長引き、かえって回復が遠のくこともあります。薬は「気合いが足りないから飲むもの」ではなく、治療のスタートラインに立つための土台と位置づけて考えるとわかりやすいでしょう。
薬は精神療法や生活の支えと組み合わせる
一方で、精神科の薬だけで回復のすべてがまかなえるわけではありません。実際の治療では、休養・精神療法・生活リズムの立て直しと組み合わせることが基本とされています。うつ病であれば、休養をとって日常の精神的な負担を軽くしながら、精神療法と薬物療法を並行して進めるのが一般的だといわれています。生活面の工夫は薬の代わりになるものではなく、薬の効果を支える側の役割です。どこまで休むか、どのタイミングで復帰を考えるかといった判断は、主治医と相談しながら決めていくことになります。
精神科の薬の主な種類とはたらき

精神科の薬は、症状ではなく目的ごとにグループ分けされています。代表的なのは、抗うつ薬・抗精神病薬・気分安定薬・抗不安薬・睡眠薬の5つで、これに注意欠如多動症の治療薬や認知症の薬などが加わります。同じ疾患でも症状の出方は人によって違うため、いくつかを組み合わせて処方されることも珍しくありません。ここでは、それぞれのグループがどんな役割を持っているのかを見ていきます。なお具体的な薬の名前や量は、主治医が状態を診たうえで判断・指示するものです。
抗うつ薬
うつ病やパニック障害などに使われる薬です。脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質のはたらきを調整し、気分の落ち込みや意欲の低下をやわらげることを目的としています。種類としては、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などがあり、現在はSSRIが主な第一選択薬とされているといわれています。新しい抗うつ薬ほど脳内の標的に選択的にはたらく傾向があるとされる一方、三環系・四環系には薬価が低いものが多く経済的な負担が小さいという面もあります。どれが合うかは体質や症状によって異なります。
抗精神病薬
幻覚や妄想、強い興奮といった症状にはたらきかける薬で、統合失調症などに使われることが多いとされています。かつては「メジャートランキライザー」とも呼ばれていました。大きく定型と非定型に分けられ、近年は副作用の出方に配慮した非定型抗精神病薬が使われる場面が増えているといわれています。飲み薬のほか、一定期間効果が続く注射剤が選ばれることもあります。注射剤は毎日の服薬が負担になっている方の選択肢になることもあるため、飲み続けるのがつらいと感じているなら、その気持ちごと主治医に伝えてみる価値があります。
気分安定薬
双極性障害のように、気分が高ぶる時期と落ち込む時期を繰り返す状態に対して使われる薬です。気分の波の振れ幅を小さくし、再発を防ぐことを目的としています。抗うつ薬とは目的が異なり、落ち込みを持ち上げるというより、上がりすぎ・下がりすぎを抑えて安定した状態を保つイメージに近いといえます。気分が安定している時期こそ飲み続ける意味がある薬でもあるため、「調子がいいからもういらない」と感じたときに、その感覚をそのまま診察で話せるかどうかが大切になります。
抗不安薬と睡眠薬
抗不安薬は「マイナートランキライザー」とも呼ばれ、不安や緊張をやわらげる目的で使われます。眠気が出ることが多いため、睡眠の補助として使われる場合もあるとされています。睡眠薬は睡眠導入剤とも呼ばれ、不眠の状態に対して使われる薬の総称です。比較的早く効果を感じやすい一方、長く使ううちに体が慣れ、量が増えやすい薬でもあるといわれています。だからこそ、必要な時期に必要な量を使い、状態が落ち着いたら医師と相談しながら整理していくという考え方がとられることが一般的です。
そのほかに使われる薬
このほか、注意欠如多動症(ADHD)の治療薬や、認知症にともなう症状に対する薬なども精神科・心療内科で処方されます。また、抗うつ薬が不安症状に対して処方されるように、ひとつの薬が本来の対象疾患以外の目的で使われることもあります。薬の選択は、症状や年齢、ほかの病気の有無などを考慮して医師が慎重に決めるものとされています。処方箋に見慣れない薬の名前があったときは、薬局の薬剤師に説明を求めることもできます。
精神科の薬で気になる副作用

精神科の薬に不安を感じる理由として、副作用を挙げる方はとても多いです。副作用は薬の種類によって出方が違い、同じ薬でも出る人と出ない人がいるといわれています。大切なのは、副作用が出たときに「我慢する」でも「自分でやめる」でもなく、早めに相談することです。多くの副作用は、量の調整や薬の変更で対応の余地があるとされています。ここでは、精神科の薬でよく話題になる副作用と、気になったときの動き方を整理します。
飲みはじめの時期に感じやすい変化
飲み始めてまもない時期は、体が薬に慣れる途中のため、眠気・だるさ・吐き気などを感じることがあるとされています。抗うつ薬では、効果が出るより先にこうした変化のほうが早く現れることも多いといわれ、「効かないのに副作用だけある」と感じてしまう時期が生まれがちです。こうした変化は数日から数週間で落ち着いていくことも多いとされていますが、日常生活に支障が出るほどつらいなら次の診察を待たずに連絡してかまいません。がんばって耐えることが治療の目的ではありません。
薬の種類ごとに知られている副作用
抗うつ薬では、吐き気や眠気、口の渇き、便秘などが知られています。とくに三環系抗うつ薬は、比較的こうした症状が出やすいとされています。抗精神病薬では、眠気やだるさのほか、手のふるえや体のこわばりといった運動面の変化、体重の増加などが知られています。抗不安薬や睡眠薬では、眠気やふらつきに加えて、長期の使用による依存が心配されることがあります。どれも量や種類の調整で対応できる場合があるため、「この薬はこういうものだ」と決めつけず、実際に起きていることを主治医に伝えることが出発点になります。
副作用が気になったときの相談先
まず相談したいのは処方している主治医です。薬を調整・処方できるのは医師だけなので、薬の話は診察のなかで優先度が高い話題だといえます。診察までに間があるときは、処方を受けた薬局の薬剤師に相談することもできます。飲み合わせや、症状が副作用として知られているものかどうかについて説明を受けられます。訪問看護を利用している方であれば、訪問時に体調の変化を伝えれば、看護師が状況を整理して主治医へ報告・相談する橋渡しをします。なお、ふらつきによる転倒や強い体のこわばりなど、生活に危険が及びそうな変化があるときは、早めの連絡が安全です。
市販薬やアルコール、他科の薬との関係
精神科の薬は、ほかの薬やアルコールとの組み合わせで作用が強く出ることがあります。とくにアルコールと睡眠薬・抗不安薬の併用は避けるべきとされています。風邪薬や花粉症の薬など市販薬にも眠気を強める成分が入っていることがあるため、市販薬を買うときはお薬手帳を見せて薬剤師に確認するのが確実です。内科や整形外科など他の科を受診するときも、精神科の薬を飲んでいることを伝えてください。お薬手帳を1冊にまとめておくと、この確認がぐっと楽になります。
精神科の薬はいつまで飲むのか

精神科の薬について、いちばん多い疑問がこれではないでしょうか。答えは疾患や経過によって幅がありますが、共通していえるのは期間は主治医と決めるものだということです。症状が消えた時点がゴールではなく、再発しにくい状態を保つ期間まで含めて治療と考えられているためです。そして、やめるときの進め方には順序があります。ここでは、飲む期間の考え方と、減らしていくときに知っておきたいことをまとめます。
効果を実感するまでに時間がかかることがある
抗うつ薬のように、効果を感じるまでに数週間ほどかかる薬があります。飲み始めてすぐに変化がないと「効いていない」と感じてしまいますが、まだ効果が出るタイミングに達していないだけということもあります。この時期に自己判断で中断してしまうと、効くかどうかを確かめる前に治療がふりだしに戻ってしまいます。抗不安薬や睡眠薬のように比較的早く効果を感じやすい薬もあり、種類によって時間の感覚は違います。どのくらいで様子を見るのかは、飲み始めるときに確認しておくと不安が減ります。
症状が落ち着いても飲み続ける理由
調子がよくなると、薬をやめたくなるのは自然な気持ちです。ただ、調子がよいのは薬が効いている結果である場合が多く、そこでやめると治療が中断されて再発のリスクが上がると考えられています。抗うつ薬では、症状が落ち着いたあとも一定期間そのまま続ける「維持療法」の考え方がとられることが一般的で、その期間をどうするかは医師と十分に相談することが大切だとされています。気分安定薬のように、安定している時期にこそ意味がある薬もあります。「もう大丈夫だと思う」という感覚そのものが、診察で共有すべき大事な情報です。
減薬や断薬は主治医と相談しながら進める
薬を減らすときは、急に変えず少しずつ進めることが基本とされています。症状が安定していることを確認したうえで、少しずつ減らすことで、体が変化に適応しやすくなると考えられています。減らしてみて不調が出た場合は、いったん前の量に戻し、落ち着いてからより緩やかなペースで再挑戦する、という進め方が一般的です。量を小刻みにする、服薬の間隔を少しずつあける、といった方法もあります。いずれも医師が状態を見て判断・指示するもので、自分で減らし方を組み立てる必要はありません。
自己判断でやめたときに起こりうること
自己判断で急にやめると、症状の再発・再燃に加えて、離脱症状が現れることがあるとされています。離脱症状とは、薬がある状態に慣れていた体が、薬が減る・なくなることに反応して起こる不調のことです。めまい、頭痛、吐き気、倦怠感、耳鳴りといった体の症状に加え、イライラや不安、不眠といった精神面の変化が出ることもあるといわれています。離脱症状と再発は対処が異なるため、どちらなのかを判断する材料として「いつ薬を減らしたか・飲み忘れたか」を主治医に正確に伝えることが役立ちます。離脱症状が出たからといって依存になったとは限らず、急な中断への反動であることも多いとされています。
精神科の薬を続けるうえでの困りごと

精神科の薬の難しさは、効くかどうかより「続けること」にあらわれます。飲み忘れや飲むことへの抵抗は、誰にでも起こりうることです。意志の弱さの問題ではなく、症状そのものが服薬を難しくすることもあります。気分が落ち込んでいれば準備そのものが億劫になりますし、意欲が戻ってくれば「もう必要ない」と感じやすくなります。ここでは、続けるうえで実際につまずきやすい場面と、抱え込まないための考え方を挙げていきます。
飲み忘れが起きやすい場面
飲み忘れは、生活が変わったときに集中して起こりやすいものです。退院して自宅に戻った直後、仕事に復帰した時期、旅行や連休、家族が不在の日など、いつもの流れが崩れる場面が要注意です。また1日に何回も飲む処方や、種類が多い処方ほど管理は難しくなります。飲み忘れに気づいたときの対応は薬によって違うため、あらかじめ主治医や薬剤師に確認しておくと迷いません。飲み忘れがたびたび起きるようなら、それ自体を診察で伝えてください。1日の回数を減らす、一包化してもらうなど、処方の側で工夫できることもあります。
飲むこと自体への抵抗や不安
「薬に頼っている自分が情けない」「一生飲み続けるのではないか」「依存してしまうのではないか」——こうした気持ちを抱えたまま、誰にも言えずにいる方は少なくありません。飲むことへの迷いは治療の一部として話してよいことです。実際、薬を減らした直後の不調をきっかけに「薬がないとだめなんだ」と思い込み、必要以上に長く飲み続けてしまうケースもあるといわれています。逆に、不安を言えないまま黙ってやめてしまうことも起こります。どちらも、率直に話せていれば避けられたかもしれない道です。診察時間は限られていますが、薬の話は優先して伝える価値があります。
家族が心配なときにできること
ご家族から見て服薬が続いていないようだと、つい確認や声かけが増えます。ただ、見張られていると感じると逆効果になることもあります。家族の役割は管理役になることではなく、気づいたことを本人と、必要なら医療者と共有できる関係を保つことです。「最近眠れていないみたい」「日中の眠気が強そう」といった気づきは、診察では出てこない貴重な情報になります。同席が難しければ、気になることをメモにして本人に託す方法もあります。そして、家族だけで抱え込む必要はありません。訪問看護や主治医、地域の相談窓口は、ご家族からの相談も受け付けています。
精神科の薬にかかる費用と自立支援医療

精神科の薬は長く続くことが多いため、費用の心配はとても現実的です。ここで知っておきたいのが自立支援医療(精神通院医療)という公費の制度です。通院による精神医療を続ける必要がある方の自己負担を軽くする制度で、通常3割の自己負担が原則1割に軽減されます。さらに世帯の所得に応じて1か月の自己負担に上限が設けられます。対象は統合失調症、うつ病・躁うつ病などの気分障害、PTSDやパニック障害などのストレス関連障害・不安障害、依存症、てんかん、知的障害、認知症など幅広く、年齢制限もありません。
自立支援医療で自己負担が軽くなる仕組み
制度の順番はシンプルです。まず健康保険が適用され、その残りの自己負担分をこの制度が軽くします。厚生労働省の説明では、ひと月の医療費が7,000円で医療保険による自己負担が2,100円の場合、本制度により自己負担が700円に軽減される、という例が示されています。対象になるのは、外来の診察、外来での投薬、デイ・ケア、訪問看護などです。入院の費用は対象外で、精神障害と関係のない病気の医療費や、保険が使えない治療・カウンセリングも対象外となります。あくまで通院の医療にかかる制度だと押さえておいてください。
所得に応じた月額上限と管理票
1割の負担が重くならないよう、世帯の所得などに応じて1か月の自己負担上限額が設定されます。ここでいう「世帯」は住民票上の世帯ではなく、同じ医療保険に加入している方を指します。区分の目安は次のとおりです。
| 区分 | 月額自己負担上限 |
|---|---|
| 生活保護 | 0円 |
| 低所得1(住民税非課税・本人収入80万円以下) | 2,500円 |
| 低所得2(住民税非課税・本人収入80万円超) | 5,000円 |
| 中間所得1(住民税所得割3万3千円未満) | 医療保険の自己負担限度額 ※「重度かつ継続」は5,000円 |
| 中間所得2(住民税所得割3万3千円以上23万5千円未満) | 医療保険の自己負担限度額 ※「重度かつ継続」は10,000円 |
| 一定所得以上(住民税所得割23万5千円以上) | 原則対象外 ※「重度かつ継続」は20,000円 |
表の金額は健康保険の自己負担分にかかる上限で、支払いの合計が上限に達したらその月はそれ以上支払う必要はありません。統合失調症、うつ病・躁うつ病、てんかん、認知症等の脳機能障害、依存症などは「重度かつ継続」に該当するとされ、課税世帯でも上限が設定されます。なお東京都には、住民税非課税世帯の自立支援医療の自己負担分を助成する制度があり、実質的に負担がなくなる場合があります。一定所得以上で「重度かつ継続」の方への適用は令和9年3月31日までの経過措置です。金額や区分は改定されることがあるため、最新の内容はお住まいの区市町村の窓口でご確認ください。
申請の窓口と手続きの流れ
申請先は、お住まいの区市町村の担当窓口です。特別区では保健所・保健センター、市町村では障害福祉課などが担当していることが多くなっています。必要なものは、申請書、精神科の主治医が書く診断書、医療保険の加入関係がわかるもの、世帯の所得状況がわかる書類などです。精神障害者保健福祉手帳と同時に申請する場合や、前年に診断書を出している場合など、診断書を省略できることもあります。受給者証の有効期間は原則1年で、更新の申請は有効期間が終わる3か月前から受け付けられます。更新時の診断書は2年に1度でよいとされています。書類が多く見えますが、申請の進め方は窓口や主治医が案内してくれるので、ひとりで組み立てる必要はありません。病院に医療ソーシャルワーカーがいれば、そこも相談先になります。
訪問看護や薬局も対象にできる
この制度で軽減を受けられるのは、都道府県や指定都市が指定した「指定自立支援医療機関」のうち、受給者証に記載されたところに限られます。病院・診療所と薬局は原則としてそれぞれ1か所ですが、治療上必要と認められれば、デイケアや訪問看護ステーションを追加できます。追加するときは変更申請が必要で、受給者証と自己負担上限額管理票を毎回窓口で提示します。訪問看護の利用を考えている方は、そのステーションが指定を受けているか、受給者証に追加できるかを、契約の前に確認しておくと安心です。
精神科訪問看護そのものの料金の目安は、次のとおりです。
| 負担割合 | 月の初回訪問 | 2回目以降 |
|---|---|---|
1割負担![]() | 1,299円/回 | 855円/回 |
2割負担![]() | 2,598円/回 | 1,710円/回 |
3割負担![]() | 3,897円/回 | 2,565円/回 |
上記は週3回までの訪問料金となります。週4回以上訪問となる場合には料金が異なります。
精神科訪問看護では、医療保険を利用することにより自己負担を軽減できるメリットがあります。
30分を一区切りに利用可能。かかった費用については、年齢や所得によって変わり、医療費の1〜3割が自己負担となります。
また早朝や深夜などの時間外に依頼する場合や、長時間の訪問を行う場合は別途料金が発生します。
また自立支援医療制度という制度を利用すると料金が1割負担になるほか、所得に応じて自己負担が0円になる場合もございます。
精神科の薬との付き合いを支える訪問看護

精神科の薬をめぐる困りごとの多くは、診察室ではなく自宅で起きます。飲み忘れも、副作用のつらさも、飲むことへの迷いも、次の診察まで一人で抱えることになりがちです。その間を埋めるのが精神科訪問看護です。看護師などの専門職が自宅を訪問し、体調や暮らしの様子を一緒に確認して、必要なことを主治医へ伝えます。精神科の医師が「精神科訪問看護指示書」を交付した場合、精神科訪問看護は介護保険より医療保険が優先され、自立支援医療と組み合わせて利用できます。
服薬の状況と体調の変化を一緒に確認する
訪問では、薬が飲めているか、飲んでみてどう感じているかを一緒に確認します。「眠気が強くて午前中が動けない」「手が少しふるえる気がする」といった変化は、診察のときには忘れてしまいがちですが、生活の場では気づきやすいものです。看護師は観察と報告を担う立場で、薬の内容や量を決めるのは主治医です。だからこそ、看護師に伝えたことがそのまま主治医の判断材料になります。「先生には言いにくい」と感じていることも、まずは訪問看護に話してみるところから始められます。
飲み忘れを減らす工夫を一緒に考える
飲み忘れへの対応は、正解がひとつではありません。すでにご自宅で続けてこられたやり方があるはずなので、まずはそれを一緒に確認するところから始めます。お薬カレンダーや服薬ボックスを使う、食事や歯みがきなど毎日決まってすることとセットにする、家族が声をかけるタイミングを決める、といった方法があり、どれが合うかは暮らし方によって変わります。一包化や1日の回数を減らす処方の工夫は主治医・薬剤師の領域なので、必要そうであればそこへつなぎます。工夫が続かなくても、責める場ではありません。合わなかったなら別の形を一緒に探せばよいだけです。
主治医への橋渡しと情報共有
訪問看護は主治医の指示書にもとづいて提供され、訪問で得た情報は主治医へ報告されます。暮らしの中の変化が診察に届くようになると、指示の精度も上がります。眠れていない日が続いている、食事が細くなってきた、以前より外に出るようになった——こうした情報は、薬の調整を考えるうえでの材料になります。必要に応じて、精神保健福祉士やケースワーカー、地域の相談窓口など、医療の外の支援へつなぐこともあります。訪問の回数は医療保険の決まりのなかで、状態やご希望をふまえてステーションと相談しながら決めていきます。
家族の不安や困りごとの相談にのる
精神科訪問看護では、ご本人だけでなくご家族の相談にも対応します。どう声をかければよいか迷う、調子の波にどう向き合えばよいかわからない、といった気持ちの部分も含めて話していただけます。支える側が疲れきってしまわないことも、在宅で治療を続けていくうえで欠かせません。定期的に第三者が家に入ることで、家庭の中だけで問題を抱え込まずにすむ、という効果もあります。ご家族が感じている不安をそのまま口にできる相手がいる、という状態をつくることが、結果としてご本人の服薬の安定にもつながっていきます。
精神科の薬の不安に対しシンプレ訪問看護ステーションができること

精神科の薬と長くつき合っていくうえで、いちばんの支えになるのは「困ったときに相談できる相手が近くにいること」です。シンプレ訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護を行っており、うつ病や統合失調症、双極性障害、不安障害、依存症など、さまざまな状態の方のご自宅へ看護師などの専門職が伺っています。診察と診察のあいだの時間を、ひとりで抱えずに過ごせるようお手伝いします。
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレは精神科に特化しているため、薬との付き合いで生じる迷いや不安を、生活ごと受け止めることを大切にしています。訪問では、体調や気分の変化、眠れているか、薬をどう感じているかを一緒に確認し、必要なことを主治医へ報告・相談します。これまで続けてきたやり方をまず伺うところから始めるのが、私たちの基本の姿勢です。管理役として上から指導するのではなく、ご本人のペースを尊重しながら、一緒に整えていく形をとります。ご家族からのご相談にも対応しますので、ご本人が話しにくいことがあれば、まずご家族だけでご連絡いただいてもかまいません。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
- 東京23区
- 立川市
- 武蔵野市
- 三鷹市
- 府中市
- 昭島市
- 調布市
- 西東京市
- 小金井市
- 小平市
- 日野市
- 東村山市
- 国分寺市
- 国立市
- 福生市
- 狛江市
- 東大和市
- 清瀬市
- 東久留米市
- 武蔵村山市
- 多摩市
- 稲城市
- 和光市
- 朝霞市
- 志木市
- さいたま市
- 蕨市
- 川越市
- ふじみ野市
- 所沢市
- 川口市
- 戸田市
- 富士見市
- 新座市
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
訪問の回数は、週1〜3回を目安に、状態やご希望に応じて主治医・ステーションと相談しながら決めていきます。1回の訪問時間はおおむね30〜90分です。土曜・祝日の対応も行っており、ご本人への支援だけでなく、ご家族からのご相談もお受けしています。自立支援医療の受給者証をお持ちの方は、受給者証に訪問看護ステーションを追加する手続きについてもご案内できますので、あわせてご相談ください。
※お受けできる内容は、時期・対応エリア・ご本人の状態によって異なり、医療的に重いケースなど一部対応できない場合もあります。まずはお問い合わせから対応可否をご確認ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
精神科の薬は自分ひとりで抱えず主治医や訪問看護と相談しながら向き合っていく|まとめ

精神科の薬は目的ごとに種類が分かれ、効き方も副作用も人それぞれです。副作用が気になるときは我慢せず、主治医や薬剤師にご相談を。多くは量や種類の調整で対応できます。
やめ方も大切です。症状が消えても自己判断での中断は再発や離脱症状につながることがあります。減らすときは主治医と相談しながら少しずつ。「やめたい」という気持ちも、診察で話してみてください。
費用面では、自立支援医療(精神通院医療)で自己負担が原則1割になり、所得に応じた月額上限も設定されます。外来の診察・投薬・訪問看護なども対象。申請は区市町村の窓口です。
薬の困りごとの多くは自宅で起こります。飲み忘れ、副作用のつらさ、飲むことへの迷い——次の診察まで一人で抱える必要はありません。精神科訪問看護は、暮らしの場で一緒に確認し、主治医へ橋渡しをします。シンプレ訪問看護ステーションでは、ご本人のペースを尊重しながら、ご家族のご相談にも対応しています。薬とのつき合い方に迷ったら、お気軽にご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
※本記事は執筆時点の一般的な情報をまとめたものです。制度の内容や保険のあつかいは年度の改定・地域・ご本人の状態により異なる場合があります。また、シンプレ訪問看護ステーションがお受けできる内容は、時期・対応エリア・ご本人の状態によって異なり、医療的に重いケースなど一部対応できない場合もあります。ご利用を検討される際は、お問い合わせから対応可否をご確認ください。参考:厚生労働省「自立支援医療(精神通院医療)について」、厚生労働省「あやしいヤクブツ連絡ネット」、東京都福祉局「自立支援医療(精神通院医療)について」、愛知県・堺市ほか各自治体の公開情報、医療系専門媒体の公開情報。最新・正確な内容は各窓口でご確認ください。
