介護うつとは?症状・原因・予防方法を徹底解説|介護うつ予防に役立つ制度や訪問看護も紹介
「介護うつ」は、長期間の介護による精神的・身体的負担が蓄積することで起こりやすく、早めの対処や予防がとても重要です。介護と日常生活のバランスが崩れるとストレスが増え、気分の落ち込みや疲労感が強くなることもあります。介護うつの予防のためには、自分の負担に気づきながら無理をしない環境づくりが欠かせません。今回は、介護うつの特徴や一般的なうつとの違い、そして予防のためにできることをわかりやすく解説します。
介護うつとは?

介護うつの定義
介護うつとは、家族や身近な人の介護を続ける中で、精神的・身体的な疲労が積み重なることで発症するうつ状態を指します。長期にわたる介護は予測が難しく、先が見えない不安から気分の落ち込みが続いたり、興味・関心が薄れてしまうなど、一般的なうつ症状と同じような変化が表れます。特に認知症介護のように昼夜逆転やコミュニケーションの難しさがある場合は、介護者の負担がさらに大きくなる傾向があります。
一般的なうつ病との違い
一般的なうつ病もストレスや生活環境の変化が要因となりますが、介護うつの大きな特徴は「介護負担が直接の引き金となる点」です。介護は一定の終わりが見えにくく、家族だからこそ「自分がやらなければならない」という責任感が強く働きます。そのため、疲労や気分の落ち込みがあっても無理を続けてしまい、症状に気づきにくいまま悪化してしまうケースも少なくありません。また、休息の取りづらさや社会との接点が減りやすいことから、孤立によりストレスが強まることもあります。介護の負担が続く中で気分低下や睡眠の変化が続くときには、介護うつを疑い、早めに相談することが大切です。
介護うつを予防するには?

ストレスを自覚する
介護を続けていると、気づかないうちに精神的・身体的な疲労が蓄積しやすく、知らず知らずのうちに「介護うつ」に近い状態になることがあります。気分が落ち込みやすい、以前より物事への興味が薄れた、疲れが取れないなどの変化を感じたら、まずは自分がストレスを抱えていると認識することが介護うつの予防の第一歩です。嬉しいことがあっても素直に喜べない、朝から体が重いといったサインは、疲労が積み重なっている可能性があります。「疲れているだけ」と決めつけず、早めにストレスに気づくことで、症状の悪化を防ぎやすくなります。気持ちの変化を見逃さず、必要に応じて気分転換や休憩を取り入れましょう。
休暇や自分の時間を取る
介護中は休息が十分に取れず、慢性的な睡眠不足に陥りやすくなります。特に認知症の方を介護している場合、夜間の見守りや対応が続いてしまうケースもあり、結果として心身が休まらずストレスが大きくなります。睡眠不足は心の負担を増加させ、気分の落ち込みにもつながりやすいため、短時間でも質の高い睡眠を確保する工夫が必要です。日中でも可能な範囲で休息を取る、家族に一時的に介護を代わってもらうなど、無理をしない習慣が重要です。自分自身のための時間を確保することは、介護を長く続けていくためにも欠かせない大切な要素です。
相談相手を作る
- 家族や友人
- 市区町村の窓口
- 保健センター・保健所
- 電話相談窓口
介護の悩みを一人で抱えると、孤独感や不安が増してしまい、精神的な負担が大きくなります。小さな悩みでも気軽に話せる相手がいるだけで、心の負担が軽くなるものです。家族や友人に話すのはもちろん、カウンセラーなど専門家の力を借りるのも有効です。また、市区町村では介護相談会やこころの健康相談を実施していることもあり、専門スタッフに直接相談できる機会があります。外出が難しい場合は、24時間対応の電話相談窓口も利用できるため、状況に応じて活用してみましょう。相談できる環境は、介護うつを防ぐ大切な支えになります。
介護サービスを利用し負担を分散させる
通所介護(デイサービス)
デイサービスは、日常生活の支援や機能訓練、口腔機能向上などを日帰りで行い、利用者の自立をサポートするサービスです。週に複数回利用できる場合もあり、介護者が休息を取る時間を確保するのにも役立ちます。自宅と施設間の送迎が含まれている点も、介護負担を軽減しやすいポイントです。
訪問介護(ヘルパー)
訪問介護では、入浴・排泄・食事などの身体介助や、掃除・洗濯・調理といった家事援助、通院の付き添いなどを行います。要介護認定を受けていれば自宅でサービスを受けられ、介護者の負担を大きく減らせる支援方法です。老人ホームなどの施設でも利用できるため、状況に応じた活用が可能です
ショートステイ
ショートステイは、特別養護老人ホームなどに短期間入所し、日常生活の支援や機能訓練を受けられるサービスです。介護者が休息を取りたい場合や、冠婚葬祭・仕事などで介護が難しいときに利用しやすく、身体的・精神的負担を減らす効果があります。心身の回復にもつながるため、定期的に利用する家庭も増えています。
訪問看護
訪問看護では、看護師などの医療専門職が自宅を訪問し、病状の観察や内服管理、必要に応じた医療処置などを行います。医療機関と連携しながら、利用者の体調に合わせたケアが提供されるため、在宅ケアを続けたい家庭にとって心強いサービスです。終末期ケアや痛みのコントロールにも対応しており、要望に合わせたサポートを受けられます。介護負担の軽減にもつながるため、早めの利用が効果的です。
こんな症状は介護うつかも

・今まで美味しいと感じていたご飯が美味しく感じられない
・食欲がなくなる
疲労感
・疲れやすく身体が怠い
・無気力で何をするにも億劫と感じる
睡眠障害
・疲れているのに眠れない
・何度も目が覚める
焦燥感
・騒音や物音に敏感になる
・焦りや不安で気持ちが落ち着かない
思考障害
・気分が落ち込む
・ものごとを悪い方向ばかりに考えてしまう
介護うつの症状として代表的なのが食欲の低下です。食事が進まなくなることで徐々に体重が減り、体力が落ちてさらに疲労感が強くなるという悪循環に陥りやすくなります。また、疲れているにもかかわらず眠れない、夜中に何度も目覚めてしまうといった睡眠障害も多くの介護者に見られます。十分な睡眠が確保できない状態が続くと、心身が回復しづらく、気持ちの落ち込みにつながりやすくなります。
さらに、常に不安を抱えて落ち着かない、焦って気持ちが乱れやすいといった焦燥感も現れやすい症状です。介護は先が見えない不安や責任感がつきまとい、心の余裕が保ちにくく、ちょっとした物音にも敏感になることがあります。ネガティブなことばかり考えてしまう、思考がまとまらないといった変化も、精神的な負担が増しているサインです。こうした症状が続くと、日常生活にも支障が生じ、介護そのものがよりつらく感じられてしまいます。
これらの状態が続くと、単なる疲労ではなく介護うつの可能性が高まります。特に、食欲の低下や睡眠の乱れは早期に現れやすく、気づきやすいサインです。症状が続く場合には、早めに医療機関へ相談することが大切です。家族や周囲の人に気持ちを共有し、負担を一人で抱えないことも重要です。介護うつの悪化を防ぎ、介護うつの予防につなげるためにも、心身の変化を見逃さず、休息や支援を取り入れましょう。
介護うつになる原因

精神的なストレス
介護は数ヶ月で終わるものではなく、年単位で続くケースも多くあります。そのため、先が見えない不安や孤独感が積み重なり、精神的ストレスが大きくなりやすいのが特徴です。特に認知症の方を介護している場合は、症状の進行や意思疎通の難しさから思うようにケアが伝わらず、気持ちが折れそうになることもあります。介護では達成感を得にくい場面も多く、「自分は頑張れていないのでは」と感じてしまうこともストレス増加の要因です。仕事と介護を両立している方は休暇取得への罪悪感も加わり、精神的負担がさらに強まりやすくなります。ストレスに気づき早めにケアすることが、介護うつの予防の重要なポイントです。
体力的な負担
介護は身体的な負担も非常に大きく、食事・入浴・移動介助など毎日のサポートにはかなりの体力が必要です。加齢による身体状況の変化や、夜間の見守りが続くと睡眠不足になり、疲労の蓄積は避けられません。介護者自身が腰痛や関節痛を抱えるようになり、日常生活にも支障が出てしまうケースもあります。介護は24時間続くことが多く、たとえ体調が悪くても待ってはくれません。こうした状況が長く続くと、身体的疲労が精神的負担につながり、気持ちの落ち込みを引き起こしやすくなります。他の家族に協力を頼んだり、介護サービスを活用したりして、身体を休める時間を確保することが大切です。
経済的な負担
介護サービスを利用したいと思っても、経済的に余裕がないと、デイサービスやショートステイなどを活用しづらい場合があります。サービスの利用控えが続くと、介護者がすべてのケアを担わなければならなくなり、仕事の時間が減ったり、離職せざるを得なくなることも。その結果、収入の減少によって生活が不安定になり、さらに外出の機会が減ることで孤立しやすくなります。経済的不安は精神的ストレスを増やす大きな要因であり、状況によってはうつ症状を悪化させることもあります。各市区町村には相談窓口があり、利用できる制度や支援を案内してもらえるため、早めに相談して負担を分散することが重要です。経済的な支援制度の活用は、介護うつを防ぐためにも有効な手段です。
介護うつにならないために

介護うつになりやすい人の特徴
- 責任感が強く自分がやらなければと考える人
- 完璧主義で全てを丁寧にこなそうとする人
- 悩みや問題を一人で抱え込みやすい人
介護うつになりやすい人にはいくつかの共通点があります。その一つが「強い責任感」です。家族を支えたいという思いが強いほど、どんなにつらい状況でも自分だけで乗り越えようとしてしまい、知らないうちに心身に負担をため込みます。また、完璧主義傾向のある人は介護を完璧にこなそうと努力し続け、十分な休息が取れなくなることがあります。「もっと頑張らないと」と自分を追い込みがちな性格は、ストレスが蓄積する原因にもなりやすいのです。
さらに、自分の中で問題を抱え込み、人に頼ることが苦手なタイプも介護うつのリスクが高くなります。介護はひとりで背負うには負担が大きく、悩みを共有できる相手がいないと不安や疲労がどんどん積み上がってしまいます。特に家族の介護では、「自分がやらなければならない」という思い込みが強く、休むことへの罪悪感を抱いてしまうことも少なくありません。こうした状態が続くと気づかないうちに心の余裕が奪われ、介護うつへつながります。
介護を続けていくためには、まず自分自身の健康を守ることが何より大切です。責任感が強い人ほど「休む」ことを軽視してしまいがちですが、適度な休息や他者への相談は、介護の質を保つためにも欠かせません。自分の限界に気づき、必要に応じてサービスや家族の協力を求める柔軟さを持つことが、介護うつの予防につながります。「一人で抱え込まない」ことを日頃から意識し、心身の負担を軽減する工夫を取り入れていきましょう。
家族や周囲の理解とサポートの重要性
介護者が無理なく介護を続けていくためには、家族や周囲の理解が欠かせません。家族が協力できる部分を分担したり、介護者の休息時間を確保する工夫をしたりすることで、負担は大幅に軽減されます。介護の大変さは実際に経験しなければ理解が難しい面もありますが、気持ちや状況を丁寧に共有することで、周囲の理解を得やすくなります。「疲れている」と素直に伝えることも負担を減らす大切な一歩です。
また、地域の支援機関や医療機関、相談窓口など外部のサポートを活用することも有効です。介護サービスや制度を利用することで、介護を一人で抱え込まずに済む環境が整います。適切なサポートを受けながら負担を調整することができれば、気持ちに余裕が生まれ、介護者自身の健康維持にもつながります。家族や周囲の関わりは、介護者のストレス軽減と精神的安定にとって欠かせない存在です。サポートの活用は、介護うつを防ぐ大きな力となります。
介護うつになった場合に利用できる制度

休職・傷病手当
介護によるストレスや長期間の疲労が積み重なり、仕事が続けられないほど体調が悪化してしまう場合には、「傷病手当金」を利用できます。これは、病気やケガで働くことが難しいと医師が判断した際に支給される手当で、精神疾患も対象に含まれています。健康保険に加入していること、連続した3日間の待期期間があること、給与の支払いがない状態であることなど、いくつかの条件を満たせば受給可能です。パート勤務でも一定期間加入していれば対象となるため、状況に応じて確認してみましょう。
傷病手当金は最長1年6カ月まで支給され、復帰後に同じ病気で働けなくなった場合でも、期間内であれば再び受給できる場合があります。介護うつによって働くことが難しい状況は決して珍しくありません。早めに医療機関を受診し、主治医と相談しながら制度を活用することで、生活の安定につながります。休職期間を利用し、心身の回復に専念できる環境を整えることが、介護うつの予防にも役立ちます。
自立支援医療(精神通院医療)
| 区分 | 上限額 |
|---|---|
| 生活保護 |
0円 |
| 低所得1 |
2,500円 |
| 低所得2 |
5,000円 |
| 中間所得1 |
5,000円 |
| 中間所得2 |
10,000円 |
| 一定所得以上 |
20,000円 |
表の料金は所得に応じた医療費の月額自己負担額の上限額となっております。
表の料金を超えた場合には、自己負担なしで医療が受けられます。
自立支援医療(精神通院医療)は、精神疾患で継続的に通院が必要な方の医療費負担を大きく軽減できる制度です。外来での診察や投薬、デイケア、訪問看護などが対象となり、通常3割負担の医療費が1割負担に軽減されます。所得に応じた月額の上限額が設定されているため、治療が長期間に及ぶ場合でも、経済的な不安を減らしながら治療を続けられるのが大きなメリットです。介護うつの治療は時間がかかることも多いため、早めに制度を活用することで治療継続がスムーズになります。
精神障害者保健福祉手帳
精神障害者保健福祉手帳は、精神疾患によって長期的に日常生活に制限がある方が利用できる制度です。手帳を取得することで税金の控除や公共料金の割引、就労支援サービスの利用など、さまざまな支援を受けられます。診断から6カ月以上経過していることが条件となり、等級により利用できるサービスが異なります。
手帳は2年ごとの更新が必要ですが、経済的・生活面的な支援の幅が広がるため、介護うつで生活基盤が不安定になっている場合にも心強い制度です。制度を賢く使うことで治療に集中しやすい環境が整い、精神的負担の軽減につながります。制度を早めに知っておくことが、介護うつからの回復と継続的な支援確保につながります。
精神科訪問看護を利用する選択肢も

精神科訪問看護とは?
・精神科・心療内科に通院中の方
・診断がなくても医師が必要と判断した方
・精神疾患の診断を受けた方
訪問する人
・看護の専門職
・リハビリテーションの専門職
訪問時間
・医療保険(30分から90分程度)
精神科訪問看護は、精神科や心療内科に通院している方、または睡眠障害などの症状から医師が必要と判断した方を対象に、看護師や作業療法士などの医療専門職が自宅に訪問して支援を行うサービスです。医師の指示のもと、病状の観察や日常生活のアドバイス、服薬フォロー、家族への相談支援など、日々の生活に密着したサポートが受けられます。外出が難しい場合でも自宅で支援を受けられるため、治療の中断を防ぎ、症状悪化を避けることにもつながります。
訪問は医療保険を用いて週3回まで利用でき、1回30〜90分の範囲で調整されます。状態に合わせて頻度を変えることもできるため、無理なく支援を受けられるのが安心できるポイントです。特に、精神科の入退院を繰り返してしまう方、家族の支援方法に悩んでいるご家庭、生活リズムが不安定な方には、継続的な見守りや助言が心の安定に役立ちます。また、地域の関係機関と連携しながら必要な制度の案内も行うため、生活面・医療面の両方で支えが得られるサポート体制です。
精神科訪問看護のメリット
- 自宅に居ながら看護が受けられる
- 家族の介護方法や体調面について相談できる
精神科訪問看護の最大のメリットは、外出が難しい状況でも自宅で専門的なケアを受けられる点です。病状の変化や薬の飲み忘れなどを早期に把握できるため、症状の悪化を防ぎやすく、安心して日常生活を送れるようになります。医療機関や主治医と情報共有しながら支援するため、治療の継続もスムーズです
また、家族が抱えやすい不安や悩みを相談できることも大きな利点です。介護方法のアドバイスや心理的サポートにより、介護者の負担が軽減され、家族全体の安定につながります。必要に応じてデイサービスやショートステイなど他の介護サービスの導入も提案され、より良い生活環境を整える手助けが受けられます。精神疾患のある方が地域や職場、学校で安心して過ごせるよう、利用できる制度の紹介も行われるため、生活全般を支える包括的な支援となります。訪問看護の活用は、介護者・本人双方に大きな安心感をもたらします。
精神科訪問看護の料金
| 負担割合 | 月の初回訪問 | 2回目以降 |
|---|---|---|
1割負担![]() | 1,299円/回 | 855円/回 |
2割負担![]() | 2,598円/回 | 1,710円/回 |
3割負担![]() | 3,897円/回 | 2,565円/回 |
上記は週3回までの訪問料金となります。週4回以上訪問となる場合には料金が異なります。
精神科訪問看護では、医療保険を利用することにより自己負担を軽減できるメリットがあります。
30分を一区切りに利用可能。かかった費用については、年齢や所得によって変わり、医療費の1〜3割が自己負担となります。
また早朝や深夜などの時間外に依頼する場合や、長時間の訪問を行う場合は別途料金が発生します。
また自立支援医療制度という制度を利用すると料金が1割負担になるほか、所得に応じて自己負担が0円になる場合もございます。
精神科訪問看護の料金は医療保険が適用され、負担割合は年齢・所得・健康保険の種類によって異なります。自立支援医療(精神通院医療)を併用することで自己負担が1割になるため、経済的な負担を抑えて継続的に利用できるのが特徴です。訪問時間(30分〜90分)によって料金が変わる仕組みで、必要なケア量に応じて調整可能です。家族の介護負担を軽減し、介護うつの予防にもつながるため、早めに利用を検討しておくと安心です。
介護うつでお悩みの方はシンプレへ

シンプレの特徴
シンプレ訪問看護ステーションは、精神疾患に特化した訪問看護を行っており、うつ病・統合失調症・認知症・発達障害など幅広い疾患を抱える方のご自宅へ専門職が訪問します。看護師・准看護師・作業療法士が在籍し、医師の指示のもと、症状の観察や服薬支援、日常生活の相談、家族へのサポートなど、生活に寄り添ったケアを提供しています。
精神疾患は症状が変わりやすく、体調や気分の波に合わせたサポートが必要です。シンプレでは、訪問ごとに状態を丁寧に確認し、安心して自宅で過ごせるよう環境面も含めた支援を行います。地域の医療機関や行政とも密に連携し、必要な制度の手続きや他サービスの紹介なども行うため、利用者とご家族が孤立しないよう多方面からバックアップします。訪問は祝日・土曜日も対応し、週1〜3回を基本に、状況に応じて週4回以上の訪問が可能なケースもあります。1回あたり30〜90分の訪問時間で、状態に合わせて調整できる点も安心できる特徴です。
シンプレでは、家族支援にも力を入れており、介護者の負担や悩みを一緒に整理しながら、無理なく介護を続けられる環境づくりをサポートします。「ひとりで抱え込まない」ことが介護うつの予防につながるため、専門職が継続的に関わることで、本人と家族双方の安心感につながります。精神科訪問看護を活用することで、病状の安定と日常生活の改善を目指すことができ、再発予防や社会復帰へのステップとしても効果的です。
シンプレの対応エリア
シンプレ訪問看護ステーションでは、東京都23区に加え、西東京市・武蔵野市・三鷹市・調布市・府中市・東久留米市および埼玉県の一部地域に対応しています。近隣の市区町村でも訪問できる場合があるため、まずはお気軽にご相談ください。広い対応エリアにより、地域に密着したサポート体制を整え、必要な方へ確実に支援を届けられる環境を整えています。
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まとめ

介護うつは介護ストレスから発症することがある
介護うつは、ただの疲労や気分の落ち込みとは違い、長期間続く介護ストレスが背景にあるケースが多く見られます。認知症介護のようにコミュニケーションが難しい場合には、負担がさらに増してしまうこともあります。介護者自身が感じる不安や孤独感をそのままにすると、気づかないうちに症状が悪化していくこともあるため、早めの気づきと対処が大切です。
予防にはストレス管理と介護サービスの活用が効果的
介護うつを防ぐためには、自分が抱えているストレスを客観的に捉え、心身を休ませる時間を意識して確保することが重要です。睡眠不足や疲労の蓄積は、気分の落ち込みにつながりやすいため、早い段階で休息を取ることが求められます。デイサービス・訪問介護・ショートステイ・訪問看護などのサービスを活用することで、介護者の負担を適切に分散でき、継続的な介護も無理なく進められます。こうした工夫は、介護うつの予防に直結します。
制度や訪問看護を活用して介護者の負担を減らすことが大切
介護うつが疑われる状態になっても、さまざまな制度を利用することで生活の安定を保ちやすくなります。自立支援医療や精神障害者保健福祉手帳、傷病手当金など、公的な支援制度は経済的な負担を大きく軽減できるため、治療や休息に専念したい時期に役立ちます。また、精神科訪問看護を利用すれば、自宅で専門的なケアを受けられるだけでなく、家族へのサポートや医療機関との連携など多方面からの支援を得ることができます。これらを積極的に取り入れることで、介護を続けながら安定した生活を維持することが可能になります。
一人で抱え込まず早めに相談することが予防の第一歩
介護の悩みを一人で抱え込んでしまうと、不安や疲労がさらに積み重なり、心の余裕を失いやすくなります。早めに家族や友人、地域の相談窓口、医療機関などに気持ちを話すことで、負担が軽くなり、必要な支援につながりやすくなります。小さな違和感でも、早い段階で声にすることが介護うつ防止の大きな一歩です。日々の介護を続けていくためにも、支援を受けることをためらわず、周囲と協力しながら取り組む姿勢が大切です。「一人で抱え込まない」という意識が、あなた自身を守る最も重要なポイントです。
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