心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状とは?原因・治療法・相談先まで徹底解説|精神科訪問看護のシンプレ
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、事故・災害・暴力・虐待など命の危険を感じるような体験がきっかけとなり、心や身体にさまざまな症状があらわれる状態です。心的外傷後ストレス障害の症状は、つらい記憶が突然よみがえったり、気持ちが常に緊張して眠れなくなったりと、日常生活にも大きな負担を与えます。
元の文章と同様に、PTSDがどのように発症し、なぜ苦しさが続くのか、そしてどのように向き合えばよいかをわかりやすく解説していきます。同じようなつらさを抱えている方や、ご家族の理解にも役立つ内容です。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは?

心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、災害・事故・暴力・虐待など、強い恐怖やショックを感じる出来事をきっかけに発症する精神的な障害です。体験した瞬間だけでなく、その後の生活の中でもつらい記憶や感情が繰り返し押し寄せることが特徴です。
PTSDは単なる「つらい思い出」ではなく、脳や神経の働きにも影響が生じ、再体験・回避・気分の落ち込み・過覚醒など複数の症状が同時にあらわれることが少なくありません。
PTSDの定義
PTSDは、強烈なストレス体験のあとに心身の反応が続き、日常生活に支障が出る状態を指します。心的外傷後ストレス障害の症状は、体験から時間が経っても自然にはおさまらず、専門的なケアが必要になることもあります。
また、症状のあらわれ方には個人差が大きく、数週間以内に強くあらわれる方もいれば、数ヶ月たってから症状が出る方もいます。
原因となる体験(災害・事故・暴力・虐待など)
PTSDの背景には、命の危険を感じるような強いストレス体験があります。代表的なものには、交通事故、自然災害、家庭内暴力、犯罪被害、虐待などが挙げられます。
これらの出来事は脳に強烈な恐怖記憶として残り、その後の生活でふとした瞬間に思い出され、身体の反応まで再現されることがあります。
体験そのものだけでなく、周囲のサポートの有無や環境も症状の重さに影響します。
トラウマとの違い
トラウマは心に強く残ったつらい体験のことを指しますが、そのすべてがPTSDにつながるわけではありません。
PTSDは、トラウマ体験のあとに再体験・回避・認知の変化・過覚醒など複数の症状が一定期間続き、生活に支障が出ている状態を指します。
つまり、トラウマが「体験そのもの」であるのに対し、PTSDは「その体験によって生じ続ける症状」である点が異なります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の主な症状

再体験(フラッシュバック・悪夢など)
・意識をしていない状況で苦痛な記憶を思い出す
・つらい記憶が夢に何度も出てくる
PTSDの代表的な症状として挙げられるのが再体験です。これは、心的外傷となった出来事が突然よみがえり、まるで「今また体験しているかのような感覚」に陥る状態を指します。日常生活の中で何気なく見た景色や音が引き金となり、急に胸がざわついたり、恐怖感に襲われることもあります。こうした反応は本人の意思とは関係なく起こるため、コントロールが難しいのが特徴です。
また、悪夢として繰り返し出てくることで睡眠に影響し、不眠や疲労感にもつながります。
心的外傷後ストレス障害の症状の中でも特に負担が大きい症状と言えるでしょう。
過覚醒症状(不眠・集中力低下・過敏反応)
・物音に過剰に敏感になりドキドキする
・少しのことで怒りを爆発させてしまう
・感情を抑えきれずイライラする
・わずかな音や臭いに反応し眠れない
過覚醒とは、身体や心が常に緊張状態にあり、リラックスできない状況が続くことです。危険から身を守ろうとする反応が強まり、音や気配に敏感になってしまうため、集中力の低下や疲労感が蓄積しやすくなります。わずかな物音にも驚いてしまう、寝つけない、急に怒りっぽくなるなどの症状は、この過覚醒によって引き起こされます。
こうした状態は、トラウマ体験後に心と身体が危険を察知しすぎてしまうことで起こるもので、日常生活の質を大きく損なう原因にもなります。
認知と気分の異常(自己否定・抑うつ感など)
・自分や他人に対して否定的な感情が強くなる
・興味関心がなくなり幸福感を感じなくなる
・罪悪感を感じ自分を責める
・強い孤独感を感じる
PTSDでは、考え方や気持ちの面にも影響があらわれます。自分を責めてしまう思考や、「自分には価値がない」「世界は危険だ」という否定的な考えが強くなることがあります。これらはトラウマ体験により物事の捉え方が変わってしまうために起こるものです。
また、好きだったことへの興味が薄れたり、感情が動きにくくなることで喜びを感じにくくなるなど、うつ状態に似た症状が続くケースもあります。こうした変化は本人も気づきにくく、周囲がサインに気づくことが大切です。
回避・麻痺症状(関連する状況を避ける・感情の麻痺)
・つらい記憶を思い出すきっかけとなる状況を避ける
・苦しい経験を思い出すような場所・人物・会話を避ける
・トラウマとなった体験の記憶がなくなる
PTSDでは、苦しい体験を思い出さないよう無意識のうちに避ける行動が増えていきます。特定の場所や会話だけでなく、人間関係そのものを遠ざけてしまうこともあり、社会的な孤立につながる場合もあります。また、体験の一部を思い出せない「記憶の欠落」が起こることもあり、本人が「なぜこんなに苦しいのか」を説明できず困惑することも少なくありません。
回避は一時的に心を守るための反応ですが、長く続くと生活範囲が狭くなるなど、別の問題を引き起こす可能性があります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の原因

強いストレス体験
PTSDの大きな原因となるのは、命の危険を感じるほどの強いストレス体験です。代表的なものとしては、自然災害、交通事故、暴力被害、虐待、重大な事件の目撃などが挙げられます。こうした体験は脳に深く刻まれ、時間がたっても恐怖記憶が消えず、生活の中で繰り返し苦しい感覚としてあらわれます。
また、直接的な被害を受けた場合だけでなく、「被災した場面を目撃した」「大切な人が危険な状況にいた」といった間接的な体験でもPTSDが生じることがあります。心的外傷後ストレス障害の症状は体験の重さだけでなく、その時に感じた恐怖・無力感の強さによっても影響を受けると言われています。
脳内の神経伝達物質やホルモンの関与
PTSDの発症には、脳の働きの変化も深く関係しています。強いストレスを受けると、脳の扁桃体(恐怖の反応を司る部分)が過敏になり、危険がない場面でも恐怖反応が起きやすくなります。一方で、記憶を整理する海馬の働きが低下し、体験が適切に処理されず、つらい記憶がそのまま残り続けてしまうことがあります。
さらに、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌バランスが乱れ、睡眠障害や過覚醒、不安感の悪化を招くことも。単なる「気持ちの問題」ではなく、脳と身体の変化が症状を強めている点がPTSDの難しさでもあります。
発症に影響する要因(年齢・性格・サポート環境など)
同じ体験をしてもPTSDを発症する人としない人がいるのは、個人差が影響するためです。たとえば、年齢が若いほど影響を受けやすいことがあり、特に子どもは心が未発達なため、体験をうまく整理できず症状につながりやすいとされています。
また、もともとの性格やストレス耐性も関係し、真面目で責任感が強い人ほど自分を責めやすく症状が長引くことがあります。さらに、周囲に相談できる人がいるかどうか、生活環境が安定しているかなど、サポート体制の有無も発症や回復に大きく影響します。
こうしたさまざまな要因が重なり合い、PTSDの症状が強くなる場合もあるため、本人だけの問題として捉えず、周囲の理解や支援が非常に重要です。
サポート環境の整備が回復の大きな鍵になります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)かも?と思ったら

自己チェックのポイント
「最近つらい記憶が急に思い出される」「音に敏感で落ち着かない」「気分が沈んで何をしても楽しめない」などの変化がある場合、PTSDの可能性があります。
心的外傷後ストレス障害は、気持ちの問題だけではなく、体験による心と身体の反応として起こるものです。そのため、症状を無理に我慢したり放置したりすると、心的外傷後ストレス障害の症状が長引く原因にもなってしまいます。
過去の体験を思い出したときに胸が苦しくなる、同じ夢を見る、不眠が続くなど、日常生活に支障が出ているかどうかをチェックすることが大切です。
早めに相談すべきサイン
・よりそいホットライン
・こころの健康相談ダイヤル
電話・窓口
・保健所・保健センター
・精神保健福祉センター
PTSDは「時間が経てば治る」と思われがちですが、実際には適切な支援が必要となるケースが多くあります。
特に、強い不安で外出が難しい、眠れない日が続く、人との関わりがつらい、仕事や学業に大きな支障が出ているなどの状況がある場合は、早めの相談が重要です。
専門の相談窓口では、今の状態を整理し、どのような支援が必要かアドバイスを受けることができます。「誰に相談すればいいかわからない」という方でも、電話相談なら気軽に話せるためおすすめです。
家族や周囲が気づいたときの対応
周囲から見て「以前と様子が違う」と感じた場合、無理に問い詰めたり励ましたりするのは逆効果となることがあります。PTSDの症状は本人が最も理解できず、どう対処していいのかわからず苦しんでいることが多いためです。
まずは、安心して話せる環境をつくり、「いつでも話を聞くよ」という姿勢を示すことが大切です。そして、必要に応じて専門機関への相談や受診につなげていくことが重要です。
家族だけで抱え込まず、専門家の支援を利用することで、本人も周囲も負担を軽減しながら適切なケアを受けられます。早期の気づきとサポートが回復の第一歩です。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断

診断の流れ(問診・心理検査など)
PTSDの診断は、まず医師による問診から始まります。どのような出来事があったのか、それによって現在どのような症状が続いているのかを丁寧に確認していきます。問診では、再体験や回避、過覚醒、気分の変化などの有無を確認し、心的外傷後ストレス障害の症状と一致しているかどうかを判断します。
必要に応じて心理検査や質問票を使い、症状の強さや日常生活への影響を客観的に評価することもあります。診断のプロセスでは、本人が話しにくい内容もあるため、無理せず安心できる範囲で伝えることが大切です。
診断基準(DSM-5など)
PTSDの診断には国際的な診断基準が用いられます。代表的なものがDSM-5で、これには「トラウマ体験があること」「再体験が続く」「回避がみられる」「思考や気分にネガティブな変化がある」「過覚醒状態が続く」など複数の条件が定められています。
これらの症状が一定期間以上続き、生活や仕事、人間関係に支障をきたしている場合に、PTSDとして診断されます。診断基準を満たすかどうかは医師が総合的に判断するため、自分で判断して不安になる必要はありません。
他の疾患との鑑別
PTSDの症状はうつ病や不安障害、パニック障害、睡眠障害などと似ている部分が多く、自己判断が難しいケースもあります。そのため、診断では「PTSDによるものか」「他の疾患が先にあるのか」を見分ける作業が重要になります。
特に、過去の体験が影響しているのか、それとも別の原因で症状が起きているのかを慎重に確認します。また、複数の疾患が同時に現れることもあるため、症状を整理しながら治療方針を立てていきます。周囲が軽く扱ってしまうと本人の負担が増すため、専門家に相談することが必要です。
正確な診断が適切な治療への第一歩になります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療法

環境調整(安心できる生活環境づくり)
PTSDの治療を進めるうえで、まず重要となるのが「環境調整」です。トラウマを思い出すきっかけになる場所・人間関係・状況をできるだけ避け、安心して生活できる環境を整えることが基本となります。
たとえば、職場復帰を目指す場合は勤務時間を短縮したり、負担の少ない業務に変更したりといった調整が有効です。また、家庭環境に問題がある場合は、児童相談所や保健センターなどの社会資源と連携し、生活を守るための支援を受けることもできます。
こうした環境の見直しは、心的外傷後ストレス障害の症状を悪化させず、回復を支えるために欠かせない治療の一部です。
薬物療法(抗うつ薬・抗不安薬など)
心理療法と並行して、必要に応じて薬物療法が行われることもあります。強い不安や不眠、過覚醒などが続く場合には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬が用いられることがあります。これにより、過度な緊張や不安を和らげ、心理療法に取り組みやすい状態を整えることができます。
また、症状によっては気分の安定薬などが処方されるケースもあり、医師が状態を見ながら慎重に調整します。薬だけで治すものではありませんが、必要なタイミングで併用することで治療効果を高めることができます。
薬と心理療法を組み合わせることで、より安定した回復が期待できます。
心理療法(EMDR・認知行動療法など)
PTSDの中心となる治療が「心理療法」です。特に有効性が示されているのが認知行動療法(CBT)で、トラウマ体験によってゆがんでしまった考え方や感情の整理を行い、少しずつ日常生活を取り戻せるよう支援します。
また、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)と呼ばれる療法も広く用いられており、トラウマの記憶を安全に処理することでつらさを軽減する効果が期待されています。
心理療法は医師・心理師など専門家が行い、ひとりひとりの状態に合わせて進めていきます。焦らず、自分のペースで取り組むことが大切です。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の方との接し方

否定せず話を受け止める
PTSDの方と接するときに最も大切なのは、本人の感じている不安や恐怖を否定しないことです。「気にしない方がいいよ」「忘れれば大丈夫」などの言葉は励ましのつもりでも、本人を追い詰めてしまう場合があります。
そのため、まずは安全に話せる雰囲気をつくり、「つらかったね」「話してくれてありがとう」といった言葉で気持ちを受け止める姿勢が重要です。
心的外傷後ストレス障害の症状は周囲には理解しにくい部分も多いため、本人にとって安心できる存在であることが大きな支えになります。
安心できる環境を整える
PTSDの方は、突然の物音や人混みなどに強いストレスを感じやすい傾向があります。そのため、安心して過ごせる環境を整えることが日々の安定につながります。
静かな場所で休めるよう配慮したり、急な予定変更を避けたり、生活リズムを整えられるようサポートすることで、症状の悪化を防ぎやすくなります。
また、周囲が焦らず見守ることも大切で、本人のペースを尊重する姿勢が回復の助けとなります。
「安心して過ごせる環境」をつくることが、症状の軽減に大きく影響します。
専門機関への受診を促す
PTSDは、本人が「自分でもよくわからないつらさ」を抱え続けてしまうことが多く、周囲が気づいても受診に踏み切れない場合があります。
そのため、責めたり急がせたりするのではなく、「一緒に相談してみない?」という寄り添う形で提案することが重要です。
専門機関では、症状の原因や特徴を整理しながら、現在の状態に合った治療や支援方法を提示してもらえます。家族だけで抱え込む必要はなく、専門家と連携することによって本人も周囲も負担を減らせます。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の方が受けられる支援

休職・傷病手当
PTSDの症状が強く、仕事を続けることが難しい場合には「休職」や「傷病手当金」を利用することができます。これは、治療や休養のために働けない期間の生活を支える制度で、加入している健康保険から給与の一部が支給されます。
たとえ精神的な不調であっても、心的外傷後ストレス障害はれっきとした医療的ケアが必要な疾患であり、制度の対象になります。また、治療に専念できる環境を整えることで、心的外傷後ストレス障害の症状の悪化を防ぎ、回復を早める効果も期待できます。
精神保健福祉手帳
精神保健福祉手帳は、精神疾患によって日常生活に支障がある方が利用できる支援制度です。取得すると税金の控除や公共料金の割引、交通機関の一部サポートなど、生活の負担を減らすための支援が受けられます。
PTSDのように、外からは見えにくい障害の場合でも、症状によって生活が制限されている場合は申請対象となる可能性があります。制度を利用することで、社会参加へのハードルが下がり、無理のないペースで生活を立て直しやすくなります。
自立支援医療制度(精神通院)
| 区分 | 上限額 |
|---|---|
| 生活保護 |
0円 |
| 低所得1 |
2,500円 |
| 低所得2 |
5,000円 |
| 中間所得1 |
5,000円 |
| 中間所得2 |
10,000円 |
| 一定所得以上 |
20,000円 |
表の料金は所得に応じた医療費の月額自己負担額の上限額となっております。
表の料金を超えた場合には、自己負担なしで医療が受けられます。
自立支援医療制度は、精神科の通院医療費を軽減する制度で、PTSDの治療を継続するために非常に重要な支援です。制度が適用されると医療費の自己負担が1割となり、さらに所得に応じて「月の上限額」が設定されるため、高額になりがちな通院治療の負担を大幅に抑えられます。
心理療法、薬物療法、精神科デイケア、精神科訪問看護などPTSDの治療に関わる多くのサービスが対象となり、安定した治療を続けるための大きな助けになります。
治療を無理なく続けるために、利用できる制度は積極的に活用しましょう。
精神科訪問看護
| サービス名 | 精神科訪問看護 |
|---|---|
職種![]() |
・看護師 ・准看護師 ・作業療法士 |
訪問日数![]() |
原則週3日以内 (※例外もあります。) |
精神科訪問看護は、看護師や作業療法士が自宅に訪問し、PTSDの症状や生活面をサポートするサービスです。外出が難しい方や、ひとりでの通院が不安な方にとって大きな支えとなります。
訪問時には、体調の確認、相談支援、服薬管理のサポート、生活リズムの調整など、日常の困りごとに寄り添いながら支援が受けられます。また、主治医や関係機関との連携が行われるため、状態が悪化する前にフォローが可能です。
自宅という安心できる環境の中でケアを受けられることは、PTSDの回復において大きなメリットとなります。
精神科訪問看護とは?

精神科訪問看護ってどんなことをするの?
・自立した生活を営めるための支援
・生活リズムの調整
症状の悪化防止・服薬支援
・生活状況を観察
・受診や服薬を支援
社会復帰へのサポート
・主治医や関係機関と連携
・社会復帰を支援
家族の方への支援
・家族へのアドバイスや相談
・社会資源の活用などを支援
精神科訪問看護は、精神疾患を抱える方が自宅で安心して生活できるよう、専門職が定期的に訪問して支援を行うサービスです。特に、心的外傷後ストレス障害の症状を抱える方は外出や通院が負担になることがあり、自宅で受けられるケアは大きな助けになります。
訪問時には、体調のチェック、服薬のサポート、生活リズムの調整、ストレス対処の相談など、日常生活の課題に寄り添いながら支援が行われます。また、本人だけでなくご家族へのアドバイスや悩み相談に応じることも特徴です。
さらに、主治医や支援機関との連携が密に行われるため、状態の変化に素早く対応でき、悪化を未然に防ぎやすい点も精神科訪問看護の強みといえます。
精神科訪問看護のメリット
- 自宅に居ながら専門的なケアが受けられる
- 自宅での様子を主治医に連携できる
- 対人関係や日常生活の支援を受けられる
精神科訪問看護の最大のメリットは、慣れた自宅環境のまま専門的なケアが受けられる点です。慣れない医療機関では緊張してしまう方でも、家であればリラックスしながら話ができます。また、訪問スタッフが日常の過ごし方やストレスの状況を直接確認できるため、より実践的で役立つアドバイスを受けられます。
主治医との情報共有もスムーズに行われるため、症状の変化に早めに気づき、必要な治療につなげやすいというメリットもあります。自宅で安心して過ごしながらサポートが受けられることは、回復に大きく貢献します。
精神科訪問看護の料金
| 負担割合 | 月の初回訪問 | 2回目以降 |
|---|---|---|
1割負担![]() | 1,299円/回 | 855円/回 |
2割負担![]() | 2,598円/回 | 1,710円/回 |
3割負担![]() | 3,897円/回 | 2,565円/回 |
上記は週3回までの訪問料金となります。週4回以上訪問となる場合には料金が異なります。
精神科訪問看護では、医療保険を利用することにより自己負担を軽減できるメリットがあります。
30分を一区切りに利用可能。かかった費用については、年齢や所得によって変わり、医療費の1〜3割が自己負担となります。
また早朝や深夜などの時間外に依頼する場合や、長時間の訪問を行う場合は別途料金が発生します。
また自立支援医療制度という制度を利用すると料金が1割負担になるほか、所得に応じて自己負担が0円になる場合もございます。
費用は訪問時間や利用する保険制度によって異なります。PTSDを含む精神疾患の場合、多くの方が自立支援医療制度(精神通院)を利用することで、1割負担でサービスを受けることが可能です。さらに、月額の上限額が設定されているため、使い続けても費用が高額になりにくいしくみになっています。
訪問看護の利用を考えている方は、まず主治医に相談し、適用できる制度や料金について確認することをおすすめします。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)をお持ちの方はシンプレへ

シンプレの特徴
シンプレ訪問看護ステーションは、精神科訪問看護に特化した専門チームが在籍し、PTSDをはじめとする精神疾患を抱える方へ、安心できる在宅療養支援を行っています。看護師・准看護師・作業療法士といった専門職が、ご自宅に訪問して生活面や症状のサポートを行うため、「外出が不安」「通院が難しい」という方にも利用しやすいサービスです。
当ステーションでは、利用者さんの気持ちに寄り添うケアを重視しており、一人ひとりの「こう過ごしたい」という思いを大切にしています。症状の不安や生活の悩みを一緒に整理し、主治医や関係機関と連携しながら、穏やかに暮らせるよう支えます。
心的外傷後ストレス障害の症状で困っている方も、安心できる環境づくりをサポートできる体制を整えています。
対応エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリアは以下の地域です。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
-
<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
東京23区、西東京市、武蔵野市、三鷹市、調布市、府中市、東久留米市、埼玉県一部
※近隣の市区町村でも訪問可能な場合がありますので、まずはお気軽にご相談ください。
訪問回数は週1〜3回(状態によっては週4回以上も可能)、訪問時間は1回30〜90分。看護師・准看護師・作業療法士が担当し、退院支援、服薬支援、生活リズムの調整、再発予防、家族支援、緩和的ケアまで幅広くサポートしています。
ご相談は随時受け付けており、「訪問看護を利用できるかわからない」「PTSDで家から出られない」といったお悩みにも丁寧に対応いたします。
ご相談の問い合わせはこちら▼
まとめ

PTSDは再体験・過覚醒・回避・認知の異常が特徴
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、強い恐怖体験によって記憶や感情が深く傷つき、時間が経ってもその影響が続いてしまう疾患です。代表的な症状には、突然つらい記憶がよみがえる再体験、気持ちが張りつめたままになる過覚醒、体験を思い出す状況を避けてしまう回避、そして気分が落ち込んだり自己否定が強くなる認知の異常などがあります。
これらの症状は複雑に重なり、日常生活に大きな負担を与えます。心的外傷後ストレス障害の症状を理解することは、ご本人だけでなく周囲のサポートにも役立ちます。
原因はトラウマ体験や脳の働きと関係
PTSDは、交通事故・災害・暴力・虐待など「命の危険を感じる体験」がきっかけで発症します。この経験が脳に強烈に刻まれることで、記憶が整理されずに残り続け、思い出したくないのに急に浮かぶなどの症状を引き起こします。
また、脳の働きやストレスホルモンの乱れも影響し、不安や緊張が続きやすくなることが知られています。本人の性格や周囲のサポート環境など、複数の要因が重なることで症状が強く出ることもあります。
治療法は心理療法・薬物療法・環境調整の組み合わせ
PTSDの治療はひとつだけではなく、「心理療法」「薬物療法」「環境調整」を組み合わせて行われます。認知行動療法やEMDRは症状軽減に有効とされており、薬物療法は不安や不眠などを落ち着けるために役立ちます。また、安心して生活できる環境を整えることも回復を支える重要な要素です。
治療は段階的に進められるため、焦らず自分のペースで取り組むことが大切です。継続的な支援と適切な治療が、回復への大きな力となります。
早期の相談・支援が回復のカギになる
PTSDは、早めに相談し治療を始めることで、症状が重くなる前に対処でき、回復しやすくなります。「もしかしてPTSDかも?」と感じたら、ひとりで抱え込まず、専門機関や相談窓口に連絡することが大切です。
生活がつらい、外出ができない、眠れないなどの状態が続く場合は、医療機関や訪問看護の利用を検討することをおすすめします。
シンプレ訪問看護ステーションでは、自宅で安心して生活できるようサポートを行っており、PTSDの症状でお困りの方やご家族の支援にも対応しています。回復への一歩を、一緒に踏み出していきましょう。
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