疾患 2121-07-14

後天的に発症したサヴァン症候群について紹介

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サヴァン症候群とは、自閉症スペクトラムや知的障害などを抱えている方がある分野で突出した能力を発揮することをいいます。

多くは先天的なものですが、中には後天的にサヴァン症候群を発症するケースもあります。後天的なサヴァン症候群は一体どのようなことが原因なのでしょうか?

この記事では、後天的にサヴァン症候群を発症した事例をいくつか紹介します。

また、サヴァン症候群の方が抱える自閉症スペクトラムや知的障害に対する相談窓口やサポート機関についても見ていきましょう。

後天的にサヴァン症候群を発症するきっかけ

サヴァン症候群_能力の画像

さっそくですが、後天的にサヴァン症候群を発症するきっかけを確認していきましょう。今回は3つのケースをご紹介します。

病気の後遺症による知的障害

まず、病気の後遺症による知的障害です。病気で脳に衝撃を受けたり障害を負ったりした後に、ある分野で突出した能力を発揮することがあります。

例えば、3歳の時に重い肺炎にかかり髄膜炎を併発し、後に高度のピアノの演奏能力を発揮するようになったという報告があります。

これは小さい子に限らず、年配になってからでもこのような現象が起こることがあります。

前頭側頭型痴呆(FTD)の発症

前頭側頭型痴呆(FTD)に陥った患者の中から、サヴァン的な能力を示すようになった事例も報告されています。

日本国内でも、40代のトラック運転手が左前頭側頭葉に損傷を負い、入院治療の後に絵画能力が開花したという事例があります。

前頭側頭型痴呆(FTD)で侵されるのは脳の前方にある前頭葉と側頭葉だけで、脳の他の場所は正常なままです。

事故などによる脳への衝撃

人間の脳には解明されていない謎が多くありますが、事故などによる脳への衝撃が原因となるケースもあります。

例えば、気を失って倒れてから意識を回復してしばらくすると、突然に複雑な数学の方程式がわかるようになったという事例。

まとめると、サヴァン症候群は脳の欠損や障害、事故などによる脳への衝撃によって発症する可能性が高いということです。

後天的なサヴァン症候群で目覚める能力

サヴァン症候群の画像

脳の欠損や障害、事故などによる脳への衝撃がきっかけでズバ抜けた能力が目覚めるサヴァン症候群ですが、どのような能力があるのでしょうか?

ピアノ演奏・作曲の能力

サヴァン症候群は超人的な能力を持っていることで知られていますが、ピアノの演奏や作曲の分野で能力を発揮することもあります。

落雷で才能が開花したピアニストも実際に存在しており、多数メディアで取り上げられています。

このピアニストは、夢で演奏した曲が毎日のように頭の中に流れ、その曲を楽譜に書き留め、音楽研究家の友人に聞かせ驚かせたそうです。

1度聞いただけの曲を楽譜なしで完全に再現したり、普通の人ではマネできないようなずば抜けた能力を発揮したりもします。

絵画など芸術的な表現力

芸術面での才能が突出することもあります。美術的に特異な才能がみられることはサヴァン症候群の中でも比較的珍しいことのようです。

とある調査では、サヴァン症候群の13%にそのような才能がみられたとされています。美術的に特異な才能がみられる場合、はじめに絵を描くことに強い興味を示します。

魅力的に美しく表現するだけでなく、驚異的な記憶力から、短時間でも一度見たものを後から正確に描くことができたりすることもあります。

驚異的な速さでの計算など数学的な能力

驚異的な計算能力で周りを驚かせることもあります。瞬時に計算する能力があったり、教わらなくとも瞬時に素因数分解ができたという実例もあるようです。

暦の計算など、テレビなどで突出した能力を持つ人たちの存在を知っている人も多いでしょう。

いわゆる「健常者」と呼ばれる人には到底真似できない特殊な能力を持っているのがサヴァン症候群の特徴なのです。

後天的なサヴァン症候群の方が抱える主な障害

知的障害の画像

ここまで後天的なサヴァン症候群の特徴をお伝えしてきましたが、サヴァン症候群の方が抱える障害についても解説していきます。

知的障害とは?

症状
・知的機能の欠陥
(知能指数が70以下)
・適応機能の明らかな欠陥

原因
・生理的要因
・病理的要因
・心理、社会的要因

知的障害とは、論理的思考、問題解決、計画、判断など、知的能力の発達が全般的に遅れた水準にとどまっている状態のことで、発達障害の一つです。

知的障害を起こす要因は大きく3つ。生理的要因、病理的要因、心理・社会的要因です。生理的要因は脳の発達障害によるものになります。

病理的要因は脳に何らかの病気があって知能の発達が妨げられるものです。体外から入った物質の中毒によるものや、染色体異常による知的障害などが挙げられます。

心理・社会的要因は、不適切な環境に置かれている場合のことです。児童虐待がその典型的な例です。

前頭側頭型認知症(FTD)とは?

症状
・人格および行動の変化
・言語能力に関する問題(失語)

原因
・半数は遺伝性
・脳細胞中にあるタウタンパクの異常

前頭側頭型認知症とは、前頭葉や側頭葉の組織が変性する病気によって発生する一群の認知症を指します。

進行性の病気で、抽象的に考えることが難しくなったり、集中力が低下したり、言葉の使用と理解が次第に困難になります。

原因の半数は遺伝性とされていますが、その他の原因は未だ解明されていません。症状としては行動の異常や人格の変化があります。

本人に自覚はないのですが、これまでの本人からは考えられない反社会的な行動をするようになったりして社会生活に支障をきたすようになるので、周りのサポートが必要です。

外傷性脳損傷とは?

症状
・意識の消失
・混乱、健忘
・昏迷
・昏睡

原因
・交通事故
・転倒、転落
・暴行
・スポーツ活動

外傷性脳損傷とは、頭の皮膚や頭蓋骨、脳に生じる損傷の総称です。交通事故などの外部からの衝撃によって脳にダメージを受けると、表のような症状が出ます。

脳の損傷によって起こる症状は損傷を受ける部位により様々で、早期回復が期待されるものから高次脳機能障害に至るものまであります。

高次脳機能障害とは知的な機能に障害が出て、日常生活や社会生活に支障をきたす状態を指し、症状には失語や記憶障害、遂行機能障害、社会的行動障害などがあります。

サヴァン症候群や関連疾患に関する相談窓口

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サヴァン症候群の疑いがあるのが「子ども」か「大人」かで相談する機関が変わってくるので、それぞれの相談窓口をまとめました。

子供の場合

  • 保健センター
  • 子育て支援センター
  • 児童発達支援事業所
  • 発達障害者支援センター

サヴァン症候群の疑いがあるのが「子ども」の場合、保健センターや子育て支援センターなどに相談しましょう。

子育て支援センターとはどの自治体にも存在する子育てを支える取り組みをする施設で、保育士や看護師に育児についての不安や悩みの相談ができます。

それぞれの区市町村によって名称や対象年齢が異なる場合もあるため、詳しくはそれぞれの区市町村の相談窓口一覧をご確認のうえお問い合わせください。

大人の場合

  • 発達障害者支援センター
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 相談支援事業所 

サヴァン症候群の疑いがあるのが「大人」の場合、上記の窓口に相談しましょう。発達障害者支援センターは発達障害の早期発見・早期支援を目的とした施設です。

障害者就業・生活支援センターでは、職業生活における自立を図るために継続的な支援を必要とする方を対象に指導・助言などをおこないます。

相談支援事業所は厚生労働省が中心となって進めている事業で、障害がある方の地域での生活・福祉に関する相談ができます。

精神科訪問看護を利用するという選択肢も

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サヴァン症候群の疑いがあり日常生活で支援が必要なら、精神科訪問看護でサポートしてもらうのもおすすめです。

精神科訪問看護について

サービス名 精神科訪問看護
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対応スタッフ ・看護師
・准看護師
・作業療法士
訪問日数 原則週3日以内

精神科訪問看護は精神科に特化したサービスで、医療従事者が訪問し必要な看護・療養上必要な援助・社会復帰指導などをおこないます。

精神科訪問看護は精神疾患のある利用者とその家族が利用できるサービスで、医療保険を利用する場合は週3日までです。

医療保険を利用する場合は週3日までと制限がありますが、制限を超える場合は自己負担で多く通うこともできます。

精神科訪問看護ではどんなサポートを受けられる?

  • 症状のコントロールや治療の相談
  • 日常生活の援助
  • 対人面の相談
  • 気分転換の援助・健康管理
  • 服薬管理状況確認、援助
  • 家族の悩みや不安の解消
  • 社会資源の活用援助

精神科訪問看護では、社会生活機能の回復を目的として個々の患者さんに応じたプログラムや治療をおこないます。

日常生活の援助や自立支援、症状の悪化防止・服薬支援だけでなく、家庭・社会的問題の解決のお手伝いもします。

日頃からコミュニケーションを取ることで病状を把握しやすく悩みも相談しやすくなりますよ。

精神科訪問看護ならシンプレ看護ステーションへ!

シンプレ訪問看護ステーション

最後に、東京都内で精神科医療に特化した訪問看護サービスを提供しているシンプレ訪問看護ステーションをご紹介します。

シンプレ訪問看護ステーションの特徴

対象者
・統合失調症
・双極性障害
・不安障害
・パーソナリティ障害など

主な看護内容
・生活支援、自立支援
・症状の悪化防止、服薬支援
・社会復帰へのサポート
・家族の方への支援など

シンプレ訪問看護ステーションでは精神科に特化した訪問看護サービスを提供しており、さまざまな精神疾患に対応しています。

シンプレ訪問看護ステーションには精神疾患に関する専門的な知識や経験が豊富なスタッフが多数在籍しており、サヴァン症候群についても気軽に相談ができます。

看護師など専門職のスタッフが定期的にお宅を訪問し、家庭や地域社会で安心して日常生活を送ることができるよう支援を行いますので、お気軽にご相談ください。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションでは、新宿区・中野区・豊島区・練馬区・千代田区などに対応しています。

上記エリア以外にお住いの方でもサービスのご利用が可能な場合もありますので、サヴァン症候群でお困りであればお気軽にお問い合わせください。

シンプレ訪問看護ステーションは24時間365日体制でサービスを提供しておりますので、安心してご利用いただけます。

まとめ

脳の画像

脳の欠損や障害、事故などによる脳への衝撃がきっかけでズバ抜けた能力が目覚めるサヴァン症候群は適切なケアが必要です。

相談できる機関は多数ありますが、精神科訪問看護という選択肢も含め専門機関に早めに相談しましょう。

シンプレ訪問看護ステーションでも精神科に特化した訪問看護サービスを提供しておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。