疾患 2121-03-19

知的障害と自閉症の関係性

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自閉症と知的障害の関係について情報をお探しですか?

自閉症の方の中には知的障害を合併している方が少なくありません。この記事では、自閉症と知的障害の関係、それぞれの障害の特徴・診断方法・相談窓口などについて詳しく見ていきましょう。

自閉症・知的障害は、適切な療育や治療によって個別の症状は軽減できます。

自閉症と知的障害の関係について知りたい

自閉症_症状の画像

自閉症の併存症で最も多いのが知的障害

自閉症の併存症で最も多いのが知的障害です。その他、注意欠如・多動症、発達性協調運動症、不安症、抑うつ障害、学習障害などをしばしば併存します。

自閉症は様々な併存症が知られていますが、約70%以上の人が1つの精神疾患をもっているといわれています。

また、40%以上の人が2つ以上の精神疾患をもっており、自閉症患者の多くに知的障害が伴っています。

知的障害が重いほどてんかんの併存率も高い

医学的併存疾患としては、てんかん、睡眠障害、便秘を合併しやすいことが知られています。

てんかんは発作を繰り返す脳の病気ですが、知的障害が重いほどてんかんの併存率が高いことも認められています。

てんかん発作に付随した問題、例えば転倒、呼吸障害、摂食障害、抗けいれん剤の副作用などにも注意しなければなりません。

自閉症とはどのような障害なのか?

自閉スペクトラム症_コミュニケーションの画像

正式名称は自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症、いわゆる自閉症は対人関係が苦手・強いこだわりがある、といった特徴をもつ発達障害の一つです。

2013年にDSMの第5版で診断基準が改訂され、名称が広汎性発達障害から「自閉スペクトラム症」となりました。

自閉スペクトラム症は男性に多くみられ、女性の約2~4倍という報告があります。また、子どものおよそ20~50人に1人が自閉スペクトラム症と診断されるともいわれています。

言語やコミュニケーションに障害がある

言葉の発達が遅れ、相互的なコミュニケーションをとるのが難しい自閉スペクトラム症は、特性を周囲に理解してもらいにくくストレスが募りやすい傾向があります。

重症度は様々ですが、乳児期早期から他者と関心を共有することができず、社会性の低下もみられます。

学童期以降も友だちができにくかったり、いじめ被害に遭うなどのストレスから二次的な問題を引き起こしやすいともいわれています。

多くは生まれつきの脳の機能障害が原因

自閉症の原因ですが、多くの研究から親の育て方やしつけ方などは関係していないとされています。

つまり、多くは生まれつきの脳の機能障害が原因なのです。自閉症は病気というよりも持って生まれた特性と考えるのがよいでしょう。

薬で治すことはできませんが、一人ひとりの特性に合わせた教育的方法を用いた支援で生活の支障を少なくすることができます。

知的障害とはどのような障害なのか?

知的障害の画像

精神遅滞とも表される知的発達の障害

知的障害は精神遅滞とも表される知的発達の障害で、正常な日常生活動作を行う能力が限られている状態です。

「知的能力の発達の程度」と「適応能力の状態」の両方を見て判断され、18歳までの発達期に生じる知的発達の遅れを指します。

なお、18歳を過ぎてから起こった知的能力・適応能力の低下は、知的障害とは判断されません。

重症度によって4段階に分類される

知的障害は重症度により「軽度」「中等度」「重度」「最重度」の4段階に分類されます。

症状が重い場合は言葉や時間などの概念を理解することが難しく、周囲の人が知的障害に気づくことが多いです。

軽度の場合、言葉の使い方やコミュニケーションで未熟な点が見られるものの周囲が気づきにくく、知的障害との診断がつくことが遅くなる傾向にあります。

原因疾患は多岐にわたる

遺伝子や染色体の異変などにより知的障害が起きることも稀にありますが、知的障害の原因は多岐にわたります。

原因は特定できないことも多いですが、大きく分けると病理的要因・生理的要因・発育環境の3つに分けられます。

たまたま知能指数が低く、IQが知的障害とみなされるケースも多いのです。知的障害の原因や重症度はさまざまなのですね。

自閉症・知的障害の診断方法は?

診断_診療_治療

自閉症の診断方法

自閉症はどのように診断されるのでしょうか?まずは自閉症の診断方法から解説していきます。

標準化されたスクリーニング検査

1歳台の幼児を対象とする第1次スクリーニング用や、自閉症の行動チェックリストというものがあります。

全般的な発達の遅れが明らかでない場合、1歳6ヶ月健診、3歳児健診でも自閉症と判断されず見逃されている場合が少なくありません。

早期発見の質問紙を含むスクリーニングは、単独で自閉症スペクトラム児を発見するための道具ではないため、加えて血液検査や遺伝子検査も行うとよいでしょう。

血液検査・遺伝子検査

保健所などで心理士による発達検査を受けるものの、異常なしと判断されることもあります。

明確な判断が難しいのが現状ですが、血液検査・遺伝子検査を組み合わせた方法で、最近では自閉症は幼児期に早期診断されることが多くなってきました。

また、子どもの自閉症は血液検査から88%の高い精度で予測できることが明らかになっています。

知的障害の診断方法

つぎに知的障害の診断方法です。知的障害の診断方法についてもチェックしていきましょう。

原因疾患の有無を調べる

原因が多岐にわたる知的障害は、症状の評価とともに原因疾患の有無を調べる必要があります。

また、日常の生活の様子や保護者の訴えなどから、どの検査をどこまで行うかが決まってきます。

知的評価に加え、運動能力や社会性、言語の理解なども診断の際に大切な情報となります。

概念的領域
・記憶
・言語
・読字
・書字
・数学的思考など

社会的領域
・特に他者の思考、感情、および体験を認識すること
・共感
・対人的コミュニケーション技能
・友情関係を築く能力
・社会的な判断能力

実用的領域
・特にセルフケア
・仕事の責任
・金銭管理
・娯楽
・行動の自己管理など

日常生活の適応機能を評価

日常生活の適応機能は概念的領域、社会的領域、実用的領域の3つに分けられます。概念的領域には他者との意思の交換、読み書き、お金の概念などが挙げられます。

社会的領域は対人関係スキルや規則や法を守ること、余暇活動など、社会的な判断能力のことです。

実用的領域は身辺自立、乗り物などの社会的資源の活用、健康維持、安全な環境の維持などのことです。

コミュニケーション
・受容言語
・表出言語
・読み書き

日常生活スキル
・身辺自立
・家事
・地域生活

社会性
・対人関係
・遊びと余暇
・コーピングスキル

運動スキル
・粗大運動
・微細運動

不適応行動
・不適応行動指標
・不適応行動重要事項

日本版Vineland-II適応行動尺度

Vineland-II適応行動尺度は世界的に最もよくつかわれている適応行動の標準化された尺度です。

コミュニケーション、日常生活スキル、社会性、運動スキルの4つの適応行動領域に分けて評価します。

最近は日本版のVineland-II適応行動尺度が発行され、0歳から92歳まで幅広い年齢層における適応行動を明確に得点化できるようになりました。

自閉症・知的障害に関する相談窓口

相談_いのちの電話_カウンセラー
保健所・保健センター
・こころの健康、保健、医療、福祉に関する相談
・未治療、医療中断の方の受診相談
・思春期問題、ひきこもり相談
・アルコール、薬物依存症の家族相談

精神保健福祉センター
・こころの健康についての相談
・精神科医療についての相談
・社会復帰についての相談
・アルコール、薬物依存症の家族の相談
・ひきこもりなど思春期、青年期問題の相談など

いのちの電話
自殺を考えている人からの電話を匿名で受け悩みを聞く

児童相談所
障害のある児童に関する相談

市町村福祉事務所
身体障害者・知的障害者に関する相談

保健所は保健センターよりも幅広い役割を担う専門性が高い施設で、地域住民の健康を支える中核となる施設です。

精神保健福祉センターは心の病気について幅広く相談することのできる支援機関で、医療従事者が在籍しています。

児童相談所は童福祉法に基づいて設置される行政機関で、子どもに関する相談ができます。

精神科訪問看護を利用するという選択肢も

お薬_服薬管理

精神科訪問看護とは?

サービス名 精神科訪問看護
看護師100のテーブル画像
対応スタッフ ・看護師
・准看護師
・作業療法士
訪問日数 原則週3日以内

「精神科訪問看護」は精神科に特化した訪問看護サービスで、精神障害者の社会生活機能の回復を目的とし、さまざまサポートをおこないます。

医療従事者が訪問し、必要な看護・療養上必要な援助・社会復帰指導などをおこなうので、安心できる場所でサポートを受けられます。

医療保険を利用する場合は週3日までですが、制限を超える場合は自己負担で多く通うこともできます。

精神科訪問看護のサポート内容

  • 日常生活の維持
  • 生活技能の獲得・拡大
  • 対人関係の維持・構築
  • 家族関係の調整
  • 精神症状の悪化や増悪を防ぐ
  • ケアの連携
  • 社会資源の活用
  • 対象者のエンパワーメント

精神科訪問看護では個々の患者さんに応じたプログラムや治療、症状のコントロールをおこないます。

日常生活の援助や自立支援、症状の悪化防止だけでなく、家庭・社会的問題の解決もお手伝いします。

訪問するスタッフは精神障害の分野で活躍するスタッフなので、病気を理解した上で症状と上手に向き合うことができます。

精神科訪問看護ならシンプレ看護ステーションへ!

シンプレ訪問看護ステーション

シンプレ訪問看護ステーションの看護内容

対象者
・アルコール依存
・薬物依存
・知的障害
・発達障害
・その他精神疾患全般

主な看護内容
・生活支援、自立支援
・症状の悪化防止、服薬支援
・社会復帰へのサポート
・家族の方への支援

シンプレ訪問看護ステーションでは精神科に特化した訪問看護サービスを提供しており、さまざまな精神疾患に対応しています。

シンプレ訪問看護ステーションには精神疾患に関する専門的な知識や経験が豊富なスタッフが多数在籍しており、知的障害や発達障害についても気軽に相談ができます。

看護師など専門職のスタッフが定期的にお宅を訪問し、家庭や地域社会で安心して日常生活を送ることができるよう支援を行いますのでお気軽にご相談ください。

シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア

新宿区中野区豊島区
杉並区練馬区板橋区

シンプレ訪問看護ステーションの拠点は新宿高田馬場で、対応エリアは上記のとおりです。

記載しているエリアを中心に行っていますが、他のエリアの方も対応が可能な場合がありますので、まずはお気軽にお問い合わせをください。

また、シンプレ訪問看護ステーションは24時間365日体制です。必要時には緊急訪問看護を提供できる体制を整えていますので、安心してご利用いただけます。

まとめ

精神_暴れる画像

自閉症の併存症で最も多いのが知的障害で、知的障害が重いほどてんかんの併存率が高いことも認められています。

知的障害を伴う自閉症は適切なサポートを受けることで生活の支障を少なくすることができます。

サポートが必要なら、精神科訪問看護という選択肢も含め専門機関に早めに相談しましょう。

シンプレ訪問看護ステーションでも精神科に特化した訪問看護サービスを提供しておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。