広汎性発達障害の症状を詳しく解説|特徴・原因・接し方・相談先までわかりやすく紹介
広汎性発達障害は、対人関係の難しさや強いこだわり、感覚面の特性など、日常生活に影響しやすい症状があらわれる発達障害の一つです。
相手の気持ちを読み取ることが苦手だったり、急な予定変更に対応しにくかったりするなど、生きづらさにつながる場面も少なくありません。自分や家族の特性に当てはまる点があり不安を抱えている方も多いでしょう。
本記事では、広汎性発達障害の基礎知識から症状、支援方法までわかりやすく解説します。
広汎性発達障害とは?

広汎性発達障害の定義
広汎性発達障害とは、社会性の発達やコミュニケーション、行動面に特徴がみられる発達障害の総称で、幼少期から症状があらわれることが一般的です。
相手の意図を読み取りにくい、会話のキャッチボールが苦手、強いこだわりがあるなど、いくつかの特性が組み合わさって見られることが特徴です。
これらの特性は個々で大きく異なり、普段の生活で困りごとが生じやすい一方で、興味のある分野に集中する力を発揮する方もいます。広汎性発達障害という名称は現在では少なくなっていますが、発達の特性を理解するうえで重要な概念として今も使われています。
自閉症スペクトラム(ASD)との関係
広汎性発達障害は、のちに自閉症スペクトラム(ASD)へ統合された診断カテゴリーの一つです。自閉症スペクトラムとは、社会性・コミュニケーションの困難、こだわり、感覚過敏といった特徴が連続的に存在するという考え方で、症状の強弱や表れ方が人それぞれ異なります。
広汎性発達障害とASDは性質が非常に近く、現在の診断基準ではASDとして説明されることが一般的になりましたが、過去の診断名として広く認知されている言葉でもあります。
診断名の変遷(DSM-IVからDSM-5へ)
かつて広汎性発達障害は、自閉性障害、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害など複数の診断名に分類されていました。
しかし、2013年に発表されたDSM-5(米国精神医学会の診断基準)では、これらをまとめて「自閉スペクトラム症(ASD)」へ一本化されました。
この変更により、症状の幅をより柔軟に捉えられるようになり、個々の困りごとに応じた支援につなげやすくなっています。診断名が変わっても、コミュニケーションの難しさやこだわりといった特徴の理解は変わらず、早期の相談や支援が生活の安定に役立ちます。
広汎性発達障害の症状

対人関係やコミュニケーションの困難
広汎性発達障害の症状として代表的なのが、対人関係やコミュニケーションの難しさです。
まわりの人への興味が薄かったり、逆に積極的に関わろうとしても会話が一方通行になってしまうなど、相手との意思疎通がスムーズにいかないことがあります。相手の感情や状況を読み取ることが苦手なため、悪気がないのに誤解されてしまう場面も少なくありません。
そのため、学校や仕事の場面で孤立しやすく、日常生活でストレスを抱えることもあります。こうした特性は症状の現れ方に個人差があり、周囲の理解があるかどうかで生活のしやすさが大きく変わる点が特徴です。
対人関係の難しさは広汎性発達障害の中核的な症状といわれています。
独自のこだわりによる社会適応の困難
広汎性発達障害の方は、行動の手順や日課に強いこだわりを持つことが多く、決まった流れが崩れると強い不安を感じることがあります。
予定変更やイレギュラーな対応が求められる場面では混乱しやすく、パニックに陥ることもあります。また、興味の対象が限定され、特定の分野に深く没頭する一方で、他のことにはほとんど関心を示さないこともあります。
このようなこだわりは、生活リズムを整えやすいという長所につながる場合もありますが、学校や職場の集団生活では適応の難しさとして現れやすい側面があります。環境調整や周囲の理解があると過ごしやすくなる点が大きなポイントです。
感覚過敏・不器用さなどその他の症状
・突然の大きな音(雷など)を異様に怖がる
・食べ物の好き嫌いが激しい
・特定の臭いや光が苦手
・季節の寒暖の変化に気づきにくい。
運動などが苦手
・縄跳びやボール遊びなどが苦手
・体の動きがぎこちなく転んだりする
・手足をドアや家具等にぶつけることが多い
・手先が不器用
広汎性発達障害では、聴覚・味覚・触覚などの感覚が過敏または鈍感に働く「感覚過敏(あるいは感覚鈍麻)」がみられることがあります。
突然の音に大きく驚いたり、特定の食感が受け入れられなかったりするなど、日常生活で困難を感じる場面が発生しやすくなります。
また、身体の動きがぎこちない、手先の細かな動作が苦手といった不器用さが見られる方もいます。これらの症状は必ずしも全員にあらわれるわけではなく、特性の組み合わせや強さは個人によって異なります。
自分の特性を理解し、適切な対応方法を身につけていくことが、生活のしやすさにつながります。広汎性発達障害の症状として、多様な特徴が組み合わさる点を理解することが大切です。
自閉症スペクトラムと診断される場合も
近年では、広汎性発達障害は自閉症スペクトラム症(ASD)として診断されることが一般的になっています。
以前は自閉性障害やアスペルガー症候群など複数の診断に分かれていましたが、現在は症状の幅や程度を連続的に捉えるASDの概念が用いられるようになりました。
そのため、医療機関では「広汎性発達障害」という言葉ではなく「自閉スペクトラム症」と説明されるケースも増えています。診断名が変わっても、対人関係の難しさやこだわりの強さなどの特徴は共通しており、早めに困りごとに気づき適切な支援につながることが生活の安定に役立ちます。
広汎性発達障害の原因

脳の発達や神経伝達物質の関与
広汎性発達障害の原因はひとつに限定できるものではなく、脳の発達の仕組みや神経伝達物質の働きが複雑に関与していると考えられています。
脳内ネットワークのつながり方が一般とは異なることで、情報処理の仕方や刺激に対する反応が変わるとされ、社会性やコミュニケーションの課題につながることがあります。
また、感情に関わる扁桃体や判断・思考を担う前頭葉、小脳などの働き方の違いが指摘されており、これらが行動のこだわりや感覚過敏といった症状に影響を与えるとされています。脳の発達の特性は生まれつきの要素が大きいため、本人の努力の問題ではないことも強調されます。
遺伝的要因
広汎性発達障害は、遺伝的な要因が関わることも明らかになっています。親から特性がそのまま受け継がれるという意味ではなく、発達に影響を与える複数の遺伝子の組み合わせが背景にあるとされます。
そのため、家族内に似た特性を持つ人が複数いる場合もありますが、症状の強さや表れ方は人によって大きく異なります。近年の研究により、遺伝的な傾向が症状の一因になることは示されているものの、それだけで決まるわけではありません。
環境要因や脳の発達の個別性とも組み合わさることで生じるものであり、遺伝のみが原因と断定されることはありません。
環境要因との関わり
広汎性発達障害の発症には、生まれ育つ環境や周囲の刺激も影響すると考えられています。
ただし、親の育て方や家庭環境そのものが原因になるわけではなく、あくまで脳の発達特性に環境の影響が重なることで症状の表れ方が変わるという考え方です。環境要因には、ストレス、生活リズム、周囲の理解の有無などがあり、これらが特性の強さや困りごとの感じやすさに影響することがあります。
広汎性発達障害の症状が悪化しやすい場面を把握し、穏やかに過ごせる環境を整えることは、本人の生活の質を高めるうえでとても大切です。適切な支援と理解があることで、症状の負担が大きく軽減されるケースも多くみられます。
広汎性発達障害の診断について

診断の流れ(問診・発達検査など)
広汎性発達障害の診断は、医師による問診や行動観察、発達検査などを組み合わせておこなわれます。
まずは現在抱えている困りごとや幼少期からの行動パターンを丁寧に聞き取り、そのうえで社会性・コミュニケーション・こだわり行動の程度を総合的に評価します。
必要に応じて、知能検査や発達検査、心理検査などが実施され、得意・不得意の傾向を明らかにすることで、今後の支援方針に役立てます。
診断には時間をかけて慎重に進めることが重要で、特性の全体像を理解することで日常生活での困りごとに適切なサポートがつなげやすくなります。困りごとが続く場合は早めの相談が鍵になります。
診断に用いられる基準(DSM-5・ICD-10)
広汎性発達障害の診断では、国際的に用いられる基準であるDSM-5(アメリカ精神医学会)やICD-10(世界保健機関)が参考にされます。DSM-5では、かつて広汎性発達障害と分類されていた複数の診断名が統合され、「自閉スペクトラム症(ASD)」として扱われるようになりました。
これにより、症状を連続的に捉えることが可能になり、特性の程度や困難さをより細かく理解できるようになっています。一方でICD-10では従来の項目が残っていますが、今後はICD-11への移行によりDSM-5と同様にASDとして整理されていく流れです。医療機関によって説明や用語が異なる場合もありますが、根本的な評価軸は共通しています。
早期診断・早期支援の重要性
広汎性発達障害は、早期に特性に気づき、適切な支援につながることで生活のしやすさが大きく変わると言われています。
幼少期から特性を理解して関わり方を工夫することで、対人関係の負担が軽減され、学校生活のトラブルを予防することにもつながります。
また、大人になってから診断されるケースも増えており、自分の特性を言語化できることで、ストレスの原因が明確になり何に気をつければよいのかが把握しやすくなります。
広汎性発達障害の症状に対する支援は早ければ早いほど効果的であり、生きづらさの軽減や自己理解の促進につながります。必要に応じて専門機関へ相談することが、安心して生活するための第一歩です。
広汎性発達障害の方への接し方

お子さんへの対応のポイント
広汎性発達障害のお子さんは、音や光などの刺激に敏感だったり、状況の理解に時間がかかったりと、周囲とは異なる感じ方・受け取り方をしていることがあります。
そのため、「普通なら分かるはず」「このくらい我慢できるはず」と決めつけず、まずはお子さんがどのように感じているのかに目を向けることが大切です。言葉の意味をそのまま受け取る傾向があるため、曖昧な表現を避け、具体的な言葉で伝えると理解しやすくなります。
また、急な予定変更は混乱を招きやすいため、できるだけ事前に知らせるなど、小さな工夫が安心につながります。お子さんの特性を理解し共感する姿勢が、信頼関係を築くうえで重要なポイントです。
本人が心がけること
広汎性発達障害の方は、抽象的な表現の理解や曖昧な指示を苦手とするケースが多いため、わからないことがあったときにはそのままにせず、質問することが大切です。
相手に「もっと具体的に説明してほしい」とお願いすることで、誤解やミスを防ぎやすくなります。また、自分の得意・不得意を整理し、負担の大きい場面では環境調整を行うことも生きづらさを軽減する方法のひとつです。
自分の特性を把握することで、仕事や学校生活でも無理のないペースを作りやすくなります。広汎性発達障害の理解は、本人が安心して生活するための大きな助けになります。
家族や周囲の方が心がけること
- 感情的にならず、具体的な言葉で伝える
- 特性は本人の努力不足ではなく、生まれ持った特性と理解する
家族や周囲の方が接する際には、感情的にならず、落ち着いた態度で伝えることが大切です。
広汎性発達障害の方は相手の意図を読み取ることが苦手なため、あいまいな表現では伝わりにくく、誤解が生まれやすくなります。指示やお願いごとは「何を」「どのように」「いつまでに」という形で、具体的に伝えることが効果的です。
また、症状は本人の努力不足ではなく、生まれ持った脳の特性であることを理解し、責めたり叱責したりするのではなく、困っているポイントを一緒に考えていく姿勢が必要です。
周囲の理解が広がることで、安心して生活しやすい環境が整い、本人の自信にもつながります。
広汎性発達障害の相談窓口

保健センター
保健センターは、地域に住む人々の健康を支えるために設置されている相談窓口で、年齢や性別に関わらず幅広い相談に対応しています。
広汎性発達障害に関する相談では、保健師や医師、精神保健福祉士などの専門職が、不安や困りごとの聞き取りを行い、必要に応じて医療機関・支援センターにつないでくれます。
電話相談や来所での面談など、相談方法も選択できるため、まずは誰に相談すべきかわからない場合の最初の窓口として利用しやすい施設です。周囲に相談しづらい悩みでも、地域の支援につながる第一歩として活用できます。身近で利用しやすい公的窓口としておすすめです。
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害のある方やその家族を支えるための専門機関で、都道府県や政令指定都市が設置しています。
相談支援員のほか、臨床心理士・言語聴覚士・医師などが在籍するセンターもあり、専門性の高いアドバイスを受けられることが特徴です。
診断の有無に関わらず利用でき、困りごとへの具体的な対処法、学校や職場との連携支援、福祉制度の案内など幅広いサポートを行っています。
初めて発達障害の可能性に気づいた段階でも相談できるため、本人にも家族にも心強い支援機関といえます。
精神科・心療内科
日常生活で不安・イライラ・抑うつ・不眠などの症状が出ている場合は、精神科や心療内科での相談がおすすめです。
医師による診察が受けられるため、広汎性発達障害の疑いがある場合の診断や、必要に応じた治療の提案を受けることができます。初診時には緊張や不安を感じる方も多いため、家族に付き添ってもらったり、事前に相談内容を書き出したりすると落ち着いて話しやすくなります。
広汎性発達障害による生きづらさが強い場合、医療につながることで適切な支援を受けやすくなります。
学校や職場での相談先
学校ではスクールカウンセラーや特別支援教育コーディネーターが、生徒の困りごとに応じて相談に乗り、必要な支援につなげてくれます。
学習のつまずきや人間関係の課題を抱えている場合には、早めに相談することで環境調整がしやすくなります。職場では産業医や人事担当者に相談できる場合があり、業務量の調整や相談窓口の案内などを受けられることがあります。
自分一人で抱え込まず、公的機関や学校・職場の支援を活用することが、安心して生活を続けるための重要なステップです。
広汎性発達障害の治療・支援方法

ソーシャルスキルトレーニング(SST)
ソーシャルスキルトレーニング(SST)は、人との関わり方やコミュニケーションを練習するプログラムで、広汎性発達障害の特性に合った支援方法の一つです。
挨拶の仕方、順番を待つ方法、相手の話を聞くときの姿勢などをロールプレイ形式で練習し、実際の生活で活かせるスキルを身につけていきます。学校や福祉施設、医療機関などさまざまな場で実施されており、対人関係での不安軽減やトラブルの予防に役立つ点が特徴です。
グループで行う場合は、他者の行動から学べる機会にもなり、安心できる環境で少しずつスキルを伸ばしていくことができます。
薬物療法(必要な場合)
広汎性発達障害そのものを治す薬はありませんが、不安・抑うつ・イライラ・睡眠の問題など、日常生活の負担となる二次的な症状がある場合には薬物療法が行われることがあります。
医師が症状を見極めたうえで適切な薬を選択し、必要量を調整しながら使用します。薬物療法は根本治療ではないものの、症状を和らげることで行動療育や環境調整が進めやすくなり、本人の生活の質向上につながる場合があります。
広汎性発達障害によるストレスが強いときの選択肢として、医師と相談しながら利用することが大切です。
生活支援・福祉サービスの活用
広汎性発達障害の特性により、生活リズムの調整や金銭管理、対人関係のトラブルなどで困りごとが生じる場合があります。
福祉サービスや支援機関を利用することで、日常生活を安定させるサポートが受けられます。たとえば、相談支援事業所での生活相談、就労支援サービスでの職場定着サポート、放課後等デイサービスや児童発達支援など、お子さんから大人までそれぞれに合ったサービスが存在します。
また、自治体による手帳制度や医療費助成制度を利用することで、経済的な負担が軽減される場合もあります。困りごとを一人で抱え込まず、支援につながることで生活の安定につながることが多くあります。
行動療法・認知行動療法
広汎性発達障害の支援では、行動療法や認知行動療法(CBT)が活用されることがあります。
行動療法では、困りごとにつながる行動や環境を整理し、より適切に対応できるように行動パターンを調整していきます。一方、認知行動療法では、物事の受け取り方や考え方の癖に目を向け、ストレスを抱えにくい思考パターンを身につけることを目的としています。
対人関係での不安や職場・学校での適応の悩みに対しても効果的で、本人が自分の特性を理解しながら生活しやすい方法を身につけるための支援として用いられています。困りごとに応じた専門的なサポートが生活改善の鍵になります。
精神科訪問看護を利用するという選択も

精神科訪問看護とは?
・自立した生活を営めるための支援
・生活リズムの調整
症状の悪化防止・服薬支援
・生活状況を観察
・受診や服薬を支援
社会復帰へのサポート
・主治医や関係機関と連携
・社会復帰を支援
家族の方への支援
・家族へのアドバイスや相談
・社会資源の活用などを支援
精神科訪問看護は、精神疾患や精神面の不調を抱える方のもとへ看護師・作業療法士などの専門職が訪問し、家庭での生活をサポートするサービスです。
広汎性発達障害のある方の場合、生活リズムが整わない、服薬管理が難しい、人との関わりで疲れやすいなど、日常生活の困りごとが積み重なりやすい傾向があります。
訪問看護ではこうした点を一緒に整理し、安心して生活できるよう支援します。特に、自宅から外出するのが難しい方や医療機関との連携が必要な方には、大きな助けとなるサービスです。
広汎性発達障害の症状に伴う不安が強い場合も、訪問看護の利用によって生活が安定しやすくなります。
サービス内容(服薬支援・生活支援など)
| サービス名 | 精神科訪問看護 |
|---|---|
職種![]() |
・看護師 ・准看護師 ・作業療法士 |
訪問日数![]() |
原則週3日以内 (※例外もあります。) |
精神科訪問看護では、看護師・准看護師・作業療法士が自宅を訪問し、心身の状態を確認しながら生活の安定に向けた支援を行います。
たとえば、服薬のサポート、症状悪化の予防、受診同行、生活リズムの調整など、在宅で安心して暮らすために必要な支援を包括的に提供します。
訪問回数は一般的に週1〜3回程度ですが、状態によっては回数を増やすことも可能です。生活環境を一緒に整えることにより、日常の困りごとが軽くなり、本人や家族の負担も減らせます。
訪問看護を利用するメリット
- 自宅に居ながら専門的なケアが受けられる
- 自宅での様子を主治医に連携できる
- 家族の負担が軽減できる
訪問看護を利用する最大のメリットは、自宅で安心して専門的な支援を受けられる点です。外出が難しい方でも、看護師が状態変化を把握し、必要に応じて主治医と連携することで、医療と生活支援の両立が可能になります。
また、家族にかかる精神的・身体的負担が軽くなるため、家族全体の生活が落ち着きやすくなることも大きな利点です。困りごとを一人で抱える必要がなくなり、相談できる専門職がそばにいる安心感が、日々の暮らしの安定につながります。
「自宅で支援を受けられる」という環境は、継続的なケアを維持するうえで非常に有効です。
精神科訪問看護の料金
| 負担割合 | 月の初回訪問 | 2回目以降 |
|---|---|---|
1割負担![]() | 1,299円/回 | 855円/回 |
2割負担![]() | 2,598円/回 | 1,710円/回 |
3割負担![]() | 3,897円/回 | 2,565円/回 |
上記は週3回までの訪問料金となります。週4回以上訪問となる場合には料金が異なります。
精神科訪問看護では、医療保険を利用することにより自己負担を軽減できるメリットがあります。
30分を一区切りに利用可能。かかった費用については、年齢や所得によって変わり、医療費の1〜3割が自己負担となります。
また早朝や深夜などの時間外に依頼する場合や、長時間の訪問を行う場合は別途料金が発生します。
また自立支援医療制度という制度を利用すると料金が1割負担になるほか、所得に応じて自己負担が0円になる場合もございます。
精神疾患をお持ちならシンプレへ

シンプレの特徴
シンプレ訪問看護ステーションは、精神科に特化した訪問看護を提供しており、広汎性発達障害をはじめとした精神疾患をお持ちの方やご家族を継続的にサポートしています。
利用者の方が自分らしい生活を送れるよう、寄り添いながら支援することを大切にしており、生活のリズムづくり、再発予防、服薬支援、社会参加のサポートなど幅広いケアを行っています。
訪問時にご本人へお会いできなかった場合でも、ご家族からお話を伺い状況を整理するなど、柔軟な対応も可能です。「その人らしい生活」を支えることを重視した精神科専門の訪問看護ステーションです。
対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレでは、東京23区を中心に、西東京市、武蔵野市、三鷹市、調布市、府中市、東久留米市、さらに埼玉県の一部地域で訪問看護を実施しています。近隣エリアの場合でも訪問できるケースがありますので、まずはご相談ください。
訪問を担当する職員は、看護師・准看護師・作業療法士で構成されており、専門的な知識をもとに安心できるケアを提供しています。
また、訪問時間は1回30〜90分、週1〜3回を基本とし、必要に応じて週4回以上の訪問が可能な場合もあります。祝日や土曜日の訪問にも対応しているため、生活リズムに合わせて利用できることも特徴です。
広汎性発達障害による生活のしづらさを抱える方も、安心して相談できるサポート体制が整っています。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ

広汎性発達障害はASDに含まれる診断概念
広汎性発達障害は、以前は複数の診断名に分類されていましたが、現在では自閉スペクトラム症(ASD)としてまとめて捉えられるようになりました。
症状の表れ方は人によって大きく異なりますが、社会性の難しさやこだわりの強さなど、共通する特徴を理解することが大切です。この診断の変遷により、個人の特性に合わせた支援がより柔軟に行えるようになり、生活に合わせたサポートが受けやすくなりました。診断名が変わっても特性の理解は変わりません。
症状はコミュニケーションやこだわり行動が中心
広汎性発達障害では、対人関係の難しさや、行動・興味のこだわりが中心的な症状として挙げられます。
また、感覚の過敏や鈍麻、不器用さなどがみられることもあり、生活のしづらさにつながりやすい特性でもあります。
広汎性発達障害の症状は多岐にわたり、組み合わせによって困りごとの内容は大きく異なります。そのため、周囲が特性を理解し、必要なサポートを行うことで安心して生活しやすくなる点がとても重要です。
診断・支援は早期対応が重要
特性に気づいた段階で適切な相談につながることで、学校生活や社会生活での負担が軽減し、トラブルの予防にもつながります。
小さな困りごとも放置せず、保健センター、医療機関、支援センターなどに相談することで、自分に合ったサポートを早期に受けることができます。
大人になってから気づくケースも増えていますが、自分の特性を知ることで生活の整え方が明確になり、ストレスが軽減されるというメリットがあります。困りごとは一人で抱え込まず、専門機関に頼ることが安心への近道です。
訪問看護や支援サービスを活用して生活の安定を目指せる
広汎性発達障害による生活の困難は、本人の努力では解決しきれない部分も多いため、支援サービスの活用が大きな助けになります。
訪問看護や就労支援、相談支援事業所などのサポートを受けることで、生活リズムの安定や対人関係の悩み軽減などに役立ちます。精神科訪問看護では、ご自宅で専門的なケアを受けられるため、外出が難しい方や継続的な支援が必要な方にも適したサービスです。
適切な支援を受けることで、生活のしづらさが大きく軽減される可能性があります。自分に合った支援を上手に取り入れながら、より良い毎日を目指していきましょう。
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