思春期の子を支える訪問看護とは|シンプレ訪問看護
「最近、子どもが学校へ行けなくなった」「気分の浮き沈みが激しくて、どう関わればいいか分からない」。思春期の心の揺れに戸惑う家庭は少なくありません。こうしたとき、自宅に専門職が来てくれる思春期の訪問看護という選択肢があります。この記事では、思春期に起こりやすいこころの不調から、訪問看護でできる支援、家族へのサポート、費用や保険、始め方までをやさしく整理します。
思春期とは

思春期とは、おおむね小学校高学年から高校生ごろまでの、心と体が大きく変化していく時期です。体の成長とともに自我が育ち、親から少しずつ自立しようとする一方で、まだ不安や葛藤を一人で抱えきれないことも多い年代です。思春期はこころが大きく揺れやすい時期であり、その揺れ自体は成長の自然な過程でもあります。思春期の子を支える訪問看護を考える前に、まずこの時期に何が起きているのかを見ていきます。
思春期に起こる心と体の変化
思春期にはホルモンの変化によって体つきが変わり、感情の波も大きくなりやすい時期です。気分が沈んだり、いらだったり、急に意欲が出なくなったりと、本人にもうまく説明できない揺れが起こりがちです。こうした変化の多くは一時的なものですが、強い落ち込みや不眠、食事がとれない状態が続くときは、こころの不調が隠れていることもあります。
思春期に増えているこころの困りごと
近年、メンタルケアを必要とする子どもは増えています。文部科学省の調査では、不登校の小中学生は34万人を超えて増加が続いており、発達の特性で診断を受ける子どもも増えています。背景には学校や友人関係、SNS、勉強や進路へのプレッシャーなどさまざまな要因が重なり、家庭だけで抱え込まずに支えを使うことが大切になっています。思春期の困りごとを家庭の外の専門職と分け合う方法のひとつが訪問看護です。
思春期に見られるこころの不調のサイン

思春期のこころの不調は、本人が言葉にしないまま行動や体の変化としてあらわれることが多くあります。「思春期だから」と見過ごされやすい一方で、サインに早く気づくほど支援につなげやすくなります。ここでは、思春期に見られやすい不調のサインを整理します。気になる状態が続くときは、早めの相談が安心につながります。
気分の落ち込みや強い不安
理由がはっきりしないのに気分が沈む、何をしても楽しめない、強い不安で動けない、といった状態が続くことがあります。2週間以上続く強い落ち込みは見過ごさないことが目安のひとつです。本人を責めず、まずは話を聴く姿勢が大切です。
不登校や昼夜逆転など生活リズムの乱れ
学校へ行きたくても行けない、朝起きられない、昼夜が逆転するといった変化も、思春期のこころの不調のサインとして起こりやすいものです。怠けと決めつけず、背景にある困りごとに目を向けることが回復への第一歩になります。生活リズムの立て直しは、訪問看護が一緒に取り組みやすい部分でもあります。
発達の特性が関係する困りごと
もともとの発達の特性が、思春期の環境の変化のなかで困りごととしてあらわれることもあります。対人関係のつまずきや学習面の負担が重なって、不安や不登校につながることもあります。特性は本人の努力不足ではないという理解が、本人と家族の安心につながります。
思春期の子に訪問看護が向いている理由

訪問看護というと高齢の方が使うイメージが強いかもしれませんが、思春期の子どもにとっても有効な支援になりえます。思春期の訪問看護が向いているのは、通院だけでは支えきれない部分を、生活の場である自宅で支えられるからです。家だから話せる本音があるという点が大きな強みになります。
通院が続きにくい時期を在宅から支える
思春期の子は、人の多い病院の待合室が苦手だったり、外に出る気力がわかなかったりして、通院が続きにくいことがあります。訪問看護なら専門職が自宅に来てくれるため、本人の負担が少ない状態で関わりを保ちやすくなります。通院と訪問を組み合わせて、治療の継続を支えることもできます。
住み慣れた家だから本音を話しやすい
慣れた自分の部屋という安心できる場所では、診察室では言えなかった気持ちを少しずつ話せることがあります。看護師や作業療法士などの専門職が、思春期の子のペースに合わせて関係をつくり、困りごとも楽しいことも一緒に分かち合う関わりを続けていきます。こうした日々の積み重ねが、本人の自己理解や生活の安定につながっていくこともあります。
思春期の訪問看護でできる支援

思春期の訪問看護では、本人の状態に合わせて関わりの内容を組み立てていきます。具体的なケアや方法は主治医の指示にもとづいて行われ、看護師は日々の様子を観察し、必要に応じて主治医へ報告・相談しながら支えていきます。本人のペースを大切にした関わりが基本になります。ここでは思春期の訪問看護でできる主な支援を紹介します。
本人との関係づくりと話を聴く関わり
まずは安心して話せる関係をつくるところから始まります。困っていることや好きなこと、その日の気分などに耳を傾け、気持ちの整理を一緒に手伝います。本人の強みを見つけて意識的に認める関わりを続けるうちに、感じたことを自分で振り返れるようになっていくこともあります。
生活リズムや服薬を一緒に整える
睡眠や食事、起きる時間といった生活リズムは、こころの調子と深く結びついています。訪問看護では、生活リズムの乱れを責めずに一緒に立て直すことを目指します。薬が処方されている場合は、飲み心地や気になる変化を確認し、主治医へ橋渡しをします。薬の内容や量を決めるのは主治医で、看護師はその間をつなぐ役割を担います。
学校や医療機関との橋渡し
思春期の支援では、家庭だけでなく学校やクリニックとの連携も欠かせません。本人や家族の同意を得たうえで、関係機関との連絡や情報の共有を手伝い、支援する人たちが同じ方向を向けるように調整します。学校生活への復帰や、その子に合った過ごし方を一緒に考えていくこともできます。
思春期の子をもつ家族への支援

思春期の子を支えるなかで、家族自身が不安や疲れを抱えることも少なくありません。思春期の訪問看護は本人だけでなく、関わる家族へのサポートも大切にします。家族だけで抱え込まなくてよいという安心が、家庭全体の余裕につながります。
保護者の不安や対応の相談
「どう声をかければいいのか」「見守るべきか、踏み込むべきか」といった迷いは、多くの保護者が感じるものです。訪問看護では、家庭での関わり方を一緒に考え、気持ちの傾聴も大切にします。親自身が抱えるしんどさにも寄り添いながら、無理のない関わり方を見つけていきます。
きょうだいや家庭全体への目配り
一人の子の不調は、きょうだいや家庭の雰囲気にも影響することがあります。訪問看護では本人を中心にしつつ、家庭全体のバランスにも目を向ける関わりを心がけます。家族それぞれの思いを橋渡ししながら、家のなかが少しずつ穏やかになることを一緒に目指していきます。
思春期の訪問看護の始め方

思春期の訪問看護を始めるには、いくつかの手順があります。とはいえ難しい準備を家族だけで進める必要はなく、まずは相談から始めて大丈夫です。主治医や訪問看護ステーションが流れを一緒に整理してくれます。ここでは思春期の訪問看護を始めるまでの大まかな流れを紹介します。
主治医に相談し指示書を受ける
訪問看護を利用するには、主治医が交付する「訪問看護指示書」が必要になります。すでにクリニックや病院にかかっている場合は、主治医への相談から始めるとスムーズです。まだ受診していない場合は、児童精神科や思春期のこころを診る医療機関を受診するところからになります。
相談できる窓口と申し込みの流れ
主治医のほか、学校のスクールカウンセラーや自治体の子ども・家庭の相談窓口、保健センターなども相談先になります。訪問看護ステーションに直接問い合わせて、利用できるか確認することもできます。どこに相談すればよいか迷ったら、まずは問い合わせるところから始めれば、必要な手続きを一緒に整理してもらえます。
思春期の訪問看護にかかる費用と保険

費用は、思春期の訪問看護を考えるうえで気になりやすいところです。思春期の子の精神科訪問看護は医療保険での利用が基本で、そこに公的な制度を重ねることで、自己負担はかなり抑えられることが多いです。費用を理由にあきらめる前に、まず相談してみることをおすすめします。
医療保険での利用が基本になる
精神科を標榜する医療機関の主治医が精神科訪問看護指示書を交付した場合、訪問看護は介護保険ではなく医療保険が優先されます。18歳未満で要介護認定のない思春期の子は、もともと医療保険の対象です。窓口での自己負担割合は年齢や所得によって変わりますが、原則1〜3割です。訪問の頻度や時間は、本人の状態と主治医の指示にもとづいて相談しながら決まっていきます。
自立支援医療や子どもの医療費助成
医療保険に加えて、負担をさらに軽くできる公的な制度があります。ひとつが自立支援医療(精神通院医療)で、精神科への通院や精神科訪問看護にかかる医療費の自己負担を原則1割に軽減し、所得に応じた月額上限も設けられます。年齢の制限はなく、18歳未満の思春期の子も対象です(申請は保護者が行います)。さらに、多くの自治体には子ども医療費助成(マル乳・マル子、高校生世代のマル青など)があり、自立支援医療で軽くした残りの自己負担も助成され実質無料になりやすいという関係です。
実際には、子ども医療費助成だけで自己負担がほぼなくなる地域も多く、その場合は自立支援医療をあえて申請しないこともあります。ただし自立支援医療は、お住まいの地域以外の指定医療機関でも使える、18歳を過ぎても続けられるといった利点があります。どの制度をどう組み合わせるかは状況によって変わり、内容や対象も年度・自治体で異なるため、医療機関のソーシャルワーカーや自治体の窓口に確認しながら進めると安心です。
思春期の在宅支援でシンプレ訪問看護ステーションができること

ここまで見てきたように、思春期のこころの揺れは家庭だけで抱えるには大きいことがあります。専門職が自宅に伺い本人と家族を支えるのが、シンプレ訪問看護ステーションの思春期支援です。本人のペースを大切にしながら、生活の場での安心を一緒に育てていきます。
シンプレ訪問看護ステーションの特徴
シンプレ訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護を提供しています。看護師や作業療法士などの専門職が定期的にご自宅を訪問し、話を聴く関わりや生活リズムの立て直し、服薬に関する主治医への橋渡し、家族への相談支援などを行います。思春期の子に対しては、本人を急かさず、一人ひとりのペースに合わせて関係をつくることを大切にしています。具体的な対応の内容は主治医の指示にもとづいて組み立て、これまでのご家庭での関わり方も一緒に確認しながら、迷ったときに相談できる相手として伴走します。
シンプレ訪問看護ステーションの対応エリア
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<東京都>
・東京23区
※足立区、荒川区は1部エリアとなります。
・西東京市
・三鷹市
・調布市
・武蔵野市
・府中市※1部エリア
・東久留米市※1部エリア
<埼玉県>
・和光市
・朝霞市
・戸田市※1部エリア
・川越市※1部エリア
・新座市※1部エリア
・川口市※1部エリア
シンプレ訪問看護ステーションの対応地域はおもに上記が中心で、訪問活動をおこなっています。該当エリアにお住まいの方はぜひご検討ください。
また上記以外のエリアにお住まいでも、対応できる場合がございますので、一度当社スタッフへご相談ください。
サービス内容を詳しく聞きたい、スケジュールの相談なども承っております。電話やメールなどで相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
訪問の頻度は本人の状態に合わせて週1〜3回程度が目安で、必要に応じて回数を相談できます。1回の訪問はおおむね30〜90分で、土曜・祝日の対応も行っています。多くの訪問看護ステーションが24時間の連絡体制を整えていますが、利用できるかは契約前にご確認ください。ご本人だけでなく、保護者やご家族からのご相談もお受けしています。※お受けできる内容は、時期・対応エリア・ご本人の状態によって異なり、医療的に重いケースなど一部対応できない場合もあります。まずはお問い合わせから対応可否をご確認ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
思春期の子と家族を支える訪問看護のまとめ

思春期は心が大きく揺れやすい時期で、不登校や気分の落ち込み、不安、発達の特性に関わる困りごとなどがあらわれることがあります。思春期の訪問看護は、専門職が自宅に伺い、本人の話を聴き、生活リズムを一緒に整え、学校や医療機関との橋渡しをしながら、本人と家族を支える方法です。費用は医療保険が基本で公的な制度で軽くできることも多く、始め方も主治医や窓口への相談からで大丈夫です。シンプレ訪問看護ステーションは精神科に特化した訪問看護として、思春期の子と家族に寄り添います。一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。
ご相談の問い合わせはこちら▼
※本記事は執筆時点の一般的な情報をまとめたものです。制度の内容や保険のあつかいは年度の改定・地域・ご本人の状態により異なる場合があります。また、シンプレ訪問看護ステーションがお受けできる内容は、時期・対応エリア・ご本人の状態によって異なり、医療的に重いケースなど一部対応できない場合もあります。ご利用を検討される際は、お問い合わせから対応可否をご確認ください。参考:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」、厚生労働省「自立支援医療(精神通院医療)」、各自治体の子ども医療費助成・高校生等医療費助成(マル青等)の案内。最新・正確な内容は各窓口でご確認ください。
