PTSDって何?そんな疑問はここで解決

こんにちは!自分はPTSDかもしれないという悩みを抱えて1人で悩んでいませんか?
PTSDとは自分にとってショックな出来事があってから1か月以上の期間、心身になにかしらの症状が出てしまうことを言います。
この記事ではPTSDのきっかけや症状、治療方法まで詳しく説明しているので、ご自身や家族、友達など悩んでいる方がいらっしゃったら参考にしてみてください。
PTDSについて解説

PTSDってなに?
命が危険に晒されるような恐ろしい体験をした時には心が傷を受けてしまい、その時の恐ろしい体験がトラウマになって残る場合があります。
時間が経過してからもトラウマがフラッシュバックして、不眠や不安感などのさまざまな症状が出ることがあります。この症状のことをPTSDといいます。
PTSDは「Post Traumatic Stress Disorder」の略語で、日本語では「心的外傷後ストレス障害」といい、PTSDの症状が長く続くと不安障害などの合併症を併発することが多いです。
PTSDのよくある症状は?
- 再体験症状(フラッシュバック)
- トラウマ体験がよみがえる
- 回避
- 生活に支障が出てもトラウマを回避する
- 認知の歪み
- 自信喪失・被害妄想・希死念慮が激しい
- 覚醒亢進症状
- 不眠・怒りっぽい・過度の警戒心
PTSDって何?という質問をされる方は、「フラッシュバック」という言葉をご存知だと思いますが、フラッシュバックとはトラウマ体験や記憶が突然よみがえる症状をいいます。
フラッシュバックは日本語では「再体験」という意味で、フラッシュバックを起こすとトラウマとなってしまった出来事をもう一度体験しているかのような感覚になるのでとてもつらい症状の1つです。
トラウマを思い出させるものを避ける回避の行動をしたり、被害妄想などの認知の歪みや、不眠、集中困難、過度の警戒心などの覚醒亢進症状が出ることもあります。
PTSDは治るの?
PTSDを発症した場合であっても、約3分の2は半年以内に自然に治ります。自然に治らなかった場合は、精神科や心療内科などの医療機関で治療を受けると治る可能性があります。
PTSDの治療方法には薬物療法と認知行動療法(非薬物療法)があり、認知行動療法には、持続エクスポージャー療法(PE療法)や眼球運動脱感作療法(EMDR療法)があります。
PTSDの症状がひどい場合は仕事を休職して治療に専念する場合がありますが、自宅療養をする場合は精神科訪問看護サービスを利用すると、早期の社会復帰を目指せます。
PTSD・ASD・トラウマの違いとは

- 強烈なショック体験
- 強い精神的ストレス
- 1か月以上続くとき
- ASD
- 症状が1か月以内のとき
- トラウマ
- PTSDになる原因となりうるもの
PTSDを理解するには、ASDとトラウマという用語の意味を知っておくと、わかりやすくなります。
トラウマ(trauma)とは日本語では「心的外傷」といい、「心の傷」「心の痛み」のことで、PTSDを発症する原因になった恐ろしい体験のことを「トラウマ体験」といいます。
ASDは日本語では「急性ストレス障害」といい、トラウマ体験から1カ月以内に発症し、数日~1カ月程度症状が続きますが、症状が1カ月以上続く場合はPTSDになります。
PTSDについてもっと詳しく

PTSDになりやすい人っているの?
過去にうつ病や不安障害、パニック症(パニック障害)などの精神的な病気を抱えていた方は、ストレスに対する抵抗力が弱く、PTSDを発症しやすい傾向があります。
虐待などのトラウマを持っている方はPTSDになりやすい傾向がありますが、自分を責める必要は全くなく、過去のトラウマを人に話して共感をしてもらうと良いでしょう。
統計的に見ると、女性は男性よりもPTSDの有病率が約2倍と高く、女性はPTSDを発症しやすい傾向がありますが、明確な理由はわかっていません。
PTSDのきっかけは何がある?
PTSDは、PTSDを発症するきっかけになったトラウマ体験によって、「単純性PTSD」と「複雑性PTSD」に分類できます。
単純性PTSD
単純性PTSDは、戦争や事故、災害、性的犯罪被害などがきっかけになり、これらの恐ろしい出来事がトラウマになってよみがえり、PTSDを発症します。
なお、命に関わるような体験をしても、必ずしも心に傷を負うわけではなく、命に関わる体験をすると必ずPTSDを発症するわけではありません。
複雑性PTSD
長期間にわたって虐待を受けたり、繰り返し暴力を受けたような場合は、心が深く傷ついてしまい、トラウマになって残る場合があります。
このような長期的・慢性的につらい出来事を体験した場合に発症するPTSDを複雑性PTSDといい、単純性PTSDと区別されます。
治療法
PTSDを発症したとしても約3分の2は半年以内に自然に治りますが、PTSDの症状が続く場合は医療機関を受診すると、次のような方法で治療できます。
持続エクスポージャー療法
持続エクスポージャー療法(PE療法)は認知行動療法の一種で、安全な環境の中でトラウマ体験の記憶を思い出させ、トラウマに慣れさせる療法です。
持続エクスポージャー療法は70~80%程度の回復がみられる優れた療法ですが、持続エクスポージャー療法を行える施設や専門家が少ないことがネックです。
眼球運動脱感作療法
眼球運動脱感作療法(EMDR療法)とは、眼球を左右に動かしながらトラウマになっている体験を思い出すことで気持ちを楽にする療法です。
ショックが大きい体験をした時には、眼球の動きが止まって目が点になることがありますが、PTSDのきっかけになったトラウマ体験を思い出しながら眼球を動かすことで、脳が未処理になっている体験を処理することができます。
精神科訪問看護を利用しよう!

精神科訪問看護の内容
- 日常生活の維持
- 生活技能の獲得・拡大
- 対人関係の維持・構築
- 家族関係の調整
- 精神症状の悪化や増悪を防ぐ
- ケアの連携
- 社会資源の活用
- 対象者のエンパワーメント
精神科訪問看護とは、精神科訪問看護は、社会復帰に向けて障害や病気をお持ちの方をサポートするサービスです。
精神疾患がある方や心の病気を抱えている方の自宅に看護師などの医療従事者が訪問し、患者さんがより安定した生活を送れるように支援します。
精神科訪問看護のサービス内容は多岐にわたります。症状で悩まれている方に対して、生活が少しでも安心したものになるようにお手伝いします。
精神科訪問看護の料金を紹介
精神科訪問看護は公的医療保険や公的介護保険の利用が可能です。医療保険や介護保険は自己負担額だけで利用できますので、高額な費用はかかりません。
訪問者 | 時間 | 料金 |
---|---|---|
看護師![]() |
30分未満 | 4,670円 |
看護師![]() |
30分以上 60分未満 |
8,160円 |
基本料金
精神科訪問看護の基本療養費は、看護師や作業療法士が訪問する場合だと30分未満で4,670円、30分以上60分未満だと8,160円になります。
この金額はあくまでも基本料金であり、医療保険や介護保険が適用されると自己負担額だけで訪問看護のサービスが受けられます。
時間 | 30分 未満 |
30分以上 60分未満 |
---|---|---|
1割 負担 ![]() |
467円 | 816円 |
2割 負担 ![]() |
934円 | 1,632円 |
3割 負担 ![]() |
1,401円 | 2,448円 |
医療保険を適用した料金
医療保険を適用して精神科訪問看護のサービスを利用する場合は、自己負担割合に応じて料金が決定されます。70歳未満の方は自己負担割合は3割負担ですので、看護師などの訪問時間が30分未満の場合は1回1,401円でサービスが受けられます。
70歳から74歳までの方は2割負担で934円、75歳以上の方は1割負担で467円の料金で訪問看護サービスの利用が可能です。
精神科訪問看護のメリットは?

自宅でリラックスして看護を受けられる
精神疾患は重症化すると入院治療が行われることが多いですが、退院後は自宅療養で治療を続けて社会復帰を目指すことになります。
スタッフが定期的に自宅を訪問し、生活リズムの調整や服薬管理など利用者さまの考えに寄り添い、状態にあわせた支援をおこないます。
こころの健康問題は1人で抱え込まずに、専門的な知識を持った人や周りの人の力を借りながら治療していくことが大切です。
コミュニケーションによる病状観察
自宅療養のデメリットとして、コミュニケーション不足になりやすいことが挙げられますが、精神科訪問看護のサービスを利用すると、コミュニケーション不足を解消できます。
自宅を訪問する看護師などのスタッフは、利用者さまと病気の話だけでなく世間話などコミュニケーションを取ることも重要な仕事です。
日常生活の介助や心のケアだけではなく、服薬の管理や、ご相談があればご家族様へのサポートなども行います。
サービスが受けやすい
精神疾患の方が利用できるサービスは、精神科訪問看護の他にも、保健や福祉、就労支援などのサービスが受けられます。
精神科訪問看護は「自立支援医療(精神通院医療)」など公的保険制度を利用することが可能で、わずかな自己負担額で幅広い支援を受けることができるよう様々な支援制度があります。
医療保険を利用していた方が要介護認定や要支援認定を受けた場合は介護保険に切り替えることなど、相談も可能です。
シンプレ訪問看護ステーションがおすすめ

シンプレ訪問看護ステーションの特徴とは
シンプレ訪問看護ステーションは精神科医療に特化した訪問看護サービスを提供しており、PTSDやPTSDによる合併症にも対応しています。
シンプレ訪問看護ステーションには、専門知識や経験が豊富なスタッフが多数在籍しており、精神疾患に対する看護を行いたいという気持ちの強い看護師が集まっています。
看護師などの専門職のスタッフがご利用者様のお宅を定期的に訪問し、生活支援や自立支援、症状の悪化防止、服薬の支援などのトータルサポートを行います。
症状で悩まれている方に対して、生活が少しでも安心したものになるようにお手伝いします。
シンプレ訪問看護ステーションの訪問エリア
- 新宿区・中野区・練馬区・豊島区
- 文京区・杉並区・渋谷区・千代田区
- 板橋区・葛飾区・江東区・江戸川区
- 墨田区・荒川区・北区・世田谷区
- 西東京市・三鷹市・武蔵野市・台東区
シンプレ訪問看護ステーションの訪問エリアは、上記中心に行っています。
訪問対応エリアを順次拡大しています。上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合もありますので、お気軽にお問い合わせください。
年齢に関わらずご利用することが可能です。サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。
まとめ

この記事では、PTSDって何?という疑問にお答えしてきましたが、PTSDのきっかけになったトラウマ体験は、医療機関で適切な治療を受けることでPTSDからの回復を目指せます。
精神疾患を抱えている方の中にはお子さんから高齢の方までいろいろな人がいて、一人ひとり生活環境や背景が異なります。
精神科訪問看護は、外に出ることが難しい方やなるべく自宅で過ごしたいという方のためのサービスです。
シンプレ訪問看護ステーションではPTSDの方の訪問看護も行っておりますので、どこに相談をしたらいいかわからなくて困っている、訪問看護のサービスについて聞いてみたいなどございましたらお気軽にお問い合わせください。
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